インフラストラクチャー (英語 えいご : infrastructure )とは、「下 しも 支 ささ えするもの」「下部 かぶ 構造 こうぞう 」を指 さ す観念 かんねん 的 てき な用語 ようご であり、以下 いか の意味 いみ がある。
国民 こくみん 福祉 ふくし の向上 こうじょう と国民 こくみん 経済 けいざい の発展 はってん に必要 ひつよう な公共 こうきょう 施設 しせつ 。本 ほん 項 こう で詳述 しょうじゅつ 。
企業 きぎょう などの主幹 しゅかん となる設備 せつび を上記 じょうき に例 たと えた用語 ようご (組織 そしき の私有 しゆう 財産 ざいさん だが、組織 そしき 内 ない では公共 こうきょう 施設 しせつ のように振 ふ る舞 ま う物 もの )。
「下 しも 支 ささ えするもの」や「下部 かぶ 構造 こうぞう 」を示 しめ す技術 ぎじゅつ 一般 いっぱん のこと(公共 こうきょう 施設 しせつ や私有 しゆう 財産 ざいさん を問 と わず。ITインフラストラクチャ は技術 ぎじゅつ 一般 いっぱん の用語 ようご であり、所有 しょゆう 者 しゃ には言及 げんきゅう していない。)。
日本 にっぽん では、しばしばインフラ (infra) と略称 りゃくしょう されるが、インフラストラクチャー (infrastructure) が「下 した の (infra) 構造 こうぞう (structure)」を指 さ す通 とお り、本来 ほんらい インフラ (infra) は「下 した 」「未満 みまん 」を意味 いみ する接頭 せっとう 辞 じ で、「下 した にある」「低 ひく い」を意味 いみ するラテン語 らてんご inferus に由来 ゆらい し、スーパー (super) の対義語 たいぎご である。ただ、日本語 にほんご では「下部 かぶ 構造 こうぞう 」はドイツ語 ご の「Basis」に由来 ゆらい する別 べつ 義 ぎ で用 もち いられるため、インフラストラクチャーの意味 いみ で「下部 かぶ 構造 こうぞう 」を用 もち いることは少 すく ない。
日本語 にほんご では社会 しゃかい 基盤 きばん 、基盤 きばん 施設 しせつ 、経済 けいざい 基盤 きばん という訳語 やくご も存在 そんざい する。また、類似 るいじ の用語 ようご として、社会 しゃかい 資本 しほん や公共 こうきょう サービス がある。
インフラストラクチャーはその経済 けいざい が機能 きのう するのに必要 ひつよう なサービスや施設 しせつ を含 ふく む、国 くに 、都市 とし 、その他 た の地域 ちいき にサービスを提供 ていきょう する基本 きほん 的 てき な施設 しせつ やシステム[ 1] [ 2] である。
道路 どうろ ・鉄道 てつどう ・港湾 こうわん ・ダム ・上下水道 じょうげすいどう ・インターネット 接続 せつぞく (ブロードバンドインターネット接続 せつぞく を含 ふく む)など産業 さんぎょう 基盤 きばん の社会 しゃかい 資本 しほん 、および学校 がっこう ・病院 びょういん ・公園 こうえん ・社会 しゃかい 福祉 ふくし 施設 しせつ 等 ひとし の生活 せいかつ 関連 かんれん の社会 しゃかい 資本 しほん など[ 3] 、民間 みんかん の物理 ぶつり 的 てき な改善 かいぜん で構成 こうせい され、 一般 いっぱん に「社会 しゃかい 生活 せいかつ 条件 じょうけん を可能 かのう にし、持続 じぞく させ、または高 たか めるのに不可欠 ふかけつ な商品 しょうひん およびサービスを提供 ていきょう する相互 そうご に関連 かんれん するシステムの物理 ぶつり 的 てき 構成 こうせい 要素 ようそ 」としても定義 ていぎ されてきた[ 4] 。
夜 よる のサンフランシスコフェリービルディング
国民 こくみん 福祉 ふくし の向上 こうじょう と国民 こくみん 経済 けいざい の発展 はってん に必要 ひつよう な公共 こうきょう 施設 しせつ を指 さ す。また、情報 じょうほう 化 か 社会 しゃかい の情報 じょうほう 網 もう 整備 せいび や新規 しんき 分野 ぶんや の法律 ほうりつ 整備 せいび などの意味 いみ でも使用 しよう される。
ふつう、中央 ちゅうおう 政府 せいふ や公共 こうきょう 機関 きかん が建設 けんせつ 、管理 かんり を行 おこな う公共 こうきょう の福祉 ふくし のための施設 しせつ であるが、財政 ざいせい 構造 こうぞう 改革 かいかく 推進 すいしん 等 とう により民活 みんかつ 型 がた 社会 しゃかい 資本 しほん 整備 せいび としてPFI 手法 しゅほう も導入 どうにゅう されている。
