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あいのメモリー (きょく)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
あいのメモリー」
松崎まつざきしげるシングル
Bめん フライング・バード
リリース
ジャンル 歌謡かようきょく
時間じかん
レーベル ビクターレコード
作詞さくし たかたかし
作曲さっきょく 馬飼野まかいの康二こうじ
チャート最高さいこう順位じゅんい
  • 週間しゅうかん2オリコン
  • 1977年度ねんど年間ねんかん18(オリコン)
  • 1978年度ねんど年間ねんかん87(オリコン)
  • 15ザ・ベストテン
松崎まつざきしげる シングル 年表ねんぴょう
夕陽ゆうひうた
(1977ねん)
あいのメモリー
(1977ねん)
いつわりのバラード
(1978ねん)
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あいのメモリー」(あいのメモリー)は、1977ねん8がつ10日とおか発売はつばいされた松崎まつざきしげるの14まいのシングル(規格きかく品番ひんばん:SV-6266)。

解説かいせつ

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1976ねん、ビクターレコードのディレクターがスペインマジョルカ開催かいさいされる「マジョルカ音楽おんがくさい」をり、音楽おんがくさい参加さんかのために楽曲がっきょく制作せいさくすることを決意けついする。どう音楽おんがくさいは、当時とうじ注目ちゅうもくをされていたヨーロピアン・ポップスかい登竜門とうりゅうもんてき存在そんざいであり、審査しんさいんフランシス・レイポール・モーリアミシェル・ルグランなどがつらねていた[注釈ちゅうしゃく 1]

ディレクター意向いこうにより、それまでにないスケールのおおきな楽曲がっきょく製作せいさくされることとなり、歌手かしゅとして松崎まつざき白羽しらはった。フランク・シナトラの「マイ・ウェイ」を念頭ねんとうにおいた、ラブ・バラードが最適さいてきとディレクターは判断はんだんし、作詞さくしたかたかし作曲さっきょく馬飼野まかいの康二こうじ依頼いらいする。たかは『万葉集まんようしゅう』から、藤原鎌足ふじわらのかまたり采女うねめ安見やすみたときにんだうたわれはもや安見やすみたりみなじんとくなんにすとふ安見やすみたり」をもと[1]馬飼野まかいのヘンリー・マンシーニの「ひまわり」を念頭ねんとう楽曲がっきょく完成かんせい、「あい微笑ほほえみ」とづけられた。

音楽おんがくさいでは、よりきょく印象いんしょうけるため、サビをスペインにするなどの手直てなおしがほどこされた。本番ほんばんでは松崎まつざき圧倒的あっとうてき歌唱かしょうりょくとステージ・パフォーマンスにより、松崎まつざき自身じしん最優秀さいゆうしゅう歌唱かしょうしょうを、総合そうごうではだい2記録きろくする。しかし、日本にっぽんでの対応たいおうややかで、各種かくしゅメディアをはじ音楽おんがく関係かんけいしゃ松崎まつざき受賞じゅしょう関心かんしんたず、楽曲がっきょくそのものにかんしても注目ちゅうもくあつまることはほとんどなかった。そのため、松崎まつざき自身じしんがテープを持参じさんしてきょく売込うりこみをおこなうこととなるが、自体じたい難航なんこうした。

やがて、松崎まつざきはかつて仕事しごとをした関西かんさいのCMプロデューサーをたずね、そのさいに、サビの部分ぶぶん興味きょうみいたプロデューサーの意向いこうにより、江崎えざきグリコアーモンド・チョコレートコマーシャルソングとして採用さいようされることがまった。

1977ねん三浦みうら友和ともかず山口やまぐち百恵ももえ共演きょうえんするコマーシャルにながれたことで「あい微笑ほほえみ」は注目ちゅうもくあつめ、同年どうねん8がつに、歌詞かし一部いちぶ改変かいへんして「あいのメモリー」としてリリースするとしばたあいだにヒットを記録きろく売上うりあげは80まんまいたっした[2]同年どうねんれの『だい28かいNHK紅白こうはく歌合戦うたがっせん』にはつ出場しゅつじょうたした。

1978ねんはるだい50かい選抜せんばつ高校こうこう野球やきゅう大会たいかい行進曲こうしんきょくにも起用きようされ、かつて高校こうこう球児きゅうじだった松崎まつざきは、開会かいかいしきのゲストというかたちながらもあこがれの甲子園こうしえん球場きゅうじょう出場しゅつじょうたすこととなった。

1993ねん10月27にちには、カップリングを田中たなかほしの「ビューティフル・サンデー」に変更へんこうしたシングルが8cmCDとして発売はつばいされた(規格きかく品番ひんばん:VIDL-10423)。

さい評価ひょうか

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2005ねん8がつ音楽おんがく配信はいしんサイト『iTunes Music Store日本にっぽんばん開始かいし最高さいこう3にランクインし、ネットを中心ちゅうしんにしたあらたなブームがきた。新曲しんきょく重視じゅうしされる配信はいしんサービスにおいて、過去かこすぐれた楽曲がっきょくたいする関心かんしんおおきさもしめし、廃盤はいばんとなった楽曲がっきょく配信はいしんによってさい評価ひょうかされることへの期待きたいたかまるようになった。なお、『iTunes Music Store』でなつかしのきょくうことを、このきょく影響えいきょうから「シゲる」とばれ、『週刊しゅうかんポスト』やラジオ番組ばんぐみサントリー・サタデー・ウェイティング・バー』などでもげられた。

