プッチンプリン

プッチンプリン

皿さらに移うつしたプッチンプリン
種類しゅるい	食品しょくひん
発売はつばい開始かいし年ねん	1972年ねん
会社かいしゃ名めい	グリコ協同きょうどう乳業にゅうぎょう-グリコ乳業にゅうぎょう-江崎えざきグリコ
生産せいさん状じょう況きょう	生産せいさん中ちゅう
販売元はんばいもと	江崎えざきグリコ
ウェブサイト	cp.glico.com/pucchin/

プッチンプリン（英えい: Putchin Pudding）は、江崎えざきグリコが製造せいぞう・販売はんばいするチルドカップのプリンである。1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）にグリコ協同きょうどう乳業にゅうぎょう（のちグリコ乳業にゅうぎょう）から発売はつばいされた『グリコプリン』を前身ぜんしんとする。1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）にリニューアルとともに『プッチンプリン』の商品しょうひん名めいに変更へんこうし、テレビCMの効果こうかもあって大だいヒットした。

容器ようきの底そこにある「プッチン棒ぼう」と呼よばれるツマミを折おることでプリンが皿さらの上うえに滑すべり落おちる仕組しくみが最大さいだいの特徴とくちょうであり、その楽たのしさが魅力みりょくとなっている。発売はつばい50年ねんを超こえるロングセラー商品しょうひんであり、2022年ねん（令れい和わ4年ねん）現在げんざいもトップシェアを誇ほこる、日本にっぽんのプリンを代表だいひょうするブランドである。

なお、2015年ねん（平成へいせい27年ねん）10月がつ1日にちにグリコ乳業にゅうぎょうは江崎えざきグリコと合併がっぺいし、江崎えざきグリコが存続そんぞく会社かいしゃとなったため、以降いこうは江崎えざきグリコから製造せいぞう・販売はんばいされている。『カフェオーレ』『朝食ちょうしょくヨーグルト』『ドロリッチ』とともに、旧きゅうグリコ乳業にゅうぎょうの主要しゅようブランドの一ひとつであった

特徴とくちょう

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  ツマミを折おる前まえのプッチンプリン
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  ツマミを折おったあとのプッチンプリン
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  ツマミを折おる前まえの容器ようき
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  ツマミを折おったあとの容器ようき

底そこのツマミを折おって中身なかみを皿さらに出だすことができることが最大さいだいの特徴とくちょうである。これによって喫茶店きっさてんなどで提供ていきょうされているプリンと同様どうようカラメルソースが上うえになり、ひと口くち目めからプリンとカラメルを同時どうじに食たべることができる。同業どうぎょう他社たしゃの商品しょうひんにはないプリンがプルルンと皿さらに滑すべり落おちる楽たのしさが子こどもたちの人気にんきを集あつめ、一躍いちやくトップブランドになった。容器ようきに充填じゅうてんする際さいは、液体えきたいのままのプリン液えきをまず注そそぎ、そのあとカラメルを注そそぐ。カラメル液えきの比重ひじゅうが重おもいため下したにたまる。練乳れんにゅうも加くわえられ、蒸むさずに冷ひやして作つくられる。

味あじは、シュークリームを手本てほんに再現さいげんしたカスタードクリームのコクと味あじわい、練乳れんにゅうとバニラの風味ふうみが特徴とくちょうとされる。食しょく感かんは、それまでの通常つうじょうのプリンより柔やわらかくプルルンとしたのど越ごしのよい食しょく感かんとなっている。味あじの基本きほんは1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）のリニューアル以来いらい維持いじしているものの、時代じだいにあわせて甘あまさやコクなどを調整ちょうせいしている。2022年ねん（令れい和わ4年ねん）のリニューアルでは、以前いぜんから使用しようしていなかった保存ほぞん料りょうと人工じんこう甘味あまみ料りょうに加くわえて、着色ちゃくしょく料りょうも不ふ使用しようとしている。『植物しょくぶつ生うまれのプッチンプリン』では、それらに加くわえて乳化剤にゅうかざいとカラメル色素しきそも不ふ使用しようとした。

ツマミを折おってプリンを容器ようきから出だす構造こうぞうがネーミングにも反映はんえいされているものの、江崎えざきグリコが2022年ねん（令れい和わ4年ねん）におこなったキャンペーン「プッチンプリン国民こくみん投票とうひょう」では「プッチンする派は」の43.5 %に対たいし「プッチンしない派は」が56.5 %と上回うわまわった。2003年ねん（平成へいせい15年ねん）にはグリコ乳業にゅうぎょう商品しょうひん開発かいはつ第だい1特別とくべつグループの阪本さかもと健二けんじが「いまではお皿さらにあけて食たべる人ひとが10人にんに1人にんしかいない」と言いわれているとも述のべている。それでも、「わくわく」感かんを演出えんしゅつするためには必要ひつようと考かんがえ、コストがかかっても続つづけているという。なお、グリコの研究けんきゅう員いんによる官能かんのう検査けんさで両方りょうほうの食たべ方かたの比較ひかくがなされており、ここでは「プッチンするのがおすすめ」と報告ほうこくされている。

ラインナップは、ひと口くちサイズの『ちょこっとプッチンプリン』から380グラム (g) の『Happyプッチンプリン』など幅広はばひろく展開てんかいされている。2020年ねん（令れい和わ2年ねん）には、卵たまごや乳ちちを使つかわない、植物しょくぶつ由来ゆらいの原料げんりょうのみを使用しようした『植物しょくぶつ生うまれのプッチンプリン』を発売はつばいしている。これらのほかにも、2006年ねん（平成へいせい18年ねん）の『Happyプッチンプリン』の発売はつばい以降いこう、グリコ乳業にゅうぎょうでは、『プッチンプリン』の楽たのしさと驚おどろきを提供ていきょうするための「ブランド全体ぜんたいの活性かっせい化か」施策しさくとして、定期ていき的てきに話題わだい性せいの高たかい商品しょうひんを投入とうにゅうしてきた。

なお、最終さいしゅう的てきには保安ほあん検査けんさ場じょうの検査けんさ員いんの判断はんだんとなるが、プリンは液体えきたい物ぶつとされているため100ミリリットルを超こえる『Bigプッチンプリン』は国際線こくさいせんの航空機こうくうき内うちには持もち込こめない。

歴史れきし

背景はいけい

「プディング」も参照さんしょう

プディングの発祥はっしょう

日本にっぽんでプリンと呼よばれることになるプディングの発祥はっしょうについては、一説いっせつでは1588年ねんの英えい西にし戦争せんそう後のちに世界せかいの海うみの覇権はけんを握にぎったイギリス海軍かいぐんの艦上かんじょうであったと言いわれている。航海こうかい中なかの限かぎられた食糧しょくりょうを無駄むだにしないために、余あまりもののパン屑くずや小麦粉こむぎこ、肉片にくへん、脂身あぶらみ、ナッツ類るいなどを、卵たまごとともに味付あじつけしてナプキンで包つつみ蒸むし焼やきにしたのが始はじまりとされる。16世紀せいき後半こうはんから17世紀せいき初頭しょとうに、船員せんいんたちが家庭かていに持もち込こんでイギリス中なかに広ひろまったとするものである。