国民 こくみん 福祉 ふくし の向上 こうじょう と国民 こくみん 経済 けいざい の発展 はってん に必要 ひつよう な公共 こうきょう 施設 しせつ とは、学校 がっこう 、病院 びょういん 、道路 どうろ 、港湾 こうわん 、工業 こうぎょう 用地 ようち 、公営 こうえい 住宅 じゅうたく 、橋梁 きょうりょう 、鉄道 てつどう 路線 ろせん 、バス路線 ろせん 、上水道 じょうすいどう 、下水道 げすいどう 、電気 でんき 、ガス 、電話 でんわ など通信 つうしん 施設 しせつ を指 さ し、社会 しゃかい 的 てき 経済 けいざい 基盤 きばん と社会 しゃかい 的 てき 生産 せいさん 基盤 きばん とを形成 けいせい するものの総称 そうしょう である。建造 けんぞう 物 ぶつ からパイプ 類 るい 、場合 ばあい によっては電気 でんき 機器 きき (サーバ 等 ひとし のハードウェア )レベルが該当 がいとう する。
通常 つうじょう は道路 どうろ 、河川 かせん 、橋梁 きょうりょう 、鉄道 てつどう からガス、電話 でんわ など社会 しゃかい 生活 せいかつ 基盤 きばん と社会 しゃかい 経済 けいざい 産業 さんぎょう 基盤 きばん とを形成 けいせい するものの総称 そうしょう としてこの語 かたり が使用 しよう されるが、学校 がっこう や病院 びょういん などの公益 こうえき 施設 しせつ も含 ふく まれ、都市 とし 計画 けいかく では道路 どうろ 、河川 かせん 、鉄道 てつどう 、公園 こうえん 、水道 すいどう 、ごみ処理 しょり 施設 しせつ 、し尿 にょう 処理 しょり 施設 しせつ 等 ひとし を社会 しゃかい 基盤 きばん 施設 しせつ としている。主 あるじ には公共 こうきょう 事業 じぎょう で整備 せいび され、社会 しゃかい 資本 しほん として経済 けいざい 、生活 せいかつ 環境 かんきょう の基 もと 間 あいだ 設備 せつび を指 さ す。
一般 いっぱん にインフラストラクチャーに該当 がいとう する財 ざい は、市場 いちば による供給 きょうきゅう が著 いちじる しく不足 ふそく する可能 かのう 性 せい がある。そのため、インフラストラクチャー整備 せいび には中央 ちゅうおう 政府 せいふ や地方自治体 ちほうじちたい が参加 さんか し、公共 こうきょう 事業 じぎょう として行 おこな われるものが多 おお い。一度 いちど 事業 じぎょう として整備 せいび された後 のち は社会 しゃかい 資本 しほん として経済 けいざい の供給 きょうきゅう 力 りょく に多大 ただい な好影響 こうえいきょう を及 およ ぼす。例 たと えば、都市 とし 間 あいだ 高速 こうそく 道路 どうろ を整備 せいび することで、交通 こうつう コストが低下 ていか し、工場 こうじょう 立地 りっち が容易 ようい になり、商圏 しょうけん が拡大 かくだい することで、域内 いきない の経済 けいざい 活動 かつどう は活性 かっせい 化 か する。また、灌漑 かんがい 施設 しせつ を作 つく ることで、農地 のうち の生産 せいさん 性 せい は飛躍 ひやく 的 てき に高 たか まる。これらの活性 かっせい 化 か の結果 けっか 、当初 とうしょ の建設 けんせつ ・整備 せいび に要 よう するコスト が回収 かいしゅう され、公共 こうきょう 投資 とうし として正当 せいとう 化 か される。一般 いっぱん に中央 ちゅうおう 政府 せいふ や公共 こうきょう 機関 きかん が整備 せいび したものの回収 かいしゅう は活性 かっせい 化 か による税収 ぜいしゅう によって行 おこな われるが、有料 ゆうりょう 道路 どうろ など利用 りよう 者 しゃ 負担 ふたん で直接 ちょくせつ 回収 かいしゅう する場合 ばあい もある。
堤防 ていぼう やダム建設 けんせつ など河川 かせん 改修 かいしゅう 事業 じぎょう は、災害 さいがい 対策 たいさく の側面 そくめん が大 おお きい。「普代 ふだい 水門 すいもん 」も参照 さんしょう
2015年 ねん の時点 じてん で国際 こくさい 通貨 つうか 基金 ききん はここ30年 ねん でインフラストラクチャーへの財政 ざいせい 支出 ししゅつ が低下 ていか してきていることを指摘 してき し、世界 せかい 経済 けいざい を上向 うわむ かせるために財政 ざいせい 支出 ししゅつ 拡大 かくだい が必要 ひつよう と述 の べた。道路 どうろ や線路 せんろ 、デジタルインフラストラクチャー、電力 でんりょく 網 もう などを整備 せいび することで企業 きぎょう が生産 せいさん 性 せい を向上 こうじょう させやすくなる[ 5] 。
