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ハリー藤原ふじわら

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
ミスター・フジ
ミスター・フジの画像
プロフィール
リングネーム ミスター・フジ
マスター・フジ
グレート・フジ
シンタロー・フジ
ミスター・フジワラ
本名ほんみょう ハリー・フジワラ
（ハリー藤原ふじわら）
ニックネーム 神風かみかぜ参謀さんぼう
The Devious One
The Samurai Warrior
身長しんちょう 178cm
体重たいじゅう 107kg（全ぜん盛時せいじ）
誕生たんじょう日び 1934年ねん5月4日にち
死亡しぼう日び (2016-08-28) 2016年ねん8月がつ28日にち（82歳さい没ぼつ）[1]
出身しゅっしん地ち アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
ハワイ州の旗 ハワイ州しゅう
ホノルル郡ぐんホノルル
デビュー 1962年ねん[2]
引退いんたい 1996年ねん（現役げんえき引退いんたいは1985年ねん）
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ミスター・フジ（Mr. Fuji）のリングネームで知しられるハリー藤原ふじわら（Harry Fujiwara、1934年ねん5月4日にち - 2016年ねん8月がつ28日にち[1]）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのプロレスラーおよびプロレスのマネージャー。ハワイ州しゅうホノルル出身しゅっしんの日系にっけいアメリカ人じん。生年せいねんは1935年ねんともされる[3]。

現役げんえき選手せんしゅ時代じだいは狡猾こうかつな日系にっけいヒールとして鳴ならし、プロフェッサー・タナカやマサ斎藤さいとうをパートナーにWWWF / WWFタッグ王座おうざを通算つうさん5回かい獲得かくとく[4]。引退いんたい後ごはWWFでマネージャーに転身てんしんして活躍かつやくした[3]。ギミックではなく純粋じゅんすいな日系にっけい人じんだが、日本語にほんごはほとんど話はなせない[5]。アメリカでは大阪おおさか府ふ出身しゅっしんという設定せっていだった[6]。

来歴らいれき

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少年しょうねん時代じだいからハワイ相撲すもうで体からだを鍛きたえ、のちにYMCAのジムで同おなじ日系にっけいレスラーのラバーメン樋上ひのうえにレスリングを学まなび[5]、1962年ねんにデビュー[2]。当初とうしょはミスター・フジワラ（Mr. Fujiwara）名義めいぎで地元じもとハワイを主戦しゅせん場じょうに活動かつどう、1965年ねん1月がつ7日にち、カーティス・イヤウケアと組くんでロード・ブレアース&ネフ・マイアバからNWAハワイ・タッグ王座おうざを奪取だっしゅしている[7]。

1966年ねんよりアメリカ本土ほんどの太平洋たいへいよう岸がん北西ほくせい部ぶに進出しんしゅつし、オレゴンおよびワシントン州しゅうを拠点きょてんとするパシフィック・ノースウエスト・レスリング（ドン・オーエン主宰しゅさい）に定着ていちゃく、ムーンドッグ・ロニー・メインとNWAパシフィック・ノースウエスト・ヘビー級きゅう王座おうざを争あらそった[8]。1971年ねんにはシンタロー・フジ（Shintaro Fuji）のリングネームでオーストラリアに遠征えんせい、5月にタイガー・ジェット・シンと組くんでイヤウケア&マーク・ルーインから豪州ごうしゅう版ばんのIWA世界せかいタッグ王座おうざを奪取だっしゅした[9]。

1972年ねん、ミスター・フジ（Mr. Fuji）としてニューヨークのWWWFに登場とうじょうし、トール・タナカと日系にっけい悪役あくやくコンビを結成けっせい。同年どうねん6月がつ27日にちにチーフ・ジェイ・ストロンボー&ソニー・キング、翌よく1973年ねん9月11日にちにヘイスタック・カルホーン&トニー・ガレアを破やぶり、WWWF世界せかいタッグ王座おうざを2回かい獲得かくとくした[4]。タナカとはNWAジョージア地区ちくにも揃そろって参戦さんせん、1975年ねん9月に行おこなわれたトーナメントに優勝ゆうしょうして同どう地区ちく認定にんていのタッグ王座おうざも獲得かくとくしている[10]。シングルでは、1976年ねん2月がつ7日にちにサンフランシスコでパット・パターソンを下くだし、同どう地区ちくのフラッグシップ・タイトルであるNWA USヘビー級きゅう王座おうざを奪取だっしゅ[11]。この間あいだ、1974年ねん5月に全日本ぜんにほんプロレスに初はつ参戦さんせんしている[5][12]。

