吉井よしい理り人じん

吉井よしい 理り人じん

千葉ちばロッテマリーンズ 監督かんとく #21
千葉ちばロッテマリーンズ投手とうしゅコーチ時代じだい （2021年ねん6月がつ6日にち 横浜よこはまスタジアム 左さは佐藤さとう都志つし也）
基本きほん情報じょうほう
国籍こくせき	日本にっぽん
出身しゅっしん地ち	和歌山わかやま県けん有田ありた郡ぐん吉備きび町まち（現げん：有田ありた川町かわまち）
生年月日せいねんがっぴ	(1965-04-20) 1965年ねん4月がつ20日はつか（59歳さい）
身長しんちょう 体重たいじゅう	188 cm 95 kg
選手せんしゅ情報じょうほう
投球とうきゅう・打席だせき	右みぎ投とう右みぎ打だ
ポジション	投手とうしゅ
プロ入いり	1983年ねん ドラフト2位い
初はつ出場しゅつじょう	NPB / 1985年ねん9月がつ16日にち MLB / 1998年ねん4月がつ5日にち
最終さいしゅう出場しゅつじょう	NPB / 2007年ねん9月がつ21日にち MLB / 2002年ねん9月がつ11日にち
経歴けいれき（括弧かっこ内ないはプロチーム在籍ざいせき年度ねんど）
選手せんしゅ歴れき
和歌山わかやま県立けんりつ箕島みしま高等こうとう学校がっこう 近鉄きんてつバファローズ (1984 - 1994) ヤクルトスワローズ (1995 - 1997) ニューヨーク・メッツ (1998 - 1999) コロラド・ロッキーズ (2000) モントリオール・エクスポズ (2001 - 2002) オリックス・ブルーウェーブ オリックス・バファローズ (2003 - 2007) 千葉ちばロッテマリーンズ (2007)
監督かんとく・コーチ歴れき
北海道ほっかいどう日本にっぽんハムファイターズ (2008 - 2012) 福岡ふくおかソフトバンクホークス (2015) 北海道ほっかいどう日本にっぽんハムファイターズ (2016 - 2018) 千葉ちばロッテマリーンズ (2019 - 2021) 日本にっぽん代表だいひょう (2021 - 2023) 千葉ちばロッテマリーンズ (2023 - )
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吉井よしい 理り人じん（よしい まさと、1965年ねん4月がつ20日はつか - ）は、和歌山わかやま県けん有田ありた郡ぐん吉備きび町まち（現げん：有田ありた川町かわまち）出身しゅっしんの元もとプロ野球やきゅう選手せんしゅ（投手とうしゅ、右みぎ投とう右みぎ打だ）、プロ野球やきゅう監督かんとく、体育たいいく学者がくしゃ。学位がくいは体育たいいく学がく修士しゅうし（筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいん・2016年ねん）。現在げんざいは千葉ちばロッテマリーンズの監督かんとくを務つとめる。

現役げんえき時代じだいは近鉄きんてつバファローズを皮切かわきりに、日本にっぽんプロ野球やきゅう（以下いか：NPB）4球団きゅうだん・メジャーリーグベースボール（以下いか：MLB）3球団きゅうだんでプレー。2007年ねんに現役げんえきを引退いんたいしてからは、野球やきゅう解説かいせつ者しゃとしての活動かつどう期間きかん（2013年ねん・2014年ねん）をはさみながら、パシフィック・リーグ3球団きゅうだんでのコーチを経へて、2023年ねんから千葉ちばロッテマリーンズの一軍いちぐん監督かんとくを務つとめる。

また、2014年度ねんど以降いこうは、筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいんの人間にんげん総合そうごう科学かがく研究けんきゅう科か博士はかせ前期ぜんき課程かてい体育たいいく学がく専攻せんこう野球やきゅうコーチング論ろん研究けんきゅう室しつの学生がくせいとして野球やきゅうのコーチング理論りろんを研究けんきゅう（詳細しょうさい後述こうじゅつ）。2016年ねんには、日本にほんハムの一軍いちぐん投手とうしゅコーチへ復帰ふっきする一方いっぽうで、プロ野球やきゅうシーズンの前まえに同どう課程かていから修士しゅうし（体育たいいく学がく）の学位がくいを授与じゅよされている。

経歴けいれき

プロ入いり前まえ

高校こうこうまでを和歌山わかやま県けんで過すごす。東尾ひがしお修おさむとは卒業そつぎょうした小学校しょうがっこう・中学校ちゅうがっこう・高校こうこうが同おなじで、吉井よしいは東尾ひがしおと同おなじ背番号せばんごう21を希望きぼうしていた。

中学生ちゅうがくせい時代じだいは陸上りくじょう競技きょうぎの円盤えんばん投とうで近畿きんき大会たいかいに出でたこともある。県立けんりつ箕島みしま高校こうこうでは2年生ねんせいの時とき、1982年ねん春はるの第だい54回かい選抜せんばつに控ひかえ投手とうしゅとして出場しゅつじょう。準々じゅんじゅん決勝けっしょうでは上野うえの山さん辰たつ行ゆき投手とうしゅ（同志社大どうししゃだい）をリリーフして甲子園こうしえん初はつ登板とうばんを果はたすが、エース榎田えのきだ健一郎けんいちろうを擁ようするPL学園がくえんに0-1で惜敗せきはい。1年ねん上じょうのチームメイトに住吉すみよし義則よしのり、畑山はたやま俊二しゅんじがいた。翌年よくねんにはエースとして第だい65回かい全国ぜんこく選手権せんしゅけんに駒こまを進すすめる。この大会たいかいでは3回戦かいせんに進出しんしゅつするが、津野つの浩ひろしのいた高知商こうちしょうに敗退はいたい。高校こうこう同期どうきに山下やました徳いさお人じんがいる。

1983年ねん11月22日にちに行おこなわれたドラフト会議かいぎにて近鉄きんてつバファローズから2位い指名しめいを受うけ、入団にゅうだん。

近鉄きんてつ時代じだい

2年ねん目めの1985年ねんに一軍いちぐん初はつ登板とうばんを果はたすと、4年ねん目めの1987年ねんには初はつ勝利しょうりを挙あげた。

1988年ねんは、抑おさえ投手とうしゅとして4月がつに4勝しょう0敗はい2S、16イニングを投なげて防御ぼうぎょ率りつ0.00という成績せいせきで月間げっかんMVPを獲得かくとく。以後いごも活躍かつやくを続つづけ、最終さいしゅう的てきに、50試合しあいに登板とうばんして10勝しょう2敗はい24セーブ、防御ぼうぎょ率りつ2.69の成績せいせきを残のこした。また、リーグトップの34セーブポイントを挙あげ、最優秀さいゆうしゅう救援きゅうえん投手とうしゅのタイトルを獲得かくとく。「10.19」でも登板とうばんした。

1989年ねんは、5勝しょう5敗はい20セーブ、防御ぼうぎょ率りつ2.99の好成績こうせいせきを残のこした。日本にっぽんシリーズでは、第だい2戦せん、第だい3戦せん、第だい5戦せん - 第だい7戦せんに登板とうばんした。第だい2戦せん、第だい3戦せん、第だい6戦せんはいずれも無む失点しってんで、特とくに、第だい2戦せん、第だい3戦せんの試合しあい終了しゅうりょうに際さいしては、相手あいての巨人きょじん打線だせんについて、加藤かとう哲郎てつろうらとともに（加藤かとう哲郎てつろう (野球やきゅう)#「巨人きょじんはロッテより弱よわい」騒動そうどうを参照さんしょう）「打うたれる気きがしない」、「気きの抜ぬける打線だせん」などと、広言こうげんしていた。第だい5戦せんでは、二死にし一いち・三塁さんるいの場面ばめんから、仰木おうぎ彬あきら監督かんとくの指示しじでウォーレン・クロマティを敬遠けいえんして原はら辰たつ徳とくと勝負しょうぶして満塁まんるい本塁打ほんるいだを打うたれ、シリーズの流ながれを大おおきく巨きょ人じんに傾かたむけさせることとなり、試合しあい終了しゅうりょう後ごの談話だんわでは、満塁まんるいとして投なげにくかったという趣旨しゅしのこと、あの球たまではいくら不調ふちょうの原はらでも打うつという趣旨しゅしのことなど、ショックを感かんじさせず、他人事たにんごとのように「独演どくえん会かい」状態じょうたいで話はなし続つづけたという。第だい7戦せんでは、登板とうばんを告つげられ、走はしってマウンドに行いくというパフォーマンスをやったが、中畑なかはた清きよしに「引退いんたいの花道かどう」となる本塁打ほんるいだを打うたれるなどし、走はしって疲づかれたという趣旨しゅしのコメントをした。

1990年ねんも主おもに抑おさえとして45試合しあいに登板とうばんし、8勝しょう9敗はい15セーブ、防御ぼうぎょ率りつ3.39の成績せいせきを収おさめた。

1991年ねんは21試合しあいの登板とうばんで2勝しょう1敗はい2セーブに留とまり、抑おさえの座ざは赤堀あかほり元之もとゆきに明あけ渡わたした。

1992年ねんは9試合しあいの登板とうばんに留とどまったが、防御ぼうぎょ率りつは2.31であった。

1993年ねんからは先発せんぱつ投手とうしゅに転向てんこうした。この時期じきには、一軍いちぐん監督かんとく・鈴木すずき啓示けいじとの間あいだで確執かくしつがあったことが報ほうじられている。

