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ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院 - Wikipedia

ジョンズ・ホプキンス大学だいがく高等こうとう国際こくさい関係かんけい大学院だいがくいん

ジョンズ・ホプキンズ大学だいがく大学院だいがくいん
SAISから転送てんそう

ジョンズ・ホプキンス大学だいがく高等こうとう国際こくさい関係かんけい大学院だいがくいん英名えいめい:Paul H. Nitze School of Advanced International Studies、略称りゃくしょう:SAIS)は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく私立しりつ大学だいがくジョンズ・ホプキンズ大学だいがく一部いちぶであり、ワシントンD.C.本拠ほんきょかまえる国際こくさい関係かんけいがく/国際こくさい経済けいざいがくとくした大学院だいがくいんである。略称りゃくしょうのSAISがひろられている。

ポール・H・ニッツェ
高等こうとう国際こくさい関係かんけい大学院だいがくいん
Paul H. Nitze
School of Advanced International Studies (SAIS)
種別しゅべつ 私立しりつ
設立せつりつねん 1942ねん
所在地しょざいち アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
コロンビア特別とくべつワシントン
ジョンズ・ホプキンズ大学だいがく
公式こうしきサイト 公式こうしきウェブサイト
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SAISは、国際こくさい関係かんけいがく国際こくさい政治せいじがく分野ぶんやジョじょジタウン大学じたうんだいがく(SFS)、ハーバード大学だいがくHKS)ととも世界せかい最高峰さいこうほう評価ひょうかけており、政財界せいざいかい指導しどうてき人材じんざい輩出はいしゅつしつづけている[1]

2023ねん1がつ岸田きしだ総理そうり大臣だいじんが「歴史れきし転換てんかんてんにおける日本にっぽん決断けつだん(Japan’s decisions at history’s turning point)」とだいして講演こうえんおこなった実績じっせき[2]

2024ねんがつ、Foreign Policyによって世界せかいだい順位じゅんいけされた[3]

概要がいよう

編集へんしゅう

SAISは米国べいこくメリーランドしゅう本部ほんぶキャンパスをくジョンズ・ホプキンズ大学だいがく一部いちぶであるが、独立どくりつした大学院だいがくいんとして実務じつむけの国際こくさい関係かんけいがく/国際こくさい経済けいざいがくとくしたプログラムをゆうする。ワシントンD.C.を本拠ほんきょとし、イタリアボローニャ中国ちゅうごく南京なんきんにそれぞれキャンパスをゆうする。

主要しゅようなプログラムとして、2−3ねん実務じつむ経験けいけん学生がくせいけの2年間ねんかん国際こくさい関係かんけいがく/国際こくさい経済けいざいがく修士しゅうし課程かてい(MA)のほか、より実務じつむ経験けいけんなが学生がくせい対象たいしょうとした1年間ねんかん国際こくさい行政ぎょうせい学修がくしゅう課程かてい(MIPP)およ博士はかせ課程かてい(Ph.D)を[4]。また、2014年度ねんどより国際こくさい経済けいざい金融きんゆう学修がくしゅう課程かてい(MIEF)が開始かいしされた。2013ねん2がつ、MAプログラムは合計ごうけい826めい、MIPPプログラムに89めい、Ph.Dプログラムには47めい在籍ざいせきしている。おもなプログラムにかんしては以下いかとおりであるが、多様たようなニーズをたすように様々さまざまなプログラムが提供ていきょうされている。なお、南京なんきんこうのみで提供ていきょうされるプログラムは後段こうだん南京なんきんこう項目こうもく説明せつめいされる。

Master of Arts in International Relations (MAIR)

編集へんしゅう

国際こくさい関係かんけいがくにかかる修士しゅうしごうであり、さらに専攻せんこう(Concentration)として国際こくさい経済けいざいがくおよ後述こうじゅつする領域りょういき/地域ちいき分野ぶんや付与ふよされる。16科目かもく履修りしゅう必要ひつようであり、4学期がっきあいだ(2年間ねんかん)での修了しゅうりょう標準ひょうじゅんとなる。このMAプログラムでまな学生がくせいはワシントンD.C.こうで2年間ねんかん、もしくはワシントンD.C.こうとボローニャこうで1ねんずつをごす。

Master of Arts in International Affairs (MAIA)

