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呼吸こきゅう困難こんなん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
呼吸こきゅう困難こんなん
別称べっしょう 息切いきぎ
発音はつおん Dyspnea: /dɪspˈniːə/; #語源ごげん発音はつおん参照さんしょう
概要がいよう
診療しんりょう 呼吸こきゅうがく
分類ぶんるいおよび外部がいぶ参照さんしょう情報じょうほう
Patient UK 呼吸こきゅう困難こんなん

呼吸こきゅう困難こんなん(こきゅうこんなん)は、一般いっぱんてきには息切いきぎ(Shortness of Breath: SOB)ともばれ、十分じゅうぶん呼吸こきゅうができていない不快ふかい感覚かんかくす。アメリカ英語えいごでは、"dyspnea" 、イギリス英語えいごでは"dyspnoea" とつづりがことなる。アメリカ胸部きょうぶ疾患しっかん学会がっかい英語えいごばんは、呼吸こきゅう困難こんなん定義ていぎを「つよさは様々さまざまだが、いつもとちが感覚かんかくよりる、主観しゅかんてき呼吸こきゅう愁訴しゅうそ

A subjective experience of breathing discomfort that consists of qualitatively distinct sensations that vary in intensity
American Thoracic Society

とし、呼吸こきゅう困難こんなん評価ひょうかとして、そのいつもとちが感覚かんかく強度きょうど苦痛くつう不快ふかいかん程度ていど患者かんじゃ日常にちじょう生活せいかつ動作どうさ (ADL)にたいする負担ふたん影響えいきょう評価ひょうかすることを推奨すいしょうしている。「いつもとちがう」感覚かんかくには、呼吸こきゅう自体じたい努力どりょくる、むねかんいたみ、「空気くうき飢餓きがかん」(酸素さんそりないという感覚かんかく)などがある[1]ぜんかたぶけかたいきをしている状態じょうたい三脚さんきゃく、tripod position)英語えいごばんは、しばしばその徴候ちょうこうであると想定そうていされる。

呼吸こきゅう困難こんなんは、はげしい肉体にくたい運動うんどうさいしょうじる正常せいじょう症状しょうじょうでもあるが、予期よきせぬ状況じょうきょう安静あんせいかる運動うんどうしょうじると病的びょうてきなものとなる[2]。85%の症例しょうれいでは、喘息ぜんそく肺炎はいえん心筋しんきんきょ英語えいごばんあいだしつせいはい疾患しっかんうっけつせい心不全しんふぜん慢性まんせい閉塞へいそくせいはい疾患しっかん、またはパニック障害しょうがい不安ふあん[3]などのしんいんせい原因げんいん起因きいんする[2][4]息切いきぎれを緩和かんわし、あるいはのぞくための最善さいぜん治療ちりょうほう通常つうじょう根本ねもと原因げんいんによりことなる[5][6]

定義ていぎ

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呼吸こきゅう困難こんなんとは、「息切いきぎれ」を意味いみする医学いがく用語ようごである。アメリカ胸部きょうぶ疾患しっかん学会がっかい英語えいごばんは、呼吸こきゅう困難こんなんを「つよさは様々さまざまだが、いつもとちが感覚かんかくよりる、主観しゅかんてき呼吸こきゅう愁訴しゅうそ」と定義ていぎしている[7]定義ていぎでは、「いきをするのがむずかしい」(difficulty in breathing)[8]、「みだれたまたは不十分ふじゅうぶん呼吸こきゅう」(disordered or inadequate breathing)[9]、「呼吸こきゅう不快ふかいかん自覚じかく」(uncomfortable awareness of breathing)[4]、または「息切いきぎれ」(breathlessness)の経験けいけんであり、急性きゅうせい慢性まんせい、いずれもありると記述きじゅつされている[2][6][10]

鑑別かんべつ診断しんだん

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呼吸こきゅう困難こんなん一般いっぱんてき循環じゅんかんけい呼吸こきゅうけい障害しょうがいによってこされるが、神経しんけいけい[11]すじ骨格こっかくけい内分泌ないぶんぴつけい造血ぞうけつけい英語えいごばん精神せいしんけいなどのほか疾患しっかん原因げんいんとなっている場合ばあいもある[12]。オンライン医療いりょうエキスパートシステムであるDiagnosisProは2010ねん10がつに497のことなる原因げんいんげている[13]もっと一般いっぱんてきしん血管けっかんけい原因げんいん急性きゅうせい心筋梗塞しんきんこうそくうっけつせい心不全しんふぜんであり、一般いっぱんてきはい原因げんいん慢性まんせい閉塞へいそくせいはい疾患しっかん喘息ぜんそく気胸ききょうはい水腫すいしゅ肺炎はいえんである[2]病態びょうたい生理学せいりがくてきには、原因げんいんは、(1)不安ふあん発作ほっさなどの通常つうじょう呼吸こきゅうたいする意識いしきたかまり、(2)呼吸こきゅう努力どりょく増大ぞうだい、(3)換気かんきまたは呼吸こきゅうけい異常いじょう[11]けることができる。

