合併がっぺい (企業きぎょう)

合併がっぺい（がっぺい、amalgamation/merger）とは、法定ほうていの手続てつづきに従したがって、複数ふくすうの法人ほうじんその他たの事業じぎょう体たいが一ひとつの法人ほうじんその他たの事業じぎょう体たいになること。ただし、一般いっぱん的てきな意味いみでの「合併がっぺい」は平等びょうどうな条件じょうけんや規模きぼでの結合けつごうを示しめし、両者りょうしゃに差さが大おおきくある場合ばあいは合併がっぺいとは呼よばずに、吸収きゅうしゅうや買収ばいしゅうなどと表現ひょうげんされる。

合併がっぺいの理論りろん

合併がっぺいは、企業きぎょう組織そしき再編さいへんの手法しゅほうの一ひとつで、会社かいしゃと会社かいしゃとが結合けつごうする手法しゅほうとして、企業きぎょうの再編さいへんや統合とうごうに比較的ひかくてき古ふるくから用もちいられてきた。

法理ほうり論ろんにおいて合併がっぺいと比較ひかくされてきたのが事業じぎょう譲渡じょうとであり、ドイツでは古ふるくから合併がっぺいと事業じぎょう譲渡じょうと（または大だい規模きぼな売買ばいばい契約けいやく）との違ちがいは何なにかという議論ぎろんがあった。

ドイツにおける1860年代ねんだいから1880年代ねんだい半なかば頃ごろの理論りろんでは、合併がっぺい（吸収きゅうしゅう合併がっぺい）とは、合併がっぺい当事とうじ者しゃのうち一いち社しゃが解散かいさんし、消滅しょうめつ会社かいしゃは解散かいさんしても清算せいさん手続てつづきは開始かいしされず、解散かいさんした会社かいしゃの債権さいけん債務さいむが存続そんぞく会社かいしゃに包括ほうかつ承継しょうけいされることと考かんがえられた。のちにドイツでは合併がっぺい対価たいかに株式かぶしきを含ふくむことが要件ようけんかどうかも議論ぎろんとなった。

人格じんかく合一ごういつ説せつと現物げんぶつ出資しゅっし説せつ

人格じんかく合一ごういつ説せつは、合併がっぺいとは2社しゃ以上いじょうの会社かいしゃが契約けいやく（合併がっぺい契約けいやく）を締結ていけつし合同ごうどうして一ひとつの会社かいしゃとする行為こういをいうとする学説がくせつである。現物げんぶつ出資しゅっし説せつは、合併がっぺいを現物げんぶつ出資しゅっしをもってする資本しほん増加ぞうかの一種いっしゅであるとする学説がくせつである。

人格じんかく合一ごういつ説せつが法律ほうりつ上じょうの通説つうせつである。ただし人格じんかく合一ごういつ説せつと現物げんぶつ出資しゅっし説せつの対立たいりつは1960年代ねんだいには飽和ほうわ状態じょうたいとなり実益じつえきの大おおきい議論ぎろんではなくなった。

合併がっぺいの対価たいかに関かんする学説がくせつ

1880年代ねんだい半なかばまでドイツでは合併がっぺい対価たいかは株式かぶしきに限定げんていされるものではないと考かんがえられていた。しかし、印紙いんし税法ぜいほうの解釈かいしゃくをめぐる判決はんけつをきっかけに、1890年代ねんだいになると合併がっぺいの特徴とくちょうには存続そんぞく会社かいしゃが消滅しょうめつ会社かいしゃの株主かぶぬしに対たいして株式かぶしきを交付こうふし存続そんぞく会社かいしゃの株主かぶぬしに交付こうふすることも要件ようけんと考かんがえられるようになった。

このように合併がっぺい対価たいかについては合併がっぺい対価たいか株式かぶしき限定げんてい説せつと合併がっぺい対価たいか非ひ限定げんてい説せつがあった。

しかし、1882年ねんにイタリアの商法しょうほうは会社かいしゃの合併がっぺいについて合併がっぺい対価たいか非ひ限定げんてい説せつを採用さいようした。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでも100年間ねんかんにわたって判例はんれいを通とおして合併がっぺい対価たいか非ひ限定げんてい説せつの結論けつろんにたどりついている。

日本にっぽんでも2006年ねん5月がつに会社かいしゃ法ほうが施行しこうされ、合併がっぺい対価たいかの柔軟じゅうなん化かから、合併がっぺい対価たいかは存続そんぞく会社かいしゃの株式かぶしきに限定げんていしないこと（存続そんぞく会社かいしゃの社債しゃさいや新株しんかぶ予約よやく権けんさらに金銭きんせん等とうも可能かのう）となった。

合併がっぺいの会計かいけい理論りろん

詳細しょうさいは合併がっぺい会計かいけいを参照さんしょう。

合併がっぺいの性質せいしつの捉とらえ方かたとして、企業きぎょう会計かいけい上じょう、二ふたつの相反あいはんする考かんがえ方かたがある。

• 持分もちぶんプーリング法ほう

  合併がっぺい法人ほうじんが単たんに被ひ合併がっぺい法人ほうじんの人格じんかくをそのまま引ひき継つぐのであるから、移転いてんする資産しさんは簿ぼ価かで移転いてんするものと捉とらえる。（人格じんかく合一ごういつ）

• パーチェス法ほう

  合併がっぺい法人ほうじんが被ひ合併がっぺい法人ほうじんの資産しさんを時価じかで購入こうにゅうしたものと捉とらえる。（現物げんぶつ出資しゅっし）

国際こくさい的てきな会計かいけいは「時価じか主義しゅぎ」を基本きほん原則げんそくとしており「パーチェス法ほう」を用もちいることが優先ゆうせんされる傾向けいこうである。日本にっぽんでも企業きぎょう会計かいけい基準きじゅん第だい21号ごう「企業きぎょう結合けつごうに関かんする会計かいけい基準きじゅん」により、持分もちぶんプーリング法ほうが廃止はいしされ、2010年ねん4月がつ1日にち以降いこうに実施じっしされる企業きぎょう結合けつごう（合併がっぺい）にはパーチェス法ほうが適用てきようされることとなった。この背景はいけいには、会計かいけい基準きじゅんのコンバージェンス（収斂しゅうれん）を推進すいしんするねらいがある。

合併がっぺいの種類しゅるい

吸収きゅうしゅう合併がっぺい・新設しんせつ合併がっぺい

• 吸収きゅうしゅう合併がっぺい（merger/merger by absorption/transfer of engagements等とう）

  吸収きゅうしゅう合併がっぺいとは、合併がっぺい後ごに存続そんぞくする会社かいしゃ（存続そんぞく会社かいしゃ）に対たいして合併がっぺいにより消滅しょうめつする会社かいしゃ（消滅しょうめつ会社かいしゃ）の権利けんり義務ぎむの一切いっさいを承継しょうけいさせる合併がっぺいをいう。

• 新設しんせつ合併がっぺい（consolidation/merger by formation of a new company/amalgamation等とう）

  新設しんせつ合併がっぺいとは、合併がっぺいを行おこなう全ぜん当事とうじ者しゃが消滅しょうめつする会社かいしゃ（消滅しょうめつ会社かいしゃ）となり新あらたに成立せいりつした会社かいしゃ（設立せつりつ会社かいしゃ）に権利けんり義務ぎむの一切いっさいを承継しょうけいさせることをいう。

社会しゃかい的てき慣用かんよう表現ひょうげんとしては、特とくに事業じぎょう規模きぼや知名度ちめいどの大小だいしょう関係かんけいに大おおきな差さがある場合ばあいでも「吸収きゅうしゅう合併がっぺい」と呼よぶことがある。この場合ばあいでは、対等たいとう合併がっぺいに対応たいおうする言葉ことばとして用もちいられているが、これはあくまで、社会しゃかい的てき慣用かんよう表現ひょうげんである。

なお、吸収きゅうしゅう合併がっぺいのうち、事業じぎょう規模きぼが小ちいさい会社かいしゃを存続そんぞく会社かいしゃとする合併がっぺいを「逆さかさ合併がっぺい」と呼よぶことがある。逆さかさ合併がっぺいをあえて行おこなう背景はいけいには、合併がっぺい差損さそんの回避かいひや、繰越くりこし欠損けっそん金きんの控除こうじょができるといった利点りてんがあることが挙あげられる。

交付こうふ金きん合併がっぺい

交付こうふ金きん合併がっぺいとは、吸収きゅうしゅう合併がっぺいのうち、消滅しょうめつ会社かいしゃの株主かぶぬしに対たいする合併がっぺい対価たいかとして存続そんぞく会社かいしゃから金銭きんせんのみが交付こうふされるものをいう。

三角さんかく合併がっぺい

三角さんかく合併がっぺいとは、消滅しょうめつ会社かいしゃの株主かぶぬしに交付こうふする合併がっぺい対価たいかとして、存続そんぞく会社かいしゃの株式かぶしきではなく、その親会社おやがいしゃや関係かんけい会社かいしゃの株式かぶしきが交付こうふされるものをいう

無む対価たいか合併がっぺい

無む対価たいか合併がっぺいとは、消滅しょうめつ会社かいしゃの株主かぶぬしに対たいする合併がっぺい対価たいかが何なにも交付こうふされないものをいう。

対等たいとう合併がっぺい

対等たいとう合併がっぺいとは、税務ぜいむ上じょうまたは経営けいえい上じょう用もちいられる概念がいねんで、消滅しょうめつ会社かいしゃの株式かぶしき1株かぶに対たいし存続そんぞく会社かいしゃや設立せつりつ会社かいしゃの株式かぶしき1株かぶを交付こうふする合併がっぺいをいう。

合併がっぺい比率ひりつは、両社りょうしゃの資産しさん負債ふさいの状況じょうきょう、収益しゅうえき力りょく、ブランド力りょくあるいは経営けいえい者しゃの資質ししつなどあらゆる観点かんてんを比較ひかくすることにより決定けっていされる。なお、合併がっぺい比率ひりつで折おり合あいがつかない場合ばあいなどには、実務じつむ的てきには、金銭きんせん（合併がっぺい交付こうふ金きん）などを調整ちょうせいのため交付こうふする場合ばあいもある。

国際こくさい合併がっぺい

国際こくさい合併がっぺいとは、吸収きゅうしゅう合併がっぺいのうち、異ことなる国くにの法律ほうりつを設立せつりつの準拠じゅんきょ法ほうとする会社かいしゃ間あいだで行おこなわれる合併がっぺいをいう。

日本にっぽんにおける合併がっぺい

会社かいしゃが合併がっぺいする場合ばあい、会社かいしゃ法ほうに基もとづいて行おこなうが、他たの法律ほうりつにより規制きせいが設もうけられている場合ばあいがある（「合併がっぺいの規制きせい」を参照さんしょう）。