年間ねんかん、SAISヨーロッパ(ボローニャこう)でまなぶプログラムである。国際こくさい情勢じょうせいかんする知識ちしきふかめ、複雑ふくざつ国際こくさい課題かだいむスキルをにつける。ヨーロッパ、きたアフリカ、中東ちゅうとう近隣きんりん地域ちいきとして、教室きょうしつ内外ないがい経験けいけんむことができる[5]

Master of Arts in Strategy, Cybersecurity and Intelligence (MASCI)

戦略せんりゃく・サイバーセキュリティ・インテリジェンス修士しゅうしごう(MASCI)は1年間ねんかんのプログラムで、幅広はばひろいデータやなまのインテリジェンスの対処たいしょ解析かいせき処理しょりすることを可能かのうにすることで、戦略せんりゃく作戦さくせん戦術せんじゅつレベルで健全けんぜん意思いし決定けっていができるよう、将来しょうらいのリーダーやオペレーターを養成ようせいするものである。テロリズム、過激かげき主義しゅぎ、サイバーセキュリティ、にせ情報じょうほう政治せいじ戦争せんそう秘密ひみつ作戦さくせん制裁せいさい特殊とくしゅ作戦さくせん経済けいざいスパイなど、主要しゅよう戦略せんりゃく諜報ちょうほうかんする専門せんもん知識ちしき習得しゅうとくする。米国防総省べいこくぼうそうしょう米国べいこく諜報ちょうほう機関きかん関連かんれんする民間みんかん企業きぎょう営利えいり団体だんたい効果こうかてきはたらくためのスキルをにつけるプログラムである。

Master of International Public Policy (MIPP)

編集へんしゅう

一定いってい職務しょくむ経験けいけんんだプロフェッショナルを対象たいしょうとしたミッド・キャリアけプログラム。8科目かもく履修りしゅうし、フルタイムで2学期がっきあいだ(1年間ねんかん)かけて修了しゅうりょうすることができる。なお、開講かいこうされる科目かもくかんしてはMAプログラムと共通きょうつうである。必修ひっしゅう科目かもく指定していされないが、専攻せんこう(Affiliation)を選択せんたくする場合ばあいにはそれぞれの専攻せんこうごとの要件ようけんたす必要ひつようがある。

Master of International Economics and Finance (MIEF)

編集へんしゅう

2014年度ねんどより開始かいしされたプログラムで、より経済けいざい金融きんゆう分野ぶんやとくする。16科目かもく履修りしゅう必要ひつようであることはMAプログラムと同様どうようであるが、あき学期がっきはる学期がっきくわえてなつ学期がっきおよふゆ学期がっき集中しゅうちゅう講義こうぎおこなうことで、履修りしゅう期間きかんは11かげつ短縮たんしゅくされる。そのうち14科目かもくはMIEFプログラムのみの科目かもくとして開講かいこうされ、2科目かもくをMA/MIPPプログラムとの共通きょうつう科目かもくからえらぶことになる[6]

評価ひょうか

編集へんしゅう

一般いっぱんてき国際こくさい関係かんけいがく分野ぶんやでは世界せかいもっとすぐれた大学院だいがくいんとされ、2024ねんにはこめフォーリン・ポリシー国際こくさい関係かんけいろん教授きょうじゅ政策せいさく立案りつあんしゃ・シンクタンク勤務きんむ専門せんもん対象たいしょう調査ちょうさした結果けっか、そのいずれにおいてもSAISの修士しゅうし課程かてい世界せかいのプログラムにえらんだ。同誌どうしおこなうランキングにおいては、SAISはジョじょジタウン大学じたうんだいがく(エドムンド・A・ウォルシュ外交がいこう大学院だいがくいん/SFS)とつね首位しゅいあらそっている。

フォーリン・ポリシーによるランキング(2024ねん[7]

