小しょう尖塔せんとう

建築けんちく用語ようごと図解ずかい

伝統でんとう的てきなゴシック建築けんちくの入口いりくちの用語ようご解説かいせつ（ストラスブール大だい聖堂せいどう）

小しょう尖塔せんとう（英語えいご：Pinnacle、ピナクル）は、元もとは控ひかえ壁かべや小ちいさなタレットの天辺てっぺんや頂いただき上部じょうぶの装飾そうしょく建築けんちく物ぶつであったが、その後ごは塔とうの角かくやその他たの多おおくの状況じょうきょうで欄干らんかん（パラペット）の上うえに使用しようされた。主おもにゴシック建築けんちくに見みられる。

その目的もくてきは二ふたつあり、一ひとつは装飾そうしょく的てきな目的もくてき、二ふたつ目めは鉛なまりを使つかい重おもくしてフライング・バットレス（Arc-boutant）が身み廊ろうヴォールト（Voûte）から受うけるスラスト（推力すいりょく）を下したに逃にがすという構造こうぞう的てきな目的もくてきがある。

歴史れきし

教会きょうかいのピナクル(ギリシア語ご: τたうοおみくろん πτερυγιον τたうοおみくろんυうぷしろん ιいおたεいぷしろんρろーοおみくろんυうぷしろん)に該当がいとうする言葉ことばは、ルカによる福音ふくいん書しょ 4:9、マタイによる福音ふくいん書しょ 4:5に登場とうじょうする。下記かきの宮みや（英語えいご版ばんだと temple：寺院じいん）とされるのは、エルサレム第だい二に神殿しんでんの事ことだとされている。

それから悪魔あくまはイエスをエルサレムに連つれて行いき、宮みやの頂上ちょうじょうに立たたせて言いった、「もしあなたが神かみの子こであるなら、ここから下したへ飛ひびおりてごらんなさい。 — ルカによる福音ふくいん書しょの4章しょう9節せつ