合併がっぺいを行おこなう場合ばあいの方式ほうしきとしては、吸収きゅうしゅう合併がっぺいと新設しんせつ合併がっぺいがある。

吸収きゅうしゅう合併がっぺいとは、合併がっぺいの当事とうじ者しゃとなる会社かいしゃのうちの一ひとつの会社かいしゃを存続そんぞく会社かいしゃとして残のこし、その余よの会社かいしゃの権利けんり義務ぎむを存続そんぞく会社かいしゃに承継しょうけいさせて消滅しょうめつさせるものをいう（会社かいしゃ法ほう2条じょう27号ごう）。例たとえば、A社しゃとB社しゃが合併がっぺいするケースで、A社しゃがB社しゃの権利けんり義務ぎむを承継しょうけいし、B社しゃは消滅しょうめつすることになる。ここでいう存続そんぞくとは法人ほうじん格かくの存続そんぞくをいう。但ただし、特例とくれい有限ゆうげん会社かいしゃは会社かいしゃ法ほうの施行しこうに伴ともなう関係かんけい法律ほうりつの整備せいび等とうに関かんする法律ほうりつ（平成へいせい17年ねん法律ほうりつ第だい87号ごう）第だい37条じょうの規定きていにより吸収きゅうしゅう合併がっぺい存続そんぞく会社かいしゃとなることはできない（この為ため、特例とくれい有限ゆうげん会社かいしゃ同士どうしの吸収きゅうしゅう合併がっぺいもできない。）。

新設しんせつ合併がっぺいとは、合併がっぺいの当事とうじ者しゃとなる各かく会社かいしゃを解散かいさんして、新あらたに設立せつりつする会社かいしゃに全すべて承継しょうけいさせる方式ほうしきをいう（会社かいしゃ法ほう2条じょう28号ごう）。例たとえば、新あらたに設立せつりつされたC社しゃに、A社しゃおよびB社しゃの権利けんり義務ぎむを承継しょうけいさせることになる。

実際じっさいの合併がっぺいでは、吸収きゅうしゅう合併がっぺいによることがほとんどである。新設しんせつ合併がっぺいは、株式かぶしき上場じょうじょう企業きぎょうの場合ばあいには改あらためて上場じょうじょう申請しんせいを要ようすることや、銀行ぎんこうなど許認可きょにんかや事業じぎょう免許めんきょを要ようする業種ぎょうしゅでは許認可きょにんかや免許めんきょの再さい取得しゅとくが必要ひつようとなるなど事務じむ手続てつづきの処理しょりが非常ひじょうに煩雑はんざつとなるためである。特とくに銀行ぎんこうや航空こうくう会社かいしゃの新設しんせつ合併がっぺいは免許めんきょ取得しゅとくが既存きそん法人ほうじんに対たいして行おこなわれかつその手続てつづきに日数にっすうを要ようするため困難こんなんである。過去かこの銀行ぎんこうや航空こうくう会社かいしゃで新設しんせつ合併がっぺいは、政府せいふの政策せいさくが主導しゅどうとなって合併がっぺいしたものである（一いち県けん一いち行ぎょう主義しゅぎや、特定とくてい合併がっぺいで設立せつりつされたなみはや銀行ぎんこうなど）。

新設しんせつ合併がっぺいの例れいには、2003年ねんの三越みつこし、名古屋なごや三越みつこし、千葉ちば三越みつこし、鹿児島三越かごしまみつこし及および福岡三越ふくおかみつこしが合併がっぺいし、新あらたに三越みつこしが設立せつりつされた例れいがある。また、戦時せんじ統制とうせい下かによる近畿日本鉄道きんきにほんてつどう発足ほっそく時じにおいても新設しんせつ合併がっぺいが行おこなわれている。

なお、会社かいしゃ以外いがいについても合併がっぺいの手続てつづきが定さだめられている（後述こうじゅつ）。

この節ふしで、会社かいしゃ法ほうは条じょう数すうのみ記載きさいする。

吸収きゅうしゅう合併がっぺいの手続てつづき

存続そんぞく会社かいしゃは、合併がっぺい後ご消滅しょうめつする会社かいしゃから自己じこ株式かぶしきを承継しょうけいする場合ばあい、取得しゅとくすることができる（155条じょう）。

契約けいやく

• 合併がっぺい契約けいやくの締結ていけつ

合併がっぺいをする会社かいしゃは、合併がっぺい契約けいやくを締結ていけつしなければならない（749条じょう）。

承認しょうにん

• 吸収きゅうしゅう合併がっぺい契約けいやく等とうの承認しょうにん等とう（783条じょう）

原則げんそくとして、吸収きゅうしゅう合併がっぺい消滅しょうめつ株式会社かぶしきがいしゃは、効力こうりょく発生はっせい日びの前日ぜんじつまでに、株主かぶぬし総会そうかいの決議けつぎによって、吸収きゅうしゅう合併がっぺい契約けいやくの承認しょうにんを受うけなければならない（783条じょう1項こう）。その株主かぶぬし総会そうかいの決議けつぎは、当該とうがい株主かぶぬし総会そうかいにおいて議決ぎけつ権けんを行使こうしすることができる株主かぶぬしの議決ぎけつ権けんの過半数かはんすう（三さん分ぶんの一いち以上いじょうの割合わりあいを定款ていかんで定さだめた場合ばあいにあっては、その割合わりあい以上いじょう）を有ゆうする株主かぶぬしが出席しゅっせきし、出席しゅっせきした当該とうがい株主かぶぬしの議決ぎけつ権けんの三さん分ぶんの二に（これを上回うわまわる割合わりあいを定款ていかんで定さだめた場合ばあいにあっては、その割合わりあい）以上いじょうに当あたる多数たすうをもって行おこなわなければならない（309条じょう2項こう12号ごう）。

• 吸収きゅうしゅう合併がっぺい契約けいやく等とうに関かんする書面しょめん等とうの備置おき及および閲覧えつらん等とう(782条じょう)

消滅しょうめつ株式会社かぶしきがいしゃ等とうは、吸収きゅうしゅう合併がっぺい契約けいやく等とう備置開始かいし日びから吸収きゅうしゅう合併がっぺい等とうが効力こうりょく発生はっせい日び後ご6箇月かげつを経過けいかする日ひまでの間あいだ、吸収きゅうしゅう合併がっぺい契約けいやく等とうの内容ないよう等とうを記載きさいし、又または記録きろくした書面しょめん又または電磁でんじ的てき記録きろくをその本店ほんてんに備そなえ置おかなければならない。

• 吸収きゅうしゅう合併がっぺい契約けいやく等とうの承認しょうにん等とう（795条じょう）

原則げんそくとして、吸収きゅうしゅう合併がっぺい存続そんぞく株式会社かぶしきがいしゃは、効力こうりょく発生はっせい日びの前日ぜんじつまでに、株主かぶぬし総会そうかいの決議けつぎによって、吸収きゅうしゅう合併がっぺい契約けいやくの承認しょうにんを受うけなければならない（795条じょう1項こう）。その株主かぶぬし総会そうかいの決議けつぎは、当該とうがい株主かぶぬし総会そうかいにおいて議決ぎけつ権けんを行使こうしすることができる株主かぶぬしの議決ぎけつ権けんの過半数かはんすう（三さん分ぶんの一いち以上いじょうの割合わりあいを定款ていかんで定さだめた場合ばあいにあっては、その割合わりあい以上いじょう）を有ゆうする株主かぶぬしが出席しゅっせきし、出席しゅっせきした当該とうがい株主かぶぬしの議決ぎけつ権けんの三さん分ぶんの二に（これを上回うわまわる割合わりあいを定款ていかんで定さだめた場合ばあいにあっては、その割合わりあい）以上いじょうに当あたる多数たすうをもって行おこなわなければならない（309条じょう2項こう12号ごう）。

• 吸収きゅうしゅう合併がっぺい契約けいやく等とうの承認しょうにんを要ようしない場合ばあい等とう(796条じょう)

一定いっていの条件じょうけんを満みたす合併がっぺいならば、簡易かんい合併がっぺいも認みとめられている。

株式かぶしき買取かいとり請求せいきゅう

反対はんたい株主かぶぬしの株式かぶしき買取かいとり請求せいきゅう権けん（785条じょう）

債権さいけん者しゃ保護ほご手続てつづき

消滅しょうめつ株式会社かぶしきがいしゃ等とうに対たいする吸収きゅうしゅう合併がっぺい等とうについての債権さいけん者しゃの異議いぎ(789条じょう)

存続そんぞく株式会社かぶしきがいしゃ等とうに対たいする債権さいけん者しゃの異議いぎ(799条じょう)

吸収きゅうしゅう合併がっぺいの登記とうき

(921条じょう)

新設しんせつ合併がっぺいの手続てつづき

契約けいやく

• 合併がっぺい契約けいやくの締結ていけつ

合併がっぺいをする会社かいしゃは、合併がっぺい契約けいやくを締結ていけつしなければならない（749条じょう）。

株式会社かぶしきがいしゃを設立せつりつする新設しんせつ合併がっぺい契約けいやく（753条じょう）

承認しょうにん

• 新設しんせつ合併がっぺい契約けいやく等とうの承認しょうにん（804条じょう）

新設しんせつ合併がっぺい消滅しょうめつ株式会社かぶしきがいしゃは、株主かぶぬし総会そうかいの決議けつぎによって、新設しんせつ合併がっぺい契約けいやくの承認しょうにんを受うけなければならない。その株主かぶぬし総会そうかいの決議けつぎは、当該とうがい株主かぶぬし総会そうかいにおいて議決ぎけつ権けんを行使こうしすることができる株主かぶぬしの議決ぎけつ権けんの過半数かはんすう（三さん分ぶんの一いち以上いじょうの割合わりあいを定款ていかんで定さだめた場合ばあいにあっては、その割合わりあい以上いじょう）を有ゆうする株主かぶぬしが出席しゅっせきし、出席しゅっせきした当該とうがい株主かぶぬしの議決ぎけつ権けんの三さん分ぶんの二に（これを上回うわまわる割合わりあいを定款ていかんで定さだめた場合ばあいにあっては、その割合わりあい）以上いじょうに当あたる多数たすうをもって行おこなわなければならない（309条じょう2項こう12号ごう）。

株式かぶしき買取かいとり請求せいきゅう

反対はんたい株主かぶぬしの株式かぶしき買取かいとり請求せいきゅう権けん（806条じょう）

債権さいけん者しゃ保護ほご手続てつづき

消滅しょうめつ株式会社かぶしきがいしゃ等とうに対たいする新設しんせつ合併がっぺい等とうについての債権さいけん者しゃの異議いぎ(810条じょう)

新設しんせつ合併がっぺいの登記とうき

(922条じょう)

三角さんかく合併がっぺい

日本にっぽんの商法しょうほう・旧きゅう会社かいしゃ編へんは、消滅しょうめつ会社かいしゃの株主かぶぬしには、存続そんぞく会社かいしゃの株式かぶしきを旧きゅう株式かぶしきに代かえて交付こうふする方式ほうしきの合併がっぺいを想定そうていしていたが、2006年ねん5月がつ1日にちから施行しこうされた会社かいしゃ法ほうにおいては、施行しこう後ご1年ねん後ごに、対価たいかを存続そんぞく会社かいしゃの株式かぶしきに限かぎらないいわゆる柔軟じゅうなんな対価たいかによる合併がっぺいを認みとめることとした。これにより、存続そんぞく会社かいしゃ自身じしんの株式かぶしきではなく、存続そんぞく会社かいしゃの親会社おやがいしゃの株式かぶしきを交付こうふする方式ほうしきも可能かのうとなった。

