マウレガート

マウレガート Mauregato
アストゥリアス国王こくおう
在位ざいい	783年ねん - 789年ねん
死去しきょ	789年ねん アストゥリアス王国おうこく、プラビア
埋葬まいそう	アストゥリアス王国おうこく、プラビア、サンティアネス、サン・フアン教会きょうかい
配偶はいぐう者しゃ	クレウサ?
子女しじょ	エルメネギルド
家名かめい	アストゥリアス家か
王朝おうちょう	ペレス朝ちょう
父親ちちおや	アルフォンソ1世せい
母親ははおや	シサルダ

マウレガート （Mauregato de Asturias、? - 789年ねん）は、アストゥリアス王おう（在位ざいい：783年ねん - 789年ねん）。アルフォンソ1世せいと、奴隷どれいのシサルダとの間あいだに庶子しょしとして生うまれた。

生涯しょうがい

子供こどものないシロ王おうが死しぬと、王位おうい継承けいしょう権けんを持もつ王妃おうひアドシンダはフルエーラ1世せいの子こであるアルフォンソ2世せいを後継こうけいに指名しめいした。しかし、フルエーラ1世せいの行おこないを忘わすれていなかったアストゥリアス貴族きぞくの一部いちぶがマウレガートを王おうに選えらんだ。

マウレガートは強力きょうりょくな反対はんたい派はを組織そしきし、新しん王おうアルフォンソはアラバに撤退てったいせざるを得えなかった。のち、マウレガートは自みずからが王おうであることを宣言せんげんし、王国おうこくの権力けんりょくを掌握しょうあくした。

マウレガートは『百ひゃく人にんの乙女おとめの貢みつぎ納おさめ』（Tributo de las cien doncellas）と呼よばれる出来事できごとの原因げんいんをつくった。い伝いつたえによると、コルドバのアミール、アブド・アッラフマーン1世せいが和平わへいに応おうじるのと引ひき換かえに、王おうはキリスト教徒きりすときょうとの乙女おとめ100人にんを貢物みつぎものとしたという。

マウレガートの治世ちせいで最もっとも知しられるのは、異端いたんの教義きょうぎとされた養子ようし的てきキリスト論ろん者しゃによって引ひき起おこされた論争ろんそうだった。これにカール大帝たいてい、オビエド司教しきょうエリパンド、リエバナのベアトが介入かいにゅうした。

マウレガートの死後しご、貴族きぞくらはベルムード1世せいを王おうに選出せんしゅつした。マウレガートはプラビアのサン・フアン教会きょうかいに埋葬まいそうされた。

一説いっせつには、マウレガートはクレウサという女性じょせいと結婚けっこんし、エルメネヒルドという子こをもうけたとされるが、多おおくの歴史れきし家かはこれを疑問ぎもん視ししている。