呼吸こきゅう困難こんなん病因びょういんるには、発症はっしょうはやさと呼吸こきゅう困難こんなん持続じぞく時間じかん有用ゆうようである。急性きゅうせい呼吸こきゅう困難こんなんは、通常つうじょう喉頭こうとう浮腫ふしゅ気管支きかんし痙攣けいれん心筋梗塞しんきんこうそくはいふさがせんしょう気胸ききょうなどの急激きゅうげき生理せいりてき変化へんか関連かんれんしている。COPD特発とくはつせいはい線維せんいしょう(IPF)の患者かんじゃは、労作ろうさく呼吸こきゅう困難こんなん軽度けいどから徐々じょじょ進行しんこうし、呼吸こきゅう困難こんなん急性きゅうせい増悪ぞうあくいたる。一方いっぽう喘息ぜんそく患者かんじゃおおくは日常にちじょうてき症状しょうじょうはないが、呼吸こきゅう困難こんなんせき胸部きょうぶ圧迫あっぱくかんなどの間欠かんけつてきエピソードがあり、通常つうじょう上気じょうきどう感染かんせんやアレルゲンへの暴露ばくろなどの特定とくてい誘因ゆういん関連かんれんしている[14]

急性きゅうせいかんむり症候群しょうこうぐん(Acute Coronary Syndrome: ACS)

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急性きゅうせいかんむり症候群しょうこうぐんは、のち胸部きょうぶ不快ふかいかん息苦いきぐるしさをうったえることがおおいが[2]典型てんけいてき呼吸こきゅう困難こんなんだけで発症はっしょうすることもある[15]危険きけん因子いんしは、高齢こうれい喫煙きつえん高血圧こうけつあつこうあぶらしょう糖尿とうにょうびょうである[15]診断しんだん治療ちりょう方向ほうこうけには、心電図しんでんず心筋しんきん酵素こうそ英語えいごばん重要じゅうようである[15]治療ちりょうには心臓しんぞう酸素さんそ要求ようきゅうりょうげる対策たいさくかんむり流量りゅうりょうやす努力どりょくふくまれる[2]

COVID-19感染かんせんしたひとは、発熱はつねつ乾性かんせい咳嗽がいそう嗅覚きゅうかく味覚みかく低下ていかといった症状しょうじょうていし、中等ちゅうとうから重度じゅうど場合ばあい呼吸こきゅう困難こんなんなどの症状しょうじょうがある場合ばあいがある。

うっけつせい心不全しんふぜん

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Xせん写真しゃしん前後ぜんごぞうじょう拡大かくだいした心臓しんぞうのシルエットは、慢性まんせいてき高血圧こうけつあつひだり心室しんしつあたえる影響えいきょうによるうっけつせい心不全しんふぜんによるものである。心臓しんぞう肥大ひだいし、胸水きょうすい貯留ちょりゅうし、はいうっけつていしている。

うっけつせい心不全しんふぜんは、労作ろうさく呼吸こきゅう困難こんなんおこりすわ呼吸こきゅうると息苦いきぐるしくなるためにすわっている)英語えいごばん発作ほっさせい夜間やかん呼吸こきゅう困難こんなん英語えいごばんなどを頻繁ひんぱんていする[2]米国べいこく一般いっぱん人口じんこうの1~2%が発症はっしょうし、65さい以上いじょうでは10%が発症はっしょうしている[2][15]急性きゅうせい代償だいしょうせい心不全しんふぜん英語えいごばん危険きけん因子いんしには、食塩しょくえん摂取せっしゅ過多かたくすり処方しょほうどおりに内服ないふくしない、心筋しんきんきょ不整脈ふせいみゃく腎不全じんふぜんはいふさがせん高血圧こうけつあつ感染かんせんしょうなどがある[15]治療ちりょう努力どりょくはいうっけつ減少げんしょう目指めざすことになる[2]

