(Translated by https://www.hiragana.jp/)
保坂和志 - Wikipedia コンテンツにスキップ

保坂ほさか和志かずし

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
保坂ほさか 和志かずし
(ほさか かずし)
誕生たんじょう 保坂ほさか和志かずし
(1956-10-15) 1956ねん10月15にち(67さい
日本の旗 日本にっぽん山梨やまなしけん
職業しょくぎょう 小説しょうせつ
国籍こくせき 日本の旗 日本にっぽん
最終さいしゅう学歴がくれき 早稲田大学わせだだいがく政治せいじ経済学部けいざいがくぶ
活動かつどう期間きかん 1990ねん -
ジャンル 小説しょうせつ随筆ずいひつ評論ひょうろん
代表だいひょうさく 『このひとの閾』(1995ねん
ぶし記憶きおく』(1996ねん
『カンバセイション・ピース』(2003ねん
未明みめい闘争とうそう』(2013ねん
おも受賞じゅしょうれき 野間のま文芸ぶんげい新人しんじんしょう(1993ねん
芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけしょう(1995ねん
谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろうしょう(1997ねん
平林ひらばやしたい文学ぶんがくしょう(1997ねん
野間のま文芸ぶんげいしょう(2013ねん
川端かわばた康成やすなり文学ぶんがくしょう(2018ねん
デビューさく 『プレーンソング』(1990ねん
配偶はいぐうしゃ 清水しみずみち(英文えいぶん学者がくしゃ
ウィキポータル 文学ぶんがく
テンプレートを表示ひょうじ

保坂ほさか 和志かずし(ほさか かずし、1956ねん10月15にち - )は、日本にっぽん小説しょうせつ

『プレーンソング』(1990ねん)でデビュー。『このひとの閾』(1995ねん)で芥川賞あくたがわしょう受賞じゅしょう男女だんじょ日常にちじょうとおしてきる意味いみ人生じんせい作品さくひん発表はっぴょうする。作品さくひんに『カンバセイション・ピース』(2003ねん)、『未明みめい闘争とうそう』(2013ねん)など。

経歴けいれき

[編集へんしゅう]

山梨やまなしけんまれ、3さいより鎌倉かまくらそだつ。

栄光えいこう学園がくえん高等こうとう学校がっこうて、早稲田大学わせだだいがく政治せいじ経済学部けいざいがくぶ卒業そつぎょう。6年間ねんかん大学だいがく在学ざいがく期間きかんのうちの5ねんから小説しょうせつ習作しゅうさくはじめ、6ねん同人どうじん『NEWWAVE』を発行はっこう、メンバーには大崎おおさき善生よしき松沢まつざわはじめ長崎ながさき俊一しゅんいちなどがいたが、1ごう廃刊はいかんとなる。

大学だいがく卒業そつぎょうの1981ねん小説しょうせつ時間じかんのありそうな職場しょくばとして西武百貨店せいぶひゃっかてんのコミュニティ・カレッジに就職しゅうしょく哲学てつがく現代げんだい思想しそうワークショップ企画きかくする。

1986ねんごろ、三田みたかくらと編集へんしゅうプロダクションをげたが、すぐに倒産とうさんした[1][2]

随筆ずいひつ他者たしゃ作品さくひん解説かいせつなどで度々たびたびいているようにもともとはや段階だんかいから職業しょくぎょう作家さっか目指めざしていたといい、30さい目前もくぜんにしてしりがつくおもいでいたという『ヒサの旋律せんりつりわたる』(著者ちょしゃのサイトでメール小説しょうせつとして販売はんばい[3])、『グノシエンヌ[4]』、『ゆらあい』(『がたねこ所収しょしゅう)などの執筆しっぴつて、1990ねん、『プレーンソング』を『群像ぐんぞう』に発表はっぴょうしデビュー。同年どうねんだい12かい野間のま文芸ぶんげい新人しんじんしょう候補こうほになる。