合併がっぺいの規制きせい

• 合併がっぺいの種類しゅるいによる規制きせい

銀行ぎんこう法ほう30条じょう以下いか、保険ほけん業法ぎょうほう159条じょう以下いか、その他た各かく業法ぎょうほうに規定きてい

• 経済けいざい・財政ざいせい法ほう上じょうの規制きせい

独占どくせん禁止きんし法ほう15条じょう・18条じょうほか

• その他たの合併がっぺい規制きせい

法人ほうじんノ役員やくいん処罰しょばつニ関せきスル法律ほうりつなど

合併がっぺい後ごの商号しょうごう

合併がっぺい後ごの商号しょうごうは自由じゆうに変更へんこうすることができるため、存続そんぞく会社かいしゃの商号しょうごうが使用しようされるとは限かぎらない。合併がっぺい後ごの商号しょうごうについては、合併がっぺい前まえのいずれかの商号しょうごうを使用しようする場合ばあい（主おもに事業じぎょう規模きぼや知名度ちめいどの大小だいしょう関係かんけいに大おおきな差さがある場合ばあい）、旧きゅう商号しょうごうの一部いちぶや全部ぜんぶを合体がったいさせる場合ばあい、全まったく新あたらしい商号しょうごうを採用さいようする場合ばあいに分わけられる。

また、商号しょうごうの変更へんこうが可能かのうであるから、商号しょうごうの存続そんぞく（その本質ほんしつとしては事業じぎょう規模きぼや知名度ちめいどの大小だいしょう関係かんけい）と、法人ほうじん格かくの存続そんぞくとは必かならずしもリンクしない。存続そんぞく法人ほうじんが消滅しょうめつ法人ほうじんの使用しようしていた商号しょうごうを継承けいしょうする場合ばあいもある。その場合ばあいは、形式けいしき上じょうは存続そんぞく会社かいしゃの法人ほうじん格かくが存続そんぞくしているが、外観がいかん上じょうや実質じっしつ上じょうは消滅しょうめつ会社かいしゃが存続そんぞくしていることになる（「逆さかさ合併がっぺい」も参照さんしょう）。パワードコムや西武鉄道せいぶてつどうなどのケースでは、商号しょうごうは、消滅しょうめつした被ひ合併がっぺい側がわのものを継続けいぞくして使用しようしている。

対等たいとう合併がっぺいやそれほど差さのない合併がっぺいで両者りょうしゃの社名しゃめいを合体がったいする場合ばあい、対等たいとうにするために日本にっぽん表記ひょうきと英えい表記ひょうきで両者りょうしゃの社名しゃめいがあべこべになることがある。（代表だいひょう例れい：三井住友銀行みついすみともぎんこう（英えい表記ひょうき：Sumitomo Mitsui Banking Corporation）など）

一いち例れいとして、かつて、株式かぶしき分割ぶんかつに制限せいげんが設もうけられていた時代じだいには、急きゅう成長せいちょうした企業きぎょうが、株式かぶしきの額面がくめん変更へんこうを目的もくてきとして、休眠きゅうみん会社かいしゃ（あるいは休眠きゅうみん状態じょうたいに近ちかい会社かいしゃ）を存続そんぞく会社かいしゃとしつつ商号しょうごうは消滅しょうめつ会社かいしゃ（以下いか、旧きゅう法人ほうじんと記しるす）と同おなじ商号しょうごうを用もちいるパターンの吸収きゅうしゅう合併がっぺいが行おこなわれる例れいが少すくなからずあった。合併がっぺい比率ひりつを活用かつようすることで、株式かぶしき分割ぶんかつとほぼ同等どうとうの効果こうかが得えられる。ただし、たとえば合併がっぺい比率ひりつが1:100の場合ばあい、101分ぶんの1は存続そんぞく法人ほうじんの合併がっぺい前まえからの株主かぶぬしであるため、効果こうかだけを見みても必かならずしも株式かぶしき分割ぶんかつと同おなじではない。加くわえて、旧きゅう法人ほうじんは合併がっぺいにより消滅しょうめつするため、会社かいしゃ設立せつりつ日びが、事業じぎょうで見みた場合ばあいの会社かいしゃの歴史れきしとは何なんら関係かんけいのない日ひ（形式けいしき上じょうの存続そんぞく法人ほうじんの設立せつりつ日び）になる（企業きぎょうの中なかには、時ときに、IR情報じょうほう等とうにおいても旧きゅう法人ほうじんの設立せつりつ日びを明示めいじしたり、吸収きゅうしゅう合併がっぺいでありながら新設しんせつ合併がっぺいのように合併がっぺい日びを設立せつりつ日びとしたりする例れいを散見さんけんするが、これは誤あやまりである。）ほか、旧きゅう法人ほうじんが上場じょうじょう企業きぎょうの場合ばあいには旧きゅう法人ほうじんが消滅しょうめつするために証券しょうけんコードが変更へんこうになる（存続そんぞく法人ほうじんが別途べっと新規しんきに上場じょうじょうすることになるため）。

（下記かきの「合併がっぺい後ごの名称めいしょう例れい」も参照さんしょう）

合併がっぺいの税務ぜいむ

税務ぜいむ上じょうも企業きぎょう会計かいけい上じょうの考かんがえ方かたを反映はんえいし、適格てきかく合併がっぺいとそれ以外いがいの合併がっぺい（通称つうしょう、非ひ適格てきかく合併がっぺいと呼よばれる。）に区分くぶんし、それぞれ異ことなる取とり扱あつかいを行おこなっている。

通常つうじょうの合併がっぺいは、被ひ合併がっぺい法人ほうじんの資産しさんが、時価じかにより合併がっぺい法人ほうじんに譲渡ゆずりわたされるものと構成こうせいされる。したがって、被ひ合併がっぺい法人ほうじんの最後さいご事業じぎょう年度ねんどにおいて、その有ゆうする資産しさんの譲渡じょうと益えき又または譲渡じょうと損そんを計上けいじょうし、精算せいさんされて課税かぜいを受うけた後のち、いわば時価じか評価ひょうかされた後のちの資産しさん負債ふさいを合併がっぺい法人ほうじんに移転いてんすることとなる。被ひ合併がっぺい法人ほうじんの欠損けっそん金きんは引ひき継つがれることはない。また、被ひ合併がっぺい法人ほうじんの株主かぶぬしにおいても旧株きゅうかぶを譲渡じょうとし新株しんかぶを取得しゅとくする際さいに、旧株きゅうかぶのキャピタル・ゲインに課税かぜいされるほか、みなし配当はいとう課税かぜいも生しょうじうる。

これに対たいし、適格てきかく合併がっぺいでは、被ひ合併がっぺい法人ほうじんの資産しさんが、簿ぼ価かのまま合併がっぺい法人ほうじんに引ひき継つがれることとなる。これにより、たとえ被ひ合併がっぺい法人ほうじんの資産しさんに多額たがくの含ふくみ益えきがあったとしても、その課税かぜいを受うけずに合併がっぺい法人ほうじんに引継ひきつぎすることができる。また、繰越くりこし欠損けっそん金きんの引継ひきつぎも一定いっていのものを除のぞき原則げんそくとして認みとめられている。なお、被ひ合併がっぺい法人ほうじんの株主かぶぬしは、旧株きゅうかぶの簿ぼ価かと同額どうがくで新株しんかぶを取得しゅとくしたものとされるため課税かぜい関係かんけいは生しょうじない。

非ひ適格てきかく合併がっぺいになると、会社かいしゃ及および株主かぶぬしに合併がっぺい時じに税ぜい負担ふたんが生しょうじるので、合併がっぺいを円滑えんかつにするためには適格てきかく合併がっぺいであることが必須ひっす要件ようけんとされている。そして、現実げんじつに行おこなわれている合併がっぺいはほぼ全すべてが適格てきかく合併がっぺいの要件ようけんを満みたすように行おこなわれる。これらの適格てきかく要件ようけんは、合併がっぺいを利用りようした課税かぜい逃のがれを防止ぼうしする観点かんてんから規定きていされている。

適格てきかく合併がっぺいの要件ようけん(法人ほうじん税法ぜいほう2条じょう12号ごうの8)

被ひ合併がっぺい法人ほうじんの株主かぶぬし等とうに合併がっぺい法人ほうじん株式かぶしき又または合併がっぺい親おや法人ほうじん株式かぶしきのいずれか一方いっぽうの株式かぶしきまたは出資しゅっし以外いがいの資産しさん(剰余じょうよ金きんの配当はいとう等とう及および反対はんたい株主かぶぬしへの買取かいとり請求せいきゅうに基もとづく対価たいかとして交付こうふされる資産しさんを除のぞく）が交付こうふされないこと（柱はしら書しょ）

会社かいしゃ法ほう上じょうは現金げんきんによる合併がっぺいの対価たいかの支払しはらいが可能かのうだが、そのような合併がっぺいスキームは適格てきかく合併がっぺいに該当がいとうしない

以上いじょうの要件ようけんを満みたした場合ばあいで適格てきかく合併がっぺいとされる要件ようけんは複雑ふくざつであるが、大別たいべつすれば、次つぎの3つのパターンに分類ぶんるいできる。

1.合併がっぺい法人ほうじんが完全かんぜん親子おやこ関係かんけいにあるパターン（同どう号ごうイ）

この場合ばあいは他たに特とくに要件ようけんはない

2.合併がっぺい法人ほうじんが被ひ合併がっぺい法人ほうじんの株式かぶしきの50%以上いじょうを保有ほゆうしているパターン（同どう号ごうロ）

次つぎのいずれの要件ようけんをすべて満みたすことが必要ひつよう

被ひ合併がっぺい法人ほうじんの従業じゅうぎょう員いんのおおむね80%以上いじょうに相当そうとうする数かずの者ものが当該とうがい合併がっぺい後ごに合併がっぺい法人ほうじんの業務ぎょうむに従事じゅうじすることが見込みこまれていること(同どう号ごう(1))

被ひ合併がっぺい法人ほうじんの当該とうがい合併がっぺい前まえに営いとなむ主要しゅような事業じぎょうが合併がっぺい後ごに合併がっぺい法人ほうじんにおいて引ひき続つづき営いとなまれることが見込みこまれていること(同どう号ごう(2))

3.合併がっぺい法人ほうじんと被ひ合併がっぺい法人ほうじんが共同きょうどうして事業じぎょうを営いとなもうとしているパターン（同どう号ごうハ）

被ひ合併がっぺい法人ほうじんと合併がっぺい法人ほうじんとが共同きょうどうで事業じぎょうを営いとなむための合併がっぺいとして政令せいれいで定さだめるもの（施行しこう令れい4条じょうの2第だい4項こう、通称つうしょう共同きょうどう事業じぎょう要件ようけん）とされ、次つぎの要件ようけんを全すべて満みたすもの

1.被ひ合併がっぺい法人ほうじんの被ひ合併がっぺい事業じぎょう（被ひ合併がっぺい法人ほうじんの合併がっぺい前まえの主要しゅような事業じぎょうのうちいずれかの事業じぎょうをいう）と合併がっぺい法人ほうじんの合併がっぺい事業じぎょう（合併がっぺい法人ほうじんの合併がっぺい前まえの主要しゅような事業じぎょうのうちいずれかの事業じぎょうをいう）とが相互そうごに関連かんれんするものであること

2.被ひ合併がっぺい法人ほうじんの被ひ合併がっぺい事業じぎょうと合併がっぺい法人ほうじんの合併がっぺい事業じぎょう（被ひ合併がっぺい事業じぎょうに関連かんれんするものに限かぎる）のそれぞれの売上うりあげ金額きんがく、それぞれの従業じゅうぎょう者しゃの数かず、資本しほん金きんの額がく等とうの規模きぼの割合わりあいのいずれか1つがおおむね5倍ばいを超こえないこと

