ファニー・エルスラー

ファニー・エルスラー

ファニー・エルスラー（Fanny Elssler, 1810年ねん6月23日にち - 1884年ねん11月27日にち）は、オーストリアのバレエダンサーである。本名ほんみょうはフランツィスカ（Franziska）。同どう時代じだいのバレエダンサー、マリー・タリオーニの空中くうちゅう的てきな踊おどりに対たいし、跳躍ちょうやくに重点じゅうてんをおかない、地上ちじょう的てきな踊おどり手しゅであった。

プロフィール

ウィーンに生うまれる。2歳さい年上としうえの姉あねテレジアとともにバレエを習ならい、ジャン・オーメールに学まなんだ。7歳さいでデビュー。1824年ねん、イタリアの興行こうぎょう師しに伴ともなわれてイタリアに渡わたり、ミラノやサラ・カルロ座ざで学まなぶ。1827年ねんに帰国きこく。その後ご、ベルリンとロンドンで踊おどって成功せいこうし、1834年ねんにはパリのオペラ座ざでデビューを果はたした。

1836年ねん、コラリ振付ふりつけの「びっこの悪魔あくま」の主役しゅやくを踊おどって大だい評判ひょうばんになり、ことに作中さくちゅうのスペイン舞踊ぶようカチューチャは、彼女かのじょの代名詞だいめいしとなるほどの大だい成功せいこうであった。

その後ご、テレジアとともにアメリカに渡わたり、2年間ねんかん滞在たいざいした。アメリカ滞在たいざい中ちゅうも舞台ぶたいに立たち、ヴァン・ビューレン大統領だいとうりょうの息子むすこジョンが彼女かのじょのそばにいたため、話題わだいとなった。

ヨーロッパへ戻もどると、ベルリン、ロンドン、ブダペスト、ミラノで公演こうえんをおこなった。1848年ねんから3年間ねんかん、ロシアに滞在たいざいし、サンクトペテルブルクとモスクワで踊おどった。

1851年ねん6月がつ、ウィーンで引退いんたい興行こうぎょうをし、その後ごはウィーンで静しずかな余生よせいを送おくった。