群像ぐんぞう』1993ねん3がつごう発表はっぴょうした、『プレーンソング』の続編ぞくへんである『くさうえ朝食ちょうしょく』にてだい6かい三島みしま由紀夫ゆきおしょう候補こうほ選出せんしゅつされるも落選らくせん。『くさうえ朝食ちょうしょく』は同年どうねん8がつ講談社こうだんしゃより刊行かんこうされ、だい15かい野間のま文芸ぶんげい新人しんじんしょう受賞じゅしょうした。奥泉おくいずみひかり『ノヴァーリスの引用いんよう』(新潮社しんちょうしゃ、1993ねん3がつ)が同時どうじ受賞じゅしょうしている。同年どうねん会社かいしゃ退職たいしょく

1994ねん、7がつ新潮社しんちょうしゃより刊行かんこうされた『ねこ時間じかんながれる』にてだい8かい三島みしま由紀夫ゆきおしょう候補こうほ

1995ねん上期かみき文芸ぶんげい新潮しんちょう』に発表はっぴょうした「このひとの閾」で芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけしょう受賞じゅしょう友人ゆうじんである「ぼく」を視点してんとして、平凡へいぼん女性じょせいしずかな日常にちじょうえがき、選考せんこう委員いいん日野ひの啓三けいぞうより「明日あした世界せかいほろぶとしたらこんな最後さいごいちにちごしたい」とたか評価ひょうかされた。

1997ねん、『ぶし記憶きおく』で谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろうしょう平林ひらばやしたい文学ぶんがくしょう受賞じゅしょうおだやかな生活せいかつえがくこれまでの作風さくふう子供こども視点してんくわえて、日常にちじょうなか時間じかん自然しぜんへのいかけを評価ひょうかされた。

2000ねん8がつ自身じしんのホームページを開設かいせつ同年どうねん11がつには母校ぼこうである早稲田大わせだだい講演こうえんおこなった。また、このとしには『群像ぐんぞう』1999ねん10がつごう発表はっぴょうした『きるよろこび』にてだい26かい川端かわばた康成やすなり文学ぶんがくしょう候補こうほ選出せんしゅつされてもいる。

2003ねん7がつ、2ねんはん歳月さいげつついやした『カンバセイション・ピース』を刊行かんこう前作ぜんさくまでの作風さくふうぎつつふるいえ舞台ぶたい記憶きおくへの思考しこう展開てんかいした。同年どうねんより『新潮しんちょう連載れんさい開始かいし長編ちょうへん論考ろんこう小説しょうせつをめぐって』では、カフカをはじめ小説しょうせつ作品さくひん実際じっさいみまたきながら、小説しょうせつ現状げんじょうやその可能かのうせい考察こうさつしている(『小説しょうせつ自由じゆう』『小説しょうせつ誕生たんじょう』『小説しょうせつ 世界せかいかなでる音楽おんがく』として書籍しょせき)。

群像ぐんぞう』2009ねん11がつごうより7ねんぶりの長編ちょうへんとして連載れんさいした『未明みめい闘争とうそう』で、2013ねん野間のま文芸ぶんげいしょう受賞じゅしょう

2018ねん、「こことよそ」でだい44かい川端かわばた康成やすなり文学ぶんがくしょう受賞じゅしょう[5]

2019ねんより小説しょうせつてき思考しこうじゅく開催かいさい

作風さくふう

[編集へんしゅう]

「ストーリー」のない何気なにげない日常にちじょうえがくことを得意とくいとし、しずかな生活せいかつなか自己じこ世界せかいへのいかけを平明へいめいしるしていく内省ないせいてき作風さくふう主要しゅよう長編ちょうへんに『プレーンソング』『ぶし記憶きおく』『カンバセイション・ピース』『未明みめい闘争とうそう』がある。

評論ひょうろんやエッセイにおいては、小説しょうせつんでいるとき時間じかんなかにしかないもの、梗概こうがいよりも細部さいぶ重視じゅうしすべきもの、思考しこう形式けいしき定義ていぎし、巷間こうかん小説しょうせつたいする「文学ぶんがくてき」な意識いしき批判ひはんしている。『ゆらあい』、『コーリング』、『残響ざんきょう』、『〈わたし〉という演算えんざん』などのなか短編たんぺん作品さくひんて、創作そうさくにおいても批評ひひょうせい実験じっけんせいつよめた。

