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僕達ぼくたちいえ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
僕達ぼくたちいえ
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングシングル
初出しょしゅつアルバム『デジャ・ヴ
Bめん デジャ・ヴ
リリース
規格きかく 7インチ・シングル
録音ろくおん ロサンゼルス、ウォーリー・ハイダー・スタジオ III(1969ねん11月5にち[2]
ジャンル バロック・ポップ
ソフト・ロック
フォーク・ロック
時間じかん
レーベル アトランティック・レコード
作詞さくし作曲さっきょく グラハム・ナッシュ
プロデュース クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング
チャート最高さいこう順位じゅんい
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング シングル 年表ねんぴょう
オハイオ
b/w
自由じゆう
(1970ねん6がつ)
僕達ぼくたちいえ
b/w
デジャ・ヴ
(1970ねん9がつ)
ミュージックビデオ
「Our House」 - YouTube
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僕達ぼくたちいえ」(ぼくたちのいえ、Our House)は、イギリスシンガーソングライターグラハム・ナッシュいた、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング楽曲がっきょく

概要がいよう

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1970ねん3月11にち発売はつばいのアルバム『デジャ・ヴ』に収録しゅうろくされた。同年どうねん9がつ、シングルカットされる。Bめんデヴィッド・クロスビーいた「デジャ・ヴ」。同年どうねん10がつ31にちから11月7にちにかけてビルボード・Hot 100で2しゅう連続れんぞく30記録きろくした[3][4]

このきょくは、「カウンターカルチャーてき家庭かてい幸福こうふくささげられた頌歌 (an ode to countercultural domestic bliss)」[5]とされており、ナッシュがジョニ・ミッチェル同棲どうせいしていた、アルバム『クロスビー、スティルス&ナッシュ』と『デジャ・ヴ』が録音ろくおんされた時期じきかれた作品さくひんである。

日本にっぽんばんのシングル、アルバム『デジャ・ヴ』では「僕達ぼくたちいえ」が曲名きょくめいであるが[6]、その日本語にほんごでは「ぼくとういえ」という曲名きょくめいもちいられるようになっている[7]

2021ねん5がつ14にち、『デジャ・ヴ 50th Anniversary Deluxe Edition』が発売はつばい。ナッシュ一人ひとりのデモ・バージョン、ナッシュのうたにジョニ・ミッチェルがハーモニーをつけるデモ・バージョン、CSNによるアーリー・バージョンの3つのバージョンがボーナスで収録しゅうろくされている[8][9][10][11]

きょく背景はいけい

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このきょくは、グラハム・ナッシュジョニ・ミッチェルと(また、彼女かのじょっていた2ひきねこたちと[12])、ロサンゼルスローレル・キャニオン同棲どうせいしていた時期じきに、ふたりで朝食ちょうしょくかけ、ベンチュラ・ブルバード英語えいごばんやす花瓶かびんってもどってきたのちかれらのいえこった出来事できごとがきっかけでかれた[13]、ナッシュは、ミッチェルのピアノを使つかって、1あいだほどでこのきょくげた[12]2013ねんに、ナショナル・パブリック・ラジオ (NPR) の番組ばんぐみFresh Air』のなかテリー・グロスのインタビューにこたえたナッシュは、つぎのようにかたった。

「まあ、ごく普通ふつうのひとだったよ。あのとき、ジョニ(・ミッチェル)とぼくは、えーと、きみがロサンゼルスのことをっているかどうか、ぼくらないけど、バレーのベンチュラ・ブルバードにアーツ・デリ (Art's Deli) っていう有名ゆうめいデリがあるんだよ。ぼくらはそこで朝食ちょうしょくをとった。ぼくらは、ジョアン (Joan) のくるまるために骨董こっとうまえとおった。そしてウインドーおこなって、彼女かのじょはとてもうつくしい花瓶かびんつけて、いたいっていいだした ...  いや、ぼくがこの花瓶かびんおうって彼女かのじょ説得せっとくしたんだ。たいしてたかじゃなかったし、ぼくらはそれをいえかえった。そら灰色はいいろで、なにかみぞれじりのような、しぐれたロサンゼルスのあさだった。ぼくらはローレル・キャニオンのいえもどり、ぼく玄関げんかんからはいって、ったんだ、いいかい、暖炉だんろれるよって。ぼくてんける。ってきた花瓶かびんはなけたらどう。そう、彼女かのじょにわはなみにった。つまり、ピアノにすわっていたのは彼女かのじょじゃなくてぼくだった ... 。1あいだ僕達ぼくたちいえ」がまれていたんだよ、とてつもなく沢山たくさんひとたちが経験けいけんするような、しんじられないくらい普通ふつうのときのごしかたからね」[14]

おなじインタビューのなかで、ナッシュはこのきょくハーモニーについてのかたっている。

ぼくとデヴィッド(・クロスビー)、スティーヴン(スティルス)がベストをくした。いつもやっていたとおりだよ。まあ、ぼくらは幸運こううんにも、自分じぶんたちがやりたいことは、音楽おんがくてきには、まあ、なんでも出来できた。まあ、ふたりはしんじられないようなミュージシャンだよ。クロスビーはぼくかぎだれよりもユニークなミュージシャンだし、スティーヴン・スティルスは、ブルースっこにあるアメリカ南部なんぶてき感覚かんかく音楽おんがくにある。そしてぼくは、イングランドからヘンリー8せいみたいなやつだ ... まあ、そんなの上手うまくとはおもえないんだけど、なにとか、やれてる」[14]