1977年ねんにニューヨークに戻もどり、タナカとのコンビを再さい結成けっせい。同年どうねん9月がつ27日にち、ストロンボー&ビリー・ホワイト・ウルフのインディアン・チームを破やぶってWWWF世界せかいタッグ王座おうざを4年ねんぶりに獲得かくとく、翌よく1978年ねん3月14日にちにディノ・ブラボー&ドミニク・デヌーチに敗やぶれるまで戴冠たいかんした[4][13]。1979年ねんは1月がつの全日本ぜんにほんプロレスへの再さい来日らいにち[14]を経へて、タナカと共ともにテネシー州しゅうメンフィスのCWAに登場とうじょう[15]。5月14日にちにロバート・フラー&ビル・ダンディーを下くだしてAWA南部なんぶタッグ王座おうざを獲得かくとくした[16]。同年どうねんはニュージーランドにも遠征えんせいしており、9月3日にちにピーター・メイビアからNWA英えい連邦れんぽうヘビー級きゅう王座おうざを奪取だっしゅしている[17]。

1980年ねんにタナカとのタッグチームを解散かいさん、プエルトリコのWWC参戦さんせん[18]を経へて、同年どうねん10月がつに全日本ぜんにほんプロレスに3回かい目めの来日らいにち[5]。このときは日本にっぽん陣営じんえいの一員いちいんとなり、凱旋がいせん帰国きこくしたミスター・サクラダのパートナーに起用きようされ、アブドーラ・ザ・ブッチャーやキラー・トーア・カマタと流血りゅうけつ戦せんを演えんじた[19]。10月16日にちの横須賀よこすか大会たいかいではジャイアント馬場ばばとのタッグも実現じつげん、ビル・ロビンソン&ワフー・マクダニエルと対戦たいせんしている[20]。翌よく1981年ねんはジム・クロケット・ジュニアの運営うんえいするノースカロライナのMACWに参戦さんせん[21]、海外かいがい再さい修業しゅうぎょう中ちゅうだった天龍てんりゅう源一郎げんいちろうと組くみ、2月がつ7日にちにデューイ・ロバートソン&ジョージ・ウェルズを破やぶってNWAミッドアトランティック・タッグ王座おうざを獲得かくとくした[22]。同年どうねん7月がつにはカナダのトロントにてアンジェロ・モスカとNWAカナディアン・ヘビー級きゅう王座おうざを争あらそっている[23]。

1981年ねん下期しもきより、サンフランシスコでもタッグを組くんだことのあるミスター・サイトーを新あたらしい相棒あいぼうにWWFに復帰ふっき。同年どうねん10月がつ13日にちにガレア&リック・マーテル、翌よく1982年ねん7月がつ13日にちにチーフ・ジェイ&ジュールズ・ストロンボーを下くだして、WWFタッグ王座おうざを2度ど獲得かくとく[13]。改称かいしょう前まえのWWWF世界せかいタッグ王座おうざと合あわせ、ニューヨークのタッグタイトルを5回かいに渡わたって手中しゅちゅうにした[4]。戴冠たいかん中ちゅうはアンドレ・ザ・ジャイアント&ペドロ・モラレスなどのチームを相手あいてに防衛ぼうえい戦せんを行おこなっている[24]。1982年ねん12月2日にちにはブルックリンにて、海外かいがい遠征えんせい中ちゅうだったタイガーマスクと対戦たいせん[24]。反則はんそく負まけを喫きっしたものの、タイガーマスクがWWFサーキットにおいてフォールを取とることのできなかった唯一ゆいいつのレスラーとなった[6]。以降いこうもWWFに定着ていちゃくして、サイトーの離脱りだつ後ごはタイガー・チャン・リーと新しんコンビを結成けっせい。1984年ねんよりスタートしたビンス・マクマホンの全米ぜんべい侵攻しんこうツアーにも参加さんかし、1月がつのTVテーピングではハルク・ホーガン&ボブ・バックランドの新旧しんきゅうWWF王者おうじゃコンビとも対戦たいせんした[25]。

1985年ねんのセミリタイア後ごは、燕尾服えんびふく・ステッキ・山高やまたか帽ぼうという、ハロルド坂田さかたのオッドジョブを模もしたスタイルの日系にっけいマネージャーに転向てんこう[3]。以降いこう1996年ねんまで、10年ねん以上いじょうに渡わたってWWFの悪徳あくとくマネージャーとして活躍かつやく、デモリッションを担当たんとうした際さいは彼かれらに合あわせて顔かおにペイントを施ほどこし、相撲すもうギミックのヨコズナに付ついたときにはキモノ（浴衣ゆかた）を着用ちゃくようしていた。1996年ねん、右みぎ膝ひざの古傷ふるきずが悪化あっかしたこともあり、3月31日にちのレッスルマニアXIIを最後さいごにWWFを退団たいだん、プロレス界かいから引退いんたいした。同どう時期じき、フジはヨコズナと共ともにベビーフェイスに転向てんこうしており、最後さいごの舞台ぶたいを善ぜん役やくとして終おえることとなった[3]。

引退いんたい後ごはテネシー州しゅうノックスビルに居住きょじゅう。2001年ねんまでテネシーのジェファーソン・シティとダンドリッジにトレーニング・ジムを運営うんえいしていた。2007年ねん3月31日にち、ミシガン州しゅうデトロイトのフォックス・シアターにてWWE殿堂でんどう入いりを果はたす[3]。インダクターはマネージャー時代じだいの「クライアント」である、同おなじハワイ出身しゅっしんのドン・ムラコが務つとめた[3]。