あいねこであり、ほとんどの作品さくひんねこ登場とうじょうする。

人物じんぶつ

[編集へんしゅう]

つま清水しみずみちえい文学ぶんがくもので、昭和女子大学しょうわじょしだいがく人間にんげん文化ぶんか学部がくぶ英語えいごコミュニケーション学科がっかじゅん教授きょうじゅ。『週刊しゅうかん朝日あさひ』(2006ねん2がつ24にちごう)の連載れんさい夫婦ふうふ情景じょうけい」にて夫妻ふさい紹介しょうかいされた。

カルチャーセンター勤務きんむいちねんに、「ポロポロ」などの短編たんぺん作品さくひん感銘かんめいけて敬愛けいあいしていた田中たなかしょうじつあきら講師こうしたのみ、翻訳ほんやく教室きょうしつ企画きかく以後いごたびたび連絡れんらくっており、2000ねん田中たなか死去しきょしたさいには「しょうじつあきらさんのこと」という、田中たなか追悼ついとうするエッセイふう小説しょうせつ執筆しっぴつした(『きるよろこび』収録しゅうろく)。また田中たなかへの興味きょうみから田中たなか師匠ししょうかくにあたる小島こじま信夫しのぶ興味きょうみち、1989ねんより交流こうりゅうはじめ、小島こじまさい評価ひょうかおこなうようになる。2006ねんには20ねんちか絶版ぜっぱん状態じょうたいだった小島こじま長編ちょうへん寓話ぐうわ』を、ホームページで協力きょうりょくしゃつの個人こじん出版しゅっぱんしている。

映画えいが監督かんとく長崎ながさき俊一しゅんいちとは中学ちゅうがく高校こうこう時代じだい同級生どうきゅうせいであり、大学だいがく時代じだい長崎ながさき矢崎やさき仁司ひとし自主じしゅ映画えいが役者やくしゃとしてたずさわっている。2006ねんには矢崎やさき映画えいがストロベリーショートケイクス』に、中村なかむら優子ゆうこえんじるデリヘルじょうきゃくやく出演しゅつえんした。

哲学てつがくしゃ樫村かしむら晴香はるか栄光えいこう学園がくえん高校こうこうでの同級生どうきゅうせい友人ゆうじん[6][7]保坂ほさか公式こうしきホームページないに「樫村かしむら晴香はるかのページ」がもうけられている[8]

室井むろいしげる早稲田大学わせだだいがく時代じだい自主じしゅ映画えいが出演しゅつえんしていたさい保坂ほさか面識めんしきち、保坂ほさか卒業そつぎょう食事しょくじおごられるなどいがつづいていた。保坂ほさかが『くさうえ朝食ちょうしょく』を出版しゅっぱんしたさいにはおび推薦すいせんぶんせている。

将棋しょうぎ趣味しゅみであり、羽生はぶ善治よしはる将棋しょうぎがいかに画期的かっきてきであるかをろんじたほん、『羽生はぶ〜21世紀せいき将棋しょうぎ〜』も刊行かんこうしている。

シェリング哲学てつがく関心かんしんがあり、『人間にんげんてき自由じゆう本質ほんしつ』を熟読じゅくどくしている[9]

ロベール・ブレッソン小津おつあん二郎じろうジャン=リュック・ゴダールデヴィッド・リンチなどの映画えいがこのむ。

作品さくひん

[編集へんしゅう]

