ヘントで生まれた。八十年戦争(オランダ独立戦争)の中、1585年のスペイン軍の南オランダ侵攻によって、家族とロッテルダムに逃れた。ロッテルダムの出版業者ヤン・ファン・ドゥーティフム(Jan van Doetechum)のもとで挿絵画家として働いたと考えられ、1605年にロッテルダムにいて、結婚した記録が残っている。ヤン・ファン・ドゥーティフムは船の絵や地図を出版していたことで知られ、ロンドンにも販路をもっていて、ポルセリスもロンドンを訪れ、娘の一人は1615年以前にロンドンで生まれたとされる記録がある。
ポルセリスは17世紀初頭のオランダにおける代表的な海洋画家とされる。弟子とされる画家や影響を与えた画家にはシモン・デ・フリーヘルやウィレム・ファン・ディースト(Willem van Diest)、ヘンドリック・ファン・アントニッセン(Hendrick van Anthonissen)、ヤン・ファン・デ・カペレ(Jan van de Cappelle)がいる。