構造 こうぞう 物 ぶつ ・工作 こうさく 物 ぶつ としてのインフラストラクチャーの場合 ばあい は、物 もの 財 ざい であるため整備 せいび 後 ご に維持 いじ コストはかかる。経済 けいざい 成長 せいちょう が著 いちじる しい場合 ばあい は、インフラストラクチャーの整備 せいび はその後 ご の経済 けいざい 成長 せいちょう によって正当 せいとう 化 か されるが、経済 けいざい 成長 せいちょう 停滞 ていたい や人口 じんこう 増加 ぞうか 停滞 ていたい が発生 はっせい すると、インフラストラクチャー予算 よさん の割合 わりあい に占 し める維持 いじ コストが増大 ぞうだい し、新設 しんせつ が困難 こんなん になる。また、維持 いじ コストが予算 よさん を上回 うわまわ ると、いくつかのインフラストラクチャーに対 たい しては維持 いじ 放棄 ほうき をする結果 けっか になる。
公共 こうきょう 施設 しせつ の「維持 いじ 」は国家 こっか 財政 ざいせい にとって重 おも たい固定 こてい 支出 ししゅつ になるため、公共 こうきょう 施設 しせつ としてのインフラストラクチャーの放漫 ほうまん 整備 せいび は財政 ざいせい 危機 きき を招 まね きやすい。また、インフラストラクチャー整備 せいび に関連 かんれん した基幹 きかん 産業 さんぎょう が確立 かくりつ されるため、予算 よさん 削減 さくげん が困難 こんなん な場合 ばあい が多 おお い。20世紀 せいき 後半 こうはん には、インフラストラクチャー整備 せいび の合理 ごうり 的 てき 性格 せいかく が地域 ちいき 環境 かんきょう と利益 りえき 相反 あいはん するケース(例 たと えば、都市 とし 間 あいだ を最短 さいたん 距離 きょり で結 むす ぶ道路 どうろ や鉄道 てつどう は通過 つうか 点 てん の住民 じゅうみん には何 なん らの利益 りえき ももたらさない)が多発 たはつ したため、整備 せいび をめぐる住民 じゅうみん の利害 りがい の対立 たいりつ が先鋭 せんえい 化 か し、整備 せいび への否定 ひてい 的 てき な世論 せろん が高 たか まった。
インフラストラクチャーを司 つかさど る業界 ぎょうかい などが政治 せいじ と癒着 ゆちゃく する傾向 けいこう が強 つよ く、汚職 おしょく 官僚 かんりょう は官製 かんせい 談合 だんごう と呼 よ ばれる不透明 ふとうめい さを構築 こうちく したり、腐敗 ふはい した政治 せいじ 家 か による利益 りえき 誘導 ゆうどう が横行 おうこう してきたため、国民 こくみん の間 あいだ でガバナンス に対 たい する不信 ふしん 感 かん を呼 よ んだという背景 はいけい がある。これは中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく によって世界 せかい で推 お し進 すす められている史上 しじょう 最大 さいだい 規模 きぼ [ 6] [ 7] のインフラストラクチャー投資 とうし プロジェクトである一帯 いったい 一路 いちろ でも国際 こくさい 問題 もんだい になっている。
日本 にっぽん のインフラストラクチャーのうち、建造 けんぞう 物 ぶつ ・建設 けんせつ 構造 こうぞう 物 ぶつ ものは高度 こうど 成長 せいちょう 期 き に建設 けんせつ がなされたものが多 おお く、これらについてが2020年代 ねんだい 以降 いこう 大量 たいりょう 更新 こうしん 時代 じだい を迎 むか えると言 い われているが、公共 こうきょう 投資 とうし が削減 さくげん されてきているため、更新 こうしん がままならなくなっている。このため、老朽 ろうきゅう 化 か による事故 じこ が起 お こっている[ 8] 。
1987年 ねん の米国 べいこく 国立 こくりつ 研究 けんきゅう 評議 ひょうぎ 会 かい のパネルは、以下 いか を参照 さんしょう して「公共 こうきょう 事業 じぎょう インフラストラクチャー」という用語 ようご を採用 さいよう した。