収録しゅうろくきょく

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  • りょう楽曲がっきょくどもに、作詞さくしたかたかし
  1. あいのメモリー [03:57]
    作曲さっきょく編曲へんきょく馬飼野まかいの康二こうじ
  2. フライング・バード [03:38]
    作曲さっきょく編曲へんきょくくぎさき哲朗てつろう

35周年しゅうねん記念きねんシングル

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2012ねん6がつ6にち、メガボリュームのマキシシングル「あいのメモリー 35th Anniversary Edition」が発売はつばいされた。ぜん14トラックすべてが「あいのメモリー」で[注釈ちゅうしゃく 2]、オリジナルのほか、それまで複数ふくすうのアルバムに収録しゅうろくされてきたものや、しん録音ろくおんバージョンなどをふくんでいる。値段ねだんは1000えん。「どういち歌手かしゅどういちきょく最多さいた収録しゅうろく記録きろく」を「ギネス・ワールドレコーズ」に申請しんせいするという[3][注釈ちゅうしゃく 3]。オリコンでははつ登場とうじょう79記録きろく個人こじん名義めいぎでは25ねんぶりのシングルTOP100[4]翌週よくしゅうは52にランクアップ、「あいのメモリー」としては34ねんぶりのTOP60りとなった[5]

収録しゅうろくきょく(35周年しゅうねん記念きねんシングル)

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  • 全曲ぜんきょく作詞さくし:たかたかし/作曲さっきょく馬飼野まかいの康二こうじ
  1. あいのメモリー(2012ver.)
    編曲へんきょく亀田かめだ誠治せいじ
  2. あいのメモリー(Bossa ver.)
    編曲へんきょく亀田かめだ誠治せいじ
  3. あいのメモリー
    編曲へんきょく松崎まつざきしげる、Pinetree Family Band
  4. あいのメモリー
    編曲へんきょく野見のみ祐二ゆうじ
  5. あいのメモリー 2009
    編曲へんきょく門倉かどくらさとし
  6. あいのメモリー 21
    編曲へんきょく鈴木すずきつよし
  7. あいのメモリー
    編曲へんきょく北村きたむら仁志ひとし
  8. あいのメモリー
    編曲へんきょく水島みずしま康貴やすたか
  9. あいのメモリー(Live Version)
  10. あいのメモリー
    編曲へんきょく杉山すぎやま正明まさあき
  11. あいのメモリー
    編曲へんきょく馬飼野まかいの康二こうじ
  12. あい微笑びしょう
    編曲へんきょく馬飼野まかいの康二こうじ
  13. あいのメモリー(2012ver. インストゥルメンタル)
  14. あいのメモリー(Bossa ver. インストゥルメンタル)

メディアでの使用しよう

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あいのメモリー
あいのメモリー ねこさむらいバージョン
  • 2015ねん公開こうかい映画えいがねこさむらい みなみしま』の主題歌しゅだいかとしてあらたに録音ろくおんされたもの。松崎まつざきによるねこ真似まね挿入そうにゅうされる、歌詞かし一部いちぶが「にゃー」にえられる、といった変更へんこうがされている。
あいのメモリー

その

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  • 1991ねん、フジテレビの1or8という番組ばんぐみないで『ハゲのメモリー』といううたみずかうたげた。
  • 2007ねん登場とうじょうしたパチンコ「あいまこと」でテーマソングとして採用さいようされ、大当おおあたりちゅうにはこのうたながれる仕様しようになっていた。
  • ももいろクローバーZのライブでは松崎まつざきがこのきょくって登場とうじょうし、ももいろクローバーZの今後こんご活動かつどううたにしてメンバーと観客かんきゃくらせるのが恒例こうれいになっている[6]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 1975ねん、「だい1かいマジョルカ音楽おんがくさい」でしばたはつみじゅん優勝ゆうしょう優勝ゆうしょうしゃには「東京とうきょう音楽おんがくさい世界せかい大会たいかい」へのエントリーが優先ゆうせんされる。
  2. ^ しん録音ろくおんバージョンのカラオケ(2トラック)をふくむ。
  3. ^ どういちきょく最多さいた収録しゅうろく記録きろく」は2017ねん4がつ5にちTM NETWORKの『GET WILD』だけを33きょく予定よてい収録しゅうろくしたアルバムを発売はつばい予定よていで、ほんさく上回うわまわる。こちらはアーティストの歌唱かしょうふくまれる。

出典しゅってん

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  1. ^ 月刊げっかんミュージック☆スター』(株式会社かぶしきがいしゃエクシング・ミュージックエンタテイメント)2018ねん5がつごう、44ぺーじ
  2. ^ JNNデータバンク(へん)『テレビCMの広告こうこく効果こうか 効果こうかてきテレビCMのかたかしかたまことぶんどう新光しんこうしゃ、1981ねん、279ぺーじNDLJP:12022343/146
  3. ^ さいブレークばん松崎まつざきしげる『あいのメモリー(35周年しゅうねんアニバーサリーエディション)』 - 琉球新報りゅうきゅうしんぽう、2012ねん6がつ6にち配信はいしん同年どうねん6がつ10日とおか閲覧えつらん
  4. ^ 【オリコン】松崎まつざきしげるの「あいのメモリー」35周年しゅうねん記念きねんばんが52上昇じょうしょう、ORICON NEWS、2012-06-23 07:00。
  5. ^ 【オリコン】「あいのメモリー」さいヒットのきざし 34ねん4ヶ月かげつぶりTOP60、ORICON NEWS、2012-06-19 04:00。
  6. ^ ももクロ有安ありやす卒業そつぎょう公演こうえん空気くうき激変げきへんさせた松崎まつざきしげる「プロの仕事しごと」が絶賛ぜっさん”. アサげいプラス (2018ねん1がつ24にち). 2018ねん8がつ7にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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