国際こくさい関係かんけいろん教授きょうじゅ

  1. ジョじょジタウン大学じたうんだいがく(エドムンド・A・ウォルシュ外交がいこう大学院だいがくいん/SFS)
  2. ジョンズ・ホプキンス大学だいがく(ポール・H・ニッツェ高等こうとう国際こくさい関係かんけい大学院だいがくいん/SAIS)
  3. ハーバード大学だいがくケネディ行政ぎょうせい大学院だいがくいん
  4. コロンビア大学ころんびあだいがく国際こくさい公共こうきょう政策せいさく大学院だいがくいん/SIPA)
  5. プリンストン大学ぷりんすとんだいがく(ウッドロウ・ウィルソン公共こうきょう政策せいさく国際こくさい関係かんけい大学院だいがくいん/WWS)
  6. ジョージ・ワシントン大学だいがくエリオット国際こくさい関係かんけい大学院だいがくいん/ESIA)
  7. タフツ大学だいがくフレッチャー法律ほうりつ外交がいこう大学院だいがくいん
  8. アメリカン大学だいがく国際こくさい関係かんけい大学院だいがくいん/SIS)
  9. ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)
  10. シカゴ大学だいがく

政策せいさく立案りつあんしゃ

  1. ジョじょジタウン大学じたうんだいがく(エドムンド・A・ウォルシュ外交がいこう大学院だいがくいん/SFS)
  2. ジョンズ・ホプキンス大学だいがく(ポール・H・ニッツェ高等こうとう国際こくさい関係かんけい大学院だいがくいん/SAIS)
  3. ハーバード大学だいがくケネディ行政ぎょうせい大学院だいがくいん
  4. タフツ大学だいがくフレッチャー法律ほうりつ外交がいこう大学院だいがくいん
  5. プリンストン大学ぷりんすとんだいがく(ウッドロウ・ウィルソン公共こうきょう政策せいさく国際こくさい関係かんけい大学院だいがくいん/WWS)
  6. コロンビア大学ころんびあだいがく国際こくさい公共こうきょう政策せいさく大学院だいがくいん/SIPA)
  7. ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)
  8. ジョージ・ワシントン大学だいがくエリオット国際こくさい関係かんけい大学院だいがくいん/ESIA)
  9. スタンフォード大学だいがく
  10. アメリカン大学だいがく国際こくさい関係かんけい大学院だいがくいん/SIS)

シンクタンク専門せんもん

  1. ジョじょジタウン大学じたうんだいがく(エドムンド・A・ウォルシュ外交がいこう大学院だいがくいん/SFS)
  2. ジョンズ・ホプキンス大学だいがく(ポール・H・ニッツェ高等こうとう国際こくさい関係かんけい大学院だいがくいん/SAIS)
  3. ハーバード大学だいがくケネディ行政ぎょうせい大学院だいがくいん
  4. コロンビア大学ころんびあだいがく国際こくさい公共こうきょう政策せいさく大学院だいがくいん/SIPA)
  5. タフツ大学だいがくフレッチャー法律ほうりつ外交がいこう大学院だいがくいん
  6. プリンストン大学ぷりんすとんだいがく(ウッドロウ・ウィルソン公共こうきょう政策せいさく国際こくさい関係かんけい大学院だいがくいん/WWS)
  7. ジョージ・ワシントン大学だいがくエリオット国際こくさい関係かんけい大学院だいがくいん/ESIA)
  8. ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)
  9. オックスフォおっくすふぉド大学どだいがく
  10. スタンフォード大学だいがく

特色とくしょく

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経済けいざいがく

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SAISのMAプログラムにおいて、学生がくせいかなら専攻せんこう分野ぶんやとして国際こくさい経済けいざいがくまなぶ。そのため、修了しゅうりょう要件ようけんとして経済けいざい科目かもく他校たこうよりもおおい(2012年度ねんどは6科目かもく要件ようけんとされている)。これは国際こくさい関係かんけい分野ぶんやにおける経済けいざいがく理論りろん実践じっせん重視じゅうしする校風こうふうしめすもので、SAISの特色とくしょくともなっている[8]

SAISのもう1つの特色とくしょく語学ごがく学習がくしゅうであり、20におよ言語げんごについて初級しょきゅうから上級じょうきゅうまでの科目かもく開講かいこうされる。MAプログラムでは母国ぼこくではない言語げんごを1つ履修りしゅうすることがもとめられ、その言語げんご一定いっていのレベルにたっすることが修了しゅうりょう要件ようけんとなる[9]