慢性まんせい閉塞へいそくせいはい疾患しっかん

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慢性まんせい閉塞へいそくせいはい疾患しっかん(COPD)、とく肺気腫はいきしゅ慢性まんせい気管支炎きかんしえん患者かんじゃは、慢性まんせいてき呼吸こきゅう困難こんなん湿性しっせい咳嗽がいそうともなうことがおお[2]急性きゅうせい増悪ぞうあく英語えいごばんとき息切いきぎれが増悪ぞうあくし、喀痰かくたん英語えいごばんえる[2]。COPDは肺炎はいえん危険きけん因子いんしであるため、この状態じょうたい急性きゅうせい増悪ぞうあく)を除外じょがいする必要ひつようがある[2]急性きゅうせい増悪ぞうあく治療ちりょうは、こうコリンやくβべーた2アドレナリン受容じゅようたい作動さどうやくステロイド場合ばあいによっては人工じんこう呼吸こきゅう、これらをわせることによる[2]

気管支きかんし喘息ぜんそく

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喘息ぜんそくは、呼吸こきゅう困難こんなん救急きゅうきゅう外来がいらい受診じゅしんするもっと一般いっぱんてき理由りゆうである[2]発展はってん途上とじょうこく先進せんしん国共こっきょうもっとおおはい疾患しっかんであり、人口じんこうやく5%が罹患りかんしている[2]。その症状しょうじょうには喘鳴ぜんめい英語えいごばんむねのつかえ、乾性かんせい咳嗽がいそうがある[2]小児しょうに治療ちりょうには吸入きゅうにゅうコルチコステロイドのぞましい。しかしこれらの薬剤やくざい成長せいちょう速度そくどげる[16]急性きゅうせい症状しょうじょうたん作用さようせい気管支きかんし拡張かくちょうざい治療ちりょうする[17]

胸部きょうぶCTスキャンで左側ひだりがわ気胸ききょうみとめられる。治療ちりょうのために胸腔きょうこうドレーン留置りゅうちされている。

気胸ききょう

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気胸ききょうは、典型てんけいてきには急性きゅうせい発症はっしょう胸膜炎きょうまくえんせい胸痛きょうつう酸素さんそ吸入きゅうにゅう改善かいぜんしない呼吸こきゅう困難こんなんていする[2]身体しんたい所見しょけんは、片側かたがわ胸部きょうぶ呼吸こきゅうおん消失しょうしつけい静脈じょうみゃく怒張どちょう英語えいごばん気管きかんへんがある[2]

肺炎はいえん

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肺炎はいえん症状しょうじょうは、発熱はつねつ湿性しっせい咳嗽がいそう呼吸こきゅう困難こんなん胸膜きょうまくつうである[2]診察しんさつ吸気きゅうき湿性しっせいおん英語えいごばんこえることがある[2]肺炎はいえんうっけつせい心不全しんふぜん区別くべつするには、胸部きょうぶXせんやく[2]原因げんいん通常つうじょう細菌さいきん感染かんせんなので、通常つうじょう治療ちりょう抗生こうせいざいもちいられる[2]

はいふさがせんしょう

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はいふさがせんしょうは、典型てんけいてきには急性きゅうせい発症はっしょうする呼吸こきゅう困難こんなんていする[2]。その症状しょうじょうとしては、胸膜炎きょうまくえんよう胸痛きょうつうせき喀血かっけつ発熱はつねつなどがある[2]危険きけん因子いんしとしては、深部しんぶ静脈じょうみゃく血栓けっせんしょう最近さいきん手術しゅじゅつがん栓塞せんそくせんしょう既往きおうげられる[2]死亡しぼうリスクがたかいため急性きゅうせい呼吸こきゅう困難こんなん発症はっしょうにはかなら考慮こうりょしなければならない[2]。しかし診断しんだん困難こんなん場合ばあいもある[2]ので、ウェルズ・スコア英語えいごばん使つかった臨床りんしょうかくりつ評価ひょうかがよくおこなわれている。治療ちりょうは、症状しょうじょう重症じゅうしょうおうじて、通常つうじょうこう凝固ぎょうこざいから開始かいしする。危険きけん徴候ちょうこうてい血圧けつあつ)がある場合ばあいは、血栓けっせん溶解ようかい療法りょうほうおこなわれることがある[2]