小説しょうせつ

[編集へんしゅう]
  • 『プレーンソング』(講談社こうだんしゃ、1990ねん)のち文庫ぶんこ中公ちゅうこう文庫ぶんこ
  • くさうえ朝食ちょうしょく』(講談社こうだんしゃ、1993ねん)のち文庫ぶんこ中公ちゅうこう文庫ぶんこ
  • ねこ時間じかんながれる』(新潮社しんちょうしゃ、1994ねん)のち新潮しんちょう文庫ぶんこ中公ちゅうこう文庫ぶんこ(2003ねん
    • 併録へいろく:「キャットナップ」
  • 『このひとの閾』(新潮社しんちょうしゃ、1995ねん)のち文庫ぶんこ
    • 併録へいろく:「東京とうきょう」「なつわりのはやしなか」「ゆめのあと」
  • ぶし記憶きおく』(講談社こうだんしゃ、1996ねん)のちちゅう公文こうぶん
  • 残響ざんきょう』(文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、1997ねん)のちちゅう公文こうぶん
    • 併録へいろく:「コーリング」
  • 『<わたし>という演算えんざん』(新書しんしょかん、1999ねん)のちちゅう公文こうぶん
    • 写真しゃしんなかねこ」「そうみえた『秋刀魚さんまあじ』」「祖母そぼ不信心ふしんじん」「じゅうよんさい…、よんじゅうさい…」「あたかも第三者だいさんしゃとしてるような」「じないまどかたまき」「ふたつの命題めいだい」「<わたし>という演算えんざん」「という
  • 『もうひとつのぶし』(朝日新聞社あさひしんぶんしゃ、1999ねん)のちちゅう公文こうぶん
    • ぶし記憶きおく』の続編ぞくへん朝日新聞あさひしんぶん夕刊ゆうかん連載れんさい(1998ねん8がつ17にち〜10月20にち
  • きるよろこび』(新潮社しんちょうしゃ、2000ねん)のち新潮しんちょう文庫ぶんこ中公ちゅうこう文庫ぶんこ(2009ねん
    • 併録へいろく:「しょうじつあきらさんのこと」
  • がたねこ』(講談社こうだんしゃ、2001ねん)のちちゅう公文こうぶん
    • 併録へいろく:「揺籃ようらん
  • 『カンバセイション・ピース』(新潮社しんちょうしゃ、2003ねん)のち文庫ぶんこ河出かわで文庫ぶんこ(2015ねん
  • 『カフカしき練習れんしゅうちょう』(文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2012ねん)のち河出かわで文庫ぶんこ
    • みじかいノートや抜粋ばっすいなどを編集へんしゅうした断片だんぺんしゅう
  • 未明みめい闘争とうそう』(講談社こうだんしゃ、2013ねん)のち文庫ぶんこ上下じょうげまき
    • 2009ねんより「群像ぐんぞう」にて連載れんさい。「小説しょうせつ自由じゆう」シリーズをはさんで著者ちょしゃ7ねんぶりの長編ちょうへん小説しょうせつ
  • 朝露あさつゆ通信つうしん』(中央公論ちゅうおうこうろんしんしゃ、2014ねん)のち文庫ぶんこ『あさつゆ通信つうしん』に改題かいだい
    • 読売新聞よみうりしんぶん夕刊ゆうかん連載れんさい(2013ねん11月2にち〜2014ねん6がつ21にち
  • 地鳴じなき、小鳥ことりみたいな』(講談社こうだんしゃ、2016ねん
    • 併録へいろく:「なつ訃報ふほう純愛じゅんあい」「キース・リチャーズはすごい」「られた文字もじ
  • 『ハレルヤ』(新潮社しんちょうしゃ、2018ねん
    • 併録へいろく:「こことよそ」「十三夜じゅうさんやのコインランドリー」「きるよろこび」(さいろく
  • 読書どくしょ実録じつろく』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2019ねん
    • 読書どくしょ実録じつろく筆者ひっしゃのはじまり〕」「読書どくしょ実録じつろく〔スラムへん〕」「読書どくしょ実録じつろくゆめ芸術げいじゅつ現実げんじつ〕」「読書どくしょ実録じつろく〔バートルビーと人類じんるい未来みらい〕」
  • ねこがこなくなった』(文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2021ねん
    • ねこがこなくなった」「特別とくべつわすれがたいねこ」「ある講演こうえん原稿げんこう」「秋刀魚さんまあじねこざん」「はなつぶやく」「カフカの断片だんぺん」「むなさわぎ」「『こと次第しだい』をんでる」「夜明よあけまでのよる

