妻つま方かた居住きょじゅう婚こん

妻つま方かた居住きょじゅう婚こん（つまかたきょじゅうこん、uxorilocal residence）は、文化ぶんか人類じんるい学がくの婚姻こんいん居住きょじゅう方式ほうしきの分類ぶんるいの一種いっしゅで、結婚けっこん後ご、夫婦ふうふが妻つまの家族かぞくと同居どうきょあるいはそれに近接きんせつして居住きょじゅうする形態けいたい。当事とうじ者しゃを基準きじゅんにした呼称こしょうが妻つま方かた居住きょじゅう婚こん（uxorilocal marriage）であり母方ははかた居住きょじゅう婚こん（matrilocal residence）とほぼ同義どうぎである。

特徴とくちょう

妻つま方かた居住きょじゅう婚こん（母方ははかた居住きょじゅう婚こん）は社会しゃかい集団しゅうだんの中核ちゅうかくを女性じょせいが担になう母系ぼけいの親族しんぞく制度せいどの社会しゃかいと結むすびつきやすいといわれている。特とくに粗放そほう的てき農耕のうこう社会しゃかいでよくみられる。妻つま方かた居住きょじゅう婚こんをとる部族ぶぞくとしてホピ族ぞくなどが知しられている。

なお、妻つま方かた居住きょじゅう婚こんをとる時期じきは地域ちいきによって異ことなり、終生しゅうせい継続けいぞくする場合ばあいもあれば婚姻こんいんにおいて一時いちじ的てきにのみ出現しゅつげんする場合ばあいもある。