すべての学生がくせいが1ねんまたは2年間ねんかんごすワシントンD.C.は、米国べいこく連邦れんぽう政府せいふ機関きかん各国かっこく大使館たいしかんのほか、世界銀行せかいぎんこう国際こくさい通貨つうか基金ききんをはじめとした数々かずかず国際こくさい機関きかん本拠ほんきょき、またSAISの本部ほんぶであるニッツェとうブルッキングス研究所けんきゅうじょカーネギー国際こくさい平和へいわ基金ききん国際こくさい開発かいはつセンターおよびパターソン研究所けんきゅうじょ隣接りんせつする。このため、米国べいこくしょ外国がいこく要人ようじん国際こくさい機関きかん、シンクタンクの関係かんけいしゃ客員きゃくいん教官きょうかんとして授業じゅぎょうおこな[10]、セミナーを開催かいさいすることがすくなくない[11]同時どうじにそれらの機関きかん就職しゅうしょくする卒業生そつぎょうせいおおく、とく世界銀行せかいぎんこう中心ちゅうしんとした国際こくさい機関きかんでの人脈じんみゃくはSAISマフィアとばれる。

2023ねん8がつ、ジョンズ・ホプキンス高等こうとう国際こくさい問題もんだい研究けんきゅう大学院だいがくいん(SAIS)は、ワシントンD.C.のあたらしい拠点きょてんであるホプキンス・ブルームバーグ・センターに移動いどう完了かんりょうした。最新さいしん施設しせつは、ペンシルバニア・アベニューNW555に位置いちし、米国べいこく連邦れんぽう議会ぎかい議事堂ぎじどう、ホワイトハウス、財務省ざいむしょう司法省しほうしょうエネルギえねるぎしょう、ナショナル・モールからすうぶん距離きょりにあり、42まん平方へいほうフィートのひろさをゆうする[12]

ふく学位がくいプログラム

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SAISは大学院だいがくいんとのふく学位がくいプログラムをゆうしており、以下いか提携ていけいこうかく修士しゅうしプログラムとSAISのMAプログラムをわせることで、個別こべつ修了しゅうりょうする場合ばあいくら半年はんとしから1ねん課程かてい短縮たんしゅくすることを許可きょかしている。なお、公式こうしき提携ていけい関係かんけいのない大学院だいがくいんかんしても、同様どうよう短縮たんしゅく要件ようけん適用てきようされることがある[13]。また、過去かこ経済けいざいがくなど関連かんれん分野ぶんやべつ修士しゅうし取得しゅとくしている場合ばあいも、同様どうよう履修りしゅう期間きかん短縮たんしゅくみとめられることがある[14]

SAISは、だい世界せかい大戦たいせんしたの1943ねんポール・ニッツェおよクリスティアン・アーチボルド・ハーターによって設立せつりつされ、その目的もくてき国際こくさい政治せいじにおけるリーダーの育成いくせいにあった。1944ねんに15めい学生がくせいはじめてれて以来いらい規模きぼ拡大かくだいし、1950ねんにはジョンズ・ホプキンズ大学だいがく一部いちぶとなった。1954ねんラングーンこう(1962ねん政治せいじ情勢じょうせい変化へんかけて閉校へいこう[15])を、1955ねんにボローニャこう、1986ねんには南京なんきんこう開設かいせつする一方いっぽう留学生りゅうがくせいかず増加ぞうか辿たどり、国際こくさいてきなプレゼンスを確立かくりつした。 2006ねんからの付属ふぞくべいかん研究所けんきゅうじょは、ワシントンにおける韓国かんこく足場あしばとなっている。2023ねん8がつ、ワシントンD.C.こうは、しんキャンパスへの移設いせつ完了かんりょうした。

専攻せんこう

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SAISの学生がくせいは、国際こくさい経済けいざいがくくわえて以下いか分野ぶんやから1つしくは2つの専攻せんこう選択せんたくする[16]

領域りょういき専攻せんこう

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  • 紛争ふんそう管理かんりろん(Conflict Management)
  • エネルギー・資源しげん環境かんきょうろん(Energy, Resources and Environment)
  • 国際こくさい関係かんけい理論りろん/国際こくさい関係かんけい(Global Theory and History)
  • 国際こくさい開発かいはつろん(International Development)
  • 国際こくさいほう機構きこうろん(International Law and Organizations)
  • 国際こくさい関係かんけい総論そうろん(International Relations)
  • 戦略せんりゃくろん(Strategic Studies)