貧血ひんけつ

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徐々じょじょ進行しんこうする貧血ひんけつは、通常つうじょう労作ろうさく呼吸こきゅう困難こんなん疲労ひろう脱力だつりょくしきみゃくていする[18]心不全しんふぜんいた場合ばあいもある[18]貧血ひんけつはしばしば呼吸こきゅう困難こんなん原因げんいんである。月経げっけいは、とく過多かた場合ばあい貧血ひんけつ原因げんいんとなり、女性じょせいでは結果けっかてき呼吸こきゅう困難こんなん原因げんいんとなることがある。頭痛ずつう貧血ひんけつ患者かんじゃにおける呼吸こきゅう困難こんなん症状しょうじょうである。また、酸素さんそ圧力あつりょく不足ふそくによりおくてい血圧けつあつになり、視界しかいがぼやけるという患者かんじゃもいる。これらの患者かんじゃはひどい頭痛ずつううったえ、のう障害しょうがいのこすことすらある。症状しょうじょうとしては、集中しゅうちゅうりょく低下ていか疲労ひろう言語げんご能力のうりょく障害しょうがい記憶きおくりょく低下ていかなどがある[19]

呼吸こきゅう困難こんなんは、がん患者かんじゃにはよくあることで、おおくのことなる要因よういんによってこされる可能かのうせいがある。進行しんこうがんの患者かんじゃでは、より継続けいぞくてき呼吸こきゅう困難こんなん感覚かんかくとともに、はげしい呼吸こきゅう困難こんなんエピソードがあることがある[20]

その

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呼吸こきゅう困難こんなんほか重要じゅうようなまたは一般いっぱんてき原因げんいんには、こころタンポナーデアナフィラキシーあいだしつせい肺炎はいえんパニック発作ほっさ[6][12][18]はいだか血圧けつあつしょうがある。また、女性じょせいやく2/3が正常せいじょう妊娠にんしん症状しょうじょう一部いちぶとして息切いきぎれを経験けいけんする[9]

こころタンポナーデは、呼吸こきゅう困難こんなんしきみゃく、頸静脈じょうみゃくあつ上昇じょうしょうみゃく吸気きゅうき収縮しゅうしゅく血圧けつあつ低下ていかが10mmHg以上いじょうとなる)英語えいごばんていする[18]診断しんだんのゴールドスタンダードは心臓しんぞうちょう音波おんぱ検査けんさである[18]

アナフィラキシーは通常つうじょう既往きおうのあるひとすうふん発症はっしょうする[6]。その症状しょうじょうとしては、蕁麻疹じんましん血管けっかんせい浮腫ふしゅ上気じょうきどう浮腫ふしゅともなう)英語えいごばん胃腸いちょう不調ふちょうなどがある[6]おも治療ちりょうほうエピネフリンである[6]

あいだしつせい肺炎はいえんは、典型てんけいてきには、素因そいんとなる環境かんきょう暴露ばくろ既往きおうがあり、呼吸こきゅう困難こんなん緩徐かんじょ悪化あっかしていく[12]しきみゃくせい不整脈ふせいみゃくゆうする患者かんじゃでは、呼吸こきゅう困難こんなん唯一ゆいいつ症状しょうじょうであることがおお[15]

パニック発作ほっさは、典型てんけいてきには呼吸こきゅう発汗はっかんパレステジア(異常いじょう感覚かんかくていする[6]が、これらは除外じょがい診断しんだん英語えいごばんである[12]

脊髄せきずい損傷そんしょうよこへだた神経しんけい損傷そんしょうギラン・バレー症候群しょうこうぐんすじ萎縮いしゅくせいがわさく硬化こうかしょう多発たはつせい硬化こうかしょうきんジストロフィーなどの神経しんけい疾患しっかんは、すべて呼吸こきゅう困難こんなん原因げんいんとなり[11]。また、声帯せいたい機能きのう障害しょうがい英語えいごばん結果けっか呼吸こきゅう困難こんなんしょうじることもある[21]

サルコイドーシスは、一般いっぱん乾性かんせい咳嗽がいそう疲労ひろう呼吸こきゅう困難こんなんていする原因げんいん不明ふめい炎症えんしょうせい疾患しっかんであるが、複数ふくすう臓器ぞうきけいおかされ、皮膚ひふ関節かんせつなどの部位ぶいおかされることがある[22]

病態びょうたい生理せいり

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さん感受性かんじゅせいイオンチャネル化学かがく受容じゅよう機械きかい受容じゅようはいない受容じゅようたい英語えいごばんなど、ことなる生理学せいりがくてき経路けいろ呼吸こきゅう困難こんなん介在かいざいしている可能かのうせいがある[15]

呼吸こきゅう困難こんなんは、求心きゅうしんせい信号しんごう遠心えんしんせい信号しんごう中枢ちゅうすう情報処理じょうほうしょりという3つの要素ようそ構成こうせいされているとかんがえられている。のう中央ちゅうおう処理しょりでは、求心きゅうしんせい信号しんごう遠心えんしんせい信号しんごう比較ひかくし、換気かんき必要ひつようせい求心きゅうしんせい信号しんごう)が実際じっさい呼吸こきゅう遠心えんしんせい信号しんごう)によってたされない場合ばあいなど、両者りょうしゃあいだに「ミスマッチ」がしょうじた場合ばあい呼吸こきゅう困難こんなんしょうじるとかんがえられている[23][ようページ番号ばんごう]