ヤクルト時代じだい

1995年ねんシーズン開幕かいまく直前ちょくぜんに西村にしむら龍次りゅうじとの交換こうかんトレードでヤクルトスワローズへ移籍いせき。ヤクルトでは先発せんぱつ陣じんの一角いっかくとして活躍かつやくし、先発せんぱつだけでの初はつの2桁けた勝利しょうりを挙あげ、初はじめて規定きてい投球とうきゅう回かいにも到達とうたつ、リーグ優勝ゆうしょう・日本一にっぽんいちに貢献こうけんした。

1996年ねんは、チームが低迷ていめいする中なか、先発せんぱつローテーションを守まもり二に年ねん連続れんぞく2桁けた勝利しょうりを達成たっせい。

1997年ねんは、8月がつ5日にちの読売よみうりジャイアンツ戦せんの3回かい裏うらに、バックネット裏うらにいたと思おもわれる観客かんきゃくがレーザーポインターによると思おもわれる光線こうせんを登板とうばん中ちゅうの吉井よしいの顔面がんめんに照射しょうしゃするという事件じけんが起おきた。眼めに光線こうせんを受うけた吉井よしいはすぐさまマウンドを下くだりバックネット裏うらを指さして抗議こうぎ。犯人はんにん・狙ねらった意図いとは未いまだ不明ふめいである。シーズンでは、終盤しゅうばんまで最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつのタイトル争あらそいに加くわわりハイレベルな戦たたかいをしていた。選手せんしゅの個人こじんタイトルにも理解りかいがあった（吉井よしい談だん）野村のむらは「個人こじんタイトルは選手せんしゅの勲章くんしょうだ」と言いって、あと数すうイニング無む失点しってんなら最優秀さいゆうしゅう防御ぼうぎょ率りつに手てが届とどく位置いちにいた吉井よしいに「せっかくのチャンスやないか」とわざわざ登板とうばん機会きかいをつくった。吉井よしいは「ありがとうございます！それなら投なげてきます！」と勇いさんでマウンドに上あがったものの、あえなく打うち込こまれてしまい防御ぼうぎょ率りつは2.99となる。タイトルを取とった広島ひろしまの大野おおの豊ゆたかとは0.14差さのリーグ4位いとなったものの、3年ねん連続れんぞくで二に桁けた勝利しょうりとなる自己じこ最高さいこうの13勝しょうを記録きろくし、リーグ優勝ゆうしょう・日本一にっぽんいちに貢献こうけんする。

同年どうねんシーズンオフにFA権けんを行使こうし。メジャーを含ふくむ8球団きゅうだんほどから声こえがかかり、ヤクルト残留ざんりゅうか移籍いせきかを悩なやむ吉井よしいに野村のむらは納会のうかいの席せきで「ヤクルトを出でなさい」と助言じょげんした。これについて吉井よしいは「この年とし、ヤクルトはリーグ優勝ゆうしょう、西武せいぶとの日本にっぽんシリーズにも勝かって2年ねんぶり4回かい目めの日本一にっぽんいちになった。僕ぼくは13勝しょう6敗はい。先発せんぱつとして3年ねん連続れんぞく2ケタ勝利しょうりを記録きろくした。指揮しきを執とる監督かんとくが戦力せんりょくダウンを危惧きぐして引ひき留とめるならまだしも、野村のむら監督かんとくの口くちから出でてきた言葉ことばはまったく逆ぎゃく。どういうつもりで言いっているのか一瞬いっしゅん、理解りかいできなかったが、疑問ぎもんはすぐに氷解ひょうかいした。野村のむら監督かんとくと言いえば「ID野球やきゅう」が代名詞だいめいし。アタマを使つかった野球やきゅう、論理ろんり的てきな解説かいせつで知しられるが、実際じっさいは情じょうに厚あつく、親身しんみになって選手せんしゅのことを考かんがえる監督かんとくだった。つまり、多おおくの球団きゅうだんがおまえを必要ひつようとしているし、請こわれるうちが華はな、外そとの世界せかいも知しってステップアップしてこいと尻しりをたたいてくれたのだ」と語かたっている。

メッツ時代じだい

1998年ねんに使用しようしたメッツ時代じだいのユニフォーム

団だん野村のむらを代理人だいりにんとして中日ちゅうにちドラゴンズ、読売よみうりジャイアンツ、西武せいぶライオンズ、阪神はんしんタイガース、横浜よこはまベイスターズの国内こくない5球団きゅうだんからの誘さそいを断ことわり、ニューヨーク・メッツと1年ねん20万まんドル＋出来高できだかで契約けいやく。NPB史上しじょう初はつのFA権けん行使こうしによるメジャー移籍いせきとなった。

1998年ねんは、4月がつ5日にちのピッツバーグ・パイレーツ戦せんでメジャー初はつ登板とうばん初はつ先発せんぱつを果はたし、7回かいを3安打あんだ無む失点しってんでメジャー初はつ勝利しょうりを挙あげる。5月21日にちのシンシナティ・レッズ戦せんでは、9安打あんだ3四球しきゅうながら1失点しってんに抑おさえ、野茂のも英雄ひでおに次つぎ日本人にっぽんじんメジャーリーガー史上しじょう2人にん目めの完投かんとう勝利しょうりを挙あげるなど、前半ぜんはん戦せんを16試合しあいの先発せんぱつで4勝しょう4敗はい、防御ぼうぎょ率りつ3.42、WHIP1.29の成績せいせきで折おり返かえす(6月がつに野茂のもがドジャースからメッツにトレード移籍いせきし再ふたたびチームメイトにもなった)。8月には背番号せばんごうを日本にっぽん時代じだいと同どう21に変更へんこうした。しかし、後半こうはん戦せんは13試合しあいの先発せんぱつで2勝しょう4敗はい、防御ぼうぎょ率りつ4.52、WHIP1.25の成績せいせきに終おわった。8月6日にちのサンフランシスコ・ジャイアンツ戦せんでは捕手ほしゅのマイク・ピアッツァと配はい球だまを巡めぐって口論こうろんになったが、その後ごは一緒いっしょに食事しょくじに出でかけるほどに仲なかが良よくなった。11月12日にちには2年ねん500万まんドルでメッツと再さい契約けいやく。

1999年ねんは、右みぎ膝ひざ痛つうにも悩なやまされ、前半ぜんはん戦せんは17試合しあいの登板とうばんで6勝しょう7敗はい、防御ぼうぎょ率りつ5.02、WHIP1.40の成績せいせきに終おわる。しかし、8月がつには2勝しょう1敗はい、防御ぼうぎょ率りつ2.51、WHIP0.80と好投こうとうしチームの月間げっかん最優秀さいゆうしゅう投手とうしゅに選えらばれ、9月5日にちのコロラド・ロッキーズ戦せんでは10勝しょう目めを記録きろく。8月がつ以降いこうは2試合しあいのリリーフ登板とうばんを含ふくむ11試合しあいに登板とうばんし5勝しょう1敗はい、防御ぼうぎょ率りつ2.31、WHIP0.96と復調ふくちょうした。アリゾナ・ダイヤモンドバックスとのディビジョンシリーズ第だい1戦せんでは、日本人にっぽんじんメジャーリーガー初はつのポストシーズン開幕かいまく投手とうしゅとなり、ランディ・ジョンソンと投なげ合あった。アトランタ・ブレーブスとのリーグチャンピオンシップシリーズ第だい1戦せんでも先発せんぱつしグレッグ・マダックスと投なげ合あった。

ロッキーズ時代じだい

2000年ねん1月がつ14日にち、トレードでコロラド・ロッキーズへ移籍いせき。4月26日にちのパイレーツ戦せんで日本人にっぽんじんメジャーリーガー史上しじょう2人にん目めの本塁打ほんるいだを放はなつ。また、アジア人じん初はつの盗塁とうるいも記録きろくしている。6月には3連勝れんしょうも記録きろくしたが、前半ぜんはん戦せんは17試合しあいの登板とうばんで4勝しょう9敗はい、防御ぼうぎょ率りつ5.55、WHIP1.47の成績せいせきに終おわる。9月3日にちのミルウォーキー・ブルワーズ戦せんで日本人にっぽんじんメジャーリーガー史上しじょう2人にん目めの通算つうさん500投球とうきゅう回かいに到達とうたつしたが、結局けっきょく後半こうはん戦せんも12試合しあいの登板とうばんで2勝しょう6敗はい、防御ぼうぎょ率りつ6.32、WHIP1.58と調子ちょうしを取とり戻もどせず、28日にちに右腕うわん上腕じょうわんの手術しゅじゅつを受うけシーズンを終おえた。

2001年ねんのスプリングトレーニング中なかに戦力せんりょく外がい通告つうこくを受うけた。

エクスポズ時代じだい

2001年ねん4月がつ13日にちにモントリオール・エクスポズと1年ねん30万まんドルで契約けいやく。先発せんぱつとロングリリーフを兼任けんにんし、4月がつ16日にちのメッツ戦せんでは新庄しんじょう剛志たけしと対戦たいせんし遊ゆうゴロに仕留しとめた。この試合しあい以降いこう16回かい2/3連続れんぞく無む失点しってんと好調こうちょうを続つづけた。6月8日にちのメッツ戦せんでは故障こしょうした伊良部いらぶ秀輝ひできに代かわり、先発せんぱつ登板とうばんを果はたし、6回かい0/3を2失点しってんに抑おさえたが打線だせんの援護えんごがなく、敗戦はいせん。8月8日にちのヒューストン・アストロズ戦せんでは延長えんちょう10回かいから登板とうばんし、2か月げつぶりの勝利しょうりとなるNPB/MLB通算つうさん100勝しょうを挙あげた。先発せんぱつでは11試合しあいの登板とうばんで2勝しょう7敗はい、防御ぼうぎょ率りつ5.56、WHIP1.56、リリーフでは31試合しあいの登板とうばんで2勝しょう0敗はい、防御ぼうぎょ率りつ4.03、WHIP1.15の成績せいせきを残のこした。12月21日にちには1年ねん30万まんドルでエクスポズと再さい契約けいやく。

