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キブラ

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キブラ (アラビア: قِبْلَة‎ Qibla、「方角ほうがく」の意味いみ) とは、ムスリムが1にち5かいサラート礼拝れいはい)をおこな方向ほうこうである。現在げんざいイスラム教いすらむきょうでは、メッカマスジド・ハラームにあるカアバ方向ほうこうである。

概要がいよう

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マスジド・ハラームがあるマッカ・アル=ムカッラマ中心ちゅうしんとしたせい距方図法ずほう世界せかい地図ちず。メッカと世界せかい各地かくちむす直線ちょくせん最短さいたんコース(大圏たいけんコース)であり、たがいに相手あいて方位ほういあらわせんとなる。ただし、この地図ちずはメッカから世界せかい各地かくちへの方角ほうがく容易よういることができるが、たとえばメッカから東京とうきょう方位ほうい北東ほくとうとしても、東京とうきょうからてメッカが反対はんたい南西なんせい方位ほういにあるわけではないことに注意ちゅうい東京とうきょうからたメッカの方位ほういは、いがんだ日本にっぽん列島れっとうかたちから見当けんとうくが、北西ほくせい西にしからきたへ30°程度ていど)である。

イスラム教いすらむきょう礼拝れいはいどうであるモスクには、マスジド・ハラーム例外れいがいとしてかならずキブラをしめかべくぼみ・ミフラーブがある。

イスラム教いすらむきょう黎明れいめいには、キブラはエルサレムアル・アクサモスク方向ほうこうさだめられていたが、624ねんをもって現在げんざいおなじカアバの方向ほうこう変更へんこうされた。カアバはアッラーフささげられた象徴しょうちょうてき建物たてものであり、アッラーフ自身じしんにはキブラのような方向ほうこういとイスラム教いすらむきょういている。

ふるくは、ムスリムは旅行りょこうするさいに、キブラをつけるために天体てんたい観測かんそくアストロラーベ)を携帯けいたいした。

ホテルの天井てんじょう掲示けいじされるキブラの矢印やじるしウズベキスタンタシケントにて)

イスラム諸国しょこくとくインドネシアマレーシアなど)の宿泊しゅくはく施設しせつでは、礼拝れいはい便宜べんぎはかり、天井てんじょうなどに「Kiblat」「Qiblat」などとしるされた、メッカの方角ほうがくしめ表示ひょうじがされていることがおおい。

また世界中せかいじゅうのムスリムたちもこのキブラをもとに礼拝れいはいおこなっているが、インドネシアのようにキブラがアフリカ大陸たいりくむかっていたことが発覚はっかくしたり[1]宇宙うちゅう空間くうかんではどのようにキブラが決定けっていされるのかが問題もんだいになることもある。マレーシアの宇宙うちゅう飛行ひこうシェイク・ムザファ・シュコア場合ばあいは、100めい以上いじょう科学かがくしゃ宗教しゅうきょうあつまり会議かいぎひらかれた結果けっか、「宇宙うちゅう空間くうかんでのキブラは宇宙うちゅう飛行ひこうまかせる」というガイドライン決定けっていされた[2]

脚注きゃくちゅう

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶサイト

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