一方いっぽうで、プディングの発祥はっしょうは古代こだいにまで遡さかのぼれるともいわれる。古ふるくはホメロスの『オデュッセイア』に、豚ぶたの胃袋いぶくろを用もちいたプディングが登場とうじょうする。これはソーセージのようなもので、当時とうじは、解体かいたいされた動物どうぶつの肉にくや脂身あぶらみなどをパンや米べいなどと混まぜ合あわせ、その他たのさまざまな食材しょくざいやハーブ、香辛料こうしんりょうなどとともに胃袋いぶくろや腸ちょうに詰つめたものが、茹ゆでたり焼やいたりして食しょくされた。こうしたプディングは、血液けつえきを含ふくむブラッドプディングや含ふくまないホワイトプディングなどとして伝つたわっている。

いずれにしても、今日きょうのプリンにつながる菓子かしとしての甘あまいプディングは、イギリスにおいて隆盛りゅうせいした。ジョージ1世せいが好このんだことで広ひろまったとも言いわれている。米べい、パン、プラムなどさまざまなフィリング（具ぐ材ざい）を用もちいたプディングが考案こうあんされ、ドライフルーツやナッツをふんだんに使つかいラム酒しゅを加くわえるクリスマスプディングは、イギリスではクリスマスに欠かかせないデザートとして今日きょうまで受うけ継つがれている。

イギリスからフランスに伝つたわったプディングは、菓子かしの本場ほんばでもデザートとして定着ていちゃくする。1828年ねんにはアントナン・カレームが著書ちょしょの中なかでプディングのレシピを紹介しょうかいしている。そして、フィリングを徹底てっていして排除はいじょした卵たまご液えきのみで作つくるカスタードプディングが考案こうあんされたのも、この頃ころのフランスであったと考かんがえられている。これは後のちに味覚みかくを補おぎなうためにカラメルソースをかけて供きょうされるようになった。

日本にっぽん伝来でんらい

プディングが日本にっぽんに伝来でんらいした時期じきについては、江戸えど時代じだい初期しょきとする説せつがある。平戸ひらどのオランダ商館しょうかんで食しょくされていた可能かのう性せいが指摘してきされているほか、元禄げんろく2年ねん（1689年ねん）に完成かんせいした唐人とうじん屋敷やしきの中国人ちゅうごくじん経由けいゆで伝つたわったとも言いわれている。卓袱しっぽく料理りょうりのうちの茶碗蒸ちゃわんむしがそれであるという。これには異論いろんもあり、茶碗蒸ちゃわんむしはプディングとは関係かんけいなく日本にっぽんで独自どくじに生うまれた料理りょうりであるとする見解けんかいもある。西洋せいようのプディングの影響えいきょうがあったか否ひかはともかく、卵たまごのタンパク質たんぱくしつの加熱かねつ凝固ぎょうこ作用さようを利用りようした茶碗蒸ちゃわんむしは、プディングの一種いっしゅと言いえる。また、天明てんめい5年ねん（1785年ねん）に刊行かんこうされた『万まん宝たから料理りょうり秘密ひみつ箱ばこ』で「冷ひやし卵たまご羊羹ようかん」が紹介しょうかいされているなど、日本にっぽんでは江戸えど時代じだいから卵たまごを使つかったプリン様さまの料理りょうりが食しょくされていたことは確たしかである。

これらの説せつを措おくと、一般いっぱん的てきにはプディングが日本にっぽんに伝来でんらいしたのは江戸えど時代じだい後期こうきから明治めいじ初はじめと言いわれている。文久ぶんきゅう2年ねん（1862年ねん）に「クラブホテル」、翌よく文久ぶんきゅう3年ねん（1863年ねん）には「アングロサクソンホテル」というイギリス人じん経営けいえいのホテルが、1860年代ねんだいにはフランス人じんサムエル・ペール（サミュエル・ピエールか?）による洋菓子ようがし店てんが、ともに横浜よこはまに開業かいぎょうしており、これらでプディングが提供ていきょうされていた可能かのう性せいは高たかい。なお、サムエル・ペールの洋菓子ようがし店てんには、明治めいじ3年ねん（1870年ねん）に大膳だいぜん職しょくにあった村上むらかみ光保みつやすが派遣はけんされて西洋せいよう料理りょうりを学まなんでいるため、日本人にっぽんじんとして初はじめてプディングを作つくった可能かのう性せいがある。

プディングが日本語にほんごの文献ぶんけんに最初さいしょに現あらわれるのは、明治めいじ5年ねん（1872年ねん）発行はっこうの『西洋せいよう料理りょうり通どおり』においてである。ここでは「ポッディング」と表記ひょうきされ、干柿ほしがき、生姜しょうが、米べいなどを用もちいたメニューが紹介しょうかいされている。『西洋せいよう料理りょうり通どおり』の後のちはしばらくプディングを取とり上あげた文献ぶんけんは現あらわれず、1889年ねん（明治めいじ22年ねん）になって『和洋わよう菓子かし製法せいほう独案内ひとりあんない』で、パンとバターを使つかった「パンバタプリン」、「ライスプリン」など複数ふくすうのメニューが掲載けいさいされている。これが、Puddingにプリンの読よみをあてた初出しょしゅつとされる。

その後ご、プディングは急速きゅうそくに普及ふきゅうしたようで、多おおくの文献ぶんけんに記述きじゅつが見みられるようになる。夏目なつめ漱石そうせきのロンドン留学りゅうがく時じ（1900年ねんから1902年ねん）の日記にっきに「プッヂング」「プヂング」として、「江戸えど甘味あまみ處しょつくし」に残のこる1901年ねん（明治めいじ34年ねん）のレシピに「西洋せいよう風ふう茶碗蒸ちゃわんむし菓子かし」として、1903年ねん（明治めいじ36年ねん）のベストセラー『食道楽くいどうらく』に「プデン」として、同おなじく1903年ねん（明治めいじ36年ねん）の『洋食ようしょくのおけいこ』では「プッジング」として取とり上あげられている。また、1908年ねん（明治めいじ41年ねん）発行はっこうの『海軍かいぐん割烹かっぽう術じゅつ参考さんこう書しょ』でもワッフルなどとともに掲載けいさいされている。

明治めいじ時代じだいまではPuddingはさまざまに表記ひょうきされていたが、しだいに呼よびやすい「プリン」表記ひょうきに収斂しゅうれんされていったと考かんがえられている。また、さまざまなプディングが紹介しょうかいされていたが、大正たいしょう以降いこうは、『趣味しゅみと実用じつようの西洋せいよう料理りょうり』で「ベイクドカスタード」、『欧米おうべいの菓子かしと料理りょうり』で「ボイルドカスタード」と「キャラメルカスタード」、『お菓子かしの作つくり方かた百ひゃく卅種』では「カスター・プリン」としてカスタードプディングが紹介しょうかいされるなど、いつしか日本にっぽんではプリンと言いえばカスタードプディングを指さす語かたりとして広ひろまっていった。

開発かいはつ

開発かいはつ当時とうじの状況じょうきょう

1952年ねん（昭和しょうわ27年ねん）、砂糖さとうの統制とうせいが撤廃てっぱいされ日本にっぽんの菓子かし業界ぎょうかいは活性かっせい化かしたが、1950年代ねんだいごろまでプリンは外食がいしょくのデザートとして供きょうされるか町まちのケーキ店てんでの販売はんばい、あるいは一部いちぶの家庭かていで楽たのしまれるにとどまっていた。

