(Translated by https://www.hiragana.jp/)
エポナ - Wikipedia コンテンツにスキップ

エポナ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
フランス、モゼルけんフレマンで発掘はっくつされたエポナのぞう

エポナEpona)は、ケルト神話しんわローマ神話しんわにおける、うまロバラバなどの女神めがみユウェナリス(『風刺ふうし詩集ししゅう』)やアプレイウス(『転身てんしん物語ものがたり』)、テルトゥリアヌス(『弁明べんめい』『異教徒いきょうとについて』)、ミヌキウス・フェリクス英語えいごばん(『オクタウィウス』)がエポナ信仰しんこう言及げんきゅうしている[1]

その名前なまえは「ウマ動物どうぶつ」をケルト Epu から派生はせいしている。うま守護神しゅごじんでありぞうではよこった乗馬じょうば姿すがたうまあいだ玉座ぎょくざすわった女性じょせい姿すがたあらわされる。ぞうにはコルヌコピア果物くだものかごった姿すがたしたがえた姿すがたもあらわされるため、ゆたかさや多産たさんといった豊饒ほうじょう女神めがみ側面そくめん指摘してきされる。エポナはうま騎手きしゅ馬丁ばていのみならず旅人たびびと死後しご世界せかいたび守護しゅごしゃでもあり、死後しご世界せかいとの関係かんけい指摘してきされる。

エポナはケルトにおけるうま騎兵きへい社会しゃかいてき位置いちからあつ信仰しんこうされ、ガリアだけでなくイベリア半島はんとうグレートブリテンとうイタリア半島はんとう北部ほくぶドナウがわ流域りゅういきなどでもその信仰しんこうはみられた。

そもそもはうま姿すがたであったものがガリアへの古代こだいローマ影響えいきょうしたひと姿すがたをした女神めがみとして信仰しんこうされるようになったといわれる。女神めがみエポナはローマぐん補助ほじょぐん騎兵きへいたちのあいだでも信仰しんこうされ、12月18にち祭礼さいれいはケルト由来ゆらいかみでは唯一ゆいいつローマれきれられた。

ぞう現在げんざいフランス東部とうぶおお発見はっけんされ、このあたりが信仰しんこう中心ちゅうしんであったとかんがえられている。ガイウス・ユリウス・カエサルガリア遠征えんせいにおいてウェルキンゲトリクスとの決戦けっせん舞台ぶたいとなったアレシアもこうした宗教しゅうきょう的中てきちゅう心地ごこちであった。

エポナの影響えいきょうマビノギオンの「リアンノン英語えいごばん(リアノン、フリアノン、ライエノン)」のなかにもることができる。

ちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ マイヤー 2001, p. 46.

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]
  • マイヤー, ベルンハルト しる鶴岡つるおか真弓まゆみ 平島ひらしま直一郎なおいちろう やく『ケルト辞典じてんそうもとしゃ、2001ねんISBN 4-422-23004-2