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C

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2023ねん12月20にち (水)すい 01:10; 2400:4153:e2e0:800:dcc6:54bb:68dc:5464 (会話かいわ) によるはん日時にちじ個人こじん設定せってい設定せっていならUTC

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Cc Cc
ラテン文字もじ
Aa Bb Cc Dd    
Ee Ff Gg Hh    
Ii Jj Kk Ll Mm Nn
Oo Pp Qq Rr Ss Tt
Uu Vv Ww Xx Yy Zz

Cは、ラテン文字もじアルファベット)の3ばん文字もじ小文字こもじcギリシア文字もじΓがんま(ガンマ)に由来ゆらいし、キリル文字もじГ同系どうけいである。

キリル文字もじСべつで、ラテン文字もじS相当そうとうする文字もじである。

字形じけい

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筆記ひっきたい
ジュッターリーンたい

大文字おおもじ小文字こもじとも半円はんえんがたないし不完全ふかんぜんえんである。

フラクトゥールではのようである。

歴史れきし

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ギリシア文字もじΓがんま(ガンマ)が「く」の角度かくどかれたものをまるめたかたち由来ゆらいする[1]ラテン語らてんごには /k/ おとおよび /g/ おと双方そうほうをこの文字もじあらわしていたが、のちにやや変形へんけいした Gべつ文字もじとして分化ぶんかし /g/ おとになうようになるとともに、C はもっぱら /k/ をあらわすようになった。

ラテン語らてんごぞくラテン語らてんごはいるとぜんした母音ぼいんまえ位置いちする場合ばあいかぎり軟音すすんだ(おとぶし参照さんしょう)。

いっぽうラテン文字もじ使つか西にし/みなみスラブけい言語げんごなどでは C を [ts] と発音はつおんする用法ようほう発達はったつした。19世紀せいきサンスクリット研究けんきゅうすすむと、サンスクリットの子音しいん [c] および [cʰ] (いずれも日本語にほんごのチャぎょうちかおと)を( ch および chh ではなく)c および ch であらわすことが定着ていちゃくし、c をつねにこのようなおともちいる用法ようほうは、のちにはインドネシア正書法せいしょほうなどにがれた。

呼称こしょう

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おと

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現代げんだいではおおくの言語げんご正書法せいしょほうおと標記ひょうきごうなどにおいてもちいられるが、その流儀りゅうぎおおきく2つに分類ぶんるいできる。

Cのかれた位置いちによって2種類しゅるいおとあらわ正書法せいしょほう

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元々もともとラテン語らてんごcつね[k]発音はつおんされるものだった[2]が、ぞくラテン語らてんご時代じだいになると転訛てんかしはじめ、c直後ちょくごに“ぜんした母音ぼいん”( e · i · y · æ )が場合ばあいかぎり、その影響えいきょうけて、c[c]「ティ」と「キ」のあいだのような子音しいん)や [ʧ]「チャチュチョ」のような子音しいん)で発音はつおんするようになった。これを軟音ぶ。 [k]発音はつおんするのを「かたい (hard) c」、摩擦音まさつおん (/s/) ややぶおと発音はつおんするのを「やわらかい (soft) c」とぶ (en:Hard and soft C)。

時代じだいくだロマンス諸語しょご分化ぶんかするにつれ、このおとはさらに多様たようおとへと分化ぶんかした。現在げんざいのロマンス諸語しょご正書法せいしょほうは、こうした自然しぜんおと変化へんかいだものである。また、フランス語ふらんすご影響えいきょうおおきくけた英語えいごでも、同様どうようかたをする[3]

どの言語げんごにおいても、a · o · u · l · r などのまえcラテン語らてんご時代じだいわらない [k] おとたもっている[5]。 また、フランス語ふらんすごやルーマニアなどでは語末ごまつc単語たんごがいくらかあり、これらも [k]発音はつおんする[6]

れいフランス語ふらんすご: lac [ラック]みずうみ」、ルーマニア: bec [ベック]電球でんきゅう

えいふつのCとヨーロッパの言語げんご

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上記じょうき以外いがいのヨーロッパけん言語げんごでは c をこのように使つかけることはないが、ラテン語らてんごフランス語ふらんすご英語えいごなどから cふく単語たんご借用しゃくようする場合ばあいe · i · y ( · ä [7] )まえcz, c, s などに、a · o · u · l · rまえck に、それぞれえてもちいるのが伝統でんとうてきであった。いちれいげれば:

いずれも英語えいごフランス語ふらんすごconcert 「コンサート、演奏えんそうかい」の借用しゃくようで、かく言語げんご規則きそくにしたがってえたものである。

ベトナム

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ベトナム正書法せいしょほうクオック・グー」では c はつねに [k]あらわすが、その位置いちは a, o, u などのまえ[8]音節おんせつまつ[9]かぎられる。 その場所ばしょでは [k] おとkqもちいる。 わかりやすくうと、ka, kê, ki, kô, ku, kwôk などとけばみそうなところ、わざわざ cqんで、ca, kê, ky, cô, cu, quôc などと表記ひょうきするルールだが、もともとクオック・グーはフランスじん宣教師せんきょうしによって考案こうあんされたものであり、考案こうあんさいにロマンス諸語しょごてき表記ひょうきほうおおいに参考さんこうにしたことがこうした部分ぶぶんにもよくあらわれているといえる。