「…… 両方 りょうほう の特定 とくてい の機能 きのう モード - 高速 こうそく 道路 どうろ 、街路 がいろ 、道路 どうろ 、橋 はし 。大量 たいりょう 輸送 ゆそう ;空港 くうこう および航空 こうくう 路 ろ 水道 すいどう と水 みず 資源 しげん 廃水 はいすい 管理 かんり 固形 こけい 廃棄 はいき 物 ぶつ の処理 しょり および処分 しょぶん 発電 はつでん および送電 そうでん テレコミュニケーション;そして有害 ゆうがい 廃棄 はいき 物 ぶつ 管理 かんり - そしてこれらの様相 ようそう 要素 ようそ を構成 こうせい する複 ふく 合 あい システム。インフラストラクチャーの理解 りかい は、これら公共 こうきょう 事業 じぎょう 施設 しせつ だけでなく、社会 しゃかい 的 てき 要求 ようきゅう や物的 ぶってき 世界 せかい と相互 そうご 作用 さよう して人々 ひとびと や物資 ぶっし の輸送 ゆそう 、飲用 いんよう 水 すい の供給 きょうきゅう 、および公共 こうきょう 施設 しせつ と連携 れんけい する開発 かいはつ 手順 てじゅん 、管理 かんり 手法 しゅほう 、開発 かいはつ 政策 せいさく にも及 およ ぶその他 た のさまざまな用途 ようと 、社会 しゃかい の廃棄 はいき 物 ぶつ の安全 あんぜん な廃棄 はいき 、必要 ひつよう な場所 ばしょ でのエネルギーの供給 きょうきゅう 、およびコミュニティ内 ない およびコミュニティ間 あいだ での情報 じょうほう の伝達 でんたつ 」[ 9]
米国 べいこく 土木 どぼく 学会 がっかい は、2 - 4年 ねん ごとにさまざまなインフラストラクチャーの状態 じょうたい に関 かん する組織 そしき の意見 いけん を表 あらわ す「インフラストラクチャー報告 ほうこく カード」を発行 はっこう している[ 10] 。2017年 ねん 現在 げんざい 航空 こうくう 、橋 はし 、ダム、飲料 いんりょう 水 すい 、エネルギー、有害 ゆうがい 廃棄 はいき 物 ぶつ 、内陸 ないりく 水路 すいろ 、堤防 ていぼう 、公園 こうえん 、レクリエーション、港湾 こうわん 、鉄道 てつどう 、道路 どうろ 、学校 がっこう 、固形 こけい 廃棄 はいき 物 ぶつ 、通過 つうか 水 すい 、廃水 はいすい など、16のカテゴリーがある。
ビジネス辞書 じしょ によれば、経済 けいざい インフラストラクチャーは「通信 つうしん 、輸送 ゆそう および配給 はいきゅう ネットワーク、金融 きんゆう 機関 きかん および市場 いちば 、エネルギー供給 きょうきゅう システムなど、事業 じぎょう 活動 かつどう を可能 かのう にする国内 こくない の施設 しせつ 」として定義 ていぎ することができる。経済 けいざい インフラストラクチャーは生産 せいさん 的 てき な活動 かつどう や行事 ぎょうじ を支援 しえん する[ 11] 。これには、道路 どうろ 、高速 こうそく 道路 どうろ 、橋 はし 、空港 くうこう 、配水 はいすい 管 かん 網 もう 、下水道 げすいどう システム、灌漑 かんがい 施設 しせつ などが含 ふく まれる[ 12] 。
社会 しゃかい インフラストラクチャーは、社会 しゃかい サービスを支 ささ える施設 しせつ の建設 けんせつ と保守 ほしゅ として広 ひろ く定義 ていぎ することができる[ 13] 。社会 しゃかい インフラストラクチャーは、社会 しゃかい の快適 かいてき さを高 たか め、経済 けいざい 活動 かつどう に基 もと づいて行動 こうどう するために作 つく られている。これらは学校 がっこう 、公園 こうえん 、遊 あそ び場 ば 、公安 こうあん のための建造 けんぞう 物 ぶつ 、ゴミ処理 しょり 場 じょう 、病院 びょういん 、スポーツエリアなど[ 12] 。
基本 きほん 的 てき なインフラストラクチャとは、主要 しゅよう 鉄道 てつどう 、道路 どうろ 、運河 うんが 、港湾 こうわん 、ドック、電信 でんしん 、排水 はいすい 路 ろ 、堤防 ていぼう 、および土地 とち の開拓 かいたく を指 さ す。それはインフラストラクチャのよりよく知 し られた機能 きのう から成 な る[ 12] 。私 わたし たちが日々 ひび 遭遇 そうぐう する世界 せかい のもの(建物 たてもの 、道路 どうろ 、ドックなど)。
インフラストラクチャという用語 ようご は、以下 いか の重複 じゅうふく または関連 かんれん する概念 がいねん と混同 こんどう される可能 かのう 性 せい がある。