1960年代ねんだいになると、一般いっぱん家庭かていでも気軽きがるにプリンが作つくれる即席そくせきプリン（「プリンの素もと」）が発売はつばいされた。1960年ねん（昭和しょうわ35年ねん）に明治製菓めいじせいかが発売はつばいした即席そくせきプリンは半年はんとしで発売はつばい中止ちゅうしとなったが、1963年ねん（昭和しょうわ38年ねん）にゼネラルフーヅが粉末ふんまつプリンの『バニラ・プディー』を発売はつばいし、翌よく1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）にはハウス食品はうすしょくひん工業こうぎょうが、家庭かていでもプリンが手軽てがるに作つくれる“プリンの素もと”である『プリンミクス』を発売はつばい。この商品しょうひんが家庭かていで食たべるプリンの普及ふきゅうの契機けいきとなった。同年どうねんには、ライオンからも『ママプリン』が発売はつばいされている。

この間あいだ、プリンを提供ていきょうする洋菓子ようがし店てんや喫茶店きっさてんも増ふえ、1962年ねん（昭和しょうわ37年ねん）にはモロゾフが持もち帰かえり用ようのプリンを発売はつばい。陶器とうき製せいの容器ようきから皿さらに移うつすことでカラメルが上うえになるプリンが家庭かていで楽たのしめるようになった。ただし皿さらに移うつすことなく食たべられているケースも多おおかった。1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）には、それまで職人しょくにんの手作業てさぎょうで作つくっていたプリンを、工場こうじょうで生産せいさんするようになった。

そして、1971年ねん（昭和しょうわ46年ねん）に日本にっぽん初はつのチルドカップのプリンとして、森永乳業もりながにゅうぎょうから『森永もりながプリン』が発売はつばいされた。これらによって1970年代ねんだいにプリンは、家庭かていで手軽てがるに食たべられるおやつとなり、日本にっぽんの国民こくみん食しょくとも、ショートケーキとシュークリームに並ならぶ日本にっぽんの洋菓子ようがしの御三家ごさんけとも呼よばれる地位ちいを築きずきつつあった。

開発かいはつの経過けいか

グリコ協同きょうどう乳業にゅうぎょうでは1970年代ねんだいに入はいり、プリンの素もとがよく売うれていること、自社じしゃにはデザート商品しょうひんとしてのプリンがないことなどから、プリンの商品しょうひん化かを企画きかくしたが、当時とうじは小売こうりデザート商品しょうひんとしてヨーグルトに力ちからを入いれていたこと、すでにプリンの商品しょうひんが他社たしゃから出でていたことなどから、社長しゃちょうは開発かいはつに反対はんたいした。同業どうぎょう他社たしゃが参入さんにゅうしているジャンルにわざわざ乗のり込こんでリスクを冒おかすより、主力しゅりょく商品しょうひんのヨーグルトに専念せんねんした方ほうが良よいという判断はんだんであった。それでも開発かいはつチームはあきらめず、グリコらしい他社たしゃにはないプリンを開発かいはつして経営けいえい陣じんを説得せっとくしようと開発かいはつを続つづけた。

喫茶店きっさてんなどで提供ていきょうされるプリンは皿さらに乗のせられて提供ていきょうされており、消費しょうひ者しゃにも「プリンは皿さらにのせて食たべるもの」という意識いしきが定着ていちゃくしていることが調査ちょうさで明あきらかになっていた。開発かいはつチームは、なじみのある形かたちで食たべてもらおうと、簡単かんたんに取とり出だせる容器ようきの開発かいはつを模索もさくした。洋菓子ようがし店てんでゼリーを型かたから外はずす際さいにアイスピックで穴あなを開あけているところを見みたのがヒントになり、底そこに穴あなを開あければ空気くうきが入はいって皿さらに落おちることに気付きづいた。しかし、家庭かていでアイスピックを使つかえというのは現実げんじつ的てきではなかった。そんな折おり、底そこのツマミを折おると穴あなが開ひらく仕組しくみの容器ようきが倉庫そうこで発見はっけんされる。過去かこに、海外かいがいに出張しゅっちょうした社員しゃいんが持もち帰かえっていたものだった。さっそく、それを基もとに試作しさく品ひんを作つくってみたものの、ツマミが折おれても穴あなが開ひらかないなど、なかなか思おもい通どおりの容器ようきにならなかった。試行錯誤しこうさくごを繰くり返かえす中なかで、たまたま穴あなを開あけるための底そこのくぼみとツマミの位置いちがずれた不ふ良品りょうひんが発生はっせいしたが、むしろずれていた方ほうが、ツマミが簡単かんたんに折おれ、きれいに穴あなが開ひらいた。

こうして、プラスチック製せいの容器ようきの底そこのツマミを折おることにより空気くうきを入いれ、中身なかみを容易よういに皿さらに落おとせる形かたちの容器ようきが開発かいはつされた。社長しゃちょうが当初とうしょ反対はんたいしたことで先行せんこうの他社たしゃ製品せいひんとの違ちがいを明確めいかくにすることができたのだった。経営けいえい陣じんからも商品しょうひん化かが認みとめられ、グリコ協同きょうどう乳業にゅうぎょうでは1億おく円えん以上いじょうをかけて充填じゅうてん機きを新あらたに購入こうにゅう。1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）7月がつに『グリコプリン』として発売はつばいされた。価格かかくは、100 g入いりで50円えんであった。

発売はつばい後ご

改名かいめいとリニューアル

『グリコプリン』はそこそこの売うり上あげをあげたものの、ヒットというほどでもなかった。そこでグリコ協同きょうどう乳業にゅうぎょうは、オイルショックの最中さいちゅうではあったが、品質ひんしつを向上こうじょうさせる方向ほうこうでのリニューアルに踏ふみ切きった。

まず改善かいぜんしたのは味あじであった。シュークリームのカスタードクリームの味あじを手本てほんに、よりミルキーでコクがあり、飽あきのこない味あじを目指めざして改良かいりょうされた。併あわせて、商品しょうひん名めいも、最大さいだいの特徴とくちょうである「プッチンと折おってプルンと出だす」楽たのしさを直接ちょくせつ伝つたえる『プッチンプリン』に変更へんこうして、1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）から販売はんばいした。

リニューアルと同時どうじにテレビCMを大々的だいだいてきに展開てんかいした。これによって『プッチンプリン』人気にんきに火ひがつき、ネーミングの妙みょうもあって売うり上あげは爆発ばくはつ的てきに増加ぞうか。一躍いちやく大だいヒット商品しょうひんとなった。

ライバルへの対抗たいこう

しかし、1980年代ねんだいになって小売こうり業ぎょうの主流しゅりゅうがスーパーマーケット、次ついでコンビニエンスストアに移うつると、個人こじん商店しょうてんなどのグリコ特約とくやく店てんを中心ちゅうしんに販売はんばいされていた『プッチンプリン』の売うり上あげは次第しだいに低下ていかしていくようになる。これに対応たいおうするため、1990年ねん（平成へいせい2年ねん）にスーパーマーケットでの主婦しゅふや子こども向むけの商品しょうひんとして3個こ入いりパックを発売はつばい。当時とうじのレギュラーサイズが110 g入いりであったのに対たいして、小こぶりな70 g入いりとした。1993年ねん（平成へいせい5年ねん）には、コンビニエンスストアでの若わかい男性だんせい向むけとして、レギュラーサイズの約やく1.6倍ばいとなる176 g入はいり『Bigプッチンプリン』を投入とうにゅうした。これらは人気にんきを集あつめて『プッチンプリン』の販売はんばいの中心ちゅうしんを担になうようになり、ついには従来じゅうらいのレギュラーサイズに代かわって『Bigプッチンプリン』が『プッチンプリン』のスタンダードとなるにいたった。これらによって『プッチンプリン』は一時いちじの不振ふしんを脱だっした。

