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不換紙幣(ふかんしへい、フェイスマネー:Faith Moneyとも)とは本位貨幣たる金貨や銀貨との交換が保障されていない紙幣のことをいう。
19世紀から20世紀中盤における紙幣は金貨や銀貨との交換が前提とされていた兌換紙幣であったので、それに対して不換紙幣という名称がつけられた。ところが1927年の世界恐慌を機に金本位制の廃止が相次ぎ、特に日本では(関東大震災により遅れたものの)1931年に犬養毅内閣が金輸出を再禁止した事により金本位制ではなくなったため、事実上日本銀行券は兌換紙幣ではなくなり、1942年の日本銀行法制定で兌換義務のない不換紙幣を発行できるようになった(所謂管理通貨制度)。
政府の信用で流通するお金であることから、信用紙幣とも呼ばれる。
21世紀現在の先進国が発行する紙幣は、まず間違いなく不換紙幣である。政府がインフレーションなどが発生しないように通貨供給量の調整や経済政策によって通貨価値に対する信用を維持しているため(管理通貨制度)、金による価値の裏づけがなくとも不換紙幣は安定して流通している。
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