土地 とち 改良 かいりょう や土地 とち 開発 かいはつ は、いくつかの状況 じょうきょう でインフラストラクチャーを含 ふく むことが一般 いっぱん 的 てき な用語 ようご である。例 たと えば、地域 ちいき や地区 ちく に役立 やくだ つ灌漑 かんがい 用水路 ようすいろ はインフラストラクチャーに含 ふく まれるが、個々 ここ の土地 とち 区画 くかく の民間 みんかん 灌漑 かんがい システムはインフラストラクチャーではなく土地 とち 改良 かいりょう と見 み なされる。また、自治体 じちたい サービスおよび公益 こうえき 事業 じぎょう ネットワークへのサービス接続 せつぞく も、インフラストラクチャではなく、土地 とち 改良 かいりょう と見 み なされる[ 14] [ 15] 。
公共 こうきょう 事業 じぎょう という用語 ようご には、政府 せいふ が所有 しょゆう および運営 うんえい するインフラストラクチャ、さらには学校 がっこう や法廷 ほうてい などの公共 こうきょう の建物 たてもの が含 ふく まれる。公共 こうきょう 事業 じぎょう は一般 いっぱん に、公共 こうきょう サービス を提供 ていきょう するために必要 ひつよう な物的 ぶってき 資産 しさん を指 さ す。公共 こうきょう サービスには、インフラストラクチャと一般 いっぱん に政府 せいふ によって提供 ていきょう されるサービスの両方 りょうほう が含 ふく まれる。
インフラストラクチャーは、政府 せいふ によって、あるいは単独 たんどく の公益 こうえき 事業 じぎょう や鉄道 てつどう 会社 かいしゃ などの民間 みんかん 会社 かいしゃ によって所有 しょゆう および管理 かんり されることがある。一般 いっぱん に、ほとんどの道路 どうろ 、主要 しゅよう 空港 くうこう および他 た の港 みなと 、配水 はいすい システム、および下水道 げすいどう ネットワークは公的 こうてき に所有 しょゆう されているが、ほとんどのエネルギーおよび電気 でんき 通信 つうしん ネットワークは私有 しゆう である。[要 よう 出典 しゅってん ] 民間 みんかん インフラストラクチャーは、一般 いっぱん 的 てき に計量 けいりょう された使用 しよう 料 りょう によって支払 しはら われるのに対 たい し政府 せいふ によるインフラストラクチャは、税金 ぜいきん 、通行 つうこう 料 りょう 、または計量 けいりょう 利用 りよう 料 りょう から支払 しはら われることがある。[要 よう 出典 しゅってん ] 主要 しゅよう な投資 とうし プロジェクトは一般 いっぱん 的 てき に長期 ちょうき 債 さい の発行 はっこう によって資金 しきん を供給 きょうきゅう されている。.[要 よう 出典 しゅってん ]
市民 しみん 防衛 ぼうえい 計画 けいかく 立案 りつあん 者 しゃ および開発 かいはつ 経済 けいざい 学者 がくしゃ は一般 いっぱん に、学校 がっこう や病院 びょういん などの公共 こうきょう サービス 、警察 けいさつ や消防 しょうぼう などの緊急 きんきゅう サービス 、および基本 きほん 的 てき な金融 きんゆう サービス を含 ふく む、ハードインフラストラクチャとソフトインフラストラクチャの両方 りょうほう を指 さ す。中央 ちゅうおう および地域 ちいき レベルでの政府 せいふ 機関 きかん による長期 ちょうき 的 てき なインフラ投資 とうし と官民 かんみん のパートナーシップを組 く み合 あ わせたインフラベースの開発 かいはつ の概念 がいねん は、アジア(特 とく にシンガポール と中国 ちゅうごく )、ヨーロッパ本土 ほんど 、およびラテンアメリカのエコノミストの間 あいだ で人気 にんき がある。
軍事 ぐんじ インフラストラクチャーは、軍隊 ぐんたい が基地 きち に駐留 ちゅうりゅう しているか、配備 はいび されているか、または作戦 さくせん に従事 じゅうじ しているかにかかわらず、軍事 ぐんじ 力 りょく の支援 しえん に必要 ひつよう な建物 たてもの および恒久 こうきゅう 設備 せつび である。たとえば、兵舎 へいしゃ 、本部 ほんぶ 、飛行場 ひこうじょう 、通信 つうしん 施設 しせつ 、軍事 ぐんじ 装備 そうび 品 ひん の店 みせ 、港湾 こうわん 施設 しせつ 、整備 せいび ステーションなどである[ 16] [ 16] 。