2016年ねん8月がつ28日にち、82歳さいで死去しきょ[1][26]。

得意とくい技わざ

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獲得かくとくタイトル

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NWAミッドパシフィック・プロモーションズ
パシフィック・ノースウエスト・レスリング
ワールド・チャンピオンシップ・レスリング
WWWF / WWF / WWE
ジョージア・チャンピオンシップ・レスリング
  • NWAジョージア・タッグ王座おうざ：1回かい（w / トール・タナカ）[10]
NWAサンフランシスコ
コンチネンタル・レスリング・アソシエーション
  • AWA南部なんぶタッグ王座おうざ：1回かい（w / トール・タナカ）[16]
サウスイースタン・チャンピオンシップ・レスリング
  • NWAサウスイースタン・タッグ王座おうざ：1回かい（w / トール・タナカ）[28]
オールスター・プロレスリング
ワールド・レスリング・カウンシル
ミッドアトランティック・チャンピオンシップ・レスリング
メープル・リーフ・レスリング
  • NWAカナディアン・ヘビー級きゅう王座おうざ（トロント版はん）：1回かい[23]

マネージャー担当たんとう選手せんしゅ

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脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
  1. ^ a b c d “WWE Hall of Famer Mr. Fuji passes away”. WWE.com. August 28, 2016閲覧えつらん。
  2. ^ a b “Mr. Fuji”. Wrestlingdata.com. 2013年ねん7月がつ8日にち閲覧えつらん。
  3. ^ a b c d e f g “Mr. Fuji”. Online World of Wrestling. 2009年ねん8月がつ25日にち閲覧えつらん。
  4. ^ a b c d e “History of the WWE World Tag Team Championship”. WWE.com. 2010年ねん4月がつ5日にち閲覧えつらん。
  5. ^ a b c d 『THE WRESTLER BEST 1000』P174（1996年ねん、日本にっぽんスポーツ出版しゅっぱん社しゃ）
  6. ^ a b 『Gスピリッツ Vol.32』P31（2014年ねん、辰巳たつみ出版しゅっぱん、ISBN 4777813304）
  7. ^ a b “NWA Hawaii Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年ねん4月がつ5日にち閲覧えつらん。
  8. ^ a b “NWA Pacific Northwest Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年ねん4月がつ17日にち閲覧えつらん。
  9. ^ a b “IWA World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年ねん4月がつ5日にち閲覧えつらん。
  10. ^ a b “NWA Georgia Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年ねん4月がつ5日にち閲覧えつらん。
  11. ^ a b “NWA United States Heavyweight Title [San Francisco]”. Wrestling-Titles.com. 2010年ねん4月がつ5日にち閲覧えつらん。
  12. ^ “The AJPW matches fought by Mr. Fuji in 1974”. Wrestlingdata.com. 2016年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  13. ^ a b c “WWWF/WWF/WWE World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2016年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  14. ^ “The AJPW matches fought by Mr. Fuji in 1979”. Wrestlingdata.com. 2016年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  15. ^ “The USWA matches fought by Mr. Fuji in 1979”. Wrestlingdata.com. 2016年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  16. ^ a b “AWA Southern Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年ねん4月がつ5日にち閲覧えつらん。
  17. ^ a b “NWA British Empire Heavyweight Title [New Zealand]”. Wrestling-Titles.com. 2010年ねん4月がつ5日にち閲覧えつらん。
  18. ^ “The WWC matches fought by Mr. Fuji in 1980”. Wrestlingdata.com. 2016年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  19. ^ “AJPW 1980 Giant Series”. Puroresu.com. 2015年ねん11月30日にち閲覧えつらん。
  20. ^ “The AJPW matches fought by Mr. Fuji in 1980”. Wrestlingdata.com. 2016年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  21. ^ “The WCW matches fought by Mr. Fuji in 1981”. Wrestlingdata.com. 2016年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  22. ^ a b “NWA Mid-Atlantic Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年ねん6月がつ29日にち閲覧えつらん。
  23. ^ a b “NWA Canadian Heavyweight Title [Toronto]”. Wrestling-Titles.com. 2014年ねん8月がつ5日にち閲覧えつらん。
  24. ^ a b “WWE Yearly Results 1982”. The History of WWE. 2015年ねん8月がつ25日にち閲覧えつらん。
  25. ^ “WWE Yearly Results 1984”. The History of WWE. 2009年ねん8月がつ25日にち閲覧えつらん。
  26. ^ “ＷＷＥ殿堂でんどう入いりの日系にっけい悪役あくやくミスター・フジさん死去しきょ”. デイリースポーツ online. 2016年ねん8月がつ29日にち閲覧えつらん。
  27. ^ “NWA Pacific Northwest Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2011年ねん2月がつ24日にち閲覧えつらん。
  28. ^ “NWA Southeastern Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年ねん11月30日にち閲覧えつらん。
  29. ^ “WWC North American Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年ねん11月30日にち閲覧えつらん。
  30. ^ “WWC North American Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2015年ねん11月30日にち閲覧えつらん。

外部がいぶリンク

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