求心きゅうしんせい信号しんごうは、のう到達とうたつする感覚かんかく神経しんけい信号しんごうである。呼吸こきゅう困難こんなん重要じゅうよう求心きゅうしんせいニューロンは、頸動みゃく小体こてい延髄えんずいはい胸壁きょうへきすじふく多数たすう起点きてんとしてしょうじる。頸動みゃく小体こていおよび延髄えんずい化学かがく受容じゅようたいは、O2、CO2およびH+血液けつえきガスちゅう濃度のうどかんする情報じょうほう提供ていきょうする[24]はいでは、はた毛細血管もうさいけっかん受容じゅようたい(J受容じゅようたい英語えいごばんはいあいだしつせい浮腫ふしゅ敏感びんかんで、伸張しんちょう受容じゅようたい気管支きかんし収縮しゅうしゅくらせる。胸壁きょうへきすじ紡錘ぼうすいは、呼吸こきゅうすじ伸張しんちょう緊張きんちょうらせるものである。したがって、こう炭酸たんさんガスしょう英語えいごばんにつながる換気かんき不良ふりょうはいあいだしつせい浮腫ふしゅ(ガス交換こうかん障害しょうがい)につながるひだり心不全しんふぜん気管支きかんし攣縮気流きりゅう制限せいげん)につながる喘息ぜんそく、および呼吸こきゅうすじ効率こうりつ動作どうさにつながる筋肉きんにく疲労ひろうはすべて、呼吸こきゅう困難こんなん感覚かんかく原因げんいんとなる可能かのうせいがある[23][ようページ番号ばんごう]

遠心えんしんせい信号しんごうは、呼吸こきゅうすじ下降かこうする運動うんどう神経しんけい信号しんごうである。呼吸こきゅうすじなかもっと重要じゅうようなのは横隔膜おうかくまくである。その呼吸こきゅうすじには、そと肋間ろっかんすじ英語えいごばんうち肋間ろっかんすじ腹筋ふっきんふく呼吸こきゅうすじがある[25]

のう換気かんきかんする豊富ほうふ求心きゅうしんせい情報じょうほうると、遠心えんしんせい信号しんごうによって決定けっていされる現在げんざい呼吸こきゅうレベルと比較ひかくすることができる。呼吸こきゅうのレベルが身体しんたい状態じょうたいたいして不適切ふてきせつ場合ばあい呼吸こきゅう困難こんなんしょうじる可能かのうせいがある。また、呼吸こきゅう困難こんなんには心理しんりてき要素ようそもあり、そのような状況じょうきょう呼吸こきゅう意識いしきしても、呼吸こきゅう困難こんなん典型てんけいてき苦痛くつうかんじないひともいる[23][ようページ番号ばんごう]

診断しんだん

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初期しょきアプローチは、蘇生そせいのABC、すなわち気道きどう(Airway)、呼吸こきゅう(Breathing)、循環じゅんかん(Circulation)英語えいごばん評価ひょうかからはじまり[注釈ちゅうしゃく 1]病歴びょうれき聴取ちょうしゅ身体しんたい診察しんさつおこな[2]

重大じゅうだい重症じゅうしょうしめ徴候ちょうこう症状しょうじょうには、てい血圧けつあつてい酸素さんそしょう気管きかんへん英語えいごばん意識いしきレベル変化へんか循環じゅんかん動態どうたい不安定ふあんてい不整脈ふせいみゃく吸気きゅうき喘鳴ぜんめい英語えいごばん陥没かんぼつ呼吸こきゅうチアノーゼぜんかたぶけかたいきをしている状態じょうたい三脚さんきゃく、tripod position)英語えいごばん呼吸こきゅう補助ほじょすじむねくさりちち突筋はすかくすじ)への顕著けんちょ依存いぞん呼吸こきゅうおん消失しょうしつなどがある[12]

呼吸こきゅう困難こんなん程度ていど定量ていりょうするために、おおくの尺度しゃくどもちいられている[26]主観しゅかんてきに1から10までの尺度しゃくど評価ひょうかし、その数値すうち関連かんれんする記述きじゅつけることもある(修正しゅうせいボルグスケール英語えいごばん[26]

