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同型どうけい矢倉やぐら

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

同型どうけい矢倉やぐら(どうけいやぐら)は、将棋しょうぎあい矢倉やぐらせんこる戦型せんけいせんがた

ごま なし
987654321 
こうかつら     かつらこういち
    かくきむおう 
  かつらぎん きむぎん さん
  よん
       
  ろく
 ぎんきむ ぎんかつら  なな
 たまきむかく    はち
こうかつら      こうきゅう
ごま なし
987654321 
こうかつら    かくかつらこういち
   きむ おう  
  かつらぎん きむぎん さん
  よん
       
  ろく
 ぎんきむ ぎんかつら  なな
  たま きむ   はち
こうかつらかく     こうきゅう

先後せんご同型どうけい(せんごどうけい)や『必勝ひっしょう!!同型どうけい将棋しょうぎやぶり (屋敷やしき伸之のぶゆき忍者にんじゃ将棋しょうぎ) 』(屋敷やしき伸之のぶゆき監修かんしゅう甲斐かい栄次えいじ  (ちょ)、高橋たかはし書店しょてん、1993ねん)など、将棋しょうぎ対戦たいせんしゃおな陣形じんけいじんがたになる局面きょくめん場合ばあいどうかた」が使用しようされることがおもであるが、関西かんさい将棋しょうぎ会館かいかん関西かんさい将棋しょうぎ辞典じてん」など[1]どうかたち」がせられており、将棋しょうぎ記事きじ観戦かんせんひとしにおいても正確せいかく使つか使用しよう区分くぶんなどがされていたり、めごとがあるわけではない。

対局たいきょくしゃ同士どうしおなじんかたちになるのは、矢倉やぐらかくわりをはじめとしたあいきょ飛車ひしゃ将棋しょうぎあい飛車ひしゃせんこる現象げんしょうであり、序盤じょばんせんきで偶発ぐうはつてき場合ばあいほか意図いとてき戦術せんじゅつとしておこなうこともおおい。

同型どうけい矢倉やぐらばれる局面きょくめん1のように対局たいきょくしゃ同士どうしが▲4ななぎん-3ななかつらと△6さんぎん-7さんかつらじんにしてたたかあい矢倉やぐらせんをいう。

土居どい矢倉やぐら台頭たいとうしてきた2010年代ねんだい後半こうはんからは2のようにおたがいが 土居どい矢倉やぐら将棋しょうぎ出現しゅつげんする。2019ねん3がつだい60王位おういせんリーグ▲永瀬ながせたく-△千田せんだ翔太しょうたせんだい4あきらおうせんななばん勝負しょうぶだい3きょく永瀬ながせー△高見たかみあきらおうせんなどいくつか出現しゅつげん

矢倉やぐらせんにおいてはそうそう矢倉やぐら千日手せんにちて矢倉やぐら)やわきシステムなど、おなじになることはおおいが、これは同型どうけい矢倉やぐらせんであるとさき仕掛しかけたほう不利ふりになるとかんがえられているめんがあり、わきシステムはかく交換こうかんによるそんまねき、千日手せんにちて矢倉やぐらについては長年ながねん千日手せんにちてにならぬように先手せんてからの打開だかいさく模索もさくされてきた。

1の局面きょくめん先手せんてが▲4仕掛しかけるじゅんについて、中原なかはらまことへん山田やまだみち将棋しょうぎ著作ちょさくしゅうだいさんかん矢倉やぐら実戦じっせん研究けんきゅう」に変化へんかしめされている。山田やまだより ▲4どう ▲3どうどうかくという手順てじゅんしめしているが、に▲4どう ▲3どう ▲4かつらというかたもあり、以下いか ▽4よんぎん ▲4ろくぎん ▽3ろく ▲3さんどうかつら ▲2よんどうどう ▽2さん ▲3さんかつらしげるどうきむただし ▲2きゅう ▽4 ▲3ぎん ▽4かつら ▲3よん ▽3ぎん ▲3さんしげるどうたま ▲3きんいちれいで、このかたは2てていきおいをつけるかたがあり、先手せんてめ、後手ごてけという展開てんかいになる。

