大韓民国だいかんみんこくの交通こうつう

大韓民国だいかんみんこくの交通こうつう（だいかんみんこくのこうつう）では、大韓民国だいかんみんこく（韓国かんこく）国内こくないの鉄道てつどう、道路どうろ、バス、船ふね、飛行機ひこうきの交通こうつう網もうについて記述きじゅつする。

歴史れきし

李り氏し朝鮮ちょうせん時代じだいには、道路どうろの整備せいびが非常ひじょうに遅おくれていたが、日本にっぽん統治とうち時代じだいに道路どうろの改良かいりょうが進すすんだ^[1]。

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん、朝鮮ちょうせん戦争せんそう後ご、1970年ねんに京きょう釜がま高速こうそく道路どうろが日本にっぽんとアメリカの資金しきん援助えんじょを活用かつようして建設けんせつされ、以後いご、経済けいざい発展はってんとともに、高速こうそく道路どうろ網もうの拡充かくじゅうがなされる。1974年ねんには韓国かんこく最初さいしょの地下鉄ちかてつとして、現在げんざいのソウル交通こうつう公社こうしゃ1号線ごうせんが開通かいつうした。その際さいに使用しようされる韓国かんこく鉄道てつどう1000系けい電車でんしゃは、当初とうしょ、日本にっぽんから輸入ゆにゅうされたが、その後ご、国産こくさん化かされた。しかし、国産こくさん化かされた現在げんざいに至いたるまで、ソウルなどの地下鉄ちかてつ車両しゃりょうは日本にっぽんの通勤つうきん電車でんしゃに酷似こくじした車両しゃりょうが多おおく、影響えいきょうが強つよく見みられる。2004年ねんにはフランスの技術ぎじゅつによって、韓国かんこく高速こうそく鉄道てつどうが開業かいぎょうした。

鉄道てつどう

詳細しょうさいは「大韓民国だいかんみんこくの鉄道てつどう」、「韓国かんこく高速こうそく鉄道てつどう」、および「韓国かんこくの地下鉄ちかてつ」を参照さんしょう

鉄道てつどうの総そう延長えんちょうは約やく3,200キロで、軌間きかんは標準軌ひょうじゅんきである。1963年ねんからは鉄道てつどう庁ちょうにより運営うんえいされていたが、上下じょうげ分離ぶんりの改革かいかくが行おこなわれ、2005年ねんより公社こうしゃ化かされ列車れっしゃの運行うんこうを韓国かんこく鉄道てつどう公社こうしゃ（KORAIL）、施設しせつの保有ほゆうは韓国かんこく鉄道てつどう施設しせつ公団こうだん（KR）が行おこなうこととなった。また2004年ねんより、韓国かんこく高速こうそく鉄道てつどう（KTX）が運行うんこうを開始かいしした。

地下鉄ちかてつは、現在げんざい、ソウル特別とくべつ市しと5つの広域こういき市し（仁川にがわ広域こういき市し・釜山ぷさん広域こういき市し・大邱たいきゅう広域こういき市し・光州こうしゅう広域こういき市し・大田おおた広域こういき市し）で運行うんこうされている。

バス

詳細しょうさいは「韓国かんこくのバス」を参照さんしょう

韓国かんこくの路線ろせんバスは大別たいべつして、高速こうそくバス、市外しがいバス、市内しないバスの3種類しゅるいに分わけられる。韓国かんこくでは、鉄道てつどうよりも高速こうそく道路どうろの方ほうが路線ろせん延長えんちょうが長ながいなど、鉄道てつどうよりも道路どうろの整備せいびが進すすんでいることから、都市とし間あいだ輸送ゆそうにおいては鉄道てつどうよりも高速こうそくバスの方ほうが、運転うんてん頻度ひんどが高たかくて所要しょよう時間じかんも短みじかく、利便りべん性せいの高たかい区間くかんが多おおい。

道路どうろ

詳細しょうさいは「高速こうそく国道こくどう」を参照さんしょう

韓国かんこくの道路どうろは、高速こうそく国道こくどう、国道こくどう、それ以下いかの様々さまざまな段階だんかいの道路どうろに分類ぶんるいされる。高速こうそく国道こくどうは2011年ねん現在げんざい、約やく4,000キロの総そう延長えんちょうを有ゆうしている。路線ろせんの大半たいはんが有料ゆうりょうであり、ほとんどが韓国かんこく道路どうろ公社こうしゃによって運営うんえいされているが、民間みんかん企業きぎょうの管理かんりによる路線ろせんもある。

海運かいうん

韓国かんこくは、釜山ぷさん港こうが世界せかい5位いのコンテナ取扱とりあつかい量りょうを擁ようするなど、海運かいうんが盛さかんであり、造船ぞうせん業ごうも発達はったつしている。旅客りょかく運輸うんゆについては、南部なんぶ、西部せいぶの島嶼とうしょ部ぶと本土ほんどを結むすぶ路線ろせんなどが運行うんこうされており、また日本にっぽん、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくとの間あいだの国際こくさい航路こうろもある。また、日本にっぽんの山口やまぐち県けん下関しものせき市しとの間あいだに毎日まいにち運航うんこうされている関せき釜がまフェリー・釜がま関せきフェリーが存在そんざいする。

航空こうくう

詳細しょうさいは「韓国かんこくの航空こうくう」を参照さんしょう

大韓航空だいかんこうくうが最大手さいおおての運行うんこう主体しゅたいで、1988年ねんまでは韓国かんこく唯一ゆいいつの航空こうくう事業じぎょう者しゃであった。2番目ばんめの大手おおて事業じぎょう者しゃは、アシアナ航空こうくうである。このほか近年きんねん、エアプサン、チェジュ航空こうくう、ジンエアーなど中小ちゅうしょうの格安かくやす航空こうくう会社かいしゃ(LCC)が台頭たいとうしてきている。

空港くうこうは、ソウル都市とし圏けんにあるものとしては、仁川にがわ国際こくさい空港くうこうが国内こくない最大さいだい、世界せかいでも有数ゆうすうの規模きぼを有ゆうしており、韓国かんこくに発着はっちゃくする国際線こくさいせんの拠点きょてんとなっている。また金浦このうら国際こくさい空港くうこうは国内線こくないせん、近距離きんきょり国際線こくさいせん（日本にっぽん・中国ちゅうごく・台湾たいわん）を中心ちゅうしんとした路線ろせんを有ゆうしている。なお、ソウル/金浦このうら－済州さいしゅう線せんは世界せかい最多さいたの旅客りょかく数すう、運航うんこう本数ほんすうを誇ほこっている^[2]。