MRC息切いきぎれスケール

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修正しゅうせいMRC息切いきぎれスケール[27]
グレード 息切いきぎれの程度ていど
0 はげしい運動うんどうをしたときだけ息切いきぎれがある
1 平坦へいたんみち早足はやあしあるく,あるいはゆるやかな のぼざかあるくときに息切いきぎれがある
2 息切いきぎれがあるので,同年代どうねんだいひとよりも平坦へいたんみちあるくのがおそい,

あるいは平坦へいたんみち自分じぶん のペースであるいているとき,息切いきぎれのために まることがある

3 平坦へいたんみちやく100m,あるいはすうふんあるくといき れのためまる
4 息切いきぎれがひどくいえからられない,あるいは 衣服いふく着替きがえをするときにも息切いきぎれがある

MRC息切いきぎれスケールは、呼吸こきゅう困難こんなんしょうじる状況じょうきょう重症じゅうしょうもとづき5段階だんかい呼吸こきゅう困難こんなん提案ていあんするものである[28]国際こくさいてき普及ふきゅうしている呼吸こきゅう困難こんなん評価ひょうか尺度しゃくどであり、日本にっぽんでも改訂かいていばん修正しゅうせいMRC息切いきぎれスケール近年きんねんおおくのガイドラインにれられてきているが、学会がっかいやガイドラインあいだわけちがいがあるため、どの日本語にほんごばんもちいるべきかで臨床りんしょう現場げんば混乱こんらんしょうじてもいる[29]

ヒュー・ジョーンズ分類ぶんるい

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ヒュー・ジョーンズ分類ぶんるい
グレード 息切いきぎれの程度ていど
同年代どうねんだい健常けんじょうしゃ同様どうよう生活せいかつ仕事しごとができ、階段かいだん健常けんじょうしゃなみにのぼれる
歩行ほこう同年代どうねんだい健常けんじょうしゃなみにできるが、階段かいだんのぼくだりは健常けんじょうしゃなみにできない
健常けんじょうしゃなみにあるけないが、自分じぶんのペースで1km(または1マイル)程度ていど歩行ほこう可能かのう
やすみながらでなければ50m以上いじょう歩行ほこう不可能ふかのう
会話かいわ着物きもの着脱ちゃくだついきがきれ、外出がいしゅつができない

日本にっぽんふるくから利用りようされているものに、ヒュー・ジョーンズ分類ぶんるい(Hugh-Jones分類ぶんるい)がある[30][31]が、そもそもFletcherらが使つかっていた[30]ものなので、名称めいしょう疑義ぎぎがあるために国際こくさいてき通用つうようしない分類ぶんるいであり、MRCスケールの使用しよう推奨すいしょうされるようになってきている[29]

血液けつえき検査けんさ

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呼吸こきゅう困難こんなん原因げんいん特定とくていするために、おおくの検査けんさ項目こうもく参考さんこうになることがある。Dダイマーは、リスクのひくひとはいふさがせんしょう除外じょがいするのに有用ゆうようであるが、呼吸こきゅう困難こんなんにつながるおおくの疾患しっかん陽性ようせいとなる可能かのうせいがあるため、陽性ようせいであってもあまり参考さんこうにならない[15]脳性のうせいナトリウム利尿りにょうペプチド(BNP)のてい鬱血うっけつせい心不全しんふぜん除外じょがいするのに効果こうかがあるが、高値たかね診断しんだん支持しじするが、高齢こうれい腎不全じんふぜん急性きゅうせいかんむり症候群しょうこうぐんおおきなはいふさがせんによる可能かのうせいもある[15]

画像がぞう診断しんだん

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胸部きょうぶXせん撮影さつえい英語えいごばんは、気胸ききょうはい水腫すいしゅ肺炎はいえん確認かくにんまたは除外じょがい有用ゆうようである[15]放射線ほうしゃせん造影ぞうえいざい英語えいごばん静脈じょうみゃくない投与とうよするスパイラルCTは、はいふさがせんしょう評価ひょうか選択せんたくされる画像がぞう検査けんさである[15]

治療ちりょう

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呼吸こきゅう困難こんなんおも治療ちりょうは、その根本こんぽんてき原因げんいんけられる[6]てい酸素さんそしょう患者かんじゃには追加ついか酸素さんそ補給ほきゅう有効ゆうこうであるが、ちゅう酸素さんそ飽和ほうわ正常せいじょう患者かんじゃには効果こうかがない[4][32]