又または合併がっぺい前まえの被ひ合併がっぺい法人ほうじんの特定とくてい役員やくいん（社長しゃちょう、副ふく社長しゃちょう、代表だいひょう取締役とりしまりやく、代表だいひょう執行しっこう役やく、専務せんむ取締役とりしまりやく若もしくは常務じょうむ取締役とりしまりやく又またはこれらに準じゅんずる者ものをいう。）のいずれかと合併がっぺい法人ほうじんの特定とくてい役員やくいんのいずれかとが合併がっぺい後ごに合併がっぺい法人ほうじんの特定とくてい役員やくいんとなることが見込みこまれていること。

3.被ひ合併がっぺい法人ほうじんの合併がっぺいの直前ちょくぜんの従業じゅうぎょう者しゃのうち、その総数そうすうのおおむね80%に相当そうとうする数かずの者ものが合併がっぺい後ごに合併がっぺい法人ほうじんの業務ぎょうむに従事じゅうじすることが見込みこまれていること。

4.被ひ合併がっぺい法人ほうじんの被ひ合併がっぺい事業じぎょう（合併がっぺい法人ほうじんの合併がっぺい事業じぎょうと関連かんれんする事業じぎょうに限かぎる。）が当該とうがい合併がっぺい後ごに当該とうがい合併がっぺい法人ほうじんにおいて引ひき続つづき営いとなまれることが見込みこまれていること。

5.合併がっぺい直前ちょくぜんの被ひ合併がっぺい会社かいしゃの株主かぶぬし等とうで合併がっぺいの対価たいかとして交付こうふを受うける合併がっぺい会社かいしゃの株式かぶしき又または合併がっぺい親会社おやがいしゃ株式かぶしきの全部ぜんぶを継続けいぞくして保有ほゆうすると見込みこまれる者しゃのが有ゆうする被ひ合併がっぺい法人ほうじんの株式かぶしき（無む議決ぎけつ権けん株式かぶしきを除のぞく）を合計ごうけいした数かずが被ひ合併がっぺい会社かいしゃの発行済はっこうずみ株式かぶしき数すう（無む議決ぎけつ権けん株式かぶしき等とうは除のぞく）の総数そうすうが80%以上いじょうであること。（被ひ合併がっぺい法人ほうじんの株主かぶぬしが50人にん以上いじょうの場合ばあいはこの要件ようけんは適用てきようされない。）

会社かいしゃ以外いがいの合併がっぺい

日本にっぽん法ほうでは、会社かいしゃ以外いがいにも、一般いっぱん社団しゃだん法人ほうじん、一般いっぱん財団ざいだん法人ほうじん、中小ちゅうしょう企業きぎょう等とう協同きょうどう組合くみあい、信用金庫しんようきんこ、労働ろうどう金庫きんこ、生活協同組合せいかつきょうどうくみあい、農業のうぎょう協同きょうどう組合くみあい、水産すいさん業ぎょう協同きょうどう組合くみあい、農業のうぎょう共済きょうさい組合くみあい、漁業ぎょぎょう共済きょうさい組合くみあい、酒類しゅるい業ぎょう組合くみあい、森林しんりん組合くみあい、相互そうご会社かいしゃ、船主せんしゅ相互そうご保険ほけん組合くみあい、漁船ぎょせん保険ほけん組合くみあい、監査かんさ法人ほうじん、税理士ぜいりし法人ほうじん、弁護士べんごし法人ほうじん、外国がいこく法ほう事務じむ弁護士べんごし法人ほうじん、特許とっきょ業務ぎょうむ法人ほうじん、司法しほう書士しょし法人ほうじん、行政ぎょうせい書士しょし法人ほうじん、社会しゃかい保険ほけん労務ろうむ士し法人ほうじん、土地とち家屋かおく調査ちょうさ士し法人ほうじん、投資とうし法人ほうじん、医療いりょう法人ほうじん、社会しゃかい福祉ふくし法人ほうじん、農のう住じゅう組合くみあい、商工会しょうこうかい、商工しょうこう会議かいぎ所しょ、会員かいいん金融きんゆう商品しょうひん取引とりひき所しょ、会員かいいん商品しょうひん取引とりひき所しょ、信用しんよう保証ほしょう協会きょうかい、農業のうぎょう信用しんよう基金ききん協会きょうかい、漁業ぎょぎょう信用しんよう基金ききん協会きょうかい、勤労きんろう者しゃ財産ざいさん形成けいせい基金ききん、学校がっこう法人ほうじん、特定とくてい非ひ営利えいり活動かつどう法人ほうじん、更生こうせい保護ほご法人ほうじん、地方ちほう独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん、防災ぼうさい街がい区く計画けいかく整備せいび組合くみあいなどのさまざまな法人ほうじん形態けいたいについて合併がっぺいの手続てつづきが法定ほうていされているほか、一定いってい限度げんどで異ことなる形態けいたいの間あいだの合併がっぺい（保険ほけん業ぎょうを営いとなむ株式会社かぶしきがいしゃと相互そうご会社かいしゃの間あいだ、銀行ぎんこうまたは長期ちょうき信用しんよう銀行ぎんこうである株式会社かぶしきがいしゃ、信用しんよう協同きょうどう組合くみあい、信用金庫しんようきんこおよび労働ろうどう金庫きんこのいずれかの間あいだ）と）も認みとめられている。また、信託しんたくについても「信託しんたくの併合へいごう」という合併がっぺい類似るいじの制度せいどが法定ほうていされている。法域ほういきによっては法人ほうじん格かくのない団体だんたいについても合併がっぺいの手続てつづきが法定ほうていされている。

米国べいこくにおける合併がっぺい

米国べいこくの法ほう制度せいどでは包括ほうかつ承継しょうけいという概念がいねんが定立ていりつされているわけではない。しかし、19世紀せいき以降いこうの判決はんけつの積つみ重かさねによって合併がっぺい時じには包括ほうかつ承継しょうけいを生しょうじることが確立かくりつされている。

米国べいこくでは1890年代ねんだいまで合併がっぺいでは消滅しょうめつ会社かいしゃの株主かぶぬしに対たいして存続そんぞく会社かいしゃの株式かぶしきを交付こうふして存続そんぞく会社かいしゃの株主かぶぬしとなることが要件ようけんと考かんがえられていた。しかし、1893年ねんにニュージャージー州しゅうで合併がっぺい対価たいかとして社債しゃさいを交付こうふできるよう緩和かんわされた。1925年ねん3月がつにはネバダ州しゅうが合併がっぺい対価たいかとして現金げんきんを交付こうふできる法律ほうりつを制定せいていした。1929年ねんに世界せかい恐慌きょうこうが起おきると、ニューヨーク州しゅうでは公共こうきょう事業じぎょう会社かいしゃの親子おやこ会社かいしゃ関係かんけいを速すみやかに解消かいしょうすることが必要ひつようとなったため合併がっぺい対価たいかに証券しょうけんや現金げんきん等とうを認みとめる略式りゃくしき合併がっぺいの制度せいどが設もうけられた。

合併がっぺい対価たいかの柔軟じゅうなん化かについては憲法けんぽう違反いはんが争あらそわれたが、1949年ねんにニューヨーク州しゅう最高裁さいこうさいは憲法けんぽう違反いはんではないとしたほか、1959年ねんにはデラウェア州しゅう最高裁さいこうさいが合併がっぺい時じの現金げんきん交付こうふを認みとめる判決はんけつを出だしている。その後ごは合併がっぺい対価たいかに現金げんきんを認みとめる州しゅうが多おおくなった。

合併がっぺい後ごの名称めいしょう例れい

双方そうほうの名前なまえを継ついだもの

主おもに対等たいとう合併がっぺい企業きぎょうに多おおい。

• 石川島播磨重工業いしかわじまはりまじゅうこうぎょう（石川いしかわ島とう重工業じゅうこうぎょう+播磨はりま造船ぞうせん所しょ。現げん・IHI。日本にっぽんで初はじめて双方そうほうの名前なまえを継ついだもの）
• 第一勧業銀行だいいちかんぎょうぎんこう（第だい一いち銀行ぎんこう+日本にっぽん勧業かんぎょう銀行ぎんこう。後ごの（旧きゅう）みずほ銀行ぎんこう／みずほコーポレート銀行ぎんこう。法人ほうじん格かく上じょうは、（旧きゅう）みずほ銀行ぎんこうとなったが、2013年ねんにみずほコーポレート銀行ぎんこうに吸収きゅうしゅう合併がっぺいされたため、みずほコーポレート銀行ぎんこう改あらため（現げん）みずほ銀行ぎんこうは、みずほコーポレート銀行ぎんこうの法人ほうじん格かく上じょうの前身ぜんしんである旧きゅう富士銀行ふじぎんこうのものを継承けいしょうしている）
• 東京三菱銀行とうきょうみつびしぎんこう（東京銀行とうきょうぎんこう+三菱銀行みつびしぎんこう。現げん三菱みつびしUFJ銀行ぎんこう）
• 三菱みつびし東京とうきょうUFJ銀行ぎんこう（東京とうきょう三菱銀行みつびしぎんこう+UFJ銀行ぎんこう：名前なまえが長ながすぎる意見いけんがあったが、双方そうほうが譲ゆずらなかったため。2018年ねん4月がつに三菱みつびしUFJ銀行ぎんこうと改称かいしょう）
• 太陽たいよう神戸銀行こうべぎんこう（太陽たいよう銀行ぎんこう+神戸銀行こうべぎんこう）
• 太陽たいよう神戸こうべ三井みつい銀行ぎんこう（太陽たいよう神戸銀行こうべぎんこう+三井みつい銀行ぎんこう。1992年ねん4月がつにさくら銀行ぎんこうと改称かいしょう）
• 協和きょうわ埼玉さいたま銀行ぎんこう（協和きょうわ銀行ぎんこう+埼玉さいたま銀行ぎんこう。1992年ねん9月がつにあさひ銀行ぎんこうと改称かいしょう）

なお、太陽たいよう神戸こうべ三井みつい銀行ぎんこうと協和きょうわ埼玉さいたま銀行ぎんこうで使用しようしていたロゴタイプなどについては、銀行ぎんこう名めい変更へんこう後ごもそのまま使用しようされた。

