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ぜん反射はんしゃ照明しょうめい蛍光けいこう顕微鏡けんびきょう

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くさびがたプリズムをもちいたコンデンサがたぜん反射はんしゃ蛍光けいこう顕微鏡けんびきょう構造こうぞう
  1. 対物たいぶつレンズ
  2. 蛍光けいこう検出けんしゅつする信号しんごう
  3. オイル
  4. カバーガラス
  5. 試料しりょう
  6. エバネッセントこう
  7. 励起れいきひかり
  8. 水晶すいしょうプリズム
落射がたぜん反射はんしゃ蛍光けいこう顕微鏡けんびきょう構造こうぞう
  1. 試料しりょう
  2. エバネッセントこう
  3. カバーガラス
  4. オイル
  5. 対物たいぶつレンズ
  6. 蛍光けいこう検出けんしゅつする信号しんごう
  7. 励起れいきこう

ぜん反射はんしゃ照明しょうめい蛍光けいこう顕微鏡けんびきょう(ぜんはんしゃしょうめいけいこうけんびきょう、Total internal reflection fluorescence microscope)、TIRF(Total Internal Reflection Fluorescence)顕微鏡けんびきょうエバネッセントじょう顕微鏡けんびきょうとは、カバーガラスなどのぜん反射はんしゃめん裏側うらがわトンネル効果こうかによりしみだすエバネッセントこう励起れいき光源こうげんとした顕微鏡けんびきょうである。

拡散かくさんしない光源こうげん必要ひつようなため、通常つうじょうレーザー光源こうげんもちいられる(オリンパスしゃにはくさびがたプリズムを使用しようした、アーク光源こうげんのシステムも存在そんざいする)。

原理げんり

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あぶらひた対物たいぶつレンズによる落射照明しょうめい対物たいぶつレンズ顕微鏡けんびきょうがわ中心ちゅうしんからはずれた場所ばしょ励起れいきこう入射にゅうしゃさせて、あぶらひたオイルカバーガラス境界きょうかいめんぜん反射はんしゃ発生はっせいさせるか、もしくは特殊とくしゅなコンデンサをあぶらひたとし、スライドガラス試料しりょう境界きょうかいめんぜん反射はんしゃこす角度かくど励起れいきこう入射にゅうしゃさせる。

すると、この境界きょうかいめんエバネッセントじょう形成けいせいされ、試料しりょうがわあつすうひゃくナノメートルが照明しょうめいされる。したがって、このあつみの範囲はんいでのみ励起れいきこうたった試料しりょうからの蛍光けいこう発生はっせいする。

このため、背景はいけいひかりノイズのすくない非常ひじょうくら状態じょうたいで、カバーガラス近傍きんぼう物質ぶっしつ励起れいきすることができる。この特徴とくちょうから、光学こうがく顕微鏡けんびきょう解像度かいぞうどをはるかにえた、たとえば蛍光けいこう分子ぶんしいち挙動きょどう観察かんさつすることも可能かのうである。

この顕微鏡けんびきょうにより情報じょうほう通信つうしん研究けんきゅう機構きこう研究けんきゅうグループが、ATP合成ごうせい酵素こうそ分子ぶんしモーターとしてまわっている様子ようす可視かし成功せいこうしている[1]など、in vivo実際じっさい生体せいたいない)における分子ぶんし挙動きょどうなどの研究けんきゅうについて活用かつようされている。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ http://www.biomolpresto.jst.go.jp/topixnishizaka1.html

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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