2000年代ねんだいに入はいると、焼やきプリンやなめらかプリンなどが台頭たいとうし、従来じゅうらいのプリンは苦戦くせんを強しいられた。また、2007年ねん（平成へいせい19年ねん）以降いこうは、プリン市場いちば全体ぜんたいが縮小しゅくしょうに転てんじた。コンビニエンスストアやスーパーマーケットがプライベートブランドで手作てづくりスイーツの販売はんばいを拡大かくだいしたことの影響えいきょうとされている。これらを打破だはするため、グリコ乳業にゅうぎょうでは2000年代ねんだいから2010年代ねんだい初頭しょとうにかけて、話題わだい性せいのある商品しょうひんを次々つぎつぎと投入とうにゅうしていく。

2006年ねん（平成へいせい18年ねん）、約やく3.8倍ばいサイズの『Happyプッチンプリン』の販売はんばいを開始かいし。大量たいりょう生産せいさんが難むずかしいことを逆手さかてにとって、各かく店舗てんぽでは1週間しゅうかん程度ていどの販売はんばいとし、販売はんばいする店舗てんぽを短期間たんきかんで次々つぎつぎと変かえた。販売はんばい店舗てんぽは従業じゅうぎょう員いんにも知しらされないという。いつどこで買かえるのか分わからないこの販売はんばい手法しゅほうは、「ゲリラ販売はんばい」と呼よばれてインターネットを中心ちゅうしんに話題わだいとなった。2008年ねん（平成へいせい20年ねん）には、『Happyプッチンプリン』に底そこのツマミを4つ付つけ、そのうち一ひとつだけが本物ほんものという『Happyプッチン運うんだめし』を発売はつばいしたが、これは店頭てんとうで折おられるいたずら被害ひがいが続出ぞくしゅつしたことで販売はんばい中止ちゅうしとなった。

2009年ねん（平成へいせい21年ねん）には、レギュラーサイズの約やく10倍ばい、約やく1 kgのプリンが作つくれる専用せんようキット『手てづくりプッチンプリン』を開発かいはつ。底そこにツマミのついたプラスチック容器ようきと、プリンの素もと・カラメルシロップ各かく2個このセットで、繰くり返かえし使つかえるよう別売べつうりの詰つめ替かえセットも販売はんばいされた。東急とうきゅうハンズやロフトなどの雑貨ざっか店てんの店頭てんとうに並ならぶと、驚おどろきをもって迎むかえられた。

翌よく2010年ねん（平成へいせい22年ねん）、初はじめての別べつフレーバーを期間きかん限定げんていで発売はつばい。カラメルソースをイチゴ味あじに変更へんこうしたもので、大だいヒットとなった。

40周年しゅうねん

発売はつばい40周年しゅうねんとなった2012年ねん（平成へいせい24年ねん）、「プッチンプリンは、とんでもないことをやるブランドだという驚おどろきを与あたえたい」と、「プッチンHAPPY!」をテーマに「ネタの波状はじょう攻撃こうげき」を掲かかげてさまざまな企画きかくを次々つぎつぎと展開てんかいした。40周年しゅうねん企画きかく商品しょうひんとして発売はつばいされた『Specialプッチンプリン』は、子こどもには『プッチンプリン』を買かい与あたえても自分じぶん用ようには焼やきプリンやなめらかプリンを購入こうにゅうする傾向けいこうにある世代せだいに向むけて『プッチンプリン』初はつのなめらか系けいプリンとして開発かいはつされ、消費しょうひ者しゃの嗜好しこうの変化へんかに合あわせた、とろけるような食しょく感かんと濃厚のうこうなカスタードの味あじわいが特徴とくちょうであった。3月には通常つうじょうの『プッチンプリン』とどちらがいいかの「プッチンどっち派はキャンペーン」を展開てんかいした。

同年どうねんの企画きかくで最もっとも注目ちゅうもくを集あつめたのは、6月がつから8月がつまでの期間きかん限定げんていで148円えんで発売はつばいされた『男おとこのプッチンプリンおつまみ冷奴ひややっこ風ふう』であった。出汁だしと塩しおを利きかせた豆乳とうにゅうプリンに生姜しょうが風味ふうみのしょうゆソースという、まさに冷奴ひややっこそのものの甘あまくないプリンであり、SNSや口くちコミによる情報じょうほう拡散かくさんを狙ねらった商品しょうひんであった。開発かいはつ時じには社内しゃないでも賛否さんぴがあり、販売はんばい店てんからは「どの売うり場ばに置おけばいいのか分わからない」との声こえもあったが、多おおくのマスメディアに採とり上あげられ、癖くせになる味あじと人気にんきとなった。

また、一般いっぱん的てきにはオリジナルグッズを景品けいひんとするキャンペーンが減少げんしょうしている中なかで、同年どうねん「プッチンスライダープレート」が当あたるプレゼントキャンペーンを実施じっし。直径ちょっけい約やく264ミリメートル・高たかさ102ミリメートルで、一番いちばん高たかい所ところで「プッチン」するとプリンが滑すべり降おりプルルン感かんをより楽たのしめるというもので、何なん度ども試作しさくして角度かくどなどを調整ちょうせいしたという。グリコ乳業にゅうぎょうマーケティング部ぶの和田わだ健史たけしは、「応募おうぼ率りつを高たかめることを目標もくひょうにするのであれば、現金げんきんを景品けいひんにしたほうが良よいのかもしれません。しかし、それではほかの商品しょうひんとの差異さい化かは図はかれない。商品しょうひん開発かいはつにも通つうじますが、プッチンプリンのプレゼントキャンペーンではいつの時代じだいも驚おどろきを提供ていきょうしていきたいと思おもっています」と語かたっている。

こうした2012年ねん（平成へいせい24年ねん）の数々かずかずの企画きかくについては、「メーカーが一ひとつのブランドで、ここまで立たて続つづけにイベントを展開てんかいすることは珍めずらしい」と評ひょうされた。

さらなるニーズへの対応たいおう

『プッチンプリン』3種しゅ（上うえから時計とけい回まわりに『ちょこっとプッチンプリン』、3個こパック、『Bigプッチンプリン』）

2014年ねん（平成へいせい26年ねん）には、『プッチンプリン』を弁当べんとうなどとともに外そとで食たべたいというニーズに応こたえて、常温じょうおんで約やく6か月げつ保存ほぞん可能かのうな一いち口くちサイズのプリン『ひとくちプッチンプリン』を発売はつばい開始かいし。6個こ入いりで、カップの底そこをつまむだけで食たべられる容器ようきとした。商品しょうひん名めいは2018年ねん（平成へいせい30年ねん）に『ちょこっとプッチンプリン』に変更へんこうされた。

同どう2014年ねん（平成へいせい26年ねん）にソースを増量ぞうりょうし滝たきのように流ながれる『プッチンプリン　ナイアガラソース』、翌よく2015年ねん（平成へいせい27年ねん）にはブラックココア味あじで真まっ黒くろな『真まっ黒くろプッチンプリン』、2021年ねん（令れい和わ3年ねん）にはミルクコーヒー味あじの『Bigプッチンプリン　たっぷりミルクのミルクコーヒー』を販売はんばいしている。