• （旧きゅう）三井住友銀行みついすみともぎんこう（三井みつい銀行ぎんこう（合併がっぺい時点じてんではさくら銀行ぎんこう）+住友銀行すみともぎんこう。ただし、現在げんざいの三井住友銀行みついすみともぎんこうは、わかしお銀行ぎんこうとの逆さかさ合併がっぺいによる、消滅しょうめつ行ぎょうの名称めいしょうをそのまま引ひき継ついだもの）
• 関東かんとうつくば銀行ぎんこう（関東銀行かんとうぎんこう+つくば銀行ぎんこう）
• 近畿きんき大阪銀行おおさかぎんこう（近畿銀行きんきぎんこう+大阪銀行おおさかぎんこう）
• 中央ちゅうおう三井信託銀行みついしんたくぎんこう（中央信託銀行ちゅうおうしんたくぎんこう+三井信託銀行みついしんたくぎんこう。現げん三井みつい住友信託銀行すみともしんたくぎんこう）
• 三菱みつびしUFJ信託しんたく銀行ぎんこう（三菱信託銀行みつびししんたくぎんこう+UFJ信託しんたく銀行ぎんこう）
• 足利あしかが小山こやま信用金庫しんようきんこ（足利あしかが信用金庫しんようきんこ+小山こやま信用金庫しんようきんこ）
• 市川いちかわ東ひがし葛かずら信用金庫しんようきんこ（市川いちかわ信用金庫しんようきんこ+東ひがし葛かずら信用組合しんようくみあい。現げん東京とうきょうベイ信用金庫しんようきんこ）
• 足立あだち成和しげかず信用金庫しんようきんこ（足立あだち信用金庫しんようきんこ+成和せいわ信用金庫しんようきんこ）
• 三浦藤沢信用金庫みうらふじさわしんようきんこ（三浦みうら信用金庫しんようきんこ+藤沢ふじさわ信用金庫しんようきんこ。現げんかながわ信用金庫しんようきんこ）
• 新川水橋信用金庫にいかわみずはししんようきんこ（新川しんかわ信用金庫しんようきんこ+水橋みずはし信用金庫しんようきんこ。現げんにいかわ信用金庫しんようきんこ）
• 氷見伏木信用金庫ひみふしきしんようきんこ（氷見ひみ信用金庫しんようきんこ+伏木ふしき信用金庫しんようきんこ）
• のと共栄きょうえい信用金庫しんようきんこ（能登信用金庫のとしんようきんこ+共栄きょうえい信用金庫しんようきんこ）
• 北きた伊勢いせ上野うえの信用金庫しんようきんこ（北伊勢信用金庫きたいせしんようきんこ+上野うえの信用金庫しんようきんこ）
• 摂津せっつ水都信用金庫すいとしんようきんこ（摂津信用金庫せっつしんようきんこ+水都信用金庫すいとしんようきんこ。現げん北きたおおさか信用金庫しんようきんこ）
• 大牟田おおむた柳川やながわ信用金庫しんようきんこ（大牟田信用金庫おおむたしんようきんこ+柳川やながわ信用金庫しんようきんこ）
• ダイムラー・クライスラー（ダイムラー・ベンツ+クライスラーコーポレーション。2007年ねんに合併がっぺいを解消かいしょう、ダイムラー社しゃとクライスラー社しゃに分離ぶんり）
• ロッキード・マーティン（ロッキード+マーティン・マリエッタ）
  • マーティン・マリエッタ（グレン・L・マーティン+アメリカン・マリエッタ）
• 吉野家よしディー・アンド・シー（吉野家よしのや+D&C：すでにD&C（ダンキンドーナツ）の事業じぎょうは撤退てったいしたが、D&Cの意志いしを継つぎ、敢あえて社名しゃめいはそのままにしていたが、持株もちかぶ会社かいしゃへの移行いこうにより、吉野家よしのやホールディングスとなった。）
• 明治めいじ安田生命保険やすだせいめいほけん（明治生命保険めいじせいめいほけん+安田生命保険やすだせいめいほけん）
• 東京とうきょう海上かいじょう日動にちどう火災かさい保険ほけん（東京海上火災保険とうきょうかいじょうかさいほけん+日動火災海上保険にちどうかさいかいじょうほけん）
• 三井みつい住友海上火災保険すみともかいじょうかさいほけん（三井海上火災保険みついかいじょうかさいほけん+住友海上火災保険すみともかいじょうかさいほけん）
• 損害そんがい保険ほけんジャパン日本にっぽん興亜こうあ（損害そんがい保険ほけんジャパン+日本にっぽん興亜こうあ損害そんがい保険ほけん）
  • 日本にっぽん興亜こうあ損害そんがい保険ほけん（日本火災海上保険にほんかさいかいじょうほけん+興亜火災海上保険こうあかさいかいじょうほけん）
• スクウェア・エニックス（スクウェア+エニックス）
• タカラトミー（タカラ+トミー）
• 昭和シェル石油しょうわしぇるせきゆ（昭和しょうわ石油せきゆ+シェル石油せきゆ）
• コニカミノルタ（コニカ+ミノルタ）
• 第だい一いち三共さんきょう（第一製薬だいいちせいやく+三共さんきょう）
• 大だい日本にっぽん住友製薬すみともせいやく（大日本製薬だいにっぽんせいやく+住友製薬すみともせいやく）
• 田辺たなべ三菱みつびし製薬せいやく（田辺製薬たなべせいやく+三菱みつびしウェルファーマ）
• JXTGエネルギー（JXエネルギー+東燃とうねんゼネラル石油ぜねらるせきゆ）
  • 東燃とうねんゼネラル石油ぜねらるせきゆ（東燃とうねん+ゼネラル石油ぜねらるせきゆ）
• サークルKサンクス（サークルK+サンクス。厳密げんみつには、サークルケイジャパン（存続そんぞく）+シーアンドエス（持株もちかぶ会社かいしゃ・消滅しょうめつ）+サンクスアンドアソシエイツ（消滅しょうめつ））
• 京阪神けいはんしん急行きゅうこう電鉄でんてつ（阪神はんしん急行きゅうこう電鉄でんてつ+（旧きゅう）京阪電気鉄道けいはんでんきてつどう。現げん阪急はんきゅう阪神はんしんホールディングス。京阪けいはん側がわは京阪神けいはんしん急行きゅうこう鉄道てつどうを希望きぼうしていた。）
• 三井みつい住友建設すみともけんせつ（三井建設みついけんせつ+住友建設すみともけんせつ）
• 商船しょうせん三井みつい（大阪商船三井船舶おおさかしょうせんみついせんぱく=（大阪おおさか商船しょうせん+三井みつい船舶せんぱく）+ナビックスライン=（ジャパンライン=（日東にっとう商船しょうせん+大同だいどう海運かいうん）+山下やました新しん日本にっぽん汽船きせん=（山下やました汽船きせん+新しん日本にっぽん汽船きせん）））
• 南海辰村建設なんかいたつむらけんせつ（南海なんかい建設けんせつ+辰たつ村むら組ぐみ）
• あいおいニッセイ同和どうわ損害そんがい保険ほけん（あいおい損害そんがい保険ほけん+ニッセイ同和どうわ損害そんがい保険ほけん。なお、あいおい損害そんがい保険ほけん（大東京火災海上保険だいとうきょうかさいかいじょうほけん+千代田火災海上保険ちよだかさいかいじょうほけん）、ニッセイ同和どうわ損害そんがい保険ほけん（同和火災海上保険どうわかさいかいじょうほけん+ニッセイ損害保険にっせいそんがいほけん）共ともに合併がっぺいした企業きぎょうである）
• 岩田屋いわたや三越みつこし（岩田屋いわたや+福岡三越ふくおかみつこし）
• ハスクバーナ・ゼノア（ハスクバーナ（日本にっぽん法人ほうじん）+ゼノア（小松こまつゼノア（現げん:コマツユーティリティー）の農林のうりん機器きき部門ぶもんが分離ぶんり））
• 東京とうきょう芝浦しばうら電気でんき（東京とうきょう電気でんき+芝浦製作所しばうらせいさくしょ。現げん・東芝とうしば）
• 秩父小野田ちちぶおのだ（秩父ちちぶセメント+小野田おのだセメント。後述こうじゅつの太平洋たいへいようセメントの前身ぜんしん）
• 横よこ河北かほく辰たつ電機でんき（横河電機よこかわでんき製作所せいさくしょ+北辰ほくしん電機でんき製作所せいさくしょ。現在げんざいの横河電機よこかわでんき）
• 大同だいどうほくさん（大同だいどう酸素さんそ+ほくさん（←北海ほっかい酸素さんそ）。現げん・エア・ウォーター）
• NSユナイテッド海運かいうん（新和海運しんわかいうん+日にち鉄てつ海運かいうん。社名しゃめいに冠かんする"NS"とは母体ぼたい企業きぎょう・旧きゅう日本にっぽん製鐵せいてつ、および日にち鉄てつ海運かいうんの支配しはい株主かぶぬしで合併がっぺい会社かいしゃの筆頭ひっとう株主かぶぬしとして支配しはい株主かぶぬしの一いち社しゃに加くわわった・新しん日本にっぽん製鐵せいてつより由来ゆらい。加くわえて"NS"の"S"は存続そんぞく会社かいしゃである"新和しんわ"の"S"にもかかっている）
• エア・ウォーター・エモト（江本工業えもとこうぎょう+エア・ウォーター・リビング。現げん・パナソニック エコソリューションズAWE）
• マツキヨココカラ&カンパニー（マツモトキヨシグループ+ココカラファイングループ）