地域ちいき専攻せんこう

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  • アジア(Asian Studies)
  • 日本にっぽん(Japan Studies)
  • 中国ちゅうごく(China Studies)
  • 韓国かんこく朝鮮ちょうせん(Korea Studies)
  • 東南とうなんアジア(Southeast Asia Studies)
  • みなみアジア(South Asia Studies)
  • 米国べいこく(American Foreign Policy)
  • カナダ(Canadian Studies)
  • 中南米ちゅうなんべい(Latin American Studies)
  • 欧州おうしゅう(European Studies)
  • ロシア・東欧とうおう(Russian and Eurasian Studies)
  • 中東ちゅうとう(Middle East Studies)
  • アフリカ(African Studies)

学生がくせい

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2012年度ねんどにはワシントンD.C.こうで640めい、ボローニャこうで200めい南京なんきんこうで180めいまなぶ。留学生りゅうがくせいはそのうち3ぶんの1ほどであり、70以上いじょうくにからあつまっている。また米国べいこくせき学生がくせいかんしても留学りゅうがくしくは国外こくがいでの実務じつむ経験けいけんゆうするものがほとんどであり、ぜん学生がくせいの70%がなんらかのかたち国際こくさい経験けいけんんで入学にゅうがくする[17]

2023ねん入学にゅうがくした国際こくさい関係かんけい学修がくしゅう(MAIR)の内訳うちわけは、総数そうすう341にん平均へいきん年齢ねんれい23さい平均へいきん職務しょくむ経験けいけん2ねん男女だんじょおとこ47%:おんな53%)、参加さんかこくすう38カ国かこく留学生りゅうがくせい割合わりあい42%、米国べいこくじんマイノリティ31%となっている[18]

SAIS Japan Clubでは、SAISの学生がくせいで、日本にっぽん興味きょうみのあるもの同士どうし交流こうりゅう情報じょうほう交換こうかんおこなわれている。各種かくしゅイベントのほか日本語にほんご話者わしゃである学生がくせいによる日本語にほんご学習がくしゅうしゃ補助ほじょ目的もくてきとしたLanguage Tableなどが企画きかくされている。

ワシントンD.C.こう

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1943ねん開設かいせつされて以来いらい、SAISの中心ちゅうしん機能きのうになってきた。のキャンパスでまな学生がくせいもほとんどが1年間ねんかんをワシントンD.C.でごす。校舎こうしゃはデュポン・サークルちかくの大使館たいしかんがい位置いちし、著名ちょめいなシンクタンクにかこまれる。世界銀行せかいぎんこう国際こくさい通貨つうか基金ききんといった国際こくさい機関きかん本部ほんぶ徒歩とほ圏内けんないにあり、授業じゅぎょうなどをとおした連携れんけいほか関連かんれんするイベントが頻繁ひんぱんもよおされる。2023ねん8がつ、ジョンズ・ホプキンス高等こうとう国際こくさい問題もんだい研究けんきゅう大学院だいがくいん(SAIS)は、ワシントンD.C.のあたらしい拠点きょてんであるホプキンス・ブルームバーグ・センターに移動いどう完了かんりょうした。最新さいしん施設しせつは、ペンシルバニア・アベニューNW555に位置いちし、米国べいこく連邦れんぽう議会ぎかい議事堂ぎじどう、ホワイトハウス、財務省ざいむしょう司法省しほうしょうエネルギえねるぎしょう、ナショナル・モールからすうぶん距離きょりにあり、42まん平方へいほうフィートのひろさをゆうする。

ボローニャこう

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1955ねん開設かいせつされたボローニャのキャンパスでは、MAプログラムのうちやく半分はんぶん学生がくせい最初さいしょの1年間ねんかんごす。選任せんにん教授きょうじゅじんくわえ、欧州おうしゅう著名ちょめい学術がくじゅつ機関きかんから客員きゃくいん講師こうしまねいてカリキュラムがまれ、ワシントンD.C.こうでの1年間ねんかんわせて多様たよう視点してんからの学習がくしゅう機会きかい提供ていきょうする。