2020年ねん（令れい和わ2年ねん）には、3年ねんの開発かいはつ期間きかんを経へて、動物どうぶつ性せい原料げんりょうを使用しようしない『植物しょくぶつ生うまれのプッチンプリン』を発売はつばいした。開発かいはつのきっかけは、「皆みながおいしい時間じかんを楽たのしめるように」という思おもいだったという。例たとえば給食きゅうしょくなどでプリンが出でても、周まわりの人ひとがおいしそうに食たべる姿すがたを見みることしかできなかった卵たまごや乳ちちにアレルギーを持もつ子こどもたちに、どうすればプリンのおいしさや食たべる楽たのしさを知しってもらえるかを考かんがえて開発かいはつされたものであった。豆乳とうにゅうやアーモンドペーストを使用しようし、従来じゅうらいの『プッチンプリン』と変かわらない食しょく感かんと味あじわいを再現さいげん。サトウキビの風味ふうみを生いかしたきび砂糖さとうで優やさしい甘あまさとなっている。3個こパックが1個いっこ65 g入はいり、『植物しょくぶつ生うまれのBigプッチンプリン』は155 g入いりで、パッケージには植物しょくぶつ由来ゆらいを示しめす葉はをデザインした。

『植物しょくぶつ生うまれのプッチンプリン』の発売はつばいによって、これまでプリン市場いちばのターゲットとなりえなかった卵たまごや牛乳ぎゅうにゅうアレルギーの子こどもが友達ともだちと「プッチン」を体験たいけんができるようになり、江崎えざきグリコには、卵たまごアレルギーの子こどもを持もつ親おやから「子こどもにプリンを食たべるという機会きかいを与あたえてくれてありがとう」という感謝かんしゃの声こえが寄よせられた。開発かいはつに携たずさわった同社どうしゃのブランド担当たんとうの篠しの歌か寿子ひさこは、せっかく新あたらしい分野ぶんやを開拓かいたくしてもすぐに他社たしゃが追随ついずいしてコモディティ化かが進すすむのではないかとの指摘してきに対たいして、「私わたしたちは“皆みながおいしい時間じかんを楽たのしめる”ことを目標もくひょうに掲かかげています。当社とうしゃのプッチンプリンブランドだけでなく、他たのブランドでも多おおくの人ひとがおいしい時間じかんを楽たのしめるようになるのであれば、むしろコモディティを促進そくしんするきっかけになりたい」と答こたえている。

『植物しょくぶつ生うまれのプッチンプリン』は、アレルギーを持もつ子こどもだけでなく、環境かんきょう問題もんだいや健康けんこうに対たいする意識いしきの高たかい女性じょせいからも歓迎かんげいされている。江崎えざきグリコ乳業にゅうぎょう・洋よう生菓子なまがしマーケティング部ぶでブランドマネージャーを務つとめ、2000年代ねんだいから『プッチンプリン』のブランディングを担になってきた有馬ありま卓たくは、「今後こんごも食しょくに対たいする価値かち観かんが変化へんかし続つづけるのは必至ひっし。100周年しゅうねんを迎むかえる頃ころには、植物しょくぶつ生うまれのプッチンプリンがブランドの柱はしらの一ひとつとして存在そんざい感かんを示しめすことになるでしょう」と同どう製品せいひんの可能かのう性せいを展望てんぼうしている。

なお、原材料げんざいりょう価格かかくの高騰こうとうなどにより、2015年ねん（平成へいせい27年ねん）4月がつに価格かかくを維持いじしたまま容量ようりょうを減へらした実質じっしつ値上ねあげ、2019年ねん（平成へいせい31年ねん）4月がつには約やく4 %の値上ねあげを実施じっしした。これによって、メーカー希望きぼう小売こうり価格かかくは、3個こ入いりパックが190円えんから200円えん、『Bigプッチンプリン』が130円えんから140円えんとなった。2022年ねん（令れい和わ4年ねん）9月がつにも再度さいどの値上ねあげを行おこなっている。ただし、実勢じっせい価格かかくでは『Bigプッチンプリン』は2020年ねん（令れい和わ2年ねん）現在げんざい110円えん程度ていどである。

50周年しゅうねん

2022年ねん（令れい和わ4年ねん）、発売はつばい50周年しゅうねんを迎むかえ、5年ねんをかけて開発かいはつしたという桜さくらの花はなびらの形かたちをした特別とくべつ容器ようき入いりのものが3月がつに数量すうりょう限定げんていで販売はんばいされた。これが50周年しゅうねんに際さいして発売はつばいされた唯一ゆいいつの特別とくべつな『プッチンプリン』であり、40周年しゅうねんの時ときと異ことなり、大々的だいだいてきにさまざまな企画きかくを打うつことはなかった。これは、一過いっか性せいの話題わだいを狙ねらうよりプリンそのものの「真面目まじめな進化しんか」によって本来ほんらいのターゲットである子こどもと母親ははおやに注力ちゅうりょくしようという姿勢しせいの表あらわれであると同時どうじに、競合きょうごうするコンビニスイーツに対たいして、発売はつばい時じの開発かいはつ者しゃの思おもいであったという「牛乳ぎゅうにゅうという完全かんぜん栄養食えいようしょくを、子供こどもたちが自然しぜんと欲ほしがる形かたちで提供ていきょうしたい」という原点げんてんに立たち返かえり、「素材そざいのおいしさと栄養分えいようぶんを生いかす」ことで対抗たいこうしたいという考かんがえ方かたからであった。実際じっさい、この年としの4月がつに『プッチンプリン』と『植物しょくぶつ生うまれのプッチンプリン』をともにリニューアルし、従来じゅうらいから使つかっていなかった保存ほぞん料りょうや人工じんこう甘味あまみ料りょうに加くわえて着色ちゃくしょく料りょうも不ふ使用しようとしている。『植物しょくぶつ生うまれのプッチンプリン』については、乳化剤にゅうかざいやカラメル色素しきそなども不ふ使用しようとし、コクを増ます改良かいりょうも加くわえた。

『プッチンプリン』のブランド戦略せんりゃくについて、ブランドマネージャーの有馬ありまは、「今後こんご10年ねん、20年ねんとトップブランドの座ざを守まもるためには、『最初さいしょに食たべたプリン』はプッチンプリンだったという人ひとを、できるだけ増ふやしたい。その人ひとが大人おとなになったとき、“プッチン”した楽たのしさを幸福こうふくな記憶きおくとして思おもい出だすことが、次つぎの世代せだいへの橋渡はしわたしとなるからです」と語かたっている。

年表ねんぴょう

• 1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん） - 『グリコプリン』発売はつばい、100 g入いりで50円えん
• 1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん） - 味あじやパッケージをリニューアルし、『プッチンプリン』に商品しょうひん名めいを変更へんこう
• 1990年ねん（平成へいせい2年ねん） - 70 gの3個こ入いりパック発売はつばい開始かいし
• 1993年ねん（平成へいせい5年ねん） - 176 g入はいりの『Bigプッチンプリン』発売はつばい開始かいし
• 2006年ねん（平成へいせい18年ねん） - 400 g入いりの『Happyプッチンプリン』発売はつばい開始かいし
• 2014年ねん（平成へいせい26年ねん） - 『ひとくちプッチンプリン』発売はつばい開始かいし
• 2015年ねん（平成へいせい27年ねん） - グリコ乳業にゅうぎょうを江崎えざきグリコが吸収きゅうしゅう合併がっぺいしたため、江崎えざきグリコからの販売はんばいとなる
• 2016年ねん（平成へいせい28年ねん） - 『ひとくちプッチンプリン』の商品しょうひん名めいを『ちょこっとプッチンプリン』に変更へんこう
• 2020年ねん（令れい和わ2年ねん） - 『植物しょくぶつ生うまれのプッチンプリン』発売はつばい開始かいし
• 2022年ねん（令れい和わ4年ねん） - 発売はつばい50周年しゅうねん
• 2024年ねん（令れい和わ6年ねん） - 4月がつに社内しゃないの情報じょうほうシステムに不具合ふぐあいが発生はっせい。プッチンプリンを含ふくむ冷蔵れいぞう製品せいひんが1か月げつ以上いじょうにわたり出荷しゅっか不能ふのうになっている。