エッセイ・論考ろんこう

[編集へんしゅう]
  • 羽生はぶ:21世紀せいき将棋しょうぎ』(朝日出版社あさひしゅっぱんしゃ、1997ねん
    • 改題かいだい羽生はぶ最善さいぜんしゅつけ思考しこうほう』(光文社こうぶんしゃ知恵ちえもり文庫ぶんこ
  • 『アウトブリード』(朝日出版社あさひしゅっぱんしゃ、1998ねん)のち河出かわで文庫ぶんこ
  • 世界せかい肯定こうていする哲学てつがく』(ちくま新書しんしょ、2001ねん
  • 言葉ことばそとへ』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2003ねん)のち河出かわで文庫ぶんこ
    • 単行本たんこうぼんばんのみ、樫村かしむら晴香はるかとの対談たいだん自閉症じへいしょう言語げんご存在そんざい」を収録しゅうろく
  • きあぐねているひとのための小説しょうせつ入門にゅうもん』(くさおもえしゃ、2003ねん)のちちゅう公文こうぶん
  • 小説しょうせつ自由じゆう」シリーズ
    • 小説しょうせつ自由じゆう』(新潮社しんちょうしゃ、2005ねん)のちちゅう公文こうぶん
    • 小説しょうせつ誕生たんじょう』(新潮社しんちょうしゃ、2006ねん)のちちゅう公文こうぶん
    • 小説しょうせつ世界せかいかなでる音楽おんがく』(新潮社しんちょうしゃ、2008ねん)のちちゅう公文こうぶん
  • 途方とほうれて、人生じんせいろん』(くさおもえしゃ、2006ねん
    • 改題かいだい人生じんせいかんじる時間じかん』(くさおもえしゃ文庫ぶんこ、2013ねん
  • 『「さんじゅうさいまでなんかきるな」とおもっていた』(くさおもえしゃ、2007ねん
    • 改題かいだい『いつまでもかんがえる、ひたすらかんがえる』(くさおもえしゃ文庫ぶんこ、2013ねん
  • ねこ散歩道さんぽみち』(中央公論ちゅうおうこうろんしんしゃ、2011ねん)のち文庫ぶんこ
  • さかなうみなかねむれるがとりそらなかではねむれない』(筑摩書房ちくましょぼう、2012ねん
  • かんがえる練習れんしゅう』(大和やまと書房しょぼう、2013ねん
  • とお触覚しょっかく』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2015ねん
  • 試行錯誤しこうさくごただよう』(みすず書房しょぼう、2016ねん

共著きょうちょ

[編集へんしゅう]

アンソロジー

[編集へんしゅう]
  • 『ものひとのかたわらには、いつもねこがいた NHK ネコメンタリー ねこも、杓子しゃくしも。』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2019ねん
  • 掌篇しょうへん歳時記さいじき はるなつ』(講談社こうだんしゃ、2019ねん
    • 収録しゅうろく:「くさくさためぼたる
  • 異常いじょう論文ろんぶん』(ハヤカワ文庫ぶんこ、2021ねん
    • 収録しゅうろく:「ベケットこうかい

単行本たんこうぼん収録しゅうろく作品さくひん

[編集へんしゅう]

小説しょうせつ

[編集へんしゅう]
  • 「ヒサの旋律せんりつりわたる」(著者ちょしゃサイトにてメール小説しょうせつとして販売はんばい
  • 「グノシエンヌ」(部分ぶぶん)(『群像ぐんぞう』1996ねん10がつごう
  • 「ある講演こうえん原稿げんこう」(『三田みた文学ぶんがく』2017ねん冬季とうきごう
  • はなつぶやく」(『文學ぶんがくかい』2017ねん8がつごう
  • てつ胡蝶こちょう歳月さいげつ記憶きおくゆめるか」(『群像ぐんぞう』2018ねん8がつごう - 連載れんさいちゅう
  • あさから妖精ようせい」(未完みかん
    • 保坂ほさかがTwitterに原稿げんこう状態じょうたいで2018ねん9がつ30にちから11月25にちまで毎日まいにち投稿とうこうしていたもの[10]
  • 夜明よあけまでのよる」(『文學ぶんがくかい』2019ねん12がつごう
  • 「UFOとの対話たいわ」(『群像ぐんぞう』2020ねん1がつごう
  • むなさわぎ」(文学ぶんがくムック『ことばと』vol.1)
    • 上記じょうきあさから妖精ようせい」が前半ぜんはん使用しようされている