片方かたがたしか継ついでいないもの

主おもに吸収きゅうしゅう合併がっぺい企業きぎょうに多おおい。

• 三井住友銀行みついすみともぎんこう（+わかしお銀行ぎんこう：ただし法人ほうじんとしてはわかしお銀行ぎんこうを継承けいしょうしている）
• りそな銀行ぎんこう（+奈良銀行ならぎんこう）
• 紀陽銀行きようぎんこう（+和歌山銀行わかやまぎんこう）
• 山やま隂合同どう銀行ぎんこう（+ふそう銀行ぎんこう。現げん山陰合同銀行さんいんごうどうぎんこう）
• 伊予銀行いよぎんこう（+東邦とうほう相互そうご銀行ぎんこう）
• 親和銀行しんわぎんこう（+九州銀行きゅうしゅうぎんこう）
• 北洋銀行ほくようぎんこう（+札幌銀行さっぽろぎんこう）
• 関西かんさいアーバン銀行ぎんこう（+びわこ銀行ぎんこう）
• 水戸みと信用金庫しんようきんこ（+磯原いそはら信用金庫しんようきんこ、後のちに那珂湊なかみなと信用金庫しんようきんこ・龍ケ崎りゅうがさき信用金庫しんようきんこ・土浦つちうら信用金庫しんようきんこも）
• 千葉ちば信用金庫しんようきんこ（+両りょう総そう信用金庫しんようきんこ、後のちに木更津信用金庫きさらづしんようきんこ・成田なりた信用金庫しんようきんこも）
• 東京とうきょうシティ信用金庫しんようきんこ（+日本橋にほんばし信用金庫しんようきんこ+東商とうしょう信用金庫しんようきんこ+京橋きょうばし信用金庫しんようきんこ+帝都信用金庫ていとしんようきんこ）
• 東武信用金庫とうぶしんようきんこ（+三光さんこう信用金庫しんようきんこ。現げん東京とうきょう東ひがし信用金庫しんようきんこ）
• 芝しば信用金庫しんようきんこ（+東調布信用金庫ひがしちょうふしんようきんこ）
• 金沢かなざわ信用金庫しんようきんこ（+加か南みなみ信用金庫しんようきんこ、後のちに福光ふくみつ信用金庫しんようきんこも）
• 興能信用金庫こうのうしんようきんこ（+高浜たかはま信用組合しんようくみあい）
• 沼津信用金庫ぬまづしんようきんこ（+駿河信用金庫するがしんようきんこ）
• 三島信用金庫みしましんようきんこ（+伊豆信用金庫いずしんようきんこ）
• 島根しまね中央ちゅうおう信用金庫しんようきんこ（+大田おおた信用金庫しんようきんこ、後のちに出雲いずも信用組合しんようくみあいも：ただし法人ほうじんとしては大田おおた信用金庫しんようきんこを継承けいしょうしている）
• 津和野つわの信用金庫しんようきんこ（+西京にしぎょう信用組合しんようくみあい。現げん西にし中国ちゅうごく信用金庫しんようきんこ）
• 玉島信用金庫たましましんようきんこ（+倉敷くらしき信用金庫しんようきんこ）
• 備北信用金庫しんようきんこ（+新見にいみ信用金庫しんようきんこ）
• 広島信用金庫ひろしましんようきんこ（+大竹おおたけ信用金庫しんようきんこ）
• 下関しものせき信用金庫しんようきんこ（+豊浦とようら信用金庫しんようきんこ。現げん西にし中国ちゅうごく信用金庫しんようきんこ）
• 高松信用金庫たかまつしんようきんこ（+坂出さかいで信用金庫しんようきんこ、後のちにさぬき信用金庫しんようきんこも）
• 高鍋信用金庫たかなべしんようきんこ（+西諸信用金庫にしもろしんようきんこ）
• 鹿児島相互信用金庫かごしまそうごしんようきんこ（+鹿児島かごしま企業きぎょう信用金庫しんようきんこ、後のちに川内信用金庫せんだいしんようきんこも）
• コザ信用金庫しんようきんこ（+沖縄おきなわ信用金庫しんようきんこ）
• 北陸ほくりくコカ・コーラボトリング（+長野ながコカ・コーラボトリング）
• どん（+フォルクス：ただし法人ほうじんとしてはフォルクスを継承けいしょうしている）
• 日産自動車にっさんじどうしゃ（+プリンス自動車じどうしゃ工業こうぎょう）
• 日産にっさんプリンス鳥取とっとり販売はんばい（+日産にっさんサティオ鳥取とっとり：ただし法人ほうじんとしては日産にっさんサティオ鳥取とっとりを継承けいしょうしている）
• 岡山おかやま日産自動車にっさんじどうしゃ（+山陽さんよう日産にっさんモーター：ただし法人ほうじんとしては山陽さんよう日産にっさんモーターを継承けいしょうしている）
• 広島ひろしま日産自動車にっさんじどうしゃ（+広陽日産こうようにっさんモーター：ただし法人ほうじんとしては広陽日産こうようにっさんモーターを継承けいしょうしている）
• 愛媛えひめ日産自動車にっさんじどうしゃ（+日産にっさんサティオ愛媛えひめ：ただし法人ほうじんとしては日産にっさんサティオ愛媛えひめを継承けいしょうしている）
• 日産にっさんプリンス広島ひろしま販売はんばい（+日産にっさんサティオ広島ひろしま）
• 日産にっさんプリンス山口やまぐち販売はんばい（+日産にっさんサティオ山口やまぐち：ただし法人ほうじんとしては日産にっさんサティオ山口やまぐちを継承けいしょうしている）
• 伊藤忠商事いとうちゅうしょうじ（+安宅あたか産業さんぎょう）
• 新日本海新聞社しんにほんかいしんぶんしゃ（+ザ・プレス大阪おおさか）
• 朝日放送あさひほうそう（+大阪おおさかテレビ放送ほうそう）
• ジェイコム関東かんとう（+ジェイコム大和やまと、後のちにジェイコム群馬ぐんま・ジェイコムせたまち・調布ちょうふケーブルテレビジョンも）
• ジェイコム湘南しょうなん（+藤沢ふじさわケーブルテレビ+シーエーティーヴィ横須賀よこすか：ただし法人ほうじんとしては藤沢ふじさわケーブルテレビを継承けいしょうしている）
• ZTV（+滋賀しがケーブルネットワーク）
• ふれあいチャンネル（+ケーブルシティ22、後のちに中国ちゅうごくケーブルビジョン・安芸あきケーブルテレビも）
• ダイエー（+忠実屋ちゅうじつや・ユニードダイエー・ダイナハ・日本にっぽんドリーム観光かんこう）
• ローソン（+サンチェーン、ダイエーコンビニエンスシステムズを経へて）
• グルメシティ近畿きんき（+ヒカリ屋や：ただし店舗てんぽブランドとして存続そんぞく）
• イオンリテール（+マイカル+イオンマルシェ）
• イオン九州きゅうしゅう（+マイカル九州きゅうしゅう+旭あさひジャスコ（旭あさひジャスコ ← ヤーク））
• イオンモール（+ダイヤモンドシティ）
• ユアーズ（+丸和まるわ：ただし店舗てんぽブランドとして存続そんぞく）
• 豊田通商とよたつうしょう（+トーメン）
• 京きょうセラ（+ヤシカ）
• 王子製紙おうじせいし（+本州ほんしゅう製紙せいし：合併がっぺい時じは新王子製紙しんおうじせいし（王子製紙おうじせいし+神崎かんざき製紙せいし））
• ソニー（+アイワ：ただしブランド名めいとして残のこっている）
• コスモ石油こすもせきゆ（+大協だいきょう石油せきゆ+丸善まるぜん石油せきゆ、のちにアジア石油せきゆも。ただし法人ほうじんとしては大協だいきょう石油せきゆを継承けいしょうしている）
• ボッシュ（+ゼクセルなど）
• 日本郵船にっぽんゆうせん（+昭和海運しょうわかいうん）
• 日本航空にほんこうくう（+日本にほんエアシステム：ただし統合とうごう時点じてんでは、持株もちかぶ会社かいしゃ日本航空にほんこうくうシステムを新設しんせつする形式けいしきを取とっている）
• 日本航空にほんこうくうインターナショナル（+日本航空にほんこうくうジャパン）
• 日にちノ丸まる自動車じどうしゃ（+米子よなご交通こうつう+山陰さんいん中央ちゅうおう鉄道てつどう）
• 一畑いちはた電気でんき鉄道てつどう（+出雲いずも鉄道てつどう+島根しまね鉄道てつどう：持株もちかぶ会社かいしゃへの移行いこう（名称めいしょうは一畑いちはた電気でんき鉄道てつどうのまま変更へんこうなし）により、鉄道てつどう事業じぎょうは一畑いちはた電車でんしゃに分離ぶんり）
• 両備りょうびバス（+西大寺さいだいじ鉄道てつどう：現げん両備りようびホールディングス）
• サンデン交通さんでんこうつう（+長ちょう鉄てつバス）
• HOYA（+ペンタックス）
• 西武鉄道せいぶてつどう（武蔵野むさしの鉄道てつどう+西武鉄道せいぶてつどう（旧きゅう）+食糧しょくりょう増産ぞうさん：ただし法人ほうじんとしては武蔵野むさしの鉄道てつどうを継承けいしょうしている）
• 京阪けいはんバス（+京阪けいはん宇治うじ交通こうつう+京阪けいはん宇治うじ交通こうつう田辺たなべ：ただし京阪けいはん宇治うじ交通こうつうの実質じっしつ的てきな後継こうけい会社かいしゃは京阪けいはん宇治うじバス）
• 西鉄にしてつ観光かんこうバス（+九州きゅうしゅう観光かんこうバス+西鉄にしてつ北九州きたきゅうしゅう観光かんこう：ただし法人ほうじんとしては九州きゅうしゅう観光かんこうバスを継承けいしょうしている）
• 京阪けいはん宇治うじバス→京都きょうと京阪けいはんバス（+京阪けいはんシティバス）
• バンダイナムコゲームス（+バンプレスト：ただし、同名どうめいの別べつ法人ほうじんに一部いちぶ事業じぎょうを譲渡じょうと。）
• マルカン（マルカン ← 関西かんさい昆虫こんちゅうセンター（ペットショップ三松みまつ堂どうの昆虫こんちゅう部門ぶもんが起源きげん））（+サンライズ（サンライズ ← サンライズ工業さんらいずこうぎょう株式会社かぶしきがいしゃ ← サンライズ工業さんらいずこうぎょう）+ニッソー（ニッソー ← 日本にっぽん水槽すいそう工業こうぎょう））
• みずほ証券しょうけん（+新光しんこう証券しょうけん：ただし法人ほうじんとしては新光しんこう証券しょうけんを継承けいしょうしている）
• 沖おき電工でんこう（+岡おか電気でんき工事こうじ+中部ちゅうぶ電気でんき工事こうじ+名護なご外線がいせん工事こうじ+宮古みやこ電気でんき工事こうじ：沖おき電工でんこうは三さん社しゃとの合併がっぺい前まえの沖縄おきなわ電気でんき工事こうじに由来ゆらいする）
• ディースリー・パブリッシャー（+ディースリー。子会社こがいしゃが直接ちょくせつ親会社おやがいしゃを合併がっぺいする異例いれいのパターン）
• 民主党みんしゅとう（+自由党じゆうとう）
• ヒューリック（＋昭栄しょうえい：ただし法人ほうじんとしては昭栄しょうえいを継承けいしょうしている）
• コナミデジタルエンタテインメント（+ハドソン。ハドソンはコナミデジタルエンタテインメントのブランド名めいのひとつとして現存げんそんするが、後のちにコナミブランドに統一とういつされた。）
• 十六銀行じゅうろくぎんこう（+岐阜銀行ぎふぎんこう）
• 神戸新聞社こうべしんぶんしゃ（+デイリースポーツ社しゃ）

なお、デイリースポーツの編集へんしゅう部門ぶもんは2012年ねん12月に『株式会社かぶしきがいしゃ デイリースポーツ（旧きゅう・中ちゅう四国しこくデイリースポーツ社しゃ）』に移管いかんしたが、移管いかん後ごも神戸新聞社こうべしんぶんしゃがデイリースポーツの発行はっこう元もととなっている（2013年ねん4月がつ時点じてん）。

• クレシア （+十じゅう條じょうキンバリー：ただし法人ほうじんとしては十じゅう條じょうキンバリーを継承けいしょうしている。現げん：日本製紙にほんせいしクレシア）
• プロミス（+三洋信販さんようしんぱん）
• ファミリーマート（+エーエム・ピーエム・ジャパン、のちにココストアとサークルKサンクスも。ただし、法人ほうじんとしてはサークルKサンクスを継承けいしょうしている）
• 第だい一いち三共さんきょうヘルスケア（+ゼファーマ）

一部いちぶのみ継ついだもの

主おもに地元じもと企業きぎょう同士どうしの合併がっぺいに多おおい。

• 三菱みつびしUFJフィナンシャル・グループ（三菱みつびし東京とうきょうフィナンシャル・グループ+UFJホールディングス）
• 西日本にしにほんシティ銀行ぎんこう（西日本銀行にしにほんぎんこう+福岡シティ銀行ふくおかしてぃぎんこう）
• 熊本ファミリくまもとふぁみりー銀行ぎんこう（熊本くまもと銀行ぎんこう+肥後ひごファミリー銀行ぎんこう　現げん熊本くまもと銀行ぎんこう）
• にいかわ信用金庫しんようきんこ（新川水橋信用金庫にいかわみずはししんようきんこ+滑川信用金庫なめりかわしんようきんこ）
• おかやま信用金庫しんようきんこ（岡山相互信用金庫おかやまそうごしんようきんこ+岡山信用金庫おかやましんようきんこ+玉野たまの信用金庫しんようきんこ）
• KDDI(KDD+IDO+DDI)
• メディパルホールディングス（クラヤ薬品くらややくひん+三星堂さんせいどう+東京とうきょう医薬品いやくひん：クラヤ三星堂さんせいどうから吸収きゅうしゅう分割ぶんかつ・経営けいえい統合とうごうを経へて）
• 新光しんこう証券しょうけん（新日本証券しんにほんしょうけん+和光証券わこうしょうけん：現在げんざいは旧きゅう法人ほうじんを吸収きゅうしゅう合併がっぺいしたみずほ証券しょうけん）
• 三菱みつびしUFJ証券しょうけん（三菱みつびし証券しょうけん+UFJつばさ証券しょうけん：現げん三菱みつびしUFJ証券しょうけんホールディングス）
• 三井化学みついかがく（三井東圧化学みついとうあつかがく+三井石油化学工業みついせきゆかがくこうぎょう）
• 三菱化学みつびしかがく（三菱化成みつびしかせい+三菱油化みつびしゆか）
• 三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう（三菱みつびし造船ぞうせん（西日本にしにほん重工業じゅうこうぎょう）+新しん三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう（中ちゅう日本にっぽん重工業じゅうこうぎょう）+三菱みつびし新しん日本にっぽん重工業じゅうこうぎょう（東日本ひがしにっぽん重工業じゅうこうぎょう）
• イオン北海道ほっかいどう（北海道ほっかいどうニチイ+ホクホー：マイカル北海道ほっかいどう、ポスフールを経へて）
• 東海ラジオ放送とうかいらじおほうそう（近畿きんき東海とうかい放送ほうそう（近畿きんき東海とうかい放送ほうそう ← ラジオ三さん重じゅう）+ラジオ東海とうかい（ラジオ東海とうかい ← 岐阜放送ぎふほうそう（現在げんざいの岐阜放送ぎふほうそうとは無関係むかんけい）））
• スズキビジネス（スズキ不動産ふどうさん+スズキハウス+オートリメッサ+スズキの特販とくはん事業じぎょう+スズキ輸送ゆそう梱包こんぽうの石油せきゆ事業じぎょう）
• 三井みつい住友信託銀行すみともしんたくぎんこう（住友信託銀行すみともしんたくぎんこう＋中央ちゅうおう三井信託銀行みついしんたくぎんこう＋中央ちゅうおう三井みついアセット信託しんたく銀行ぎんこう）
• 昭和しょうわ日びタン（昭和しょうわ油槽ゆそう船せん+日本にっぽんタンカー）
• 高松たかまつ琴平ことひら電気でんき鉄道てつどう（高松たかまつ電気でんき軌道きどう+琴平ことひら電鉄でんてつ+讃岐さぬき電鉄でんてつ）
• ライオン(ライオン歯磨はみがき+ライオン油脂ゆし：ただし法人ほうじんとしてはライオン歯磨はみがきを継承けいしょうしている)

