クビワキンクロ

クビワキンクロ
クビワキンクロ（オス繁殖はんしょく羽わ） Aythya collaris クビワキンクロ（メス） Aythya collaris
保全ほぜん状じょう況きょう評価ひょうか
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類ぶんるい
ドメイン : 真ま核かく生物せいぶつ Eukaryota 界さかい : 動物界どうぶつかい Animalia 門もん : 脊索せきさく動物どうぶつ門もん Chordata 亜あ門もん : 脊椎動物せきついどうぶつ亜あ門もん Vertebrata 綱つな : 鳥とり綱つな Aves 目め : カモ目め Anseriformes 科か : カモ科か Anatidae 属ぞく : スズガモ属ぞく Aythya 種たね : クビワキンクロ A. collaris
学名がくめい
Aythya collaris (Donovan, 1809)
和名わみょう
クビワキンクロ
英名えいめい
Ring-necked duck
橙だいだい:繁殖はんしょく地ち、黄き:周しゅう年ねん生息せいそく、濃こ黄き:越冬えっとう地ち

クビワキンクロ（Aythya collaris） は、カモ目めカモ科かスズガモ属ぞくに分類ぶんるいされる鳥類ちょうるい。

分布ぶんぷ

北きたアメリカ大陸あめりかたいりく中部ちゅうぶで繁殖はんしょくし、冬季とうきになるとアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく・メキシコ・西にしインド諸島しょとうへ渡わたり越冬えっとうする。アメリカ北西ほくせい部ぶでは留鳥りゅうちょうとして周しゅう年ねん見みられる。

日本にっぽんでの初はじめての記録きろくは 1970年ねん京都きょうと府ふ亀岡かめおか市しの平たいらの沢さわ池いけにおけるもので、以降いこうまれな冬ふゆ鳥とりとして、北海道ほっかいどう、本州ほんしゅうで時々ときどき記録きろくされている。ヨーロッパ・カーボベルデ・モロッコ・日本にっぽんなどへ迷行した例れいがある。1977年ねんに不ふ忍にん池ちでも確認かくにんされ、1984年ねん以降いこう7年ねん連続れんぞくで飛来ひらいが観察かんさつされた例れいがある。2007年ねん現在げんざいまでに1990年ねんに田辺たなべ市し、1991年ねんに猪苗代湖いなわしろこ、1992年ねんに斜里川しゃりがわ河口かこう、2006年ねんに境港さかいみなと市しの6地域ちいきで14例れいが目撃もくげきされている。1990年ねんに陸前高田りくぜんたかた市しでも目撃もくげき例れいがあるが、同定どうていや形態けいたいの記述きじゅつが不十分ふじゅうぶんで査読さどくされた論文ろんぶんで発表はっぴょうされていないことから不ふ確実かくじつな記録きろくとされる。また、2018年ねんに町田まちだ市しで、2020年ねんから2022年ねんにかけて横浜よこはま市し旭あさひ区くで複数ふくすうのカメラマンにより撮影さつえいされている。2022年ねん1月がつには愛知あいち県けん知多ちた市しの佐布里池そうりいけに雄ゆう１羽わが飛来ひらい。3月がつ下旬げじゅんまでマガモやホシハジロの群むれの中なかで過すごした。

形態けいたい

体長たいちょう約やく40cm。翼つばさ長ちょうオス19.5 - 20.6センチメートル、メス18.5 - 19.5センチメートル。後頭部こうとうぶが盛もり上あがった独特どくとくの形かたちをしていることで、他た種たねと区別くべつできる。

オスの虹彩こうさいは濃こ黄色きいろ。メスの虹彩こうさいは淡あわ褐色かっしょく。

生態せいたい

内陸ないりく部ぶにある池沼ちしょうに生息せいそくすし、水面すいめん上じょうで水草みずくさや甲殻こうかく類るい、水生すいせい昆虫こんちゅうなどを食たべる。植物しょくぶつ質しつ傾向けいこうが強つよい。

浮草うきくさや岸辺きしべの水草みずくさの中なかに巣すを作つくり、8 - 9個この卵たまごを産うむ。抱だき卵たまご期間きかんは26 - 27日にち。

参考さんこう文献ぶんけん

• 真木まき広造ひろぞう他た 『日本にっぽんの野鳥やちょう590』 平凡社へいぼんしゃ
• 『日本にっぽんの鳥とり 550 水辺みずべの鳥とり』、文ぶん一いち総合そうごう出版しゅっぱん

関連かんれん項目こうもく

• スズガモ属ぞく