山田やまだは▲4どうどうかつら ▽4よんぎん ▲4ろくぎん とする手順てじゅんしめしている。以下いか▽6どう ▽7どう ▽6かつら ▲6ろくぎん ▽7ななどうかつら ▽8ろくどうどう ▲8なな ▽7ななかつらしげるどうきむただし ▽8いち ▲6△7ぎん ▲6かつら ▽7ろく ▲7ぎん ▽7ななしげるどうたま ▽7きんで、このじゅんであるとさき手順てじゅんとは後手ごてに1わたしており、ねたかつらしつこまになっているが、実戦じっせんれいもいくつかある。

途中とちゅう先手せんての▲4ろくぎんで、後手ごてとしては△4ぎんどうぎん△4よんとするもあり、以下いか先手せんて手順てじゅんれいすうれいある。

▲2よんどうどうかくどうかくどうかく交換こうかんをし、△2さんにひとつは▲3よんぎん△2よん▲2さん△3いちたま▲4さんぎんなりどうかね強行きょうこうし、2ニ、5いち、6いちみっつのかくちをみるがある。もうひとつは△2さんに▲2きゅうき、△4に▲4よんから▲7一角いっかくねらいもある。かつらそんでも4よん拠点きょてんきずくことが可能かのう

に△4よんに▲どうぎんって△どうかねに▲4はちかねりにまわるのも、後手ごてれのためにかたむずかしく、△4かつらには▲4ろく△3さんかつら▲3というめが途切とぎれない。

山田やまだに▲4どうどうかつら▽4よんぎん に▲2よんかく交換こうかんをするかたしめしてあり、以下いかどうどうかくどうかくどう ▽2さん ▲2きゅう一旦いったん後手ごてをひくが手順てじゅん飛車ひしゃふかいて ねらいは再度さいど▲2よんわせがあり、これも実戦じっせんれいおおかたである。 ここから ▽6に▲どうは△どうかつらで、▲2よんどう ▲5一角いっかく に▽3ななかく ▲2よんかくしげる ▽2さん ▲5ななうま ▽1かくなり もしくは▽6よんかくなりで、先手せんてが▲4ろくぎん としていちきょく。△6に ▲2よんどう ▲5一角いっかく ▽3ななかく ▲2よんかくしげる ▽2さん ▲5ななうま△6ろくどうぎん△6▲7ななぎん△8ろくどうぎん△5もある。

いずれの手順てじゅん先手せんてがわ不利ふりもしくは難解なんかい実戦じっせんれい解説かいせつをしている。

この矢倉やぐらせん展開てんかいでは、双方そうほうあと1はいればたまあたまねら展開てんかいかんがえられている。

実戦じっせんれいには1954ねん1がつ10日とおか だい3王将おうしょうせん大山おおやま康晴やすはる vs. 升田ますだ幸三こうぞう せんなどがられる。

とく米長よねなが邦雄くにお得意とくい戦法せんぽうとしており、1979ねん京都きょうと将棋しょうぎまつり」席上せきじょう対局たいきょく(▲2よんからの飛車ひしゃさきかく交換こうかん)のほか、1980ねんだい36棋聖きせいせんではだいよんきょくで▲4~4ろくぎんじゅんして勝利しょうりし、タイトルを獲得かくとくしている。米長よねながはこのかたちについて、無理むりでもなんでもめることにしているという。これはちをしてさき仕掛しかけられてけたとすれば引退いんたいかんがえるほどのショックをけるとしているとし、さらに先手せんてがわ千日手せんにちてにしようとおもったところで相手あいてつぶされたとしたらさんねんくらいはなおれないとしているからである。

米長よねながはそのも1986ねん06がつ26にち 名将めいしょうせんしまあきら たたかえ、1986ねん06がつ24にち 王位おういせん中原なかはらまこと たたかえ、1986ねん10がつ08にち 王将おうしょうせんもりけいたたかえ、1986ねん07がつ16にち 王位おういせんななばん勝負しょうぶだい1きょく高橋たかはし道雄みちお せんでは後手ごてばんで、1981ねん順位じゅんいせん vs. 板谷いたやすすむたたかえ、 1983ねん王将おうしょうせん挑戦ちょうせんしゃ決定けっていリーグ、vs.加藤かとう一二三ひふみ たたかえ、1987ねん10がつ01にち 全日本ぜんにほんプロトーナメント、vs. 森内もりうち俊之としゆき たたかえ、1987ねん01がつ10日とおか はやゆび選手権せんしゅけんせん、vs. みなみ芳一よしかず せんでは先手せんてばんでと、この戦型せんけいおおしている。

関連かんれん項目こうもく

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