全体ぜんたいまたは一部いちぶを継つぎ、+αあるふぁのもの

• 関西かんさいみらい銀行ぎんこう（関西かんさいアーバン銀行ぎんこう+近畿きんき大阪銀行おおさかぎんこう）
• 関西かんさいアーバン銀行ぎんこう（関西銀行かんさいぎんこう+関西かんさいさわやか銀行ぎんこう）
• テレビ朝日てれびあさひ（全国ぜんこく朝日放送あさひほうそう+エーサットサンイン）
• RKB毎日放送まいにちほうそう（ラジオ九州きゅうしゅう［略称りゃくしょう：RKB］+西部せいぶ毎日まいにちテレビジョン）
• ジェイコムさいたま（浦和うらわケーブル・テレビ・ネットワーク+メディアさいたま）
• トコちゃんねる静岡しずおか（静岡しずおかケーブルネットワーク+ハイパーネット静岡しずおか）
• ジェイコムウエスト（ジェイコム関西かんさい+ケーブルウエスト+北摂ほくせつケーブルネット）
• ケーブルネット神戸こうべ芦屋あしや（こうべケーブルテレビ+ケーブルコミュニケーション芦屋あしや、後のちに六甲ろっこうアイランドケーブルビジョン・ケーブルテレビ神戸こうべも）
• ひろしまケーブルテレビ（広島ひろしまシティケーブルテレビ+広島ひろしまケーブルビジョン）
• ジェイコム北九州きたきゅうしゅう（ケーブルステーション北九州きたきゅうしゅう+北九州きたきゅうしゅうケーブルテレビ）
• 国際こくさい十王じゅうおう交通こうつう（国際こくさいハイヤー+十王じゅうおう自動車じどうしゃ）
• 出雲いずも一畑いちはた交通こうつう（出雲いずも一畑いちはたタクシー+平田ひらた一畑いちはたタクシー）
• 両備りようびホールディングス（両備りょうびバス+両備りようび運輸うんゆ）
• 三菱みつびしマテリアル（三菱金属みつびしきんぞく+三菱鉱業みつびしこうぎょうセメント）
• JX日鉱にっこう日石にっせきエネルギー（新しん日本石油にほんせきゆ+新しん日本石油にほんせきゆ精製せいせい+ジャパンエナジー）
• ペプシコ（ペプシコーラ+フリトレー（フリト+H.W.レー））
• ココカラファイン（ココカラファイン ホールディングス+アライドハーツ・ホールディングス）
• グリコ栄養えいよう食品しょくひん（江崎えざきグリコ栄さかえ食しょく+グリコハム（グリコハム(後のちに分社ぶんしゃ化か後ご、エスフーズに全ぜん株かぶを譲渡ゆずりわたしてフードリエとなる。)) ← グリコ畜産ちくさん（+グリコ那須なす畜産ちくさん協同きょうどう）））
• スイトトラベル（スイトタクシー+旭あさひトラベルサービス。:ただし、スイトタクシーはスイトトラベルのタクシー事業じぎょうのブランド名めいとして現存げんそん）
• 札幌さっぽろみらい中央ちゅうおう青果せいか（丸果まるか札幌さっぽろ青果せいか+札幌さっぽろホクレン青果せいか）
• オリックス・バファローズ（オリックス・ブルーウェーブ+大阪おおさか近鉄きんてつバファローズ）

