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イオン十和田ショッピングセンター(イオンとわだショッピングセンター)は、青森県十和田市にあるイオンリテール株式会社が開発・運営を行っているショッピングセンター。
概要
イオンスーパーセンター十和田店を中心として専門店街が連なっているが、近隣にはイオンモール下田(おいらせ町。開発・運営はイオンモール)があることなどから、地元市民からはキーテナント名の「イオンスーパーセンター」や「ジャスコ」などとよばれており、イオン十和田ショッピングセンターという名称はあまり使われていないが、大規模小売店舗立地法による届出はイオン十和田ショッピングセンターとなっている。
十和田市とイオン
1980年代にジャスコ(当時)は十和田市内に総合スーパーを建設する計画があった。しかし、中心商店街側が一斉に営業をシャッターを下ろし、「ジャスコ絶対反対」と市内へのジャスコ出店に対する猛烈な反対運動を行ったため、この計画は白紙撤回となった。
しかし、1990年代のバブル崩壊以降、不況の煽りで中心商店街への来客が減少。加えて、近隣の七戸町や下田町(当時)にジャスコの大型店舗(七戸店・下田店)が出店されたこともあり、市民は近隣の町村へ買い物へ行くようになり、中心商店街への来客の減少に歯止めがかからなかった。そんな中、中心商店街の大型店舗であった十和田松木屋とジョイフルシティ十和田亀屋が相次いで閉店した。十和田商工会議所は亀屋側に営業継続を要望し実現したが、松木屋跡地に入居するテナントを誘致することができなかった。だが、その亀屋みなみチェーンも2001年に経営破綻し、再建策として中心街にある店舗を閉鎖することになった(その後、亀屋は破産し法人として消滅した。)。
このような状況の中で、イオンは2000年代前半に中心商店街に大型店舗を建設する意向を示した。イオンはこれまでに郊外の広大な敷地に出店してきたこともあり、中心街への出店は異例ともいえる状況だった。これに対して中心商店街側から賛否両論があったが、商工会議所側はイオンに対して出店計画の説明を求めた。
しかし、中心商店街の土地一角をすべて更地にしたうえで出店を希望することイオン側が要求。これには市道も含まれていたため、協議は難航。計画が進まない中、イオンは郊外の十和田バイパス沿いの敷地を出店用地として確保。そのため、中心街への出店計画は白紙撤回された。
このような経緯があるためか、市民の中には同SCのことを「ジャスコ」や「とわジャス」(「十和田のジャスコ」という意味)と呼ぶ人もいる。
沿革
- 2005年9月27日 - 9月29日 : プレオープン
- 2005年9月30日 : オープン(この日の午前9時から直営売場では24時間営業を開始)
- (時期不明) : 直営売場での24時間営業を終了。午前9時から午前0時までの営業に短縮。
- 2010年12月1日:直営売場の営業時間を23時閉店に変更。
主なテナント
- イオンスーパーセンター十和田店
- ホームセンター部門はイオングループのサンデーが運営している。
- イオン銀行イオンスーパーセンター十和田店出張所(店舗外ATM)
- ガストイオン十和田店
- 2005年9月にバーミヤン十和田店として開店した。この店舗の開店により、バーミヤンは全国47都道府県に店舗を構えることとなったが、すかいらーく側の方針で2009年10月に業態転換した。なお、すでに十和田市内にガスト十和田店(旧国道4号線沿いの十和田南ショッピングセンター内のテナント)が存在するため、店名はイオン十和田店となっている。
アクセス
- 国道4号線十和田バイパス沿い
- 十和田市駅から
- 十鉄バス イオンスーパーセンター十和田店シャトルバス(運賃:100円/定期券・回数券は利用できない。) 「イオンスーパーセンター十和田店」終点下車(途中の停留所に関しては、十和田市駅発は終点まで乗車専用・イオンSuC十和田店発は終点まで降車専用)
- 平日の一部便は中央病院を経由するため、所要時間が30分となる。平日の夕方以降と土休日は全便中央病院を経由しないため所要時間は20分となる。
- 十鉄バス <一般路線バス>(八斗沢)十和田市 - 喜多美町線:喜多美町行き(通常運賃) 「イオンスーパーセンター十和田店」下車:所要時間30分(○:日曜・祝日運休)
- ※その他、十鉄バス十和田 - 八戸線の「青果市場前」停留所が同SCの近隣バス停だが、同バス停と同SCとの距離が約2km程度離れている。
出典
関連項目
外部リンク