理学りがく療法りょうほう

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理学りがく療法りょうほうによる介入かいにゅう有益ゆうえきである[33]神経しんけい神経しんけいすじ異常いじょうがあるひとは、換気かんき必要ひつよう肋間ろっかんすじ腹筋ふっきんおよび/またはその筋肉きんにくよわいか麻痺まひしているために呼吸こきゅう困難こんなんがある[34]。この集団しゅうだんたいするいくつかの理学りがく療法りょうほう介入かいにゅうには、積極せっきょくてき咳嗽がいそう補助ほじょ[35]息継いきつぎなどの換気かんきりょう増強ぞうきょう[36]体位たいい換気かんきパターンにかんする教育きょういく[37]呼吸こきゅう促進そくしん動作どうさ戦略せんりゃく[36]などがある。呼吸こきゅうリハビリテーション英語えいごばんは、COPD患者かんじゃなど一部いちぶひと症状しょうじょう緩和かんわすることはあるが、基礎きそ疾患しっかん治癒ちゆすることはない[38][39]顔面がんめんへの扇風機せんぷうき療法りょうほう手持てもちの小型こがた扇風機せんぷうきかおける)は、がんをふくむさまざまな進行しんこうせい疾患しっかん患者かんじゃ呼吸こきゅう困難こんなん緩和かんわすることがしめされている[40]。その作用さようじょ三叉みつまた神経しんけいへの刺激しげきかんがえられている。

緩和かんわ医療いりょう

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全身ぜんしん投与とうよそくかたオピオイドは、がんおよびがん以外いがい原因げんいんによる呼吸こきゅう困難こんなん症状しょうじょう重症じゅうしょう迅速じんそく軽減けいげんするのに有効ゆうこうである[4][41]長時間ちょうじかん作用さようがた/じょかたオピオイドは、緩和かんわ領域りょういきにおける呼吸こきゅう困難こんなん予防よぼう/治療ちりょう継続けいぞくのためにももちいられる。ミダゾラムネブライザーによるオピオイド、混合こんごうガスの使用しよう認知にんち行動こうどう療法りょうほう推奨すいしょうするエビデンスはまだない[42]

薬物やくぶつ療法りょうほうてき手法しゅほう

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薬理やくりがくてき介入かいにゅう英語えいごばん呼吸こきゅう困難こんなん管理かんり重要じゅうよう手段しゅだんとなる[20]潜在せんざいてき有益ゆうえきなアプローチとしては、心理しんり社会しゃかいてき英語えいごばん問題もんだい不安ふあんそもそもうつなど)の積極せっきょくてき管理かんり、および自己じこ管理かんり戦略せんりゃく実施じっしたとえば、身体しんたいてきおよび精神せいしんてきリラックスほう英語えいごばん、ペーシングほう、エネルギー節約せつやくほう呼吸こきゅう制御せいぎょエクササイズの学習がくしゅう健康けんこう教育きょういくなどがある[20]扇風機せんぷうき使用しようはおそらく有益ゆうえきおもわれる[20]認知にんち行動こうどう療法りょうほう有益ゆうえきかもしれない[20]

薬物やくぶつ療法りょうほう

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重度じゅうど慢性まんせい、または制御せいぎょ不能ふのう呼吸こきゅう困難こんなんのあるひとには、呼吸こきゅう困難こんなん治療ちりょうするための薬理やくりがくてきアプローチを薬物やくぶつ併用へいようすることがある。呼吸こきゅう困難こんなん原因げんいんとなっているがんを患者かんじゃたいしては、オピオイドベンゾジアゼピン酸素さんそステロイドなどの薬物やくぶつ療法りょうほう提案ていあんされている[20]最近さいきんシステマティック・レビューおよびメタアナリシスでは、オピオイドは進行しんこうがん患者かんじゃ治療ちりょうにおいてかならずしもたか有効ゆうこうせい関連かんれんしていないことがわかった[43][44]

くすりによる副作用ふくさよう有害ゆうがい作用さようと、くすりによる改善かいぜん可能かのうせいのバランスを、くすり処方しょほうするまえ慎重しんちょう検討けんとうする必要ひつようがあることを確認かくにんする[20]。がん患者かんじゃ緩和かんわケアにおいて、副腎ふくじん皮質ひしつホルモンの全身ぜんしん投与とうよはよくおこなわれているが、成人せいじんがん患者かんじゃにおけるこのアプローチの有効ゆうこうせい潜在せんざいてき有害ゆうがい作用さよう十分じゅうぶん研究けんきゅうされていない[20]