通信 つうしん インフラストラクチャーは、情報 じょうほう 技術 ぎじゅつ 、ソフトウェア開発 かいはつ ツールと同様 どうよう に、非公式 ひこうしき で正式 せいしき な通信 つうしん チャネル、政治 せいじ 的 てき および社会 しゃかい 的 てき ネットワーク 、または特定 とくてい のグループのメンバーによって保持 ほじ される信念 しんねん である。都市 とし 、国 くに 、企業 きぎょう 、あるいは共通 きょうつう の利益 りえき を持 も つ人々 ひとびと の集 あつ まりにかかわらず、インフラストラクチャーが組織 そしき 構造 こうぞう とそれが提供 ていきょう するシステムまたは組織 そしき のサポートを提供 ていきょう するという考 かんが え方 かた が、まだこれらのより概念的 がいねんてき な用途 ようと の根底 こんてい にある。例 れい としては、ITインフラ ストラクチャー、研究 けんきゅう インフラストラクチャー、テロインフラストラクチャー、雇用 こよう インフラストラクチャー、観光 かんこう インフラストラクチャーなどがある。[要 よう 出典 しゅってん ]
発展 はってん 途上 とじょう 国 こく におけるインフラストラクチャー[ 編集 へんしゅう ]
海外 かいがい 開発 かいはつ 研究所 けんきゅうじょ の研究 けんきゅう 者 しゃ によると、多 おお くの開発途上国 かいはつとじょうこく におけるインフラストラクチャーの欠如 けつじょ は、経済 けいざい 成長 せいちょう とミレニアム開発 かいはつ 目標 もくひょう (MDG)の達成 たっせい に対 たい する最 もっと も重大 じゅうだい な制限 せいげん の1つを表 あらわ している。インフラストラクチャへの投資 とうし とメンテナンスは、特 とく にアフリカ の内陸 ないりく 国 こく 、農村 のうそん 国 こく 、人口 じんこう の少 すく ない国 くに などでは非常 ひじょう に高価 こうか になる可能 かのう 性 せい がある。インフラストラクチャー投資 とうし は1990年 ねん から2005年 ねん の間 あいだ のアフリカの成長 せいちょう 実績 じっせき の半分 はんぶん 以上 いじょう に貢献 こうけん しており、成長 せいちょう を維持 いじ し貧困 ひんこん に取 と り組 く むためには投資 とうし の増加 ぞうか が必要 ひつよう であると言 い われてきた。インフラストラクチャへの投資 とうし 収益 しゅうえき 率 りつ は非常 ひじょう に大 おお きく、電気 でんき 通信 つうしん (ICT)への投資 とうし 収益 しゅうえき 率 りつ は平均 へいきん 30〜40パーセント、発電 はつでん への投資 とうし 収益 しゅうえき 率 りつ は40パーセント以上 いじょう 、道路 どうろ への投資 とうし 収益 しゅうえき 率 りつ は80パーセントである[ 17] 。
消費 しょうひ 者 しゃ と企業 きぎょう の両方 りょうほう によるインフラストラクチャの需要 じゅよう は、投資 とうし された量 りょう よりはるかに高 たか い[ 17] 。アジアのインフラストラクチャー供給 きょうきゅう には供給 きょうきゅう 側 がわ には厳 きび しい制約 せいやく がある[ 18] 。アジア太平洋 たいへいよう 地域 ちいき への投資 とうし 額 がく (約 やく 480億 おく 米 あめりか ドル)と必要 ひつよう 額 がく (2,280億 おく 米 あめりか ドル)の間 あいだ のインフラストラクチャー融資 ゆうし ギャップは、毎年 まいとし 約 やく 1,800億 おく 米 あめりか ドルである[ 17] 。
ラテンアメリカ では、需要 じゅよう を満 み たすためにGDP の 3%(約 やく 710億 おく 米 あめりか ドル)をインフラストラクチャに投資 とうし する必要 ひつよう があるが、2005年 ねん には、約 やく 2%の投資 とうし だけで約 やく 240億 おく 米 あめりか ドルの資金 しきん ギャップが残 のこ されました[ 17] 。
アフリカでは、2015年 ねん までにMDGsを達成 たっせい するために必要 ひつよう と計算 けいさん される7%の年間 ねんかん 成長 せいちょう 率 りつ を達成 たっせい するためには、GDPの約 やく 15%、つまり年間 ねんかん 約 やく 930億 おく 米 あめりか ドルのインフラストラクチャー投資 とうし が必要 ひつよう になる。壊 こわ れやすい州 しゅう では、GDPの37%以上 いじょう が必要 ひつよう と考 かんが えられる[ 17] 。