容器ようき・包装ほうそう

蓋ぶたは、中央ちゅうおうの赤あか・黄き・緑みどりのラインで上下じょうげに分わけ、上うえが白しろ、下したがオレンジというデザインになっており、これは発売はつばい当初とうしょから変更へんこうされていない。ただ、2014年ねん（平成へいせい26年ねん）に、プリンの写真しゃしんが前面ぜんめんに出でる形かたちに改あらためられている。また、『グリコプリン』の時代じだいでも「プッチンしてね」と記しるされていたように商品しょうひん名めいの一部いちぶであるとともに特徴とくちょうをもあらわす「プッチン」のロゴがデザインのポイントになっている。ロゴデザインは時代じだいにあわせて何なん度どか変更へんこうされているものの、基本きほん的てきなイメージは変かわっていない。

容器ようきのプラスチックは、商品しょうひんの品質ひんしつの良よさがアピールできるよう中身なかみの見みえる透明とうめいの容器ようきが採用さいようされている。発売はつばい当初とうしょの側面そくめんは無地むじであったが、2004年ねん（平成へいせい16年ねん）以降いこう、コンビニエンスストアなど商品しょうひんの側面そくめんしか見みえない陳列ちんれつ棚だなが増ふえたため、『プッチンプリン』であることが分わかる図柄ずがらを入いれるようになった。3個こ入いりパックで商品しょうひん全体ぜんたいを包つつむシュリンクも、2007年ねん（平成へいせい19年ねん）以降いこう、全面ぜんめん印刷いんさつとなっている。

容器ようきの形状けいじょうは、発売はつばい当初とうしょからの独特どくとくの花形はながたを引ひき継ついでいる。これは、おいしさや楽たのしさを表現ひょうげんしているだけでなく、構造こうぞう的てきな強度きょうどを高たかめるとともに、中身なかみを回まわりにくくするという機能きのうがある。なお、プッチンプリンの容器ようきと同様どうようの底そこのツマミを折おることで中身なかみを出だすことができるタイプのプリン容器ようきは、製菓せいか材料ざいりょう店てんや100円えんショップでも販売はんばいされている。

栄養素えいようそ

	内容ないよう量りょう	エネルギー	タンパク質たんぱくしつ	脂質ししつ	炭水化物たんすいかぶつ	食塩しょくえん相当そうとう量りょう
プッチンプリン（3個こパック）	67 g×3	89 kcal	1.1 g	4.0 g	12.1 g	0.13 g
Bigプッチンプリン	160 g	212 kcal	2.8 g	9.8 g	28.1 g	0.31 g
ちょこっとプッチンプリン	20 g×6	29 kcal	0.49 g	1.1 g	4.4 g	0.027 g
ちょこっとプッチンプリン ミルクショコラ	20 g×6	29 kcal	0.45 g	0.95 g	4.7 g	0.024 g
植物しょくぶつ生うまれのBigプッチンプリン	155 g	203 kcal	1.2 g	8.5 g	30.5 g	0.17 g
植物しょくぶつ生うまれのプッチンプリン 3個こパック	65 g×3	86 kcal	0.51 g	3.5 g	13.0 g	0.071 g

『プッチンプリン』の公式こうしきWEBサイトによれば、製品せいひん1個こあたりの内容ないよう量りょう・栄養えいよう成分せいぶんは上表じょうひょうのとおりである。ただし、実教出版じつきょうしゅっぱん編修へんしゅう部ぶ著ちょ『カラーグラフ食品しょくひん成分せいぶん表ひょう2022』では、『Bigプッチンプリン』1個いっこあたりエネルギーは225キロカロリー、たんぱく質しつ2.8グラム、脂質ししつ11.4グラム、炭水化物たんすいかぶつ27.9グラム、食塩しょくえん相当そうとう量りょうは0.3グラムとしている。

元もと大阪大学おおさかだいがく講師こうしで医学いがく博士はかせの藤原ふじわら邦くに達たちは、2003年ねん（平成へいせい15年ねん）に『ニューライフ』誌しでの対談たいだんにおいて、「この分量ぶんりょうから3グラムのたんぱく質しつが摂取せっしゅできるということは、筋肉きんにくや脳のう細胞さいぼう、血管けっかんを作つくるために絶対ぜったいに必要ひつような栄養素えいようそですから、おやつとしていいサプリメント効果こうかを発揮はっきしています」「成長せいちょう期きの子こどもにとっては、脂肪しぼう分ぶんや炭水化物たんすいかぶつのカロリー補給ほきゅうも必要ひつようです」などとして、「栄養えいよう的てきにも非常ひじょうに優すぐれた食品しょくひん」と評価ひょうかしている。この対談たいだんの中なかでグリコ乳業にゅうぎょう商品しょうひん開発かいはつ第だい1特別とくべつグループ阪本さかもと健二けんじは、子こどもだけでなく、「高こうカロリーといわれていますが、サラリーマンの朝食ちょうしょく代かわりやOLさんが昼食ちゅうしょくをこれだけで済すませたり、即効そっこう性せいの糖とう質しつに加くわえて、たんぱく質しつは持続じぞく性せいがありますので、肉体にくたい労働ろうどう者しゃの方ほうにも好評こうひょうです」と応おうじている。

評価ひょうか

『プッチンプリン』の味あじは、「牛乳ぎゅうにゅうの風味ふうみを生いかした味あじわい」「お菓子かしのような昔むかし懐なつかしい甘あまさ」などと評ひょうされる。発売はつばい当時とうじはプリンといえば蒸むして作つくられるものであったが、その中なかに登場とうじょうした『プッチンプリン』は、蒸むさずにツルンとした食しょく感かんのプリンであった。洋菓子ようがし研究けんきゅう家かの吉田よしだ菊次郎きくじろうは、『プッチンプリン』のこの食しょく感かんを「画期的かっきてきだった」と評ひょうしている。

また、『プッチンプリン』は、ツマミを折おって皿さらに出だすことができるという、これも画期的かっきてきな容器ようきで登場とうじょうした。おいしさに加くわえて、この楽たのしさが多おおくの人ひとに愛あいされ続つづけている理由りゆうの一ひとつになっている。江崎えざきグリコで2000年代ねんだいから『プッチンプリン』のブランディングを担になっている有馬ありま卓たくも、「おいしさと楽たのしさ」こそが「プッチンプリンの本質ほんしつ」と自任じにんしている。