随筆ずいひつ論考ろんこう対談たいだん

[編集へんしゅう]
  • 連載れんさい「TELL TALE SIGNS」(『三田みた文学ぶんがく』2017ねん冬季とうきごう
    • 連載れんさい休止きゅうしちゅう[11]
  • 「『やれたかも』というおもいが、人生じんせいにもたらすものとは」吉田よしだ貴司たかしとの対談たいだん吉田よしだ貴司たかしやれたかも委員いいんかい』1かん双葉社ふたばしゃ、2017ねん)に収録しゅうろく
  • 親友しんゆうジミ」『文藝ぶんげい別冊べっさつ KAWADEゆめムック ジミ・ヘンドリックス伝説でんせつ』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2018ねん)に収録しゅうろく
  • かないもののまなざしをわすれてくことはできない」(『群像ぐんぞう』2019ねん1がつごうだい雄介ゆうすけとの対談たいだん

おびぶん解説かいせつ

[編集へんしゅう]
  • 偶然ぐうぜん幸福こうふくいもヅルしき連鎖れんさ
  • ます浩一こういち愛蔵あいぞうばん ガムテープで風邪かぜなおる』(新風しんぷうしゃ、2001ねんおびぶん
  • 「ジャームッシュ以降いこう作家さっか
    • 柴崎しばざき友香ゆか『きょうのできごと』(河出かわで文庫ぶんこ、2004ねん解説かいせつ
  • 青木あおきあつしさとるよんじゅうにちよんじゅうのメルヘン』(新潮社しんちょうしゃ、2005ねんおびぶん
  • 小島こじま信夫しのぶ月光げっこう暮坂くれさか 小島こじま信夫しのぶ後期こうき作品さくひんしゅう』(講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ、2006ねんおびぶん
  • 「ずうっとめなかった『アフリカの印象いんしょう』」
    • レーモン・ルーセル『アフリカの印象いんしょう』(平凡社へいぼんしゃライブラリー、2007ねん解説かいせつ
  • 水木みずきしげる水木みずきしげる ちょうせんぺーじじょう(INFASパブリケーションズ、2009ねんおびぶん
  • 水木みずきしげる『水木みずきしげる ちょうせんぺーじ(INFASパブリケーションズ、2009ねんおびぶん
  • 古谷ふるやとしひろしひとはあるとつぜん小説しょうせつになる』(青土おうづちしゃ、2009ねんおびぶん
  • 佐々木ささきなかりとれ、あのいのを――〈ほん〉と〈革命かくめい〉をめぐるいつつの夜話やわ』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2010ねんおびぶん
  • 山下やました澄人すみと砂漠さばくダンス』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2013ねんおびぶん
  • 山下やました澄人すみと『ルンタ』(講談社こうだんしゃ、2014ねんおびぶん
  • 金子かねこかおる『アルタッドにささぐ』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2014ねんおびぶん
  • 山下やました澄人すみと砂漠さばくダンス』(河出かわで文庫ぶんこ、2017ねん解説かいせつ
  • 吉田よしだ貴司たかし『やれたかも委員いいんかい』1かん双葉社ふたばしゃ、2017ねんおびぶん
  • 坂口さかぐち恭平きょうへい『けものになること』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2017ねんおびぶん
  • だい雄介ゆうすけ本物ほんもの読書どくしょ』(講談社こうだんしゃ、2017ねんおびぶん
  • 二人ふたりおとこ雑木林ぞうきばやしへの信頼しんらい
    • いそ﨑憲一郎いちろう電車でんしゃどう』(新潮しんちょう文庫ぶんこ、2017ねん解説かいせつ
  • 若竹わかたけ千佐子ちさこ『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2017ねんおびぶん
  • フリオ・コルタサル寺尾てらお隆吉りゅうきちわけうばわれたいえ天国てんごくとびら』(光文社こうぶんしゃ古典こてん新訳しんやく文庫ぶんこ、2018ねんおびぶん
  • 菅原すがわらあきらきん『ねこ人魚にんぎょはなし』1かん小学館しょうがくかん ビッグコミックス、2018ねんおびぶん
  • 阿久津あくつたかし読書どくしょ日記にっき』(NUMABOOKS、2018ねん解説かいせつ
  • 別役べつやくみのる別役べつやくみのるⅡ ジョバンニのちちへのたび諸国しょこく遍歴へんれきする二人ふたり騎士きし物語ものがたり 』(ハヤカワ演劇えんげき文庫ぶんこ、2018ねん解説かいせつ
  • 阿久津あくつたかし読書どくしょ日記にっき ほんづくり/スープとパン/重力じゅうりょくにじ』(NUMABOOKS、2020ねんおびぶん
  • 佐々木ささきあつし『これは小説しょうせつではない』(新潮社しんちょうしゃ、2020ねんおびぶん
  • ちほちほ『みやこまちクロニクル』 (リイドしゃ、2022ねん) おびぶん
  • 小島こじま信夫しのぶ小説しょうせつ作法さほう』(中公ちゅうこう文庫ぶんこ、2023ねん解説かいせつ