資金 しきん 源 げん は部門 ぶもん によって大 おお きく異 こと なる。一部 いちぶ のセクターは政府 せいふ 支出 ししゅつ 、他 た は海外 かいがい 開発 かいはつ 援助 えんじょ (ODA) 、そしてその他 た の民間 みんかん 投資 とうし 家 か によって占 し められている[ 17] 。カリフォルニア州 しゅう では、固定 こてい 資産 しさん 税 ぜい の増税 ぞうぜい を利用 りよう して特定 とくてい 地域 ちいき 内 ない の物理 ぶつり 的 てき な施設 しせつ やサービスの支払 しはら いを行 おこな うために、地方自治体 ちほうじちたい によってインフラストラクチャー融資 ゆうし 地区 ちく が設立 せつりつ されている[ 19] 。途上 とじょう 国 こく のインフラストラクチャー市場 いちば への民間 みんかん 部門 ぶもん の投資 とうし を促進 そくしん するためには、それらの市場 いちば のより高 たか いリスクを考慮 こうりょ して、リスク配分 はいぶん メカニズムをより慎重 しんちょう に設計 せっけい することが必要 ひつよう である[ 20] 。
政府 せいふ からの支出 ししゅつ は、以前 いぜん よりも少 すく なくなっている。世界 せかい のGDP比率 ひりつ と比較 ひかく すると、米国 べいこく は2.4%の平均 へいきん 割合 わりあい で、最後 さいご から2番目 ばんめ の場所 ばしょ に結 むす びついている。これは、政府 せいふ が古 ふる いインフラストラクチャーの修復 しゅうふく やインフラ全体 ぜんたい への支出 ししゅつ を減 へ らすことを意味 いみ する[ 21] 。
サハラ以南 いなん のアフリカ では、政府 せいふ は総額 そうがく 249億 おく ドルのうち、約 やく 94億 おく ドルを支出 ししゅつ している。灌漑 かんがい では、政府 せいふ がほぼすべての支出 ししゅつ を占 し めている。輸送 ゆそう およびエネルギー分野 ぶんや では、投資 とうし の大 だい 部分 ぶぶん は政府 せいふ 支出 ししゅつ である。ICTと上水道 じょうすいどう ・衛生 えいせい では、民間 みんかん 部門 ぶもん が設備 せつび 投資 とうし の大 だい 部分 ぶぶん を占 し めている。全体 ぜんたい として、それらの間 あいだ で援助 えんじょ 、民間 みんかん 部門 ぶもん 、そして非 ひ OECD の資金 しきん 調達 ちょうたつ 者 しゃ は政府 せいふ 支出 ししゅつ を上回 うわまわ っている。大 だい 部分 ぶぶん はICTインフラストラクチャー投資 とうし に集中 しゅうちゅう しているが、民間 みんかん 部門 ぶもん の支出 ししゅつ のみが州 しゅう の設備 せつび 投資 とうし に等 ひと しい。2000年代 ねんだい (10年間 ねんかん )の対外 たいがい 資金 しきん 調達 ちょうたつ は増加 ぞうか し、アフリカだけでも2002年 ねん の70億 おく ドルから2009年 ねん には270億 おく ドルに増加 ぞうか した。特 とく に中国 ちゅうごく は重要 じゅうよう な投資 とうし 家 か として浮上 ふじょう している[ 17] 。
人類 じんるい が集 しゅう 住 じゅう を始 はじ めた歴史 れきし とインフラストラクチャーの歴史 れきし は軌を同 おな じくするが、いくつか特徴 とくちょう 的 てき な歴史 れきし が残 のこ っている。メソポタミア では最古 さいこ の図書館 としょかん ・ダム・トンネルといったインフラストラクチャーが生 う まれ、特 とく に「世界 せかい 初 はつ の帝国 ていこく 」と言 い われるアッシリア の時代 じだい が顕著 けんちょ であり、王 おう の道 みち の先駆 さきが けとなる公道 こうどう の建設 けんせつ も行 おこな っていた。
インフラストラクチャー整備 せいび で最 もっと も有名 ゆうめい な国 くに としてローマ が挙 あ げられる。古代 こだい ローマ は、道路 どうろ ・上下水道 じょうげすいどう (ローマ水道 すいどう )・娯楽 ごらく 施設 しせつ の整備 せいび などで現代 げんだい に多 おお く通 つう じるものがある。また、その建築 けんちく 技術 ぎじゅつ の水準 すいじゅん の高 たか さは、近代 きんだい に至 いた るまでの歴史 れきし 上 じょう のピークであったと言 い える(ローマ建築 けんちく )。特 とく に道路 どうろ 網 もう は、ローマ軍 ぐん による規格 きかく 的 てき 整備 せいび により、広大 こうだい なローマの版図 はんと を維持 いじ するために多大 ただい な役割 やくわり を果 は たした(ローマ街道 かいどう )。しかし、帝国 ていこく 末期 まっき にはそうした大 だい 規模 きぼ なインフラストラクチャーの維持 いじ コスト が嵩 かさ み、財政 ざいせい 危機 きき と軍事 ぐんじ 力 りょく 衰退 すいたい による帝国 ていこく 滅亡 めつぼう の引 ひ き金 がね の一 ひと つとなったとされる。
ローマの建築 けんちく には、石材 せきざい ではなくコンクリート の高度 こうど な技術 ぎじゅつ が存在 そんざい していたことが特筆 とくひつ される。
