投資とうし信託しんたく (法律ほうりつ)

日本にっぽんの法令ほうれい用語ようごとしての投資とうし信託しんたく（とうししんたく）は、委託いたく者しゃ指図さしず型がた投資とうし信託しんたくおよび委託いたく者しゃ非ひ指図さしず型がた投資とうし信託しんたくをいう（投信とうしん法ほう2条じょう3項こう）。いずれも信託しんたくを利用りようした契約けいやく型がた投資とうし信託しんたくである。実務じつむ上じょうは委託いたく者しゃ指図さしず型がた投資とうし信託しんたくが用もちいられる。なお、外国がいこくにおいて外国がいこくの法令ほうれいに基もとづいて設定せっていされた信託しんたくで、投資とうし信託しんたくに類るいするものは外国がいこく投資とうし信託しんたくという（投信とうしん法ほう2条じょう22項こう）。

委託いたく者しゃ指図さしず型がた投資とうし信託しんたく

「委託いたく者しゃ指図さしず型がた投資とうし信託しんたく」は、信託しんたく財産ざいさんを委託いたく者しゃの指図さしずに基もとづいて主しゅとして一定いっていの資産しさん（特定とくてい資産しさん）に対たいする投資とうしとして運用うんようすることを目的もくてきとする信託しんたくであって、投信とうしん法ほうに基もとづき設定せっていされ、かつ、その受益じゅえき権けんを分割ぶんかつして複数ふくすうの者ものに取得しゅとくさせることを目的もくてきとするものである（投信とうしん法ほう2条じょう1項こう）。ここでは、委託いたく者しゃが運用うんよう者しゃとして機能きのうするのが特徴とくちょうであり、比較ひかく法的ほうてきにも珍めずらしい類型るいけいである。委託いたく者しゃは、投資とうし者しゃの要求ようきゅうに応おうじて投資とうし信託しんたくの追加ついか設定せっていや一部いちぶ解約かいやくを行おこなうとともに、受益じゅえき者しゃである投資とうし者しゃのために信託しんたく財産ざいさんの運用うんようを行おこなうことから、受益じゅえき者しゃに対たいする善ぜん管かん注意ちゅうい義務ぎむおよび忠実ちゅうじつ義務ぎむを負担ふたんする。

委託いたく者しゃ非ひ指図さしず型がた投資とうし信託しんたく

投資とうし者しゃとして受益じゅえき者しゃでもある委託いたく者しゃの指図さしずに基もとづかずに、受託じゅたく者しゃの判断はんだんにより運用うんようが行おこなわれるものである。実務じつむ上じょうは用もちいられていないが、この制度せいどの導入どうにゅうにより、諸しょ外国がいこくの契約けいやく型がた投資とうし信託しんたくが「外国がいこく投資とうし信託しんたく」に該当がいとうすることが明確めいかくとなった。