パーカーナガクビガメ

パーカーナガクビガメ
保全ほぜん状じょう況きょう評価ひょうか
NEAR THREATENED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類ぶんるい
ドメイン : 真ま核かく生物せいぶつ Eukaryota 界さかい : 動物界どうぶつかい Animalia 門もん : 脊索せきさく動物どうぶつ門もん Chordata 亜あ門もん : 脊椎動物せきついどうぶつ亜あ門もん Vertebrata 綱つな : 爬虫綱つな Reptilia 目め : カメ目め Testudines 科か : ヘビクビガメ科か Chelidae 属ぞく : ナガクビガメ属ぞく Chelodina 亜あ属ぞく : Macrochelodina 種たね : パーカーナガクビガメ C. parkeri
学名がくめい
Chelodina parkeri Rhodin & Mittermeier, 1976
シノニム
Macrochelodina parkeri Iverson et al., 2001
和名わみょう
パーカーナガクビガメ
英名えいめい
Parker's long-necked turtle Parker's snake-necked turtle

パーカーナガクビガメ (Chelodina parkeri) は、爬虫綱つなカメ目めヘビクビガメ科かナガクビガメ属ぞくに分類ぶんるいされるカメ。別名べつめいパーカーナガクビ。

分布ぶんぷ

ニューギニア島とう南部なんぶ。国くに別べつではインドネシア（パプア州しゅうのMerauke川かわ周辺しゅうへん）、パプアニューギニア南西なんせい部ぶ（Aramia川がわ・Fly川がわの周辺しゅうへんなど）に分布ぶんぷする。

模も式しき標本ひょうほんの産地さんち（基準きじゅん産地さんち・タイプ産地さんち・模も式しき産地さんち）は、Murray湖こ（パプアニューギニア）。

形態けいたい

最大さいだい甲かぶと長ちょう26.7センチメートル。背せ甲かぶとはやや扁平へんぺいで、上うえから見みると細長ほそながい卵たまご型がた。甲板かんぱんの表面ひょうめんは細こまかい皺しわで覆おおわれる。背せ甲かぶとの色彩しきさいは褐色かっしょくや暗くら褐色かっしょくだが、黄き褐色かっしょくの不明瞭ふめいりょうな虫食むしくい状じょうの斑紋はんもんが入はいる個体こたいもいる。腹はら甲かぶとの色彩しきさいは淡あわ黄色きいろやクリーム色しょくで、斑紋はんもんが入はいらない。

頭部とうぶの色彩しきさいは暗くら灰色はいいろや黒くろで、黄き緑色みどりいろや黄き褐色かっしょくの虫食むしくい状じょうの斑紋はんもんが入はいる。

幼体ようたいの頭部とうぶに入はいる虫食むしくい模様もようは、明瞭めいりょうかつ単純たんじゅんな形状けいじょう。成長せいちょうに伴ともない、頭部とうぶの斑紋はんもんが細こまかく複雑ふくざつになる。

生態せいたい

サバナ気候きこうで内陸ないりく部ぶにある水生すいせい植物しょくぶつが繁茂はんもした流ながれの緩ゆるやかな河川かせんや湖沼こしょう・池いけなどに生息せいそくする。乾季かんきに水みず場じょうが干上ひあがると、泥中でいちゅうで休眠きゅうみんする。

飼育しいく下かでは魚類ぎょるい、甲殻こうかく類るいなどを食たべた例れいがある。

繁殖はんしょく様式ようしきは卵生らんせい。飼育しいく下かでは1回かいに8 - 14個この卵たまごを、1 - 3回かいに分わけて産うむとされる。卵たまごは28 - 30℃の環境かんきょう下かで、90 - 120日はつかで孵化ふかした例れいがある。

人間にんげんとの関係かんけい

種たね小名しょうみょうparkeriは、Fred Parkerへの献けんじ名めい。

生息せいそく地ちでは食用しょくようとされることもあり、釣つりや網あみ・罠わな・手てづかみなどで捕とらえられる。

個体こたい数すうの推移すいいに関かんして定期ていき的てきなデータは取とられていないが、分布ぶんぷ域いきが狭せまく元々もともと生息せいそく数すうは多おおくないと考かんがえられている。食用しょくようやペット用ようの採集さいしゅうなどにより、生息せいそく数すうは減少げんしょうしている。パプアニューギニアでは本ほん種たねを含ふくめたカメ類るいの輸出ゆしゅつが、厳重げんじゅうに規制きせいされている。