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ウミユリ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウミユリ
"Crinoidea" from Ernst Haeckel's
Kunstformen der Natur, 1904
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 棘皮動物きょくひどうぶつもん Echinodermata
つな : ウミユリつな Crinoidea
つな : 関節かんせつつな Articulata
和名わみょう
〜ウミユリ
英名えいめい
sea lilies
  • ホソウミユリ Millericrinida
  • マガリウミユリ Cyrtocrinida
  • チヒロウミユリ Bourgueticrinida
  • ゴカクウミユリ Isocrinida

ウミユリウミユリつな分類ぶんるいされる棘皮動物きょくひどうぶつのうち、ウミシダるいのぞ一群いちぐんである。「ユリ」の名前なまえがついているために植物しょくぶつのような印象いんしょうあたえるが、ヒトデウニおな棘皮動物きょくひどうぶつ仲間なかまである。

植物しょくぶつくきのような一本いっぽんなが支持しじたい先端せんたんうでひろげた形状けいじょう特徴とくちょうづけられ、海底かいていから直接ちょくせつうでひろげるウミシダるい対比たいひされる。関節かんせつったなが支持しじたい有無うむという観点かんてんから、ウミシダるいを「ふしウミユリるい」としょうし、ウミユリを「ゆうぶしウミユリるい」としょうすることもある。ただしこの「ゆうぶしふし:ウミユリ/ウミシダ」という二分にぶんほう外見がいけんによる便宜べんぎじょうのものであり、分類ぶんるいがくじょうほんこう解説かいせつするウミユリ(ウミユリつなのうちゆうぶしぐん)のみを分類ぶんるいするタクソンは提唱ていしょうされていない。

現在げんざい水質すいしつ変化へんかすくない各地かくち深海しんかいみ、体長たいちょうは35 - 50 cmきている化石かせきとしても有名ゆうめいである。海底かいてい生息せいそくしているため、生体せいたいることはなかなかむずかしい。古代こだいでは浅瀬あさせにも生息せいそくしていた。

特徴とくちょう

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ウミユリはくきのようにえる支持しじたいと、花弁はなびらのようなうでっている。たねによっては海藻かいそうのような外見がいけんていし、からだしょくもあざやかなものがおおい。うでによって海中かいちゅうプランクトンなどをらえ、えさとしている。幼体ようたいあいだ自由じゆううみおよぎまわることができる。成体せいたいになるとウミユリは普段ふだんいわなどに接着せっちゃくして固着こちゃくせい生活せいかついとなむが、まれもとぶつはなれて海中かいちゅうただよこともある。

化石かせき

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ウミユリの化石かせき

ウミユリの化石かせきおおつかるのは、やく2おく5000まんねんまえ地層ちそうである。最古さいこ化石かせきつかるのはバージェス頁岩けつがんなかなので、カンブリア爆発ばくはつとき出現しゅつげんしたとかんがえられている。ウミユリのからだ脆弱ぜいじゃくであり、全体ぜんたい骨格こっかくちいさなふしかれているので、それらがばらばらになり、全形ぜんけいをとどめないことがおおい。ばらばらのふしだけが堆積たいせきした石灰岩せっかいがんられる。生息せいそくすうおおいようで、日本にっぽんからもたくさんの化石かせきつかっている。

梅花ばいかせき

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北九州きたきゅうしゅう門司もじ梅花ばいかせき関門海峡かんもんかいきょうミュージアム)。

ウミユリの化石かせきふく古生代こせいだい後期こうき石灰せっかいしつてるみどり凝灰岩ぎょうかいがん梅花ばいかせきという[1]化石かせき模様もよううめはなるため梅花ばいかせきばれている[1]

現生げんなましゅ

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現生げんなまのウミユリでは日本にっぽん近海きんかい生息せいそくするトリノアシマバラマキエダウミユリなどがられている。

出典しゅってん

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  1. ^ a b 地質ちしつ関係かんけい 岩石がんせき”. 鹿児島かごしまけん. 2020ねん8がつ18にち閲覧えつらん