完全かんぜんに名前なまえが変かわったもの

• アステラス製薬せいやく／ゼファーマ（藤沢薬品工業ふじさわやくひんこうぎょう+山之内製薬やまのうちせいやく：後のちにゼファーマは第だい一いち三共さんきょうヘルスケアに吸収きゅうしゅう合併がっぺいされる）
• メディセオ（クラヤ三星堂さんせいどう（旧きゅう・クラヤ三星堂さんせいどう分割ぶんかつ準備じゅんび）+千秋薬品せんしゅうやくひん+潮田うしおだクラヤ三星堂さんせいどう+やまひろクラヤ三星堂さんせいどう+平成薬品へいせいやくひん+井筒いづつクラヤ三星堂さんせいどう）
• ジャパン・フード&リカー・アライアンス（忠勇ただお+丸金醤油まるきんしょうゆ：マルキン忠勇ちゅうゆうを経へて）
• コカ・コーラウエスト（北九州きたきゅうしゅコカ・コーラボトリング+山陽さんよコカ・コーラボトリング+近畿きんコカ・コーラボトリング+三笠みかさコカ・コーラボトリング）
• コカ・コーライーストジャパン（コカ・コーラ セントラル ジャパン+東京とうきょうコカ・コーラボトリング+三国みくコカ・コーラボトリング+利根とコカ・コーラボトリング）
• 双そう日び（日商岩井にっしょういわい+ニチメン。後のちに、持株もちかぶ・事業じぎょう会社かいしゃ合併がっぺいにより、法人ほうじん格かく上じょうは双そう日びHD(旧きゅう・ニチメン・日商岩井にっしょういわいHD)のものを継承けいしょう）
• (旧きゅう)みずほ銀行ぎんこう／みずほコーポレート銀行ぎんこう（第一勧業銀行だいいちかんぎょうぎんこう+富士銀行ふじぎんこう+日本興業銀行にほんこうぎょうぎんこう、法人ほうじん格かく上じょうは、第一勧銀だいいちかんぎんが(旧きゅう)みずほ銀行ぎんこうに改称かいしょう、富士ふじ銀ぎんが興銀こうぎんを吸収きゅうしゅう合併がっぺいしてみずほコーポレート銀行ぎんこうに改称かいしょう。2013年ねんにみずほコーポレート銀行ぎんこうが(旧きゅう)みずほ銀行ぎんこうを吸収きゅうしゅう合併がっぺいし、みずほ銀行ぎんこうに改称かいしょう。このため、現在げんざいのみずほ銀行ぎんこうは、旧きゅう富士ふじ銀ぎんの法人ほうじん格かくを継承けいしょうしている）
• UFJ銀行ぎんこう（三和銀行さんわぎんこう+東海銀行とうかいぎんこう。現げん三菱みつびしUFJ銀行ぎんこう）
• りそな銀行ぎんこう／埼玉さいたまりそな銀行ぎんこう（あさひ銀行ぎんこう+大和銀行だいわぎんこう、法人ほうじん格かく上じょうは大和銀行だいわぎんこうがあさひ銀行ぎんこうを吸収きゅうしゅう合併がっぺいし、りそな銀行ぎんこうに改称かいしょう。埼玉さいたまりそな銀行ぎんこうは、受うけ皿ざら会社かいしゃとして先行せんこうして設立せつりつされ、両行りょうこうの合併がっぺいと同時どうじに、浦和うらわ支店してんを除のぞくあさひ銀行ぎんこうの埼玉さいたま県けん店舗てんぽと東京とうきょう都内とないのあさひ銀行ぎんこう3店舗てんぽを吸収きゅうしゅう分割ぶんかつにより営業えいぎょう開始かいししている）
• みちのく銀行ぎんこう（青あお和かず銀行ぎんこう+弘前ひろさき相互そうご銀行ぎんこう）
• 北都銀行ほくとぎんこう（羽後うご銀行ぎんこう+秋田あきたあけぼの銀行ぎんこう）
• きらやか銀行ぎんこう（山形やまがたしあわせ銀行ぎんこう+殖産銀行しょくさんぎんこう）
• みなと銀行ぎんこう（阪神銀行はんしんぎんこう+みどり銀行ぎんこう）
• もみじ銀行ぎんこう（広島総合銀行ひろしまそうごうぎんこう+せとうち銀行ぎんこう）
• 杜もりの都と信用金庫しんようきんこ（仙台信用金庫せんだいしんようきんこ+塩竈しおがま信用金庫しんようきんこ）
• しののめ信用金庫しんようきんこ（かんら信用金庫しんようきんこ+多野たの信用金庫しんようきんこ+ぐんま信用金庫しんようきんこ）
• 東京とうきょうベイ信用金庫しんようきんこ（市川いちかわ東ひがし葛かずら信用金庫しんようきんこ+城東じょうとう信用金庫しんようきんこ、後のちに松戸信用金庫まつどしんようきんこも）
• 東都とうと中央ちゅうおう信用金庫しんようきんこ（同どう栄さかえ信用金庫しんようきんこ+港みなと信用金庫しんようきんこ。現げんさわやか信用金庫しんようきんこ）
• さわやか信用金庫しんようきんこ（東都とうと中央ちゅうおう信用金庫しんようきんこ+東京産業信用金庫とうきょうさんぎょうしんようきんこ）
• 東京とうきょう東ひがし信用金庫しんようきんこ（東武信用金庫とうぶしんようきんこ+中央ちゅうおう信用金庫しんようきんこ+協和きょうわ信用金庫しんようきんこ+大東信用金庫だいとうしんようきんこ、後のちに小岩信用金庫こいわしんようきんこも）
• 西京にしぎょう信用金庫しんようきんこ（大同だいどう信用金庫しんようきんこ+共栄きょうえい信用金庫しんようきんこ）
• さがみ信用金庫しんようきんこ（小田原おだわら信用金庫しんようきんこ+足柄あしがら信用金庫しんようきんこ、後のちに箱根はこね信用金庫しんようきんこも）
• アルプス中央ちゅうおう信用金庫しんようきんこ（伊那信用金庫いなしんようきんこ+赤穂あこう信用金庫しんようきんこ）
• いちい信用金庫しんようきんこ（一宮信用金庫いちのみやしんようきんこ+津島つしま信用金庫しんようきんこ+愛北信用金庫あいほくしんようきんこ）
• 滋賀しが中央ちゅうおう信用金庫しんようきんこ（彦根信用金庫ひこねしんようきんこ+近江八幡信用金庫おうみはちまんしんようきんこ）
• 京都きょうと北都ほくと信用金庫しんようきんこ（北きた京都きょうと信用金庫しんようきんこ+丹後たんご中央ちゅうおう信用金庫しんようきんこ+網野あみの信用金庫しんようきんこ+丹後たんご織物おりもの信用組合しんようくみあい、後のちに舞鶴まいづる信用金庫しんようきんこ・東舞鶴信用金庫ひがしまいづるしんようきんこ・綾部あやべ信用金庫しんようきんこ・福知山ふくちやま信用金庫しんようきんこも）
• 阪奈はんな信用金庫しんようきんこ（枚まい岡おか信用金庫しんようきんこ+東大阪ひがしおおさか信用金庫しんようきんこ、後のちに富士信用金庫ふじしんようきんこも。現げん大阪おおさか東ひがし信用金庫しんようきんこ）
• 大阪おおさか東ひがし信用金庫しんようきんこ（阪奈はんな信用金庫しんようきんこ+八光信用金庫やこうしんようきんこ）
• 摂津信用金庫せっつしんようきんこ（吹田すいた信用金庫しんようきんこ+高槻たかつき信用金庫しんようきんこ。摂津せっつ水都信用金庫すいとしんようきんこを経へて現げん北きたおおさか信用金庫しんようきんこ）
• 北きたおおさか信用金庫しんようきんこ（摂津せっつ水都信用金庫すいとしんようきんこ+十じゅう三さん信用金庫しんようきんこ）
• 中兵庫信用金庫なかひょうごしんようきんこ（氷上ひかみ信用金庫しんようきんこ+多紀たき郡ぐん信用金庫しんようきんこ）
• 南海なんかい信用金庫しんようきんこ（黒江くろえ信用金庫しんようきんこ+箕島みしま信用金庫しんようきんこ。現げんきのくに信用金庫しんようきんこ）
• きのくに信用金庫しんようきんこ（南海なんかい信用金庫しんようきんこ+和歌山わかやま信用金庫しんようきんこ+紀州きしゅう信用金庫しんようきんこ、後のちに湯浅ゆあさ信用金庫しんようきんこも）
• しまね信用金庫しんようきんこ（松江まつえ信用金庫しんようきんこ+雲南うんなん信用金庫しんようきんこ）
• 日本海にほんかい信用金庫しんようきんこ（浜田はまだ信用金庫しんようきんこ+江津ごうつ信用金庫しんようきんこ）
• しまなみ信用金庫しんようきんこ（かもめ信用金庫しんようきんこ+福ぶく鞆信用金庫しんようきんこ）
• 広島ひろしまみどり信用金庫しんようきんこ（庄原しょうばら信用金庫しんようきんこ+三さん次じ信用金庫しんようきんこ）
• 西にし中国ちゅうごく信用金庫しんようきんこ（下関しものせき信用金庫しんようきんこ+吉南信用金庫きちなんしんようきんこ+宇部うべ信用金庫しんようきんこ+津和野つわの信用金庫しんようきんこ）
• 愛媛信用金庫えひめしんようきんこ（今治いまばり信用金庫しんようきんこ+松山まつやま信用金庫しんようきんこ、後のちに八幡浜やわたはま信用金庫しんようきんこ・伊豫いよ信用金庫しんようきんこ・三津みつづ浜はま信用金庫しんようきんこも）
• 東予信用金庫とうよしんようきんこ（新居浜にいはま信用金庫しんようきんこ+伊予いよ三島信用金庫みしましんようきんこ）
• 福岡ふくおかひびき信用金庫しんようきんこ（北九州八幡信用金庫きたきゅうしゅうやはたしんようきんこ+若松信用金庫わかまつしんようきんこ、後のちに新北九州信用金庫しんきたきゅうしゅうしんようきんこ・門司もじ信用金庫しんようきんこ・直方のうがた信用金庫しんようきんこ・築上ちくじょう信用金庫しんようきんこも）
• たちばな信用金庫しんようきんこ（諫早いさはや信用金庫しんようきんこ+長崎ながさき信用金庫しんようきんこ）
• 損害そんがい保険ほけんジャパン（安田火災海上保険やすだかさいかいじょうほけん+日産火災海上保険にっさんかさいかいじょうほけん、後のちに大成火災海上保険たいせいかさいかいじょうほけんも。現げん損害そんがい保険ほけんジャパン日本にっぽん興亜こうあ）
• セディナ（オーエムシーカード+セントナルファイナンス+クオーク、クオークも元々もともとは東京とうきょう総合そうごう信用しんよう+日本総合信用にほんそうごうしんよう）
• ジェイコム千葉ちば（スーパーネットワークユー+ケーブルネットワークやちよ+木更津きさらづケーブルテレビ）
• ジェイコム東京とうきょう（杉並すぎなみケーブルテレビ+ケーブルテレビネリマ、後のちにシティケーブルビジョン府中ふちゅう・ケーブルコミュニケーション小金井こがねい・国分寺こくぶんじも）
• （旧きゅう）ジェイコム湘南しょうなん（ケーブルテレビちがさき+寒川さむかわケーブルテレビ。現げんジェイコム湘南しょうなん（旧きゅう藤沢ふじさわケーブルテレビ））
• 鳥取とっとり中央ちゅうおう有線ゆうせん放送ほうそう（東伯とうはく地区ちく有線ゆうせん放送ほうそう+ケーブルビジョン東ひがしほうき）
• 三井みつい食品しょくひん（小網こあみ＋三友食品さんゆうしょくひん、三友さんゆう小網こあみを経へて）
• 新しん日本にっぽん製鐵せいてつ（八幡やはた製鐵せいてつ＋富士ふじ製鐵せいてつ：2012年ねん10月がつに住友金属工業すみともきんぞくこうぎょうを吸収きゅうしゅう合併がっぺいし、新日鐵しんにってつ住金すみきんに改称かいしょう）
• エア・ウォーター（大同だいどうほくさん＋共同きょうどう酸素さんそ）
• ジェイテクト（豊田工機とよたこうき+光洋精工こうようせいこう）
• TEMCO（豊ゆたか通どおりエンジニアリング+トーメンテクノソリューションズ。現げん豊ゆたか通どおりマシナリー）
• 日本製紙にほんせいし（十じゅう條じょう製紙せいし+山陽さんよう国策こくさくパルプ、後のちに大昭和製紙だいしょうわせいしも）
• 太平洋たいへいようセメント（秩父小野田ちちぶおのだ+日本にっぽんセメント）
• 朝日あさひカーメンテナンス（三さん進しん自動車じどうしゃ+足利あしかが自修じしゅう工業こうぎょう）
• 新和海運しんわかいうん（日にち鐵てつ汽船きせん＋東邦とうほう海運かいうん）
• 近畿日本鉄道きんきにほんてつどう（関西かんさい急行きゅうこう鉄道てつどう+南海なんかい鉄道てつどう）
• 西日本鉄道にしにっぽんてつどう（九州きゅうしゅう電気でんき軌道きどう+九州きゅうしゅう鉄道てつどう (2代だい)+福ぶく博はく電車でんしゃ+筑前ちくぜん参宮さんぐう鉄道てつどう+博多湾はかたわん鉄道てつどう汽船きせん）
• 東京急行電鉄とうきょうきゅうこうでんてつ【大だい東急とうきゅう】（東京とうきょう横浜よこはま電鉄でんてつ+京浜けいひん電気でんき鉄道てつどう+小田急電鉄おだきゅうでんてつ）
• （旧きゅう）中国ちゅうごくバス（ニコニコバス+尾道おのみち鉄道てつどう：2006年ねん12月22日にちに両備りようびグループの（新しん）中国ちゅうごくバスに事業じぎょう継承けいしょう）
• クラシエフーズ（鐘紡かねぼうハリス（鐘紡かねぼう+ハリス）+立花たちばな製菓せいか+和泉いずみ製菓せいか+渡辺わたなべ製菓せいか、カネボウ食品しょくひん、カネボウ食品しょくひん本部ほんぶ（鐘紡かねぼう本体ほんたいに吸収きゅうしゅう合併がっぺいされて）、カネボウフーズ（カネボウ食品しょくひん本部ほんぶ+ベルフーズ）を経へて）
• イオン (企業きぎょう)（岡田おかだ屋や+フタギ+シロ+カワムラ+ジャスコ（初代しょだい）、ジャスコ（2代目だいめ）を経へて）
• イオン九州きゅうしゅう（九州きゅうしゅうジャスコ+ホームワイド）
• マックスバリュ中部ちゅうぶ（フレックス+アコレ+中部ちゅうぶウエルマート+マックスバリュ名古屋なごや）
• マイカル（内外ないがい商事しょうじ+セルフハトヤ+ヤマト小林商店こばやししょうてん+岡本おかもと商店しょうてん+エルピス：ニチイを経へて）
• ココカラファインヘルスケア（セガミメディクス+セイジョー+ジップドラッグ+ライフォート+スズラン薬局やっきょく+メディカルインデックス、のちにコダマ・くすりのえびなも）
• MAGES.（AG-ONE+5pb.）
• 西日本にしにほん新聞しんぶん（福岡ふくおか日にち日にち新聞しんぶん+九州きゅうしゅう日報にっぽう）
• 宮崎みやざき第だい一いち信用金庫しんようきんこ(宮崎みやざき都城みやこのじょう信用金庫しんようきんこ(宮崎信用金庫みやざきしんようきんこ+都城みやこのじょう信用金庫しんようきんこ)+南郷なんごう信用金庫しんようきんこ(日南にちなん信用金庫しんようきんこ事ごとから事業じぎょう譲渡じょうとを経へて))

統計とうけい

• 福岡ふくおか県けんの場合ばあいは、合併がっぺいによって設立せつりつした会社かいしゃ数すうは、1868年ねん（明治めいじ元年がんねん）から1893年ねん（明治めいじ26年ねん）まで25年間ねんかんで113件けん、1902年ねん（明治めいじ35年ねん）まで9年間ねんかんで290件けん、1912年ねん（明治めいじ45年ねん）まで10年間ねんかんで398件けんと、顕著けんちょに増加ぞうかした。

関連かんれん項目こうもく

• M&A
• 会社かいしゃ分割ぶんかつ
• 日本にっぽん経営けいえい学会がっかい
• 二元にげん上場じょうじょう会社かいしゃ
• トラスト (企業きぎょう形態けいたい)
• 1990年ねん以後いごの企業きぎょうの買収ばいしゅう・合併がっぺいの実績じっせき

脚注きゃくちゅう

注釈ちゅうしゃく

出典しゅってん

参考さんこう文献ぶんけん

• 加藤かとう要一よういち「<資料しりょう>明治めいじ26年ねん,35年ねん,45年ねん時点じてんにおける福岡ふくおか県けん「統合とうごう会社かいしゃ表ひょう」」『エコノミクス』第だい5巻かん第だい2号ごう、九州産業大学きゅうしゅうさんぎょうだいがく経済けいざい学会がっかい、2000年ねん、153-171頁ぺーじ、hdl:11178/1513、NAID 110000487516。 
• 森本もりもと滋しげる『組織そしき変更へんこう, 合併がっぺい, 会社かいしゃ分割ぶんかつ, 株式かぶしき交換こうかん等とう (1)』商事しょうじ法務ほうむ〈会社かいしゃ法ほうコンメンタール 17〉、2010年ねん。ISBN 9784785717780。