南京なんきんこう

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ホプキンズ=南京なんきんセンター(中国ちゅうごく名称めいしょう南京なんきん大学だいがく-约翰斯·霍普きん斯大がくちゅう美文びぶん研究けんきゅう中心ちゅうしん)とばれ、SAISと南京なんきん大学だいがく提携ていけいによって1986ねん設立せつりつされた。中国人ちゅうごくじん学生がくせいけの英語えいごによる授業じゅぎょうとくにアメリカ関連かんれんなど)と留学生りゅうがくせいけの中国語ちゅうごくごによる授業じゅぎょうおも中国ちゅうごく関連かんれん)が開講かいこうされている。べいちゅう双方そうほう文化ぶんか社会しゃかい尊重そんちょうするという開校かいこう当時とうじからの精神せいしんもとづき、学事がくじれきにおいても両方りょうほう祝日しゅくじつふくまれる。また基本きほんてき全寮ぜんりょうせいであるが、学生がくせいすう増加ぞうかにより修士しゅうしごう目指めざ学生がくせいは、キャンパスがい居住きょじゅうすることも許可きょかされている。学生がくせいはほぼ同数どうすう留学生りゅうがくせい中国人ちゅうごくじん学生がくせいから構成こうせいされ、1年間ねんかんのサーティフィケイト・プログラムには学部がくぶ課程かていえた学生がくせいほか他校たこう大学院だいがくいん修士しゅうし課程かてい在籍ざいせきする学生がくせいが、そのうちの1年間ねんかん本学ほんがく南京なんきんこう修学しゅうがくするものがある。取得しゅとくできる学位がくい以下いかとおりである。

サーティフィケイト(中国ちゅうごく/米国べいこく研究けんきゅう

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1年間ねんかん(2学期がっき)のプログラム。履修りしゅう科目かもく選択せんたく自由じゆうたかく、留学生りゅうがくせい中国ちゅうごくから国際こくさい関係かんけい俯瞰ふかんする視点してんる。

国際こくさい関係かんけい学修がくしゅう(MAIS)

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2年間ねんかん(4学期がっき)のプログラム。修士しゅうしごうるためには論文ろんぶんみずからの目標もくひょう言語げんご中国ちゅうごく母国ぼこくとする学生がくせい英語えいご留学生りゅうがくせい中国語ちゅうごくご)であらわし、発表はっぴょううえみとめられる必要ひつようがある。またこの修士しゅうしごうは、SAISと南京なんきん大学だいがく両方りょうほうからあたえられる。専攻せんこう中国ちゅうごくがく国際こくさい政治せいじがく国際こくさい経済けいざいがく比較ひかく国際こくさい法学ほうがくがある。

国際こくさい関係かんけい学修がくしゅう/サーティフィケイト

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合計ごうけい2ねんはんのプログラム。ほんプログラムを修了しゅうりょうするには、南京なんきんセンターにおいて1年間ねんかん(2学期がっき)、ワシントンD.C.において1ねん(2学期がっき乃至ないしは1ねんはん(3学期がっき)の合計ごうけい2ねんはん就学しゅうがく必要ひつようとなる。修士しゅうしごうはSAISによるものであり、サーティフィケイトは南京なんきんセンターからあたえられる。修士しゅうしごうにおける学生がくせい専攻せんこう中国ちゅうごく地域ちいき専攻せんこうとはかぎらず、上記じょうき領域りょういき/地域ちいき専攻せんこうから任意にんい選択せんたくする。

ライシャワーひがしアジア研究所けんきゅうじょ

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ジョンズ・ホプキンズ大学だいがくライシャワーひがしアジア研究所けんきゅうじょ英語えいごばんは1984ねんライシャワーいえからの協力きょうりょく設立せつりつされ、アジア・太平洋たいへいよう地域ちいき研究けんきゅう主題しゅだいとする。とく日本にっぽん研究けんきゅう重点じゅうてんかれ、現在げんざいケント・E・カルダー博士はかせ所長しょちょうとして米国べいこく首都しゅとワシントンD.C.における日米にちべい相互そうご理解りかい拠点きょてんの1つとなっている[19]