2002年ねんのスプリングトレーニングでは最速さいそく92mph（約やく148km/h）を計時けいじするなど好調こうちょうを見みせ開幕かいまくから先発せんぱつとして起用きようされる。4月16日にちのシカゴ・カブス戦せんで5回かい3安打あんだ1失点しってんの投球とうきゅうで日本人にっぽんじんメジャーリーグ史上しじょう3人にん目めの通算つうさん30勝しょうに到達とうたつ。しかし、21日にちのメッツ戦せんで3回かい2/3を7安打あんだ3失点しってんと打うち込こまれ先発せんぱつローテーションから外はずれる。6月11日にちのデトロイト・タイガース戦せんで先発せんぱつに復帰ふっきしたが、4回かいにランドール・サイモンの打球だきゅうが右みぎ頬ほおに直撃ちょくげきし、降板こうばん。検査けんさでは異常いじょうは見みられず、20日はつかのカンザスシティ・ロイヤルズ戦せんに先発せんぱつし、5回かい7安打あんだ無む失点しってんの投球とうきゅうを見みせ、8月がつ6日にちのセントルイス・カージナルス戦せんでは3年ねんぶりの完投かんとう勝利しょうりを挙あげる。9月に左肩ひだりかたを痛いため、オフに手術しゅじゅつを受うける。12月5日にちにノンテンダーFAとなった。

オリックス・ブルーウェーブ／オリックス・バファローズ時代じだい

2003年ねん1月がつ7日にち、オリックス・ブルーウェーブと契約けいやく。古巣ふるす・近鉄きんてつとの開幕かいまく3連戦れんせんでは、自身じしん初はつの開幕かいまく投手とうしゅを務つとめたが勝かてなかった。その後ごも先発せんぱつとして役割やくわりを全まっとうできず中継なかつぎでも登板とうばんした。8月には左ひだり足首あしくびを手術しゅじゅつするなど年間ねんかん通とおして活躍かつやくできず、24試合しあいに登板とうばんしながら2勝しょうに留とまり期待きたいに応こたえられず、チームも投手とうしゅ陣じんの崩壊ほうかいで最下位さいかいに終おわった。

2004年ねんは3試合しあいの登板とうばんに留とまり、10月6日にちに戦力せんりょく外がい通告つうこくを受うける。他た球団きゅうだんとの交渉こうしょうはまとまらなかったが、ブルーウェーブが近鉄きんてつとの球団きゅうだん合併がっぺいにより『オリックス・バファローズ』となったことに伴ともない、4年ねんぶりに監督かんとくに就任しゅうにんした近鉄きんてつ時代じだいの恩師おんしでもある仰木おうぎ彬あきらが「彼かれ（吉井よしい）を必かならず残のこせ」と球団きゅうだんに進言しんげん。テストに合格ごうかくすれば再さい契約けいやくという条件じょうけんで2005年ねん2月がつにオリックスのキャンプにテスト参加さんか。仰木おうぎから高こう評価ひょうかを得えて再さい入団にゅうだんした。

2005年ねんは仰木おうぎ監督かんとくの下したで再出発さいしゅっぱつし、先発せんぱつを任まかされると2年ねんぶりに勝かち投手とうしゅになると負まけなしの6連勝れんしょうを果はたした。しかし、8月がつ13日にちのロッテ14回戦かいせん（スカイマークスタジアム）、雷かみなりの鳴なる試合しあいで2回かい持もたずに5失点しってんでノックアウトされ、敗戦はいせん投手とうしゅとなった。6連勝れんしょう後ごは5連敗れんぱいしてシーズンを終了しゅうりょうし、合併がっぺい球団きゅうだん1年ねん目めは15試合しあい、6勝しょう5敗はい、防御ぼうぎょ率りつ4.03の成績せいせきだった。

2006年ねんも先発せんぱつローテーションの一角いっかくとして活躍かつやく。3月29日にちの東北とうほく楽天らくてんゴールデンイーグルス戦たたかえ（フルキャストスタジアム宮城みやぎ）では、吉井よしいがマウンドに違和感いわかんを覚おぼえ、球場きゅうじょう関係かんけい者しゃが調しらべたところ、マウンドの中なかからクレイベース（煉瓦れんが状じょうのクレイの塊かたまり。明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょうなどのマウンドにも埋うまっている）が露出ろしゅつし、補修ほしゅうのため試合しあいが数すう十じゅう分間ふんかん中断ちゅうだんするという珍事ちんじが起おきた。この日ひは、5回かい1失点しってんの好投こうとうで勝利しょうり投手とうしゅとなり、史上しじょう5人にん目めの全ぜん球団きゅうだん勝利しょうりを達成たっせいした。この年としは、1997年ねん以来いらい9年ねんぶりにオールスターゲームにも出場しゅつじょう。第だい1戦せんでヤクルト時代じだいの本拠地ほんきょちである神宮球場じんぐうきゅうじょうでの凱旋がいせん登板とうばんを果はたした。最終さいしゅう的てきに19試合しあいの登板とうばんではあったが、日本にっぽん復帰ふっき後ご最多さいたの7勝しょうを挙あげた。

2007年ねんも先発せんぱつローテーション入いりし、4月がつ25日にちの楽天らくてん戦せんでは5回かい1失点しってんの好投こうとうで、相手あいて先発せんぱつの高卒こうそつルーキー・田中たなか将すすむ大だいに投なげ勝かったが、この勝利しょうりが現役げんえき最後さいごの勝利しょうりとなった。その後ごは不調ふちょうが続つづきテリー・コリンズ監督かんとくから中継なかつぎ降格こうかくを命めいじられた。しかし、先発せんぱつへのこだわりを持もっている吉井よしいは応おうじず、他た球団きゅうだんへの移籍いせきを求もとめた。

ロッテ時代じだい

2007年ねん6月がつ28日にち、平下ひらした晃司こうじとのトレードで千葉ちばロッテマリーンズへ移籍いせき。背番号せばんごうは高校こうこう同期どうきの山下やました徳いさお人じんが現役げんえき時代じだいにつけていた24で、山下やました引退いんたい後ごにつけた立川たちかわ隆史たかしからそのトレード相手あいての平下ひらしたを経へて引ひき継ついだものであった。移籍いせき後ごは、一軍いちぐん公式こうしき戦せん4試合しあいに先発せんぱつ。しかし、1勝しょうもできずに、防御ぼうぎょ率りつも13.14に終おわった。シーズン終了しゅうりょう後ごの10月がつ27日にちに、球団きゅうだんから戦力せんりょく外がい通告つうこくを受うけた。

通告つうこく直後ちょくごの吉井よしいは、アメリカ、台湾たいわん、韓国かんこくでのプレーも視野しやに入いれるほど、現役げんえき続行ぞっこうに強つよい意欲いよくを示しめしていた。やがて、「現役げんえきを続つづけると家族かぞくに迷惑めいわくがかかる」と考かんがえるようになったことから、現役げんえき引退いんたいを決きめた。

第だい1次じ日本にほんハムコーチ時代じだい

現役げんえき引退いんたい後ご、エージェントが各かく球団きゅうだんに売うり込こんだ結果けっか、北海道ほっかいどう日本にっぽんハムファイターズから連絡れんらくを受うけ、2008年ねんから日本にほんハムの一軍いちぐん投手とうしゅコーチに就任しゅうにんした。当初とうしょ、吉井よしい自身じしんは、コーチは「最低さいていな職業しょくぎょうやな」と思おもっていたため、「仕方しかたなしにやっていた」という。

その一方いっぽうで、ロッテは3月がつ11日にちに、日本にほんハムとのオープン戦せん（千葉ちばマリンスタジアム）を吉井よしいの引退いんたい試合しあいとして開催かいさいした。これは、メッツおよびロッテ在籍ざいせき時じの恩師おんしであるボビー・バレンタイン監督かんとくの計けいらいで実現じつげんしたものであり、打席だせきにもバレンタインが立たった。吉井よしいが投手とうしゅコーチになった時とき描えがいた理想りそう像ぞうが『仰木おうぎさん、野村のむらさん、バレンタイン、権藤ごんどうさん。この4名めい。そしてもう一人ひとり、メッツの投手とうしゅコーチボブ・アポダカからも大おおきな影響えいきょうを受うけています。彼かれは最初さいしょに会あった時とき「自分じぶんのことを一番いちばん知しっているのは自分じぶん自身じしんだから、君きみのことを俺おれに教おしえてくれ」と。日本にっぽんでそういうことを言いわれたことがなかったので衝撃しょうげきでした、この言葉ことばがコーチ人生じんせいで一番いちばんの礎いしずえになっているかもしれません。』と語かたっている。

