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チャム文字もじ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
チャム文字もじ
18世紀せいきのチャム文字もじ写本しゃほん
類型るいけい: アブギダ
言語げんご: チャムサンスクリット
おや文字もじ体系たいけい:
Unicode範囲はんい: U+AA00-AA5F
ISO 15924 コード: Cham
注意ちゅうい: このページはUnicodeかれた国際こくさい音声おんせい記号きごう (IPA) をふく場合ばあいがあります。
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チャム文字もじ(チャムもじ)は、ベトナムおよびカンボジアはなされるオーストロネシア語族ごぞくチャム表記ひょうきするためのブラーフミーけい文字もじ

ひだりからみぎかれるアブギダである。

概要がいよう

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4世紀せいきまつから5世紀せいきはじめにかけての碑文ひぶんが、ベトナム中部ちゅうぶクアンナムしょうフーイエンしょう、およびチャキエウで発見はっけんされている。そのほとんどはサンスクリットだが、おな文字もじ古代こだいチャムしるしたものがある。これはオーストロネシア語族ごぞく言語げんごしるした最古さいこのテクストであり、東南とうなんアジア言語げんごかれた最古さいこ碑文ひぶんでもある[1]

おおくの東南とうなんアジアの文字もじ同様どうよう、チャム文字もじみなみインドパッラヴァ・グランタ文字もじから発達はったつしたとかんがえられている[2]

現代げんだいのチャム文字もじはこの文字もじから発達はったつしたものだが、字形じけい古代こだいのものからおおきくわっている。現代げんだいチャムにはひがしチャム(ベトナム)と西にしチャムおもにカンボジア、一部いちぶベトナム)の相互そうご理解りかい不可能ふかのうな2種類しゅるい言語げんごがあり、文字もじひがしチャム文字もじ(Akhar Thrah)と西にしチャム文字もじ(Akhar Srak)に大別たいべつされる。

チャム文字もじひがしチャム話者わしゃによってよりおおもちいられ、小学校しょうがっこうでの教育きょういくにも使用しようする。西にしチャム話者わしゃだい部分ぶぶんムスリムであって、アラビア文字もじ系統けいとう文字もじ使用しようする[3]

一覧いちらん

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以下いかひがしチャム文字もじ一覧いちらんである。子音しいん母音ぼいん記号きごうがつけられない場合ばあい通常つうじょう潜在せんざい母音ぼいん[a]つが、鼻音びおん場合ばあい[ɨ]つ。音節おんせつまつ子音しいんあらわすための専用せんようかたちがある。母音ぼいん記号きごうは17種類しゅるいがあり、うち6種類しゅるい単独たんどくはは音字おんじ存在そんざいするが、のこりの11種類しゅるい[a]あらわ文字もじ母音ぼいん記号きごうをつけることであらわされる[3]

2008ねんUnicodeバージョン5.1で、基本きほん多言たげんめんのU+AA00-AA5Fにチャム文字もじ追加ついかされた[4][5]

ひがしチャム文字もじ西にしチャム文字もじちがいがおおきいため、追加ついか多言たげんめん西にしチャム文字もじのための専用せんようのブロックをもうける提案ていあんがなされている[6][7]

Cham[8]
  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
U+AA0x
U+AA1x
U+AA2x
U+AA3x
U+AA4x
U+AA5x

脚注きゃくちゅう

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • Court, Christopher (1996). “The Spread of Brahmi Script into Southeast Asia”. In Peter T. Daniels; William Bright. The World's Writing Systems. Oxford University Press. pp. 445-449. ISBN 0195079930 

外部がいぶリンク

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