(Translated by https://www.hiragana.jp/)
ジェリー・ブラックウェル - Wikipedia コンテンツにスキップ

ジェリー・ブラックウェル

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
ジェリー・ブラックウェル
ジェリー・ブラックウェルの画像
1982年ねん
プロフィール
リングネーム ジェリー・ブラックウェル
クラッシャー・ブラックウェル
シーク・アヤトーラ・ブラックウェル
本名ほんみょう ジェラルド・ブラックウェル
ニックネーム マン・マウンテン・フロム・ストーン・マウンテン
重圧じゅうあつ粉砕ふんさい機き
人間にんげん圧殺あっさつ機き
身長しんちょう 180cm
体重たいじゅう 180kg（全ぜん盛時せいじの公称こうしょう）
誕生たんじょう日び 1949年ねん4月がつ26日にち
死亡しぼう日び (1995-01-22) 1995年ねん1月がつ22日にち（45歳さい没ぼつ）
出身しゅっしん地ち アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
ジョージア州の旗 ジョージア州しゅう
ディカーブ郡ぐんストーン・マウンテン
トレーナー ジノ・ブリット
デビュー 1974年ねん
引退いんたい 1989年ねん
テンプレートを表示ひょうじ

"クラッシャー" ジェリー・ブラックウェル（"Crusher" Jerry Blackwell、1949年ねん4月がつ26日にち - 1995年ねん1月がつ22日にち）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのプロレスラー。ジョージア州しゅうストーン・マウンテン出身しゅっしん。

"The Man Mountain from Stone Mountain"[1] の異名いみょうを持もつ巨漢きょかんレスラーとして、アメリカではAWA、日本にっぽんでは全日本ぜんにほんプロレスを主戦しゅせん場じょうに活躍かつやくした[2]。

来歴らいれき

[編集へんしゅう]

ジノ・ブリットのコーチを受うけ、1974年ねんにプロレスラーとしてデビュー。地元じもとのジョージアやフロリダなどNWAの南部なんぶテリトリーを転戦てんせん後ご、1976年ねんよりクラッシャー・ブラックウェル（Crusher Blackwell）のリングネームでニューヨークのWWWFに登場とうじょう。巨漢きょかんの若手わかてヒールとして、バグジー・マグローとのタッグなどで頭角とうかくをあらわし、アーニー・ラッド、スパイロス・アリオン、イワン・コロフのパートナーにも起用きようされた[3]。

1977年ねんには中西部ちゅうせいぶのNWAセントラル・ステーツ地区ちくに参戦さんせん、バック・ロブレイと組くんで10月がつに中西部ちゅうせいぶ版ばんのNWA世界せかいタッグ王座おうざを獲得かくとく[4]、ブラック・アンガス&ロン・スターやマイク・ジョージ&スコット・ケーシーなどのチームとタイトルを争あらそい、戴冠たいかん中ちゅうの10月がつ25日にちにはハーリー・レイスのNWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざに挑戦ちょうせんした[5]。1978年ねんの2度目どめのNYサーキットでは、11月18日にちにフィラデルフィアにてボブ・バックランドのWWWFヘビー級きゅう王座おうざに挑戦ちょうせんしている[6][7]。

1979年ねんはロン・フラーが主宰しゅさいしていたサウスイースタン・チャンピオンシップ・レスリングに進出しんしゅつ。ジ・インベーダー（ボブ・オートン・ジュニア）とディック・スレーターをパートナーに、サウスイースタン・タッグ王座おうざを2度ど獲得かくとくしている[8]。その後ご、1980年ねんよりAWAに登場とうじょうし、ビッグ・ジョン・スタッドとの巨漢きょかんコンビなどで活動かつどう[9]。1981年ねん下期しもきにはジェシー・ベンチュラ&アドリアン・アドニスのイースト・ウエスト・コネクションと悪役あくやくトリオを結成けっせいして、当時とうじAWAで人気にんき沸騰ふっとう中ちゅうだったハルク・ホーガンと抗こう争そうを展開てんかい。ホーガンの助すけっ人ととしてAWAに参戦さんせんしてきたアンドレ・ザ・ジャイアントも巻まき込こみ、スーパーヘビー級きゅうの肉弾にくだん戦せんを繰くり広ひろげた[10]。

並行へいこうしてNWA圏けんにも転戦てんせんし、1983年ねん4月がつ15日にち、ミズーリ州しゅうセントルイスのキール・オーディトリアムにてケリー・フォン・エリックからミズーリ・ヘビー級きゅう王座おうざを奪取だっしゅ。1か月げつ後ごにハーリー・レイスに敗やぶれ短命たんめい王者おうじゃとなったが、1984年ねん11月16日にちにレイスから奪回だっかいに成功せいこう。翌年よくねん8月がつに再ふたたびレイスに奪還だっかんされるまで、当時とうじのNWAの実質じっしつ的てきなナンバー2タイトルである同どう王座おうざを保持ほじした[11]。同どう時期じき、リック・フレアーが保持ほじしていたNWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざにも度々たびたび挑戦ちょうせんしている[12]。