日本にほんハムでは、2009年ねんまで一軍いちぐん投手とうしゅコーチ、2010年ねんに二に軍ぐん投手とうしゅコーチ、2011年ねんから2012年ねんまで再ふたたび一軍いちぐん投手とうしゅコーチを務つとめた。2012年ねんのシーズン終了しゅうりょう当初とうしょは、2013年ねんも一軍いちぐん投手とうしゅコーチを続つづけることを予定よていしていた。しかし、11月4日にちに、コーチ契約けいやくを更新こうしんせずに退団たいだんすることが球団きゅうだんから発表はっぴょうされた。退団たいだんへ至いたった背景はいけいに、2012年ねんから一軍いちぐん監督かんとくに就任しゅうにんした栗山くりやま英樹ひできとの間あいだで投手とうしゅの起用きようをめぐって確執かくしつがあったと報道ほうどうがあったが、後のちに吉井よしいと栗山くりやまは「チームの中なかには色々いろいろな意見いけんがあって、そのことには何なにも思おもっていない。」と、これを否定ひていしている。

野球やきゅう解説かいせつ者しゃ時代じだい

2013年ねんから2014年ねんまでは、北海道放送ほっかいどうほうそうや「FOX SPORTS」（FOX SPORTS ジャパンが当時とうじ日本にっぽん国内こくないで運営うんえいしていたBSのスポーツ専門せんもんチャンネル）の野球やきゅう解説かいせつ者しゃとして活動かつどう。FOX SPORTSでは主おもに、『BASEBALL CENTER』（FOX bs238でプロ野球やきゅう中継ちゅうけいの前後ぜんごに放送ほうそうする解説かいせつ番組ばんぐみ）でメインアナリストを務つとめた。その一方いっぽうで、北海道放送ほっかいどうほうそうと同おなじJRN加盟かめい局きょくで、地元じもと・関西かんさいのラジオ局きょくでもあるMBSラジオのプロ野球やきゅう中継ちゅうけい（『MBSタイガースライブ』）やスポーツ情報じょうほう番組ばんぐみにも不定期ふていきで登場とうじょう。2014年ねんには、NHK BS1でも、メジャーリーグ中継ちゅうけいの解説かいせつを務つとめた。

大学院だいがくいん在籍ざいせきとコーチ業ぎょうの両立りょうりつ

筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいんへの入学にゅうがく

2014年ねん4月がつには、自身じしんと同おなじ元もとプロ野球やきゅう選手せんしゅの工藤くどう公こう康やすし・仁志にし敏久としひさと共ともに、筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいんの人間にんげん総合そうごう科学かがく研究けんきゅう科か修士しゅうし課程かてい・スポーツ健康けんこうシステムマネジメント専攻せんこうへ入学にゅうがく。日本にっぽんハムコーチ時代じだい（第だい1期き）の指導しどうに対たいする反省はんせいから、「自分じぶんの経験けいけんを理論りろんで理解りかいしたうえで、言葉ことばで説明せつめいできるようになりたい」として、野球やきゅうコーチング論ろん研究けんきゅう室しつで野球やきゅうの指導しどうに関かんする理論りろんなどを研究けんきゅうするようになった。しかし、工藤くどうが11月1日にちに福岡ふくおかソフトバンクホークスの一軍いちぐん監督かんとくへ就任しゅうにんしたことを受うけて、工藤くどうから一軍いちぐん投手とうしゅコーチへの就任しゅうにんを打診だしん。11月20日にちには、2015年ねんから一軍いちぐん投手とうしゅコーチを務つとめることが球団きゅうだんから発表はっぴょうされた。

ソフトバンクコーチ時代じだい

2015年ねんには、工藤くどうと共ともに筑波大学つくばだいがくの大学院だいがくいんに引ひき続つづき在籍ざいせきしながら、ソフトバンクの投手とうしゅコーチとして主おもに一軍いちぐんのブルペンを担当たんとう。工藤くどうの監督かんとく就任しゅうにん1年ねん目めでのパシフィック・リーグ優勝ゆうしょう・日本にっぽんシリーズ制覇せいはに貢献こうけんした。その一方いっぽうで、投手とうしゅへの指導しどうと並行へいこうしながら、大学院だいがくいんでの研究けんきゅう活動かつどうの一環いっかんとしてクイックモーションの速はやい投手とうしゅに関かんする調査ちょうさを実施じっししている（詳細しょうさい後述こうじゅつ）。なお、球団きゅうだんはシリーズ終了しゅうりょう後ごに、三軍さんぐんコーチへの異動いどうを打診だしん。しかし、吉井よしいが大学院だいがくいんに提出ていしゅつする修士しゅうし論文ろんぶんの執筆しっぴつを理由りゆうに打診だしんを辞退じたいしたため、球団きゅうだんは11月3日にちに吉井よしいの退団たいだんを発表はっぴょうした。

第だい2次じ日本にほんハムコーチ時代じだい

吉井よしいのソフトバンク退団たいだんを受うけて、日本にほんハムでは、吉井よしいに対たいして一軍いちぐん投手とうしゅコーチへの復帰ふっきを打診だしん。その結果けっか、「（復帰ふっきに際さいして球団きゅうだん・吉井よしい）双方そうほうの障壁しょうへきがなくなった」という結論けつろんに達たっしたため、2015年ねん11月29日にちに吉井よしいの一軍いちぐん投手とうしゅコーチ復帰ふっきを発表はっぴょうした。日本にほんハムへは4年ねんぶりの復帰ふっきで、背番号せばんごうは前回ぜんかいの在籍ざいせき期間きかん中ちゅうと同おなじく81。コーチ復帰ふっきの記者きしゃ会見かいけんでは、「『（筑波大学つくばだいがくの大学院だいがくいんで）研究けんきゅうの道みちに進すすもうか』と思おもった時ときに、（日本にほんハムから）熱心ねっしんに誘さそってもらった。今いまの自分じぶんの年齢ねんれい（50歳さい）では『まだ現場げんばで指導しどうできる』と思おもっているので、（誘さそいを）断ことわる理由りゆうも見付みつからなかった」と述のべた。なお、復帰ふっきが決きまってからは、年末年始ねんまつねんしを返上へんじょうしながら修士しゅうし論文ろんぶんを仕上しあげた。

2016年ねんには、日本にほんハムの一軍いちぐん投手とうしゅコーチとして、アメリカのアリゾナ州しゅうで実施じっしされた春季しゅんき一軍いちぐんキャンプに帯同たいどう。キャンプ開始かいし前まえの1月がつ上旬じょうじゅんに修士しゅうし論文ろんぶんを筑波大学つくばだいがくへ提出ていしゅつできたため、口述こうじゅつ試験しけんの結果けっか、修士しゅうし号ごうの取得しゅとくが決きまった。修士しゅうし号ごうの授与じゅよ後ごは、栗山くりやま監督かんとくの下したで2018年ねんまで日本にほんハムの一軍いちぐん投手とうしゅコーチを務つとめていたが、同年どうねんシーズン終了しゅうりょう後ごの10月がつ16日にちに退団たいだん。退団たいだん当初とうしょは、浪人ろうにん生活せいかつを送おくる可能かのう性せいをほのめかしていた。

ロッテコーチ時代じだい

現役げんえきの投手とうしゅとして最後さいごに所属しょぞくした千葉ちばロッテマリーンズが、日本にほんハムを再ふたたび退団たいだんしたばかりの吉井よしいに対たいして、コーチへの就任しゅうにんを打診だしん。2018年ねん11月1日にちに、2019年ねんより、一軍いちぐん投手とうしゅコーチとして12年ねん振ふりにロッテに復帰ふっきすることが発表はっぴょうされた。現役げんえき時代じだいに所属しょぞくしたチームのコーチに就任しゅうにんすることは初はじめてで、背番号せばんごうも初はじめて71を着用ちゃくようした。

コーチへの就任しゅうにん後ごは、投手とうしゅ陣じんに対たいする登板とうばんの管理かんりを徹底てっていさせたことによって、救援きゅうえん投手とうしゅの負担ふたんを軽減けいげん。実際じっさいに3試合しあい以上いじょうの連投れんとうを減へらしたこともあって、2020年ねん・2021年ねんにはチームの救援きゅうえん防御ぼうぎょ率りつがリーグ2位いに達たっしたほか、チームとしては36年ねん振ふりの2年ねん連続れんぞく2位い以上いじょうの達成たっせいに貢献こうけんした。

また、佐々木ささき朗あきら希のぞみ（筑波大学つくばだいがくOBの國保こくほ陽平ようへいが岩手いわて県立けんりつ大船渡おおふなと高等こうとう学校がっこうで指導しどうした右みぎ投手とうしゅ）が同校どうこうから入団にゅうだんした2020年ねんには、佐々木ささきに対たいして「一軍いちぐんどころか二に軍ぐん（イースタン・リーグ）の公式こうしき戦せんにも一切いっさい登板とうばんさせない代かわりに、春季しゅんきキャンプからレギュラーシーズンの終盤しゅうばんまで一軍いちぐんに帯同たいどうさせながらトレーニングを積つませる」という異例いれいの育成いくせい方針ほうしんを講こうじた。佐々木ささきが投とうじるストレートの球速きゅうそくは高校こうこう時代じだいに163km/h（高校こうこう野球やきゅうの公式こうしき戦せんにおける最速さいそく記録きろく）に達たっしていたが、吉井よしいは國保こくほと同様どうように、「160km/h以上いじょうの剛つよし速球そっきゅうを投なげられるだけの技術ぎじゅつを佐々木ささきが持もっていても、その負荷ふかに耐たえうるだけの身体しんたいが備そなわっていなければ必かならず故障こしょうにつながる」と判断はんだん。一軍いちぐん監督かんとくで内野ないや手しゅ出身しゅっしんの井口いぐち資し仁じんから佐々木ささきの育成いくせいを一任いちにんされていたこともあって、一軍いちぐんの先発せんぱつローテーションを担になう投手とうしゅの調整ちょうせい法ほうを間近まぢかで見みられる環境かんきょうに佐々木ささきを置おきながら、身体しんたいに負担ふたんの掛かかりにくい投球とうきゅうフォームを固かためることに相当そうとうの時間じかんを割さいた。佐々木ささきは、この方針ほうしんの下したで2021年ねんに一軍いちぐんの公式こうしき戦せんで3勝しょうを挙あげると、2022年ねん4月がつ10日とおかの対たいオリックス戦せん（ZOZOマリンスタジアム）でNPB公式こうしき戦せん28年ねん振ふり（令れい和わ時代じだい初はつ）の完全かんぜん試合しあいを歴代れきだい最年少さいねんしょうの20歳さい5か月げつで達成たっせいしている。

