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ドット

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
実寸じっすん
ドットえがかれたウィキペたん
これは4ばい拡大かくだいしたもの。
ドット解像度かいぞうど比較ひかく中央ちゅうおうのドットたいして、ひだり解像度かいぞうどえず画面がめん比率ひりつばして拡大かくだいみぎ解像度かいぞうどげてドットそのものをおおきくしたもの。

ドット(ドットえ)とは、しゅとしてコンピュータじょうにおける画像がぞう表現ひょうげん方法ほうほう作成さくせい方法ほうほういち形態けいたいであり、表層ひょうそうてきには通常つうじょう目視もくしピクセル判別はんべつできる程度ていど解像度かいぞうどひくビットマップ画像がぞうとらえることができる。ピクセルアートえい: pixel art)ともばれる[1]

特徴とくちょう

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ドット(ピクセルアート)の正式せいしき定義ていぎはないが、かく構成こうせい単位たんい(ドット)が肉眼にくがん識別しきべつできる矩形くけいである、単位たんいおおきさはたがいにひとしくグリッドに沿って配置はいちされている、単位たんいごとにひとつのいろつ、といった特徴とくちょう[2]構成こうせい単位たんいとなるかくドットのおおきさは1×1ピクセルである必要ひつようはなく、たとえば4×4ピクセルであってもかまわない。ディスプレイからの距離きょりにもよるが、人間にんげん画素がそ識別しきべつできる限界げんかい分解能ぶんかいのう)は450 ± 50 ppi程度ていどとされており[3]こう精細せいさいディスプレイで識別しきべつ可能かのうなドット表示ひょうじするには拡大かくだい表示ひょうじしなければならない場合ばあいもある。

背景はいけい

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ドットあいだ色味いろみ補完ほかんするアンチエイリアス
ドット再現さいげんしたアイロンビーズ

ドットは、おも黎明れいめいから1990年代ねんだい前半ぜんはんにかけてのパーソナルコンピュータ(パソコン)もしくはコンシューマーゲームで、もっともよくもちいられた表現ひょうげん形態けいたいである。2000年代ねんだいフィーチャーフォンでも多用たようされていた。

当時とうじは、画面がめん解像度かいぞうどおよび発色はっしょくすうメモリ容量ようりょうCPU速度そくどなどのハードウェアてき制約せいやく、およびそれをけたソフトウェアてき制約せいやくから、ベクター画像がぞう(ベクトル画像がぞう)やだい規模きぼなビットマップ画像がぞう使用しようできなかったため、やむなくかぎられた解像度かいぞうどいろすうなどでグラフィックを表現ひょうげんする必要ひつようせいがあった。そのなかで、いかにうつくしさや視認しにんせいさを追求ついきゅうするかが、当時とうじのグラフィック作成さくせいにおけるきもであった。

とくに、移動いどうするオブジェクトについてはスプライトというちいさな画像がぞう単位たんいあつか必要ひつようがあり、したがって、ゲームのキャラクターなどはそうじてこのスプライトないおさめるために、なんらかのデフォルメをほどこされて表現ひょうげんされることとなった。また、キャラクターのデザインにおいて、ドット表現ひょうげんされることを前提ぜんていとした特徴とくちょうそなえさせることもめずらしくない。世界せかいもっともよくられている任天堂にんてんどうのキャラクター、マリオくちひげや帽子ぼうし手袋てぶくろふくのサスペンダーが、さいたるれいである[4]

1990年代ねんだい中期ちゅうきからポリゴンテクスチャマッピング駆使くしした3次元じげんコンピュータグラフィックス (3DCG) による立体りったいてき写実しゃじつてき空間くうかん表現ひょうげん台頭たいとうし、さらにハードウェアの性能せいのう画面がめん解像度かいぞうど急速きゅうそく向上こうじょうするにつれて、次第しだいにドットはコンピュータじょうでのグラフィックス表現ひょうげん主流しゅりゅうではなくなっていったが、制約せいやくなかからまれるデフォルメ特徴とくちょう抽出ちゅうしゅつした簡略かんりゃく)や手作業てさぎょうによる緻密ちみつ配置はいち工程こうていといった、3DCGにはないあじわいをつアートのいち形態けいたいとしてドットさい評価ひょうかされるうごきもある[5][6][7]

