バール川がわ

バール川がわ
バール川がわ
延長えんちょう	1,120 km
平均へいきん流量りゅうりょう	125 m3/s
流域りゅういき面積めんせき	196,438 km2
水源すいげん	ドラケンスバーグ山脈さんみゃく
水源すいげんの標高ひょうこう	-- m
河口かこう・合流ごうりゅう先さき	オレンジ川かわ
流域りゅういき	南みなみアフリカ共和きょうわ国こく

バール川がわ（ヴァール川がわ、バールがわ、英語えいご: Vaal River）は、南みなみアフリカ共和きょうわ国こくを流ながれる川かわで、南部なんぶアフリカを流ながれるオレンジ川かわの最大さいだいの支流しりゅうである。

地理ちり

ヨハネスブルグ東方とうほうのムプマランガ州しゅうドラケンスバーグ山脈さんみゃくに源みなもとを発はっし南西なんせいに流ながれ、北きたケープ州しゅうの州都しゅうとキンバリーの南西なんせいでオレンジ川かわに合流ごうりゅうする。全長ぜんちょうは約やく1,120km。川かわを境さかいに北側きたがわはムプマランガ州しゅう、ハウテン州しゅう、北西きたにし州しゅうとなり、南側みなみがわはフリーステイト州しゅうとなっている。

ヨハネスブルグ市し都市とし圏けんおよび大だい部分ぶぶんのフリーステイト州しゅうにおいて、各種かくしゅ産業さんぎょうのためにバール川かわから水みずが引ひかれている。バール川がわは、主要しゅような灌漑かんがい用水ようすいの取水しゅすい元もとであるVaal-Hartz計画けいかくの一ひとつでもある。バール川かわからもたらされる水みずは、ハウテン州しゅうで1,200万まん人にんに供給きょうきゅうされている。

歴史れきし

「バール」という名前なまえは、オランダ語ごの「薄うすい色いろ（Tky-Gariep）」に由来ゆらいする。洪水こうずい期きに多量たりょうの沈泥が運はこばれてくることにより、バール川がわの水みずが灰色はいいろに染そまることからである。

バール川がわはかつて存在そんざいしたトランスヴァール共和きょうわ国こくとオレンジ自由じゆう国こくの境界きょうかいでもあった。この「トランスヴァール」という地名ちめいも、「バール川がわの向むこう側がわ」に由来ゆらいする。同おなじようなことは、ケープ植民しょくみん地ちとヨーロッパ人じんの居留きょりゅう地ちであったナタールとの間あいだでも見みられ、ヨーロッパ人じんたちはバール川がわを境さかいにして南側みなみがわに居留きょりゅうしていた。