プリン市場いちばが縮小しゅくしょうする中なかでも、『プッチンプリン』の販売はんばい実績じっせきは常つねに1位いか2位いを保持ほじしており、2022年ねん（令れい和わ4年ねん）時点じてんで売うり上あげ・シェアともに首位しゅいの座ざにある。2016年ねん（平成へいせい28年ねん）時点じてんでも多おおい日ひには日産にっさん15万まんを製造せいぞうしていたが、2021年ねん（令れい和わ3年ねん）度どの販売はんばいは、前年ぜんねん比ひ約やく10 %増ぞうとなり、ここ10年ねんで最高さいこうであったという。発売はつばい開始かいしから40年ねんが経過けいかした2012年ねん（平成へいせい24年ねん）までに、累計るいけい販売はんばい数すうは51億おく個こを超こえ、翌よく2013年ねん（平成へいせい25年ねん）1月がつに、最もっとも売うれたプリンのブランドとしてギネス世界せかい記録きろくに認定にんていされた。発売はつばいから50年ねんが経過けいかした『プッチンプリン』は、日本にっぽんにおいて誰だれもが知しっており、プリンと聞きいて真まっ先さきに思おもい浮うかべるものの一ひとつとなっている。

『プリン本ほん』による、スーパーで売うられているプリンの食たべ比くらべチャートでは、対象たいしょうとなった9商品しょうひんのうち、硬かたさは平均へいきん的てきであり、甘あまさは最もっとも控ひかえめであった。

gooランキング編集へんしゅう部ぶは「自宅じたく・自分じぶん用ようプリンのおすすめ」の1位いに『Bigプッチンプリン』を選えらび、濃厚のうこうなカラメルソースとプルプルのプリンが口くちのなかでしっかりと味あじわえると評価ひょうかした。

活用かつよう・その他た

アレンジレシピ

3個こ入いりプッチンプリンをそのまま使つかい、クリームチーズとホットケーキミックスでつくる「プリンチーズケーキ」は、カラメルをあらかじめ別べつにしておき最後さいごに塗ぬる。またキャンプ料理りょうりとして、食しょくパン2枚まいで挟はさんだプッチンプリンを網あみの上うえで焼やく「パン・プッチンプリン・パン」、料理りょうり研究けんきゅう家かのリュウジによる「スーパー・プッチンプリン・シェイク」などがある。製品せいひんのパッケージや公式こうしきサイトでも、2012年ねん（平成へいせい24年ねん）5月がつから、パティシエの辻つじ口くち博はく啓けいとのコラボレーションによるアレンジメニューを掲載けいさいしている。

ネーミングのオノマトペ

「プッチン」は、プリンを皿さらに容易よういに移うつすための動作どうさ音おんのオノマトペである。商品しょうひん名めいとしてオノマトペの例示れいじにたびたび使つかわれており、商品しょうひん特性とくせいを生いかしたネーミングになっている。また2016年ねんにおこなわれた「プッチンする派はなのか、しない派はなのか」を問とう「第だい1回かい プッチン国民こくみん投票とうひょう」などもあり、「プッチンする」などの動詞どうし化かの実例じつれいもある。

教育きょういく現場げんば

2022年ねん、プッチンプリンの空あき容器ようきを使つかって文房具ぶんぼうぐを作つくるイベントが千葉ちば県けん流山ながれやま市しの小学校しょうがっこうで行おこなわれた。児童じどうや家族かぞくが容器ようきを集あつめ江崎えざきグリコが定規じょうぎなどに加工かこうして児童じどうに提供ていきょうした。

医療いりょう

リハビリテーションに関かんする論文ろんぶんで、嚥下えんか調整ちょうせい食しょくとして用もちいられる。また重症じゅうしょう筋すじ無力むりょく症しょうによる嚥下えんか困難こんなんにおいては、普通ふつうのプリンは飲のみ込こみにくいとされているが、プッチンプリンは飲のみ込こみやすいとされている。

特許とっきょと商標しょうひょう

1976年ねんに容器ようきは特許とっきょ出願しゅつがんされ、1978年ねんに公開こうかいされている。商標しょうひょうは2023年ねん4月がつ現在げんざい、グリコ乳業にゅうぎょう及および江崎えざきグリコとして「プッチン」で50の登録とうろくがあり、「プッチンプリン」では15の登録とうろくがある。

また、蓋ぶたの裏うらは特殊とくしゅな加工かこうがされており、プリンがくっつかないようになっている。この蓋ぶたの加工かこう技術ぎじゅつも凸版印刷とっぱんいんさつによって特許とっきょが取得しゅとくされており、発明はつめい品ひん開発かいはつの際さいにはプッチンプリンが使用しようされている。

CM

1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）のリニューアルにあたって、グリコでは「プッチンしちゃお」という『プッチンプリン』のテレビCMを短期間たんきかんに集中しゅうちゅう的てきに展開てんかいした。当時とうじとしてはデザート商品しょうひんや乳製品にゅうせいひんのCMは珍めずらしかったが、プッチンする楽たのしさを伝つたえるためには、やはりポスターなどよりテレビCMが適てきしているとの判断はんだんからであった。グリコでは、「皿さらの上うえに乗のせる際さいに感かんじる”プルルン”というシズル感かんと、プッチンアクションの楽たのしさを音楽おんがくで表現ひょうげん」することを狙ねらったという。テレビCMの効果こうかが高たかかった時代じだいでもあり、このCMの効果こうかもあって『プッチンプリン』の売うり上あげは大おおきく拡大かくだいした。

以降いこう、『プッチンプリン』の広告こうこく手段しゅだんとしては、テレビCMが主おもに採用さいようされている。CMキャラクターはそのときどきによって変更へんこうしており、1996年ねん（平成へいせい8年ねん）にはスキャットマン・ジョンが「プッチンパポペ エブリバディプリンプリン」と歌うたうCMを放映ほうえいし、2012年ねん（平成へいせい24年ねん）には「今いまっぽい楽たのしさ」のイメージを発信はっしんしようときゃりーぱみゅぱみゅを起用きようしたが、楽たのしさとシズル感かんを音楽おんがくで訴求そきゅうするスタイルはあえて変かえていない。これは、グリコによれば、「子こどものころにテレビCMを見みてプッチンプリンを食たべていた世代せだいに対たいして、同おなじアプローチをすることで商品しょうひんを再さい想起そうきさせて販売はんばいにつなげるため」の戦略せんりゃくである。

• 1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん） - 商品しょうひん名めい変更へんこうとともにCM開始かいし。
• 1978年ねん（昭和しょうわ53年ねん） - 林はやし寛子ひろこ
• 1982年ねん（昭和しょうわ57年ねん） - 橋本はしもと清美きよみ
• 1983年ねん（昭和しょうわ58年ねん） - ゴジラ
• 1990年ねん（平成へいせい2年ねん） - 川越かわごえ美和みわ
• 1994年ねん（平成へいせい6年ねん） - 高橋たかはし玲奈れいな
• 1996年ねん（平成へいせい8年ねん） - スキャットマン・ジョン - イメージソング「プリプリ・スキャット」を歌唱かしょうし、CDシングルも発売はつばいされた。
• 1998年ねん（平成へいせい10年ねん） - ウォレスとグルミット
• 2009年ねん（平成へいせい21年ねん） - プッチン大統領だいとうりょう。テーマソング - やくしまるえつこ
• 2012年ねん（平成へいせい24年ねん） - きゃりーぱみゅぱみゅ
• 2015年ねん（平成へいせい27年ねん） - 本田ほんだ望のぞむ結ゆい
• 2019年ねん（平成へいせい31年ねん） - Toshl - イメージソング「いトシのプッチンプリン」を歌唱かしょうし、CDシングルも発売はつばいされた。
• 2020年ねん（令れい和わ2年ねん） - 真木まきよう子こ（「マックシェイク “プッチン”できないけどプッチンプリン」）