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]
  • 河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ文藝ぶんげい』2003ねん夏季かきごう特集とくしゅう保坂ほさか和志かずし

小説しょうせつてき思考しこうじゅく

[編集へんしゅう]

2019ねんより隔月かくげつ講演こうえんおこなっている。

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ 三田みた かく | ele-king
  2. ^ 変化へんかるがない 小説しょうせつ 保坂ほさか和志かずし”. ブックスキャン. 2018ねん4がつ12にち閲覧えつらん
  3. ^ 発表はっぴょう小説しょうせつ”. www.k-hosaka.com. 2020ねん5がつ16にち閲覧えつらん
  4. ^ 揺籃ようらん”. www.k-hosaka.com. 2020ねん5がつ16にち閲覧えつらん
  5. ^ 川端かわばた康成やすなり文学ぶんがくしょう保坂ほさか和志かずしさん「こことよそ」”. 朝日新聞あさひしんぶんデジタル (朝日新聞社あさひしんぶんしゃ). (2018ねん4がつ12にち). https://www.asahi.com/articles/ASL4D4RG4L4DUCVL01G.html 2018ねん4がつ12にち閲覧えつらん 
  6. ^ 対談たいだん しずかな生活せいかつしずかな小説しょうせつ しん芥川賞あくたがわしょう作家さっか特別とくべつインタビュー」(保坂ほさか和志かずしとの対談たいだん、『文学ぶんがくかい』49かん9ごう、1995.9)
  7. ^ 江南こうなん亜美あみ. “保坂ほさか和志かずし”. 日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ)の解説かいせつ. 2016ねん8がつ23にち閲覧えつらん
  8. ^ サイトマップ”. 保坂ほさか和志かずし公式こうしきホームページ「パンドラの香箱こうばこ」. 2016ねん8がつ23にち閲覧えつらん
  9. ^ 保坂ほさか和志かずし小説しょうせつ自由じゆう新潮社しんちょうしゃ(2005)
  10. ^ hosakakazushi.official (2018ねん9がつ30にち). “4がつはじめて、2、3週間しゅうかんいたところでべつ小説しょうせつはじめたので、そのままになっている小説しょうせつ反故ほご(きそんじ)がなんじゅうまいもあるから、まぐれにうらいてみたらいいかんじだったので、この小説しょうせつはずうっとうらいている。おぼうさんが毎日まいにちけいむように、毎日まいにちく。#保坂ほさか和志かずし”. @hosakakazushio. 2020ねん5がつ16にち閲覧えつらん
  11. ^ 福田ふくだ拓也たくや詩人しじん) (2017ねん4がつ15にち). “他方たほうで、関根せきねけん編集へんしゅうちょう原稿げんこう依頼いらいのあまりのずさんさのせいで保坂ほさか和志かずしだい好評こうひょう連載れんさい「TELL TALE SIGNS」が誌面しめんからえてしまった。”. @piloteduvent. 2020ねん5がつ16にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]