野球やきゅう日本にっぽん代表だいひょう投手とうしゅコーチ／ロッテピッチングコーディネーター時代じだい

野球やきゅう日本にっぽん代表だいひょう投手とうしゅコーチ時代じだい
(2023年ねん3月がつ11日にち)

ロッテの一軍いちぐん投手とうしゅ陣じんが2021年ねんにリーグ5位いのチーム防御ぼうぎょ率りつと失点しってん数すうを記録きろくしたことなどから、同年どうねん限かぎりで一軍いちぐんコーチを退任たいにんした。ただし、ロッテが球団きゅうだん本部ほんぶにコーディネーター部門ぶもんを新設しんせつしたことを受うけて、2022年ねんにも「ピッチングコーディネーター」という肩書かたがきでロッテに在籍ざいせき。「一いち・二に軍ぐんの監督かんとくやコーチとのチーム状況じょうきょうに関かんする情報じょうほうの共有きょうゆう、全ぜん選手せんしゅの状態じょうたいや課題かだいの把握はあく」「中なか・長期ちょうき的てきな視点してんによる強化きょうか施策しさくの策定さくていと実施じっし」「データを活用かつようした課題かだいの抽出ちゅうしゅつと解決かいけつ策さくの作成さくせい」「現場げんば（チーム）とフロントなどのスタッフとの調整ちょうせい」「海外かいがい球界きゅうかいにおける最新さいしん事情じじょうの収集しゅうしゅう」といった役割やくわりを一いち手てに担になっていた。

その一方いっぽうで、2021年ねんシーズンまで日本にほんハムの監督かんとくを務つとめていた栗山くりやまが同年どうねん12月がつから野球やきゅう日本にっぽん代表だいひょうの監督かんとくへ転身てんしんしたことに伴ともなって、日本にっぽん代表だいひょうチームの投手とうしゅコーチへ就任しゅうにん。2022年ねん3月がつには、MLBで最先端さいせんたんのシステムやトレーニング方法ほうほうを学まなぶ目的もくてきで、ロッテ球団きゅうだんに籍せきを置おきながらロサンゼルス・ドジャースのスプリング・トレーニングに「短期たんきコーチ」として参加さんかした。

ロッテ監督かんとく時代じだい

2022年ねん10月がつ7日にちに、千葉ちばロッテマリーンズの監督かんとくに就任しゅうにんすることが球団きゅうだんから発表はっぴょう。発表はっぴょうの3日にち後ご（10日とおか）には、フェニックスリーグ（阪神はんしんとの開幕かいまく戦せん）でチームの指揮しきを始はじめた。背番号せばんごうは、近鉄きんてつ・メッツ時代じだいにも着用ちゃくようした21。

2022年ねんのレギュラーシーズン終盤しゅうばんまでは、ロッテとのピッチングコーディネーター契約けいやくをこの年としで満了まんりょうした後のちに、2023年ねんのWBCに向むけて日本にっぽん代表だいひょうチームの投手とうしゅコーチへ専念せんねんすることを予定よていしていた。しかし、井口いぐちが2022年ねんレギュラーシーズン最終さいしゅう戦せん（10月がつ2日にちの対たいソフトバンク戦せん）終了しゅうりょう後ごのセレモニーで、監督かんとく職しょくを退しりぞくことを突如とつじょ表明ひょうめい。球団きゅうだんではこの表明ひょうめいを受うけて、「『2025年ねんまでにチームを常勝じょうしょう軍団ぐんだんにさせる』というビジョンを井口いぐちから引ひき継つげる人材じんざい」として、吉井よしいに白羽しらはの矢やを急遽きゅうきょ立たてた。吉井よしいがNPBの現場げんばへ復帰ふっきすることは2021年ねんのコーチ退任たいにん以来いらい2シーズン振ふりだが、本人ほんにんは監督かんとくへの就任しゅうにんに際さいして、「ただただ驚おどろいている。これまでコーチとしての役割やくわりで勉強べんきょうしながらやってきたが、全体ぜんたいのマネジメントを任まかされる立場たちばになるので、身みが引ひき締しまるような思おもいがする」とコメント。そのうえで、「選手せんしゅのパフォーマンスを向上こうじょうさせること」「選手せんしゅの人間にんげん力りょくを向上こうじょうさせること」「チームが勝かつこと」を公約こうやくに掲かかげた。

2021年ねんから務つとめている野球やきゅう日本にっぽん代表だいひょうチームでの投手とうしゅコーチについては、第だい5回かいワールド・ベースボール・クラシック（WBC）の本ほん大会たいかいが2023年ねんのNPBレギュラーシーズン開幕かいまく前まえ（オープン戦せんの期間きかん中ちゅう）に組くまれていたことから、ロッテの監督かんとくへ就任しゅうにんした後のちも球団きゅうだんの方針ほうしんで本ほん大会たいかいが終了しゅうりょうするまで兼務けんむしていた。代表だいひょうチームでの活動かつどうを優先ゆうせんする時期じきには、一軍いちぐんヘッド兼けん打撃だげきコーチの福浦ふくうら和也かずやがチーム全体ぜんたいの指導しどうに当あたっていたが、自身じしんもコーチ陣じんとのオンラインミーティングに参加さんか。さらに、睡眠すいみん時間じかんを削けずってまでオープン戦せんの映像えいぞうをすべて確認かくにんするなど、チーム状況じょうきょうの把握はあくに努つとめていた。日本にっぽん代表だいひょうチームはWBCで2009年ねんの第だい2回かい大会たいかい以来いらい14年ねん振ふりに優勝ゆうしょうしたが、自身じしんの教おしえ子ごに当あたるダルビッシュ有ゆう、大谷おおや翔しょう平たいら、佐々木ささきを軸じくに先発せんぱつ投手とうしゅ陣じんを構成こうせいできたことから、WBCの閉幕へいまくを経へてロッテの一軍いちぐんへ再ふたたび合流ごうりゅうした際さいには「ダルビッシュと大谷おおやは（自分じぶんの関知かんちしないところで）勝手かってにうまくなったので、2人ふたりには何なにも教おしえていない」「（チームの最年長さいねんちょう選手せんしゅで現役げんえきのメジャーリーガーで唯一ゆいいつ2月がつの代表だいひょう合宿がっしゅくから参加さんかしていた）ダルビッシュは（コーチ兼任けんにん投手とうしゅのような役回やくまわりで自分じぶんの仕事しごとを）かなり手伝てつだってくれた。彼かれの一言ひとことでチームが一気いっきにまとまったので、コーチとしては楽らくな気持きもちで仕事しごとに臨のぞめた」と語かたっていた。

選手せんしゅとしての特徴とくちょう

野茂のも英雄ひでおに競馬けいばを教おしえた見返みかえりにフォークボールを教おそわった。MLB在籍ざいせき中ちゅうに記者きしゃ会見かいけんで「僕ぼくのフォークボールは野茂のも直伝じきでんのものです」と語かたっている。

それまで150km/h近ちかい直球ちょっきゅうで三振さんしんを取とっていた吉井よしいだが、当時とうじ主おもに投なげていた変化球へんかきゅうもシュートだったためストッパーとしては奪だつ三振さんしん数すうが少すくなかった。しかしフォーク習得しゅうとく後ごは先発せんぱつで奪だつ三振さんしんが増ふえ、1996年ねんには145奪だつ三振さんしんを記録きろくしている。また、ラモン・マルティネス直伝じきでんという「メキシカン・カーブ」なる変化球へんかきゅうを操あやつる（親指おやゆびではなく、人差ひとさし指ゆびに力ちからを入いれて投なげるタイプのカーブの一種いっしゅ）。90年代ねんだい中盤ちゅうばん-後半こうはんごろは野茂のもと一緒いっしょにオフシーズンにバラエティ番組ばんぐみに出でることもあった。

2022年ねん7月がつに『フルタの方程式ほうていしき』で語かたったところによると、軸じく足あしで押おし込こんで蹴けり足あしをつっかえ棒ぼうのように踏ふみ込こむロジャー・クレメンスの投なげ方かたをMLBから輸入ゆにゅうしたことで、日本にっぽん球界きゅうかい復帰ふっき後ごの引退いんたい間際まぎわの頃ころにある程度ていど成績せいせきが持もち直なおしたという。本人ほんにんはこの体からだの使つかい方かたを「一流いちりゅう投手とうしゅの共通きょうつう点てん」と主張しゅちょうしている。また、フォークも挟はさんだ指ゆびがC字じを描えがくように巻まいた方ほうがよく落おちる、球たまが上うえから下したへ抜ぬける方ほうが良よいとしている。「フォークを多た投とうすると肘ひじを傷いためる」という一般いっぱん的てきな野球やきゅう論ろんに対たいしては「何なにを投なげても傷いためる」と反論はんろんしており、そういう論ろんが浸透しんとうしたこともあって2020年代ねんだいには外国がいこく人じん選手せんしゅもフォークを教おしえて欲ほしいと頼たのむようになったと話はなしている。

