成井なるい紀おさむ郎ろう

成井なるい 紀おさむ郎ろう（なるい としろう、1954年ねん2月がつ11日にち - ）は、日本にっぽんの漫画まんが家か。神奈川かながわ県けん出身しゅっしん。

人物じんぶつ・来歴らいれき

漫画まんが家かを志こころざした頃ころに石森いしもり章太郎しょうたろうの『サイボーグ009』を読よんで魅了みりょうされ、石森いしもりに弟子入でしいりを志願しがんする。しかし、当時とうじは石森いしもりのアシスタントの数かずが足たりていたため石森いしもりプロに雑用ざつよう係がかりとして入社にゅうしゃする。同社どうしゃ時代じだいはすがやみつる・細井ほそい雄二ゆうじ・土山つちやまよしきらのアシスタントを務つとめたほか、『仮面かめんライダー』『人造じんぞう人間にんげんキカイダー』『変身へんしん忍者にんじゃ 嵐あらし』など石森いしもり原作げんさくのテレビ番組ばんぐみの設定せってい制作せいさくにも携たずさわった。仮面かめんライダー1号ごう・2号ごうのキャッチフレーズである「技わざの1号ごう・力ちからの2号ごう」は成井なるいによるものである。

その後ご、石森いしもりのアシスタントに昇格しょうかくするが、半年はんとし後ごに独立どくりつし、特撮とくさつテレビ番組ばんぐみ『鉄人てつじんタイガーセブン』のコミカライズで、講談社こうだんしゃの月刊げっかん『テレビマガジン』にてデビューした。

やがて『テレビマガジン』にて連載れんさいした『宇宙うちゅう鉄人てつじんキョーダイン』、『ゴーゴー悟空ごくう』を通つうじて、パロディ漫画まんがの先駆さきがけとなるような作風さくふうを獲得かくとく。『アストロナイツ3☆3（スリースリー）』などの比較的ひかくてき正統せいとう派はの児童じどう漫画まんがを執筆しっぴつした後のち、同誌どうしでスタジオぬえデザインによるタカラの玩具おもちゃシリーズ「ダイアクロン」の雑誌ざっし展開てんかい漫画まんがを手掛てがける。また、『ゴーゴー悟空ごくう』の路線ろせんはのちに『コミックボンボン』が創刊そうかんされた際さい、『ひみつ指令しれい0059（ゼロゼロゴクウ）』に引ひき継つがれる。

作品さくひんリスト

• 鉄人てつじんタイガーセブン（原作げんさく：うしおそうじ、テレビマガジン1973年ねん11月がつ号ごう - 1974年ねん2月がつ号ごう）
• 電でん人じんザボーガー（原案げんあん：小池こいけ一雄かずお、テレビマガジン1974年ねん5月がつ号ごう - 8月がつ号ごう）
• 宇宙うちゅう鉄人てつじんキョーダイン（原作げんさく：石森いしもり章太郎しょうたろう、テレビマガジン1976年ねん3月がつ号ごう - 1977年ねん3月がつ号ごう、1976年ねん8月がつ号ごう増刊ぞうかん、1977年ねん1月がつ号ごう増刊ぞうかん）
• ゴーゴー悟空ごくう（テレビマガジン1977年ねん5月がつ号ごう - 12月号ごう、1977年ねん8月がつ増刊ぞうかん号ごう）
• アタック健けん坊ぼう（冒険ぼうけん王おう1977年ねん7月がつ号ごう - 10月がつ号ごう）
• アストロナイツ3☆3（原作げんさく：中野なかのとおる、テレビマガジン1978年ねん2月がつ号ごう - 7月がつ号ごう）
• SF西遊せいゆう記きスタージンガー（原作げんさく：松本まつもと零れい士し、たのしい幼稚園ようちえん1978年ねん5月がつ号ごう - 1979年ねん9月がつ号ごう）
• ダイアクロン（テレビマガジン1980年ねん3月がつ号ごう - 1982年ねん2月がつ号ごう）
• ニュータイプ アインケンシュタイン（リュウ1981年ねん7月がつ号ごう〈Vol.12〉 - 1982年ねん3月がつ号ごう〈Vol.16〉）
• ひみつ指令しれい0059（コミックボンボン1981年ねん11月がつ号ごう〈創刊そうかん号ごう〉 - 1983年ねん6月がつ号ごう）
• ノー技わざ（テク）ファミンライダー（テレビマガジン1986年ねん9月がつ号ごう - 1987年ねん2月がつ号ごう）
• SDガンダム劇場げきじょう（バンダイ発行はっこう、SDクラブ連載れんさい）