なお、画像がぞう形式けいしきのひとつGraphics Interchange Format (GIF) では、マルチイメージ機能きのうによるGIFアニメーション実現じつげんすることができ、またほとんどのウェブブラウザがGIF画像がぞう表示ひょうじできることから、ウェブじょうでアニメーション表現ひょうげんによく使つかわれている。GIFは最大さいだいで256しょくまでしか使つかえず、写実しゃじつてき動画どうが大幅おおはばげんしょく必要ひつようになってしまうほか、音声おんせいデータをふくめることもできないなど制約せいやくおお形式けいしきだが、最初さいしょからすくないいろすう表現ひょうげんすることを意図いとしたドットはGIFと相性あいしょうがよく、またドットのアニメーションはこう解像度かいぞうどのリッチな動画どうがとはちがった独特どくとく雰囲気ふんいき[8]

ドットブラウン管ぶらうんかん

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ブラウン管ぶらうんかん(CRT)方式ほうしきのテレビやモニターで表示ひょうじすることを前提ぜんていとしていた時代じだいのゲーム作品さくひん[9]では、開発かいはつ機材きざいブラウン管ぶらうんかん使つかっており、ブラウン管ぶらうんかん特有とくゆう自然しぜんな「にじみ」を前提ぜんていとしてドット作成さくせいされていた。このようなドットを、ブラウン管ぶらうんかん表示ひょうじすると実際じっさい解像度かいぞうどよりもたか解像度かいぞうどゆたかに表現ひょうげんされているようにえるが、液晶えきしょうなどの画素がそ境界きょうかいがはっきりした画面がめん表示ひょうじすると雰囲気ふんいきわってしまい、チープな印象いんしょうける。また、ブラウン管ぶらうんかん画素がそ横長よこなが長方形ちょうほうけいであったため、画素がそ正方形せいほうけい画面がめん表示ひょうじすると縦横じゅうおうわってしまう。レトロ表現ひょうげん手法しゅほうのひとつとして、液晶えきしょう画面がめんでもこのブラウン管ぶらうんかんでの表示ひょうじ疑似ぎじてき再現さいげんするためのソフトウェアてきこころみがなされることもある[10]

英語えいごドットdot)は本来ほんらいてん」や「水玉みずたま」という意味いみだが[11]ブラウン管ぶらうんかんのにじみによりまるえたことからドットとばれるようになったというせつがある[12]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ ドット、ピクセルアートのつくかたえがかた | Adobe
  2. ^ ピクセルアートの美学びがくだい1かい ピクセルアートとはなにか - メディア芸術げいじゅつカレントコンテンツ
  3. ^ こう解像度かいぞうど液晶えきしょう人間にんげんは“わかる”?:R25スマホ情報じょうほうきょく - ITmedia Mobile
  4. ^ 社長しゃちょうく『New スーパーマリオブラザーズ Wii』
  5. ^ ドットあらたなる境地きょうちへ | KOF XII 2D DOT GRAPHICS GALLERY
  6. ^ Pixel Art Park - 日本にっぽん最大さいだいきゅうのドット祭典さいてん
  7. ^ 2Dアートをまなびたいひとにこそ、ドットすすめたい。ULTIMATE PIXEL CREWが実践じっせんするピクセルアートライフ
  8. ^ ほんのり哀愁あいしゅうただようドットのキュートなGIFアニメがあつまる「1041uuu」 - GIGAZINE
  9. ^ INTERVIEW - 渋谷しぶやいん×Zennyan ドット対談たいだん だいさんかい|SHIBUYA PIXEL ART 2019(シブヤピクセルアート2019)
  10. ^ Natural CRT | Fullscreen & Camera Effects | Unity Asset Store
  11. ^ dot | translate English to Japanese: Cambridge Dictionary
  12. ^ ビデオゲームのかたたち だい7:Mr.ドットマンこと小野おの ひろしが,制約せいやくなか追求ついきゅうした自由じゆう

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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