人物じんぶつ

愛称あいしょうは「おいやん」。

趣味しゅみはギター、競馬けいば。極度きょくどの嫌煙けんえん家かである。

野球やきゅうファンの間あいだでは「雷かみなりが嫌きらい」というイメージが定着ていちゃくしていた。 このイメージがついたきっかけは1995年ねん8月がつ6日にちの広島東洋ひろしまとうようカープ戦たたかえ（明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょう）に先発せんぱつした時ときの事ことで、それまで吉井よしいは14先発せんぱつで8勝しょう3敗はい2完封かんぷうの好成績こうせいせきを残のこしていたが、3回かい頃ごろから雷鳴らいめいが轟とどろき稲妻いなづまが走はしり始はじめた。すると突然とつぜん、それまでセ・リーグで最もっとも与あずか四死球ししきゅうが少すくない投手とうしゅだった吉井よしいの制球せいきゅうが乱みだれ始はじめ、四球しきゅうを連発れんぱつ。結局けっきょく2回かい2/3を8失点しってんでノックアウト、試合しあいも4-15で大敗たいはいした。ノックアウト後ごにベンチに戻もどった際さい、「雷かみなりが気きになってしまって…」とチームメイトに話はなしたところを野村のむら克也かつや監督かんとくに聞きかれ、試合しあい後ごに野村のむらが「（吉井よしいは）雷かみなりが怖こわいって言いうんだよ」と報道陣ほうどうじんに語かたった事ことがきっかけでこのイメージが定着ていちゃくすることになった。実際じっさいには雷かみなりはそこまで怖こわくないという。

大阪おおさか近鉄きんてつバファローズの最後さいごの試合しあいには対戦たいせん相手あいてのオリックスの選手せんしゅとして参加さんかしていたが、試合しあい後ごに行おこなわれた梨なし田でん昌孝まさたか監督かんとくの胴上どうあげにベンチから猛もうスピードで駆かけ寄より参加さんかした（当時とうじオリックスに在籍ざいせきしていた元もと近鉄きんてつの大島おおしま公一こういち、ユウキも同様どうように参加さんかしていた）。

公式こうしきブログでは、選手せんしゅ達たちを独特どくとくなニックネームで表現ひょうげん。また、記事きじの最後さいごには、「ほな、また」（「それじゃ、また」という意味いみの関西かんさい弁べん）という言葉ことばを必かならず用もちいている。

2013年ねん11月25日にち、ブログによるとJRA（日本中央競馬会にっぽんちゅうおうけいばかい）の馬主ばしゅ登録とうろく申請しんせいが認みとめられたこと報告ほうこくした。

2016年ねん1月がつ23日にち、所有しょゆう馬ばのフォーシーム（牝馬ひんば、父ちちダイワメジャー、母ははマイヴィヴィアン、母はは父ちちダンシングブレーヴ）が初はつ出走しゅっそうした。フォーシームは中央ちゅうおう競馬けいばでは勝かち星ぼしを挙あげられず、名古屋なごや競馬けいばに移籍いせきした。その時点じてんでの吉井よしいは地方ちほう競馬けいばの馬主ばしゅ資格しかくがなかったため馬主ばしゅ名義めいぎは生産せいさん者しゃのものとなっていた。ちなみに、同どう馬うまの半はん兄あににJRAでG14勝しょうを挙あげたメイショウサムソンがいる。

吉井よしいが千葉ちばロッテマリーンズ監督かんとくに就任しゅうにんした後のち、2022年ねん10月がつ21日にちの浦和うらわ競馬けいばにて所有しょゆうするリジン（牡おす3歳さい・浦和うらわ：水野みずの貴史たかし厩舎きゅうしゃ）がデビュー戦せんで勝利しょうりを挙あげている。

仰木おうぎ彬あきらとの関係かんけい

1988年ねんから近鉄きんてつ監督かんとくに就任しゅうにんした仰木おうぎ彬あきらは、投手とうしゅ起用きようの不規則ふきそくさなどから、投手とうしゅコーチの権藤ごんどうや一部いちぶの投手とうしゅとの確執かくしつがあった。

吉井よしいについては、同年どうねん10.19のダブルヘッダーでリリーフ登板とうばんした第だい1試合しあい、9回かい終了しゅうりょう前まえに阿波あわ野のに交替こうたいさせられ、ロッカーのドアを蹴けり上あげていたという。

1989年ねん、近鉄きんてつは、マジックナンバー1で迎むかえた10月14日にちの福岡ふくおかダイエーホークス戦たたかえ（藤井寺ふじいでら球場きゅうじょう）で、仰木おうぎ監督かんとくは、そのシーズンも通とおして抑おさえ投手とうしゅを務つとめていた吉井よしいではなく、阿波あわ野のを優勝ゆうしょう決定けっていの場面ばめんで投なげさせた。吉井よしいは、グラウンドでの胴上どうあげをよそに、室内しつない練習れんしゅう場じょうで用具ようぐに当あたり散ちらして、権藤ごんどう投手とうしゅコーチが懸命けんめいに慰なぐさめた。シーズン終了しゅうりょう後ご、権藤ごんどうはまだ契約けいやく年ねんが残のこっていたにもかかわらず退団たいだんした（仰木おうぎと権藤ごんどうの確執かくしつについては、権藤ごんどう博ひろしを参照さんしょう）。

仰木おうぎ著ちょ『燃もえて勝かつ』では、10.19や1989年ねんの優勝ゆうしょう決定けっていなどに関かんする記述きじゅつで吉井よしいへの言及げんきゅうがほとんどない。しかし、2005年ねん、前述ぜんじゅつのとおり、オリックスの監督かんとくに就任しゅうにんした仰木おうぎが吉井よしいをオリックスに再さい入団にゅうだんさせた。

上記じょうきのように仰木おうぎの厳きびしい起用きよう法ほうに反発はんぱつ心しんを抱だいたこともあったが、根本こんぽん的てきには後述こうじゅつのように仰木おうぎに感謝かんしゃと尊敬そんけいの気持きもちも抱だいていた。プロ4年ねん目めの夏なつ当時とうじヘッドコーチだった仰木おうぎから「吉井よしい、来年らいねんはお前まえを良よい場面ばめんで使つかうからな」と言いわれ、もちろん仰木おうぎが監督かんとくになるとは聞きかされておらず

『「この人ひと、何なに言いっているんや」って。でも、その年としのオフは何なにか暗示あんじにかけられるように、大だい活躍かつやくするイメージができていました。この言葉ことばに支ささえられ、練習れんしゅうに取とり組くみ、キャンプ、オープン戦せんでも充実じゅうじつした日々ひびを過すごすことができ、その年とし実際じっさいに活躍かつやくし、やっとプロ野球やきゅう選手せんしゅになれたと思おもえました。仰木おうぎさんは、試合しあいでは厳きびしい使つかい方かたをするんですが、打うたれた後のちなどに球場きゅうじょう内ないを走はしっていると、いきなり一緒いっしょに走はしってきて並なみ走そうしながら「どや、疲つかれたか？へこたれるなよ！」と言いったりしてくれる人ひとなんです。だからこの人ひとのために頑張がんばろうと思おもわせてくれる方ほうでしたね。』

と語かたっている。

その後ご、日本にほんハム投手とうしゅコーチであった2011年ねんに、指導しどう者しゃの立場たちばになって「あの頃ころの仰木おうぎさんや権藤ごんどうさんが行おこなっていたことが初はじめてわかったような気きがする」と語かたった。

野村のむら克也かつやとの関係かんけい

1995年ねんに近鉄きんてつからヤクルトへ移籍いせき。その時ときの監督かんとくが野村のむらで、メジャー移籍いせき後ご、そして引退いんたい後ごもことあるごとに野村のむらへの感謝かんしゃの言葉ことばを口くちにしている。

「近鉄きんてつでそれほど活躍かつやくしていなかったのに一人前いちにんまえ扱あつかいをしてくれて、3年間ねんかん大事だいじに使つかっていただきました。言葉ことばとは裏腹うらはらに選手せんしゅをすごく大事だいじに思おもう使つかい方かたをしてくださった」

「本当ほんとうに尊敬そんけいする方ほう。全すべての面めんで影響えいきょうを受うけました」

「近鉄きんてつの時ときは何なにも考かんがえず投なげていた。まさに野蛮やばんな勇気ゆうきだったが、ヤクルトでID野球やきゅうに接せっし、準備じゅんびすることの大切たいせつさを知しった」

「言葉ことばとは裏腹うらはらに、選手せんしゅのことをすごく大事だいじに思おもってくれる起用きようの仕方しかたをしていた。それは自分じぶんがコーチになって気きづいた部分ぶぶんでもあります」

「最もっとも影響えいきょうを受うけたのは、選手せんしゅがやることを尊重そんちょうする、理由りゆうあってやっていることをしっかり認みとめてあげる、ということ。指導しどう者しゃとしても大事だいじにしています」