演奏えんそうしゃ

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カバー・バージョン

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  • ヘレン・レディ - 1971ねんのアルバム『I Don't Know How to Love Him』に収録しゅうろく
  • ファリード・ハーク - 1997ねんのアルバム『Déjà Vu』に収録しゅうろく
  • シーナ・イーストン - 1999ねんのアルバム『Home』に収録しゅうろく
  • 村上むらかみゆき - 2004ねんのアルバム『Both sides,now〜青春せいしゅんひかりかげ』に収録しゅうろく[15]。2015ねんのアルバム『大人おとなピアノカフェ 〜Yuki's Selection〜』にインストゥルメンタル・バージョンが収録しゅうろく
  • グラハム・ナッシュ - 2020ねん3がつ29にち新型しんがたコロナウイルスの流行りゅうこうにより各国かっこく外出がいしゅつ禁止きんし措置そちがなされるなか、ナッシュはニューヨークの自宅じたくからライブ演奏えんそう配信はいしんした。「どうかいえにいてください。あらって、コロナウイルスの拡大かくだいふせいでください」とうったえ、「僕達ぼくたちいえ」、スティーヴン・スティルスの「4+20」、「ティーチ・ユア・チルドレン」の3きょく演奏えんそうした[16]
  • トモ・ナカヤマ - 2024ねん2がつNetflixの「しのびのいえ」に採用さいようされる。

備考びこう

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  • ナッシュは、以前いぜん、「『僕達ぼくたちいえ』は、録音ろくおんをした翌日よくじつには退屈たいくつなものとかんじるようになった」とみとめていたが、「沢山だくさんひとたちにとって、いろいろおおくの意味いみったきょくになっているから」として、そのもときどき演奏えんそうしている[17]。このきょくは「無垢むく優美ゆうびさ (innocent elegance)[18]」が評価ひょうかされているが、バーニー・ホスキンスは、このうたを「ありふれた小歌こうた (trite ditty)」にぎないとしたうえで、プロテストソングオハイオ」をクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングとして1970ねん6がつ録音ろくおん、リリースしたニール・ヤングが、このきょくをどうおもったのだろうか、として、つぎのようにべた。「『オハイオ』から『僕達ぼくたちいえ』への旅路たびじは、ロサンゼルスの音楽おんがくシーンが、そうじてめぐりがわるくなっていることをあらわしてるようだ」[19]
  • 1980年代ねんだいエックリッチ英語えいごばんソーセージジングル使用しようされた。
  • イギリスのテレビ・コメディ『Only Fools and Horses』の1996ねんのクリスマス特別とくべつ番組ばんぐみTime on Our Hands」に使用しようされた。放映ほうえいにイギリスでは2430まんにん視聴しちょうしたとされている。
  • アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのシットコム『ママとこいちるまで』のだい108だい5シーズンだい20)「ピンチはしあわせのはじまり (Home Wreckers)」に使用しようされた。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 45cat - Crosby, Stills, Nash And Young - Our House / Deja Vu - Atlantic - USA - 45-2760
  2. ^ CSN Box Set Tracklist
  3. ^ The Hot 100 - Week of October 31, 1970”. Billboard. 2022ねん4がつ21にち閲覧えつらん
  4. ^ The Hot 100 - Week of November 7, 1970”. Billboard. 2022ねん4がつ21にち閲覧えつらん
  5. ^ Walker xii.
  6. ^ Crosby, Stills, Nash & Young クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング DEJA VU / デジャ・ヴ <SHM-CD>”. ワーナーミュージック・ジャパン. 2015ねん5がつ24にち閲覧えつらん
  7. ^ Crosby, Stills, Nash & Young クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング CSNY 1974”. ワーナーミュージック・ジャパン. 2015ねん5がつ24にち閲覧えつらん
  8. ^ Graham Nash - Our House (Demo)”. Graham Nash (2021ねん5がつ13にち). 2024ねん2がつ14にち閲覧えつらん
  9. ^ Graham Nash & Joni Mitchell - Our House (Demo)”. Graham Nash (2021ねん5がつ13にち). 2024ねん2がつ14にち閲覧えつらん
  10. ^ Crosby, Stills, Nash & Young - Our House (Early Version)”. RHINO (2021ねん4がつ14にち). 2021ねん4がつ15にち閲覧えつらん
  11. ^ Crosby, Stills, Nash & Young/Deja Vu (50th Anniversary Deluxe Edition) 4CD+LP+Hardcover BookTower Records
  12. ^ a b Bego 65.
  13. ^ Walker 112-13.
  14. ^ a b “Graham Nash Has 'Wild Tales' To Spare”. NPR. (2013ねん10がつ15にち). http://www.npr.org/templates/transcript/transcript.php?storyId=234683906 2014ねん5がつ26にち閲覧えつらん 
  15. ^ Both sides,now〜青春せいしゅんひかりかげ | MURAKAMI YUKI 村上むらかみゆき
  16. ^ Graham Nash Performs CSNY Hit 'Our House' From Home in New York City - In My Room”. Rolling Stone (2020ねん3がつ29にち). 2020ねん4がつ3にち閲覧えつらん
  17. ^ Zimmer 222.
  18. ^ Perone 76.
  19. ^ Hoskyns 204.

参考さんこう文献ぶんけん

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