19世紀 せいき 半 なか ばに実用 じつよう 化 か された鉄道 てつどう は、短 みじか い間 あいだ に世界中 せかいじゅう に整備 せいび されることになった。その革命 かくめい 的 てき な「スピード」の改善 かいぜん は、芽生 めば えつつあった国民 こくみん 国家 こっか 制度 せいど を側面 そくめん から支 ささ えた。また、わずかな距離 きょり でも寸断 すんだん されることが致命 ちめい 的 てき な鉄道 てつどう の性格 せいかく は、沿線 えんせん の軍事 ぐんじ 的 てき 警備 けいび を必要 ひつよう としたため、帝国 ていこく 主義 しゅぎ の世界 せかい 分割 ぶんかつ を加速 かそく させることになった。
1930年代 ねんだい の世界 せかい 恐慌 きょうこう に際 さい して、フランクリン・ルーズベルト 大統領 だいとうりょう は、大 だい 規模 きぼ なインフラストラクチャー整備 せいび によって失業 しつぎょう 者 しゃ 救済 きゅうさい を図 はか った。この後 のち 、世界中 せかいじゅう でインフラが需要 じゅよう 面 めん の経済 けいざい 政策 せいさく として重要 じゅうよう になり、経済 けいざい 成長 せいちょう を支 ささ えたと言 い われる。こうした、経済 けいざい 政策 せいさく はケインズの経済 けいざい 理論 りろん をもとに実行 じっこう されたが、彼 かれ の政府 せいふ による公共 こうきょう 投資 とうし がアメリカ経済 けいざい を世界 せかい 恐慌 きょうこう 後 ご の不 ふ 況 きょう から脱出 だっしゅつ させたわけではなく、その後 ご の第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん での戦時 せんじ 好景気 こうけいき がアメリカ経済 けいざい 復活 ふっかつ の鍵 かぎ となったという説 せつ を唱 とな える学者 がくしゃ もいる。
アメリカ は発電 はつでん 所 しょ ・ラジオ ・高速 こうそく 道路 どうろ (公園 こうえん 道路 どうろ )・電話 でんわ ・インターネット といったインフラを生 う み出 だ してきた。
1920年代 ねんだい -1930年代 ねんだい に造 つく られたアメリカの近代 きんだい 的 てき インフラストラクチャーは、50年 ねん 余 あま り経過 けいか すると寿命 じゅみょう を一斉 いっせい に寿命 じゅみょう を迎 むか え始 はじ め、1980年代 ねんだい には道路 どうろ や橋梁 きょうりょう の劣化 れっか が深刻 しんこく 化 か して社会 しゃかい 問題 もんだい になった。当時 とうじ のレーガン政権 せいけん は、地方 ちほう に対 たい して連邦 れんぽう 政府 せいふ の関与 かんよ を減 へ らす「小 ちい さな政府 せいふ 」を目指 めざ す政策 せいさく を採 と っていたが、インフラストラクチャーの老朽 ろうきゅう 化 か 対策 たいさく については、陸上 りくじょう 交通 こうつう 支援 しえん 法 ほう を制定 せいてい したほかガソリン税 ぜい を値上 ねあ げして財源 ざいげん を確保 かくほ するなど積極 せっきょく 的 てき に関与 かんよ する方針 ほうしん を打 う ち出 だ した。こうした施策 しさく が功 こう を奏 そう して1990年代 ねんだい 以降 いこう は、インフラストラクチャーの老朽 ろうきゅう 化 か による社会 しゃかい 損失 そんしつ は徐々 じょじょ に低下 ていか していった[7] 。
バラク・オバマ 米国 べいこく 大統領 だいとうりょう は、ビジネス を魅力 みりょく 的 てき にするために(物流 ぶつりゅう の基盤 きばん である)鉄道 てつどう や高速 こうそく 道路 どうろ の改修 かいしゅう が必要 ひつよう だとし、第 だい 2期 き オバマ政権 せいけん では道路 どうろ や橋 はし その他 た のインフラストラクチャーへの政府 せいふ 支出 ししゅつ を増 ふ やす計画 けいかく である[8] 。
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原因 げんいん
影響 えいきょう 各地 かくち の森林 しんりん 破壊 はかい 対策 たいさく
国際 こくさい 協定 きょうてい 非 ひ 木質 もくしつ エネルギー森林 しんりん 保護 ほご
森林 しんりん の種類 しゅるい その他 た
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