キニン

キニン (Kinin) は血管けっかん拡張かくちょう作用さようのあるオータコイドである。ブラジキニンやカリジン等ひとしのポリペプチドの総称そうしょうであり^[1]、カリクレインとともにカリクレイン-キニン系けいを構成こうせいする。前駆ぜんく体たいはキニノーゲンと呼よばれる^[2]。

また、腸管ちょうかんや子宮しきゅうの平滑へいかつ筋すじを収縮しゅうしゅくさせる作用さようも持もつ^[2]。

植物しょくぶつホルモンのサイトカイニンは当初とうしょキニンと呼よばれていたが、混乱こんらんを避さけるために改名かいめいされた^[3]。

アスピリンはカリクレインを阻害そがいすることで、キニンの生成せいせいを阻害そがいする^[4]。

出典しゅってん

^ Kinins - MeSH・アメリカ国立こくりつ医学いがく図書館としょかん・生命せいめい科学かがく用語ようごシソーラス（英語えいご）
^ ^a ^b “内因ないいん性せい発はつ痛つう物質ぶっしつプラズマキニン Plasma kinin”. 痛いたみと鎮痛ちんつうの基礎きそ知識ちしき. 2014年ねん6月がつ4日にち閲覧えつらん。
^ Petr Galuszka, Lukáš Spíchal, David Kopečný, Petr Tarkowski, Jitka Frébortová, Marek Šebela, Ivo Frébort (2008). “Metabolism of plant hormones cytokinins and their function in signaling, cell differentiation and plant development”. Studies in natural products chemistry 34: 203-264. doi:10.1016/S1572-5995(08)80028-2.
^ Hebborn, P and Shaw, B (1963). “The action of sodium salicylate and aspirin on some kallikrein systems”. British journal of pharmacology and chemotherapy 20 (2): 254-263. doi:10.1111/j.1476-5381.1963.tb01465.x.