Cの位置いちにかかわらずやぶおとなどをあらわ用法ようほう

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インドネシアふうかきごおり es campurジャカルタ市内しない屋台やたい。「エス・チャンプル」と発音はつおんする。

正書法せいしょほう

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その

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れい) サンスクリット: candraḥ [チャンドラ]つき」、アイヌ: cise [チセ]いえ

記号きごう文字もじ多重たじゅう音字おんじなどについて

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Cの意味いみ

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学術がくじゅつてき記号きごう単位たんい

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その記号きごう

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商品しょうひんめい作品さくひんめい

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符号ふごう位置いち

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大文字おおもじ Unicode JIS X 0213 文字もじ参照さんしょう 小文字こもんじ Unicode JIS X 0213 文字もじ参照さんしょう 備考びこう
C U+0043 1-3-35 C
C
c U+0063 1-3-67 c
c
半角はんかく
U+FF23 1-3-35 C
C
U+FF43 1-3-67 c
c
全角ぜんかく
U+24B8 Ⓒ
Ⓒ
U+24D2 1-12-35 ⓒ
ⓒ
まるかこ
🄒 U+1F112 🄒
🄒
U+249E ⒞
⒞
括弧かっこ
𝐂 U+1D402 𝐂
𝐂
𝐜 U+1D41C 𝐜
𝐜
太字ふとじ
𝐶 U+1D436 𝐶
𝐶
𝑐 U+1D450 𝑐
𝑐
イタリックたい
𝑪 U+1D46A 𝑪
𝑪
𝒄 U+1D484 𝒄
𝒄
イタリックたい太字ふとじ
𝒞 U+1D49E 𝒞
𝒞
𝒸 U+1D4B8 𝒸
𝒸
筆記ひっきたい
𝓒 U+1D4D2 𝓒
𝓒
𝓬 U+1D4EC 𝓬
𝓬
筆記ひっきたい太字ふとじ
U+212D ℭ
ℭ
𝔠 U+1D520 𝔠
𝔠
フラクトゥール
U+2102 ℂ
ℂ
𝕔 U+1D554 𝕔
𝕔
黒板こくばん太字ふとじ
𝕮 U+1D56E 𝕮
𝕮
𝖈 U+1D588 𝖈
𝖈
フラクトゥール太字ふとじ
𝖢 U+1D5A2 𝖢
𝖢
𝖼 U+1D5BC 𝖼
𝖼
サンセリフ
𝗖 U+1D5D6 𝗖
𝗖
𝗰 U+1D5F0 𝗰
𝗰
サンセリフ太字ふとじ
𝘊 U+1D60A 𝘊
𝘊
𝘤 U+1D624 𝘤
𝘤
サンセリフイタリック
𝘾 U+1D63E 𝘾
𝘾
𝙘 U+1D658 𝙘
𝙘
サンセリフイタリック太字ふとじ
𝙲 U+1D672 𝙲
𝙲
𝚌 U+1D68C 𝚌
𝚌
とうはばフォント
U+216D 1-3-35 Ⅽ
Ⅽ
U+217D 1-3-67 ⅽ
ⅽ
ローマ数字すうじ100
記号きごう Unicode JIS X 0213 文字もじ参照さんしょう 名称めいしょう
U+1D04 ᴄ
ᴄ
LATIN LETTER SMALL CAPITAL C
U+1D9C ᶜ
ᶜ
MODIFIER LETTER SMALL C
🄲 U+1F132 🄲
🄲
SQUARED LATIN CAPITAL LETTER C
🅒 U+1F152 🅒
🅒
NEGATIVE CIRCLED LATIN CAPITAL LETTER C
🅲 U+1F172 🅲
🅲
NEGATIVE SQUARED LATIN CAPITAL LETTER C
🄫 U+1F12B 🄫
🄫
CIRCLED ITALIC LATIN CAPITAL LETTER C

表現ひょうげんほう

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ ギリシア文字もじΓがんま元々もともと様々さまざま角度かくどかれていた。
  2. ^ ただし、G発明はつめいされるよりまえ最初さいしょラテン語らてんごでは、[k · g]りょうおと兼用けんようだった。
  3. ^ オランダ同様どうよう。ただしラテン語らてんごフランス語ふらんすご由来ゆらい語彙ごい自体じたい英語えいごよりはずっとすくない。
  4. ^ a b c フランス語ふらんすご英語えいご以外いがいでは cyわせはまれ
  5. ^ ただし clわせは言語げんごによって変形へんけいこうむっていることがおおい。れい: ラテン語らてんご: clavisかぎ」 [クラウィス] > フランス語ふらんすご: clé [クレ] / イタリア: chiave [キァーヴェ] / スペイン: llave [リャベ] / ポルトガル: chave [シャヴィ]
  6. ^ フランス語ふらんすごでは無音むおん場合ばあいもある。 (れいblanc [ブラン] 「しろい」。
  7. ^ ドイツではラテン語らてんごæäえる。
  8. ^ 正確せいかくには、a · o · ô · u · ơ · ư · ă · âまえ
  9. ^ 正確せいかくには音節おんせつまつでは若干じゃっかんちがったおとになる。

関連かんれん項目こうもく

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