「選手せんしゅをやる気きにさせるのがすごくうまい監督かんとくでした。たとえば、先発せんぱつで投なげていて、終盤しゅうばんに打うたれて負まけたとします。でも次つぎの試合しあいでも、また同おなじような場面ばめんで使つかってくれるし、ピンチがきても替かえないのです。普通ふつうなら、一度いちど失敗しっぱいしたら、替かえますよね。でも、野村のむら監督かんとくは、一度いちど失敗しっぱいしても、また使つかってくれるんです。起用きよう方法ほうほうで選手せんしゅのやる気きを引ひき出だすのがうまい。ある意味いみ、情じょうに厚あつい監督かんとくです。野村のむら監督かんとくというと、ID野球やきゅう、データ野球やきゅうというイメージがあるかもしれません。もちろんデータは大事だいじにするのですが、データ通どおりにやれということではなく、たとえば、マウンドでパニックになったときに自分じぶんを取とり戻もどす材料ざいりょうとしてデータを使つかいなさい、準備じゅんびとして頭あたまに入いれておきなさい、という考かんがえ方かたでした」

などと感謝かんしゃを表あらわしていた。

「コーチ経験けいけんを積つんだ今いま、あらためて振ふり返かえってその教おしえが参考さんこうになっている指導しどう者しゃは?」との問といには、野村のむらと共ともに近鉄きんてつ時代じだいの投手とうしゅコーチだった権藤ごんどう博ひろしの名なを挙あげている。

研究けんきゅう活動かつどう

筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいんでの指導しどう教官きょうかんは、工藤くどう公こう康やすしの在学ざいがく中ちゅうと同おなじく、准じゅん教授きょうじゅの川村かわむら卓たく。川村かわむらが筑波大学つくばだいがく硬式こうしき野球やきゅう部ぶの監督かんとくでもあることから、在学ざいがく中ちゅうには、野球やきゅうのコーチング理論りろんやプロ野球やきゅう選手せんしゅのクイックモーションを研究けんきゅうした。

ソフトバンクの投手とうしゅコーチ時代じだいには、「クイックモーションの速はやい投手とうしゅ」という五十嵐いがらし亮太りょうた・二に保ほ旭あさひに対たいして、指導しどうの合間あいまにき取きとり調査ちょうさや投球とうきゅうフォームの撮影さつえいを実施じっししていた。吉井よしいによれば、この調査ちょうさや撮影さつえいで得えられたデータを、修士しゅうし論文ろんぶんに反映はんえいさせたという。その結果けっか、日本にほんハムの投手とうしゅコーチへ復帰ふっきした2016年ねんに、修士しゅうし号ごうを取得しゅとくした。ちなみに吉井よしいは、修士しゅうし論文ろんぶんの口述こうじゅつ試験しけんに合格ごうかくしたことを伝つたえる公式こうしきブログ内ないの記事きじに、「これで終おわりじゃないので、これからももっと勉強べんきょうしていいコーチになりたいと思おもう」という抱負ほうふを記しるしている。

2015年ねんのシーズン終了しゅうりょう後ごにソフトバンクを退団たいだんしてからは、修士しゅうし論文ろんぶんの執筆しっぴつを優先ゆうせんしながら、自身じしんと同おなじタイミングでオリックスのコーチを退しりぞいたばかりの大島おおしま公一こういちへ川村かわむら研究けんきゅう室しつの門もんを叩たたくことを勧すすめた。「コーチとしての指導しどうに限界げんかいを感かんじていた」という大島おおしまは、2016年ねんから筑波大学つくばだいがく大学院だいがくいんの人間にんげん総合そうごう科学かがく研究けんきゅう科かへ進学しんがくすると、川村かわむら研究けんきゅう室しつで打撃だげきの動作どうさや高卒こうそつプロ野球やきゅう選手せんしゅの育成いくせい環境かんきょうに関かんする研究けんきゅうに従事じゅうじ。2019年ねんから硬式こうしき野球やきゅうクラブのイートファクトリーベースボールクラブ（チーム名めいは「満まんマルビリケンズ」）の初代しょだい監督かんとくを務つとめた後のちに、母校ぼこうの1つである法政大学ほうせいだいがくの野球やきゅう部ぶに2021年ねんから助監督じょかんとくとして復帰ふっきしている。

佐々木ささき朗あきら希まれの育成いくせいについて

本人ほんにんは2022年ねん7月がつに『フルタの方程式ほうていしき』で佐々木ささきについて最初さいしょから「誰だれが面倒めんどうみんのやろ?絶対ぜったい自分じぶんやんな」と考かんがえていた、責任せきにんの所在しょざいを明確めいかくにするために自分じぶん1人ひとりで指導しどうしたと明あかしている。

また、2試合しあい連続れんぞくの完全かんぜん試合しあい達成たっせいを目前もくぜんにしながら8回かいで降板こうばんした2022年ねん4月がつ17日にちの試合しあいについては「6回かいで降板こうばんさせたかった」と説明せつめいしている。佐々木ささきの育成いくせいはメディカルからのデータの提供ていきょうと自分じぶんの所見しょけんを総合そうごうして決きめ、佐々木ささき本人ほんにんからの申告しんこくも聞きいていた。佐々木ささきのことは放はなっておいても成長せいちょうするタイプだと見みていた一方いっぽう、故障こしょうさせたらまずいと憂慮ゆうりょしていた。

本来ほんらいは1年ねん目めから登板とうばん予定よていであったが、新型しんがたコロナウイルス感染かんせん拡大かくだいの影響えいきょう、及および感染かんせん拡大かくだい中ちゅう本人ほんにんが思おもったより練習れんしゅうしていなかったことで育成いくせいプランの進捗しんちょくが遅おくれ、結果けっか的てきに初はつ登板とうばんが延のびたという。

佐々木ささきのことは「20歳さいになる前まえから話はなしてても自分じぶんのことが分わかってる」「自分じぶんが納得なっとくしないと（メニューを）やらないし、自分じぶんに合あってるかどうかって判断はんだんしてやる」と良よくも悪わるくも自分じぶんの判断はんだんに従したがうタイプである一方いっぽうで自分じぶんを客観きゃっかん視しできると評ひょうしている。佐々木ささきにはダルビッシュ有ゆうや大谷おおや翔しょう平たいらのような独特どくとくの空間くうかん把握はあく能力のうりょくも共通きょうつうして備そなわっていると主張しゅちょうしている。吉井よしいは「前ぜんシーズンから20%以上いじょう投球とうきゅう回数かいすうが増ふえないようにする」というアメリカ球界きゅうかい流りゅうの選手せんしゅ管理かんりを佐々木ささきに適用てきようしている間あいだに、他たの投手とうしゅも同おなじように管理かんりしなければならないと感かんじるようになった。

詳細しょうさい情報じょうほう

年度ねんど別べつ投手とうしゅ成績せいせき

年とし 度ど	球たま 団だん	登とう 板いた	先さき 発はつ	完かん 投とう	完かん 封ふう	無む 四よん 球たま	勝かち 利り	敗はい 戦せん	セ 丨 ブ	ホ 丨 ル ド	勝かち 率りつ	打だ 者もの	投とう 球たま 回かい	被ひ 安やす 打だ	被ひ 本ほん 塁るい 打だ	与あずか 四よん 球たま	敬けい 遠とお	与あずか 死し 球たま	奪だつ 三さん 振ふ	暴 投とう	ボ 丨 ク	失しつ 点てん	自じ 責せめ 点てん	防ぼう 御お 率りつ	W H I P
1985	近鉄きんてつ	2	1	0	0	0	0	1	0	--	.000	20	3.0	6	1	3	0	0	1	0	0	9	7	21.00	3.00
1986		2	0	0	0	0	0	0	0	--	----	18	2.1	10	1	2	0	0	2	0	0	7	6	23.14	5.14
1987		13	2	1	0	0	2	1	0	--	.667	157	36.0	45	3	12	1	0	23	2	0	21	19	4.75	1.58
1988		50	0	0	0	0	10	2	24	--	.833	344	80.1	76	3	27	2	6	44	0	0	27	24	2.69	1.28
1989		47	0	0	0	0	5	5	20	--	.500	358	84.1	77	8	37	7	3	44	2	0	28	28	2.99	1.35
1990		45	2	0	0	0	8	9	15	--	.471	330	74.1	80	4	30	4	4	55	5	0	29	28	3.39	1.48
1991		21	0	0	0	0	2	1	2	--	.667	108	26.1	30	0	6	2	1	13	0	0	11	10	3.42	1.37
1992		9	0	0	0	0	1	0	0	--	1.000	45	11.2	10	1	2	0	0	4	1	0	3	3	2.31	1.03
1993		22	13	2	1	0	5	5	0	--	.500	423	104.2	100	7	25	1	2	66	2	1	38	31	2.67	1.19
1994		21	19	2	0	1	7	7	0	--	.500	436	97.0	118	16	37	0	1	42	4	0	69	59	5.47	1.60
1995	ヤクルト	25	22	7	2	2	10	7	0	--	.588	589	147.1	127	14	39	2	3	91	8	1	53	51	3.12	1.13
1996		25	24	9	1	2	10	7	0	--	.588	749	180.1	177	20	47	3	4	145	4	0	69	65	3.24	1.24
1997		28	26	6	2	2	13	6	0	--	.684	702	174.1	149	15	48	6	6	104	4	0	61	58	2.99	1.13
1998	NYM	29	29	1	0	0	6	8	0	--	.429	724	171.2	166	22	53	5	6	117	5	1	79	75	3.93	1.28
1999		31	29	1	0	0	12	8	0	0	.600	723	174.0	168	25	58	3	6	105	1	0	86	85	4.40	1.30
2000	COL	29	29	0	0	0	6	15	0	0	.286	726	167.1	201	32	53	5	2	88	2	1	112	109	5.86	1.52
2001	MON	42	11	0	0	0	4	7	0	0	.364	493	113.0	127	18	26	2	5	63	4	0	65	60	4.78	1.35
2002		31	20	1	0	1	4	9	0	1	.308	553	131.1	143	15	32	2	4	74	5	0	66	60	4.11	1.33
2003	オリックス	24	12	1	1	0	2	7	1	--	.222	350	76.0	103	14	20	1	3	43	0	0	58	55	6.51	1.62
2004		3	1	0	0	0	0	1	0	--	.000	25	3.2	9	2	4	1	0	2	0	0	9	7	17.18	3.55
2005		15	15	0	0	0	6	5	0	0	.545	303	73.2	80	10	9	0	1	33	0	0	35	33	4.03	1.21
2006		19	19	0	0	0	7	9	0	0	.438	420	101.2	109	10	22	0	2	33	1	0	47	43	3.81	1.29
2007		10	10	0	0	0	1	6	0	0	.143	190	40.2	51	5	14	1	4	14	0	0	39	26	5.75	1.60
	ロッテ	4	4	0	0	0	0	3	0	0	.000	73	12.1	30	1	6	1	2	4	1	0	19	18	13.14	2.92
'07計けい		14	14	0	0	0	1	9	0	0	.100	263	53.0	81	6	20	2	6	18	1	0	58	44	7.47	1.91
NPB：18年ねん		385	170	28	7	7	89	82	62	0	.520	5640	1330.0	1387	135	390	32	42	763	34	2	632	571	3.86	1.34
MLB：5年ねん		162	118	3	0	1	32	47	0	1	.405	3219	757.1	805	112	222	17	23	447	17	2	408	389	4.62	1.36