疫学えきがく

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米国べいこくでは、救急きゅうきゅう外来がいらい受診じゅしんするひとの3.5%が呼吸こきゅう困難こんなんおも原因げんいんとしている。このうちやく51%が入院にゅういんし、13%が1ねん以内いない死亡しぼうしている[45]入院にゅういん患者かんじゃ最大さいだい27%が呼吸こきゅう困難こんなん発症はっしょう[46]にゆく患者かんじゃでは75%が呼吸こきゅう困難こんなん経験けいけんするという研究けんきゅうもある[23] [ようページ番号ばんごう]急性きゅうせい呼吸こきゅう困難こんなんは、姑息こそくてき治療ちりょうようするひと救急きゅうきゅう外来がいらいおとずれるもっとおお理由りゆうである[4]進行しんこうがんの成人せいじん最大さいだい70%も呼吸こきゅうていする[20]

語源ごげん発音はつおん

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呼吸こきゅう困難こんなん意味いみする英語えいごのdyspneaはラテン語らてんごdyspnoeaギリシャdyspnoia由来ゆらいし、文字通もじどおり「呼吸こきゅうみだれ」を意味いみする[12][47]。その結合けつごう(dys- + -pnea)は、機能きのう障害しょうがいdysfunction(dys- + function)や呼吸こきゅう apnea(a- + -pnea)といったほか医学いがく英語えいごでおなじみである。医学いがく英語えいごでのもっと一般いっぱんてき発音はつおんは、 [dɪspˈnə] disp-NEEで、pが発音はつおんされ、niː音節おんせつつよ発音はつおん英語えいごばんされる。しかし、pnのpがだまである発音はつおんpneumo-同様どうよう)は一般いっぱんてきであり([dɪsˈnə] または [ˈdɪsniə][48]、 また、最初さいしょつよ音節おんせつがあるもの([ˈdɪspniə] or [ˈdɪsniə] )もある[48]

英語えいごでは、医学いがくでよくもちいられる様々さまざまな"-pnea"を接尾せつびとする単語たんごは、niːの音節おんせつとそのまえ音節おんせつのどちらが強調きょうちょうされるかについて、ひとつの明確めいかくなパターンにしたがっていない。pは通常つうじょう発音はつおんされるが、単語たんごによってはだまとなることがある。以下いか照合しょうごうひょうは、主要しゅよう辞書じしょがどのように発音はつおん表記ひょうきしているかをしめしたものである(あまりもちいられない表記ひょうき省略しょうりゃく)。

分類ぶんるい 医学いがく用語ようご 結合けつごう 主要しゅよう辞書じしょにおけるおも発音はつおん
い good 正常せいじょう呼吸こきゅう英語えいごばん eu- + -pnea [jpˈnə] yoop-NEE[49][50][48][51]
わるい bad 呼吸こきゅう困難こんなん dys- + -pnea [dɪspˈnə] disp-NEE,[50][51][52] [ˈdɪspniə] DISP-nee-ə[49][48]
はやい ast しき呼吸こきゅう英語えいごばん tachy- + -pnea [ˌtækɪpˈnə] TAK-ip-NEE[49][50][48][51][52]
おそい brady じょ呼吸こきゅう英語えいごばん brady- + -pnea [ˌbrdɪpˈnə] BRAY-dip-NEE[50][48][51]
すわくらいの upright おこりすわ呼吸こきゅう英語えいごばん ortho- + -pnea [ɔːrˈθしーたɒpniə] or-THOP-nee-ə,[50][48][52][49]:audio [ɔːrθしーたəpˈnə] or-thəp-NEE[48][49]:print
仰臥ぎょうがの supine 扁平へんぺい呼吸こきゅう英語えいごばん platy- + -pnea [pləˈtɪpniə] plə-TIP-nee-ə[49][50]
前屈まえかがみの bent over ぜんこごめ呼吸こきゅう英語えいごばん bend + -o- + -pnea [bɛndˈɒpniə] bend-OP-nee-ə
過度かどの excessive 呼吸こきゅう hyper- + -pnea [ˌhpərpˈnə] HY-pərp-NEE[49][50][48][51]
不十分ふじゅうぶんな insufficient 呼吸こきゅう低下ていか英語えいごばん hypo- + -pnea [hˈpɒpniə] hy-POP-nee-ə,[49][50][51][52] [ˌhpəpˈnə] high-pəp-NEE[48][51]
欠落けつらくした absent 呼吸こきゅう a- + -pnea [ˈæpniə] AP-nee-ə,[49][50][48][51][52]:US [æpˈnə] ap-NEE[48][51][52]:UK

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 一般いっぱんてき蘇生そせいのアプローチは2023ねん現在げんざいはC、A、Bのじゅんわってきているが、呼吸こきゅう原因げんいんとした急変きゅうへんたいする優先ゆうせんはA、B、Cでいであろう。

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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