その間あいだ、AWAでは悪徳あくとくマネージャーのシーク・アドナン・アル＝ケイシーに感化かんかされ、アラブ人じんギミックへの変身へんしんを果はたした。シーク・アヤトーラ・ブラックウェル（Sheik Ayatollah Blackwell）を名乗なのり、ローレンス・オブ・アラビアことケン・パテラと偽にせアラブ人じんコンビ「ザ・シークス」を結成けっせい。1983年ねん6月がつ26日にち、グレッグ・ガニア&ジム・ブランゼルのハイ・フライヤーズを破やぶりAWA世界せかいタッグ王座おうざを獲得かくとくする[13]。同どう王座おうざは翌よく1984年ねん5月がつ6日にちにザ・クラッシャー&バロン・フォン・ラシクに奪うばわれるが、リック・マーテル&ディノ・ブラボー、ジェリー・ローラー&ブラックジャック・マリガンなどのチームを相手あいてに1年間ねんかん近ちかく防衛ぼうえいを続つづけた[13]。王座おうざ転落てんらく後ごにパテラがWWFに移籍いせきしてからは、中東ちゅうとうギミックの先達せんだつアブドーラ・ザ・ブッチャーとも一時いちじ的てきにタッグを組くんでいる[14]。

1984年ねん下期しもき、バトルロイヤルでのブッチャーとの同士討どうしうちによる仲間割なかまわれを機きに、マネージャーのアドナンと決別けつべつしてベビーフェイスに転向てんこう。リングネームも本名ほんみょうのジェリー・ブラックウェル（Jerry Blackwell）に戻もどし、子供こどもたちのヒーロー的てき存在そんざいとなる。1985年ねんにはWWFから移籍いせきしてきたサージェント・スローターとのコンビでロード・ウォリアーズやファビュラス・フリーバーズ、アドナン率ひきいる反米はんべい軍団ぐんだん（ミスター・サイトー、キング・トンガ、マスクド・スーパースター）などと抗争こうそう[15]。1986年ねんには当時とうじスタン・ハンセンが保持ほじしていたAWA世界せかいヘビー級きゅう王座おうざにも再三さいさん挑戦ちょうせんした[16]。

WWF移籍いせきの噂うわさが何なん度どとなくあったが、その後ごも一貫いっかんしてAWAに定着ていちゃく、体調たいちょうを崩くずして1980年代ねんだい後半こうはんからは試合しあい出場しゅつじょうを控ひかえるようになったものの、末期まっきまでAWAを支ささえ続つづけた。1989年ねんの引退いんたい後ごは地元じもとのジョージアにて、インディー団体だんたいサザン・チャンピオンシップ・レスリングのプロモート業ぎょうに携たずさわっていた[1]。

1994年ねん12月に自動車じどうしゃ事故じこに遭あい、翌よく1995年ねん1月がつ22日にち、事故じこに起因きいんする肺炎はいえんの合併症がっぺいしょうにより45歳さいで死去しきょ[1]。晩年ばんねんは糖尿とうにょう病びょう、痛風つうふう、壊疽えそなど、健康けんこう上じょうの諸しょ問題もんだいを抱かかえていたという[1]。

日本にっぽんでの活躍かつやく

[編集へんしゅう]

1970年代ねんだい後半こうはんにWWWFのリングに上あがっていたが、当時とうじWWWFと提携ていけいしていた新しん日本にっぽんプロレスに来くることはなく、日本にっぽんには1977年ねん1月がつの初はつ来日らいにち以来いらい、全日本ぜんにほんプロレスの常連じょうれん外国がいこく人じんとして通算つうさん7回かいに渡わたって来日らいにちしている。2回かい目めの来日らいにちとなる1979年ねん秋あきには、10月22日にちに長野ながのにてジャンボ鶴田つるたのユナイテッド・ナショナル・ヘビー級きゅう王座おうざに挑戦ちょうせんした[17]（同どう時期じき、11月開幕かいまくの国際こくさいプロレス『デビリッシュ・ファイト・シリーズ』への出場しゅつじょうが予定よていされ、シリーズのポスターに顔写真かおじゃしんも掲載けいさいされたが参戦さんせん中止ちゅうしとなっている[18]）。

1984年ねん9月3日にちには、ジャイアント馬場ばばの返上へんじょうで空位くういとなっていたインターナショナル・タッグ王座おうざの新しん王者おうじゃチーム決定けってい戦せんにブルーザー・ブロディのパートナーとして出場しゅつじょう、鶴田つるた&天龍てんりゅう源一郎げんいちろうに敗やぶれるが、この試合しあいは鶴つる龍りゅうコンビが初はつ戴冠たいかんを果はたしたメモリアルマッチとなった[19]。1985年ねん6月がつにはNWAミズーリ・ヘビー級きゅう王者おうじゃとして来日らいにちしたが[11]、防衛ぼうえい戦せんは行おこなわれていない[20]。最後さいごの来日らいにちとなった1988年ねん11月には、フィル・ヒッカーソンと組くんで世界せかい最強さいきょうタッグ決定けっていリーグ戦せんに参加さんか[21]。このときは川田かわた利明としあきのキック攻撃こうげきに激昂げっこうし、試合しあい後ごに控ひかえ室しつへ殴なぐり込こむ一幕ひとまくも見みられたという。