コラボ商品しょうひん

『プッチンプリン』の持もつブランド力りょくは、異い業種ぎょうしゅの企業きぎょうにとっても魅力みりょく的てきであり、コラボレーション企画きかくの声こえを掛かけられることも多おおい。

2011年ねん（平成へいせい23年ねん）11月に、宝島社たからじましゃとのコラボレーションで、『プッチンプリン』の歴史れきしを記しるしたムック本ほんと『手てづくりプッチンプリン』のセットを書店しょてんで販売はんばいした。価格かかくは2,200円えんであったが、予想よそうを上回うわまわる販売はんばい数すうを記録きろくしたという。2012年ねん（平成へいせい24年ねん）5月がつに神戸屋こうべやで販売はんばいされた『プッチンプリン蒸むしパン』も、売うり上あげは非常ひじょうに好調こうちょうだったとされている。

同年どうねん7月がつからは、タカラトミーアーツが『おかしなプッチンプリン プッチンアイス』を販売はんばいした。「プッチンバー」と呼よぶ棒ぼうを『プッチンプリン』に刺さして冷凍庫れいとうこで凍こおらせると、容器ようきから引ひき抜ぬいて食たべられるという商品しょうひんである。ズボッと引ひき抜ぬく感覚かんかくの楽たのしさと、凍こおった『プッチンプリン』のモチモチ感かんが味あじわえる。価格かかくは997円えんで、プリン色しょくとイチゴ色いろの2色しょくがある。コラボレーションにあわせて『プッチンプリン』は凍こおらせても美味おいしいというメッセージを売うり場ばで発信はっしんしたところ、通常つうじょうは売うり上あげの落おちる夏場なつばに大おおきく売うり上あげが向上こうじょうしたという。

2020年ねん（令れい和わ元年がんねん）には、マクドナルドから「マックシェイク “プッチン”できないけど プッチンプリン」が期間きかん限定げんていで発売はつばいされた。

参考さんこう文献ぶんけん

• 奥井おくい真紀子まきこ「攻せめる！長寿ちょうじゅブランド #10 プッチンプリン」『日経にっけいトレンディ』第だい491号ごう、日経にっけいBP、2022年ねん4月がつ4日にち。 
• ジェリ・クィンジオ 著ちょ、元村もとむらまゆ 訳やく『プディングの歴史れきし』原はら書房しょぼう〈「食しょく」の図書館としょかん〉、2021年ねん10月がつ22日にち。ISBN 978-4-562-05946-1。 
  • 元村もとむらまゆ 著ちょ「訳者やくしゃあとがき」。
• 実教出版じつきょうしゅっぱん編修へんしゅう部ぶ『カラーグラフ食品しょくひん成分せいぶん表ひょう2022』実教出版じつきょうしゅっぱん、2022年ねん2月がつ20日はつか。ISBN 978-4-407-35243-6。 
• 昭文社しょうぶんしゃ編集へんしゅう部ぶ 編へん『プリン本ほん』昭文社しょうぶんしゃ、2019年ねん11月22日にち。ISBN 978-4-398-14411-9。 
• 昭文社しょうぶんしゃ編集へんしゅう部ぶ 編へん『プリン本ほん 大阪おおさか・京都きょうと・神戸こうべ』昭文社しょうぶんしゃ、2020年ねん8月がつ1日にち。ISBN 978-4-398-14412-6。 
• 新聞しんぶんダイジェスト社しゃ（編へん）「プッチンプリン、販売はんばい世界一せかいいち ギネスが認定にんてい」『月刊げっかん新聞しんぶんダイジェスト』第だい47巻かん第だい3号ごう、新聞しんぶんダイジェスト社しゃ、2013年ねん2月がつ15日にち、国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん書誌しょしID:000000006853。 
• 宣伝せんでん会議かいぎ編集へんしゅう部ぶ（編へん）「ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略せんりゃく file.39 1972～グリコ乳業にゅうぎょう「プッチンプリン」 誰だれもが笑顔えがおになるような「楽たのしさ」と「驚おどろき」を伝つたえ続つづける」『宣伝せんでん会議かいぎ』第だい844号ごう、宣伝せんでん会議かいぎ、2012年ねん9月がつ1日にち、211-213頁ぺーじ、国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん書誌しょしID:023909814。 
• 宣伝せんでん会議かいぎ編集へんしゅう部ぶ（編へん）「「プッチンプリン」から“植物しょくぶつ生うまれ”が登場とうじょう 食たべられなかった消費しょうひ者しゃへ向むけ新しん市場いちばをつくる」『宣伝せんでん会議かいぎ』第だい960号ごう、宣伝せんでん会議かいぎ、2021年ねん9月がつ1日にち、国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん書誌しょしID:031687454。 
• 田中たなか理恵りえ「新しん発売はつばい 植物しょくぶつ生うまれのプッチンプリンで家族かぞくのハッピータイム」『レタスクラブ』第だい904号ごう、KADOKAWA、2020年ねん3月がつ25日にち、国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん書誌しょしID:000000059730。 
• 田久たく晶子あきこ「プッチンプリンとドロリッチができたっ!!」『サンキュ!』第だい17巻かん第だい12号ごう、ベネッセコーポレーション、2013年ねん3月がつ2日にち、国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん書誌しょしID:000007849235。 
• チャーリィ古庄ふるしょう『ちょっと自慢じまんできるヒコーキの雑学ざつがく100』インプレス、2019年ねん7月がつ11日にち。ISBN 978-4-295-00656-5。 
• 角山つのやま祥さち道どう「愛あいしの『プリン』」『サライ』第だい33巻かん第だい10号ごう、小学館しょうがくかん、2021年ねん9月がつ10日とおか。 
• 日経にっけいデザイン 編へん『ロングセラーパッケージ大全たいぜん』日経にっけいBP、2016年ねん6月がつ21日にち。ISBN 978-4-8222-3514-7。 
• ニューライフ編集へんしゅう部ぶ（編へん）「デザートプリンの定番ていばん ロングセラーを誇ほこるプッチンプリン」『ニューライフ』第だい50巻かん第だい7号ごう、ニューライフ、2003年ねん2月がつ20日はつか。 
• Value creator編集へんしゅう部ぶ（編へん）「このブランド戦略せんりゃくが凄すごい!! プッチンプリン40周年しゅうねん 新しん商品しょうひん、キャンペーン、異い業種ぎょうしゅコラボレーション… グリコ乳業にゅうぎょうの『ネタの波状はじょう攻撃こうげき』に、今年ことしは目めが離はなせない！」『Value creator』第だい325号ごう、Value creator社しゃ、2012年ねん6月がつ25日にち、88-91頁ぺーじ、国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん書誌しょしID:023865862。 
• 藤井ふじい龍二りゅうじ「商品しょうひんに歴史れきしあり 341 『プッチンプリン』」『THE21』第だい39巻かん第だい5号ごう、PHP研究所けんきゅうじょ、2022年ねん4月がつ6日にち。 
• 吉田よしだ菊次郎きくじろう『洋菓子ようがしはじめて物語ものがたり』平凡社へいぼんしゃ〈平凡社へいぼんしゃ新書しんしょ 121〉、2001年ねん12月19日にち。ISBN 4-582-85121-5。 

外部がいぶリンク

• プッチンプリン - 江崎えざきグリコ