• 各かく年度ねんどの太字ふとじはリーグ最高さいこう

年度ねんど別べつ監督かんとく成績せいせき

年とし 度ど	球たま 団だん	順じゅん 位くらい	試ためし 合ごう	勝かち 利り	敗はい 戦せん	引 分ぶん	勝かち 率りつ	ゲ ｜ ム 差さ	打だ 率りつ	本ほん 塁るい 打だ	防ぼう 御お 率りつ	年とし 齡よわい
2023年ねん	ロッテ	2位い	143	70	68	5	.507	15.5	.239	100	3.40	58歳さい
通算つうさん：1年ねん			143	70	68	5	.507	Aクラス1回かい

• 2023年度ねんどシーズン終了しゅうりょう時じ

タイトル

NPB

• 最優秀さいゆうしゅう救援きゅうえん投手とうしゅ：1回かい（1988年ねん）

表彰ひょうしょう

NPB

• 月間げっかんMVP：2回かい（1988年ねん4月がつ、投手とうしゅ部門ぶもん：1990年ねん7月がつ）
• ファイアマン賞しょう：1回かい（1988年ねん）
• 優秀ゆうしゅうJCB・MEP賞しょう：1回かい（1996年ねん）

MLB

• グッドガイ賞しょう：1回かい（1999年ねん） ※全米ぜんべい野球やきゅう記者きしゃ協会きょうかい（BBWAA）のニューヨーク支部しぶが取材しゅざい対象たいしょうである選手せんしゅの人柄ひとがらを評価ひょうかする賞しょう
• ジョン・J・マーフィー賞しょう（1998年ねん） ※ニューヨーク・メッツ担当たんとう記者きしゃの投票とうひょうによる球団きゅうだんのオープン戦せん新人しんじん賞しょう

記録きろく

NPB

初はつ記録きろく

• 初はつ登板とうばん：1985年ねん9月がつ16日にち、対たい西武せいぶライオンズ22回戦かいせん（藤井寺ふじいでら球場きゅうじょう）、9回かい表ひょうに3番手ばんてとして救援きゅうえん登板とうばん・完了かんりょう、1回かい無む失点しってん
• 初はつ先発せんぱつ：1985年ねん9月がつ18日にち、対たい南海なんかいホークス25回戦かいせん（大阪おおさかスタヂアム）、2回かい8失点しってん（自責じせき点てん6）で敗戦はいせん投手とうしゅ
• 初はつ奪だつ三振さんしん：同上どうじょう、2回かい裏うらに佐々木ささき誠まことから
• 初はつ勝利しょうり：1987年ねん8月がつ18日にち、対たい南海なんかいホークス14回戦かいせん（藤井寺ふじいでら球場きゅうじょう）、3回かい表ひょうに2番手ばんてとして救援きゅうえん登板とうばん、6回かい1/3を3失点しってん
• 初はつ先発せんぱつ勝利しょうり・初はつ完投かんとう勝利しょうり：1987年ねん10月がつ13日にち、対たい日本にっぽんハムファイターズ26回戦かいせん（後楽園こうらくえん球場きゅうじょう）、9回かい1失点しってん
• 初はつセーブ：1988年ねん4月がつ27日にち、対たいロッテオリオンズ2回戦かいせん（川崎球場かわさききゅうじょう）、8回かい裏うらに3番手ばんてとして救援きゅうえん登板とうばん・完了かんりょう、2回かい無む失点しってん
• 初はつ完封かんぷう勝利しょうり：1993年ねん6月がつ17日にち、対たい西武せいぶライオンズ11回戦かいせん（西武せいぶライオンズ球場きゅうじょう）

節目ふしめの記録きろく

• 1000投球とうきゅう回かい：1997年ねん9月がつ23日にち、対たい広島東洋ひろしまとうようカープ22回戦かいせん（広島ひろしま市民しみん球場きゅうじょう）、8回かい裏うら二死にし目めに町田まちだ公こう二郎じろうを三さん飛ひで達成たっせい ※史上しじょう274人にん目め

その他たの記録きろく

• 全ぜん球団きゅうだん勝利しょうり：2006年ねん3月がつ29日にち、対たい東北とうほく楽天らくてんゴールデンイーグルス2回戦かいせん（フルキャストスタジアム宮城みやぎ）、先発せんぱつ登板とうばんで5回かい1失点しってん ※史上しじょう5人にん目め
• 1イニング2満塁まんるい本塁打ほんるいだ被弾ひだん：2007年ねん4月がつ1日にち、対たい東北とうほく楽天らくてんゴールデンイーグルス2回戦かいせん（フルキャストスタジアム宮城みやぎ）、3回かい裏うらにホセ・フェルナンデス・山やま﨑武司しに ※史上しじょう2人にん目め（パ・リーグ初はつ）
• 42歳さい以上いじょうで勝利しょうり投手とうしゅ：2007年ねん4月がつ25日にち、対たい東北とうほく楽天らくてんゴールデンイーグルス4回戦かいせん（京きょうセラドーム大阪おおさか）、先発せんぱつ登板とうばんで5回かい1失点しってん（当時とうじ42歳さい0か月げつ）
• オールスターゲーム出場しゅつじょう：5回かい（1988年ねん、1995年ねん - 1997年ねん、2006年ねん）
• 開幕かいまく投手とうしゅ：1回かい（2003年ねん）

MLB

初はつ記録きろく

• 初はつ盗塁とうるい：2000年ねん6月がつ24日にち、対たいアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦せん ※アジア人じん選手せんしゅ初はつ盗塁とうるい

背番号せばんごう

• 36（1984年ねん - 1988年ねん）
• 11（1989年ねん）
• 21（1990年ねん - 1994年ねん、1996年ねん - 1997年ねん、1998年ねん途中とちゅう - 2000年ねん、2006年ねん - 2007年ねん途中とちゅう、2023年ねん -）
• 24（1995年ねん、2007年ねん途中とちゅう - 同年どうねん終了しゅうりょう）
• 29（1998年ねん - 同年どうねん途中とちゅう）
• 55（2001年ねん - 2004年ねん）
• 77（2005年ねん、2015年ねん）
• 81（2008年ねん - 2012年ねん、2016年ねん - 2018年ねん）
  • 日本にっぽん代表だいひょうコーチでも着用ちゃくよう。
• 71（2019年ねん - 2021年ねん）

書籍しょせき

単たん著ちょ

• 『投手とうしゅ論ろん』（2013年ねん3月がつ17日にち、PHP研究所けんきゅうじょ）ISBN 978-4569810010
• 『プロ野球やきゅうVSメジャーリーグ 戦たたかいの作法さほう』（2014年ねん4月がつ16日にち、PHP研究所けんきゅうじょ）ISBN 978-4569817989
• 『投手とうしゅ論ろん』（2017年ねん7月がつ17日にち、徳間書店とくましょてん）ISBN 978-4198942410
• 『吉井よしい理り人じん コーチング論ろん: 教おしえないから若手わかてが育そだつ』（2018年ねん3月がつ22日にち、徳間書店とくましょてん）ISBN 978-4198645908
• 『最高さいこうのコーチは、教おしえない。』（2018年ねん11月15日にち、ディスカヴァー・トゥエンティワン）ISBN 978-4799323854
• 『聴きく監督かんとく』（2024年ねん3月がつ29日にち、KADOKAWA）ISBN 978-4041147887

共著きょうちょ

• 伊良部いらぶ秀輝ひでき『最新さいしん最強さいきょうのピッチング・メカニクス』（2010年ねん7月がつ10日とおか、永岡書店ながおかしょてん）ISBN 978-4522429143

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外部がいぶリンク

• 個人こじん年度ねんど別べつ成績せいせき 吉井よしい理り人じん - NPB.jp 日本にっぽん野球やきゅう機構きこう
• 選手せんしゅの通算つうさん成績せいせきと情報じょうほう MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
• 吉井よしい理り人じんオフィシャルブログ Powered by Ameba - Ameba Blog