エース級きゅうの存在そんざいではなかったものの、そのボリューム満点まんてんの体型たいけいから繰くり出だす肉弾にくだん攻撃こうげきは観客かんきゃくを大おおいに沸わかせ、身長しんちょうと体重たいじゅうの公称こうしょうサイズが同おなじ（180cm、180kg）[2]というインパクトも手伝てつだってプロレスファンの認知にんち度どは高たかかった。また、アンコ型がたの巨きょ漢かんながらドロップキックをこなすなど、1980年代ねんだい後半こうはんにバンバン・ビガロが登場とうじょうするまではキラー・トーア・カマタと並ならんで「動うごけるデブ」の代表だいひょう格かくだった[22]。

得意とくい技わざ

[編集へんしゅう]

獲得かくとくタイトル

[編集へんしゅう]
セントラル・ステーツ・レスリング
サウスイースタン・チャンピオンシップ・レスリング
セントルイス・レスリング・クラブ
  • NWAミズーリ・ヘビー級きゅう王座おうざ：2回かい[11]
アメリカン・レスリング・アソシエーション
コンチネンタル・レスリング・アソシエーション
  • CWAスーパーヘビー級きゅう王座おうざ：1回かい[23]

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ a b c d “The Man Mountain From Stone Mountain”. Mike Mooneyham.com (February 12, 1995). 2016年ねん9月がつ28日にち閲覧えつらん。
  2. ^ a b 『THE WRESTLER BEST 1000』P184（1996年ねん、日本にっぽんスポーツ出版しゅっぱん社しゃ）
  3. ^ “The WWE matches fought by Jerry Blackwell in 1976”. Wrestlingdata.com. 2014年ねん8月がつ13日にち閲覧えつらん。
  4. ^ a b “NWA World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年ねん8月がつ13日にち閲覧えつらん。
  5. ^ “The CSW matches fought by Jerry Blackwell in 1977”. Wrestlingdata.com. 2014年ねん8月がつ13日にち閲覧えつらん。
  6. ^ “WWWF on PRISM Network”. Cagematch.net. 2014年ねん8月がつ13日にち閲覧えつらん。
  7. ^ “WWE Yearly Results 1978”. The History of WWE. 2009年ねん5月がつ5日にち閲覧えつらん。
  8. ^ a b “NWA Southeastern Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年ねん5月がつ9日にち閲覧えつらん。
  9. ^ “The AWA matches fought by Jerry Blackwell in 1981”. Wrestlingdata.com. 2014年ねん8月がつ13日にち閲覧えつらん。
  10. ^ “Hulk Hogan vs. Crusher Blackwell”. Wrestlingdata.com. 2014年ねん8月がつ13日にち閲覧えつらん。
  11. ^ a b c “NWA Missouri Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年ねん2月がつ3日にち閲覧えつらん。
  12. ^ “Ric Flair vs. Crusher Blackwell”. Wrestlingdata.com. 2014年ねん8月がつ13日にち閲覧えつらん。
  13. ^ a b c “AWA World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年ねん2月がつ3日にち閲覧えつらん。
  14. ^ “The AWA matches fought by Jerry Blackwell in 1984”. Wrestlingdata.com. 2015年ねん10月がつ28日にち閲覧えつらん。
  15. ^ “The AWA matches fought by Jerry Blackwell in 1985”. Wrestlingdata.com. 2014年ねん8月がつ13日にち閲覧えつらん。
  16. ^ “The AWA matches fought by Jerry Blackwell in 1986”. Wrestlingdata.com. 2023年ねん5月がつ20日はつか閲覧えつらん。
  17. ^ “The AJPW matches fought by Jerry Blackwell in 1979”. Wrestlingdata.com. 2014年ねん12月14日にち閲覧えつらん。
  18. ^ 『忘わすれじの国際こくさいプロレス』P80（2014年ねん、ベべースボすぼール・マガジン社るまがじんしゃ、ISBN 4583620802）
  19. ^ “NWA International Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2014年ねん12月14日にち閲覧えつらん。
  20. ^ “The AJPW matches fought by Jerry Blackwell in 1985”. Wrestlingdata.com. 2016年ねん10月がつ25日にち閲覧えつらん。
  21. ^ “The AJPW matches fought by Jerry Blackwell in 1988”. Wrestlingdata.com. 2015年ねん10月がつ28日にち閲覧えつらん。
  22. ^ 『プロレスアルバム16 THE HEEL』P58（1981年ねん、恒文社こうぶんしゃ）
  23. ^ “CWA Super Heavyweight Title”. Pro Wrestling History. 2014年ねん8月がつ13日にち閲覧えつらん。

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=ジェリー・ブラックウェル&oldid=96685061」から取得しゅとく