関連かんれん人物じんぶつ

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著名ちょめい修了しゅうりょうせい

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英語えいごばんWikipediaより抜粋ばっすい

  • マデレーン・オルブライト(Madeleine Albright、もとアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国務こくむ長官ちょうかん
  • ティモシー・ガイトナー(Timothy F. Geithner、75だいアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく財務ざいむ長官ちょうかん、ニューヨーク連邦れんぽう準備じゅんび銀行ぎんこう総裁そうさい
  • ゲイル・ホルデ(Geir H. Haarde、ぜんアイスランド首相しゅしょう 2006-2009)
  • パメラ・フラーティー(Pamela P. Flaherty、シティグループ財団ざいだん会長かいちょうけんCEO)
  • マハマット・アリ・アドウム(Mahamat Ali Adoum、もとチャド外務がいむ大臣だいじん国連こくれん大使たいし
  • ジャン・モーリス・ドゥフース(Jean-Maurice Dehousse、もとベルギー首相しゅしょう、リーゲ知事ちじ
  • アンジェラ・カーン(Angela Kane、国連こくれん事務じむ次長じちょう
  • ピーター・オルガイア(Peter Allgeier、くに通商つうしょう代表だいひょう次席じせき代表だいひょうもとWTO米国べいこく大使たいし
  • フランク・ラヴィン(Frank Lavin、国際こくさい貿易ぼうえき担当たんとう商務しょうむ次官じかんくに商務省しょうむしょう国際こくさい貿易ぼうえき局長きょくちょう、シンガポール大使たいし
  • デニス・ロックハート(Dennis P. Lockhart、アトランタ連邦れんぽう準備じゅんび銀行ぎんこう総裁そうさい
  • ニコラス・バーンズ(R. Nicholas Burns、もとアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく国務こくむ次官じかん政治せいじ担当たんとう、ハーバード大学だいがく行政ぎょうせい大学院だいがくいん(ケネディスクール)教授きょうじゅ

日本人にっぽんじん

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Editors, F. P. (2024ねん6がつ28にち). “The Best International Relations Schools in the World” (英語えいご). Foreign Policy. 2024ねん6がつ27にち閲覧えつらん
  2. ^ れい5ねん1がつ13にち ジョンズ・ホプキンス大学だいがく高等こうとう国際こくさい関係かんけい大学院だいがくいんにおける岸田きしだ総理そうりスピーチ | 総理そうり演説えんぜつ記者きしゃ会見かいけんなど”. 首相しゅしょう官邸かんていホームページ. 2024ねん6がつ27にち閲覧えつらん
  3. ^ Tierney, Irene Entringer García Blanes, Susan Peterson, Michael J. (2024ねん8がつ7にち). “The Top International Relations Schools of 2024, Ranked” (英語えいご). Foreign Policy. 2024ねん8がつ3にち閲覧えつらん
  4. ^ SAIS Degree and Programs
  5. ^ Master of Arts in International Affairs (MAIA)” (英語えいご). Johns Hopkins SAIS (2019ねん6がつ10日とおか). 2024ねん6がつ10日とおか閲覧えつらん
  6. ^ SAIS MIEF Curriculum
  7. ^ Top International Relations Bachelor's, Master's, and Ph.D. Programs of 2024 (foreignpolicy.com)
  8. ^ SAIS International Economics Concentration
  9. ^ SAIS Language Studies
  10. ^ SAIS Course Catalog
  11. ^ SAIS Press Release
  12. ^ Our New Home at 555 Pennsylvania Avenue NW” (英語えいご). Johns Hopkins SAIS (2021ねん5がつ18にち). 2024ねん6がつ29にち閲覧えつらん
  13. ^ SAIS Dual Degrees
  14. ^ SAIS Credit Transfer
  15. ^ Johns Hopkins Magazine
  16. ^ SAIS Area of Study
  17. ^ SAIS Facts
  18. ^ Class Profile | MAIR” (英語えいご). Johns Hopkins SAIS (2020ねん7がつ31にち). 2024ねん6がつ10日とおか閲覧えつらん
  19. ^ ライシャワーひがしアジア研究所けんきゅうじょについて
  20. ^ 政策せいさく研究けんきゅう大学院だいがくいん大学だいがく
  21. ^ 中央大学ちゅうおうだいがく
  22. ^ 立命館大学りつめいかんだいがく
  23. ^ 講談社こうだんしゃ G2
  24. ^ Book Asahi.com
  25. ^ http://www3.grips.ac.jp/~oral/Japanese/Summary/kikuchi.htm/ 政策せいさく研究けんきゅう大学院だいがくいん大学だいがく
  26. ^ 大阪工業大学おおさかこうぎょうだいがく
  27. ^ RIETI
  28. ^ RIETI
  29. ^ 東京大学とうきょうだいがく
  30. ^ ダイヤモンド・オンライン
  31. ^ 国連こくれんフォーラム
  32. ^ Forbes
  33. ^ Asian Venture Capital Journal
  34. ^ 大井おおい幸子さちこブログ:
  35. ^ Corporate Directions, Inc.

外部がいぶリンク

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