仮面かめんライダー（原作げんさく：石森いしもり章太郎しょうたろう）関係かんけい作品さくひん

• 仮面かめんライダーストロンガー（テレビマガジン1975年ねん6月がつ号ごう - 1976年ねん1月がつ号ごう）

  テレビ作品さくひんに準じゅんじたコミカライズ作品さくひん。石川いしかわ森もり彦の後のちを受うけて第だい3話わより完結かんけつまで連載れんさいされた。

• 七なな大だい巨きょ獣じゅうをたおせ! 決死けっし戦せん7人にんライダー（構成こうせい / 海堂かいどう肇はじめ、テレビマガジン1975年ねん8月がつ号ごう増刊ぞうかん）

  世界せかい各国かっこくから集あつまった7人にんの仮面かめんライダーとタックルが、6体たいの巨大きょだいな怪物かいぶつたち（ジャンボ=コング、自由じゆうの女神めがみ、青銅せいどうの巨人きょじんタウロス、トロイの木馬もくば、巨きょ鳥とりバド鳥とり、スフィンクス）と、さらにそれらが終結しゅうけつすることで復活ふっかつする伝説でんせつの魔ま人じん（大だい魔ま人じん）を相手あいてに、阿蘇山あそさんの火口かこう原ばらで激戦げきせんを繰くり広ひろげる。

  成井なるいは各かく仮面かめんライダーを『サイボーグ009』のキャラクターになぞらえた（タックルを003に見立みたてた）としている。

• 7人にんライダー 最後さいごの大だい決戦けっせん!（テレビマガジン1976年ねん1月がつ号ごう増刊ぞうかん）

  月刊げっかん連載れんさいとは別べつバージョンでの『仮面かめんライダーストロンガー』最終さいしゅう回かい。ショッカー以来いらいの歴代れきだい敵てき組織そしきの秘密ひみつ（首領しゅりょうの正体しょうたいが宇宙うちゅうから来きた、今いまは滅ほろびたタルタロス星ほし人じんの王おうであることなど）が明あきらかになり、ラストでは（タルタロス星ほし人じんと敵対てきたいの末すえ、やはり滅ほろびたエリュシオン星ほし人じんの生いき残のこりの科学かがく者しゃの手てによって）仮面かめんライダーたちが普通ふつうの人間にんげんに戻もどることで、シリーズを完結かんけつさせている。

• 仮面かめんライダー 11（イレブン）戦記せんき（テレビマガジン1989年ねん12月がつ号ごう - 1990年ねん11月がつ号ごう）

  それまでのコミカライズ作品さくひんとは繋つながらず、『仮面かめんライダーBLACK RX』の後日ごじつ談だんとして11人にんの仮面かめんライダーを主役しゅやくにした長編ちょうへん。歴代れきだい敵てき組織そしきの復活ふっかつや、過去かこの作品さくひんを意識いしきした設定せっていなど、児童じどう層そうにとどまらず仮面かめんライダーシリーズファンを対象たいしょうとした演出えんしゅつが盛もり込こまれている。

テレビマガジンにて連載れんさいされた『仮面かめんライダーストロンガー』と、『七なな大だい巨きょ獣じゅうをたおせ! 決死けっし戦せん7人にんライダー』『7人にんライダー 最後さいごの大だい決戦けっせん!』の3作品さくひんは、後のちに発行はっこうされた『決死けっし戦せん7人にんライダー』と、文庫ぶんこ版ばんの『仮面かめんライダー 決死けっし戦せん7人にんライダー』に、『仮面かめんライダー 11戦記せんき』は『仮面かめんライダー11戦記せんき　時空じくう英雄えいゆう仮面かめんライダー　宇宙うちゅうの11仮面かめんライダー銀河ぎんが大戦たいせん』の各かく単行本たんこうぼんに収録しゅうろくされた。これらの複数ふくすうの仮面かめんライダーが登場とうじょうする成井なるい作品さくひんでは『サイボーグ009』にインスパイアされていたことから、変身へんしん後ごも変身へんしん前まえの名前なまえで呼よび合あうのが習ならわしとなっている。

師匠ししょう

• 石森いしもり章太郎しょうたろう

参考さんこう文献ぶんけん

• 岩佐いわさ陽一よういち 編へん『電でん人じんザボーガー大全たいぜん』双葉社ふたばしゃ、2002年ねん11月15日にち。ISBN 4-575-29483-7。 
• 『KODANSHA Official File Magazine 仮面かめんライダー』 Vol.7《仮面かめんライダーストロンガー》、講談社こうだんしゃ、2004年ねん8月がつ25日にち。ISBN 4-06-367095-3。