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出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

楽器がっきとは、どういち楽曲がっきょくあるいは組曲くみきょくなかで、ある奏者そうしゃが(管楽器かんがっき場合ばあいおもどう系統けいとうの)ことなる複数ふくすう楽器がっきもちいることである。オーケストラ場合ばあい同族どうぞく派生はせい楽器がっきくわわるとき、それを必要ひつようおうじてえる場合ばあいがある(フルート奏者そうしゃピッコロオーボエ奏者そうしゃコーラングレクラリネット奏者そうしゃバスクラリネットあるいは、B♭かんからAかん、E♭かんなどへのえ、ファゴット奏者そうしゃコントラファゴット……など)。

オーケストラにかぎらず、たとえばぐりコーダーポップスオーケストラのイメージアルバム「よつばと♪」のライナーノーツでは、かく奏者そうしゃ担当たんとう楽器がっき列挙れっきょされている。

特殊とくしゅれいとしてはモーツァルト交響こうきょうきょく当時とうじのフルート奏者そうしゃがオーボエにえたれいがあり、総譜そうふにそのようにかれているが、現在げんざいでは別々べつべつ奏者そうしゃによって演奏えんそうされる。

ブルックナーリヒャルト・シュトラウス作品さくひんにおけるホルンヴァーグナーテューバ、またトランペットコルネットのように、金管楽器きんかんがっきおこなわれることもある。またシェーンベルクの『つきかれたピエロ』でのヴァイオリンとヴィオラのえ、イベール交響こうきょう組曲くみきょく『パリ』でのクラリネットとアルトサクソフォーンえなど、通常つうじょうはあまりられないえが指定していされることもある。独奏どくそうとしてではなくオーケストラのなかでのピアノ奏者そうしゃは、ときチェレスタとのえ(楽器がっきではないためこうばれる)が指定していされるきょくもある。打楽器だがっき奏者そうしゃはさまざまな打楽器だがっきえることが頻繁ひんぱんおこなわれるが、伝統でんとうとしてはティンパニ奏者そうしゃはティンパニのみを担当たんとうするのが一般いっぱんてきである。

いずれの場合ばあいも、楽章がくしょうあいだえるか、どういち楽章がくしょうないではえる直前ちょくぜん十分じゅうぶんきゅう必要ひつようとされる。また楽器がっきうものは一般いっぱんてき連続れんぞくしてくことによって楽器がっきあたたまってきたり奏者そうしゃ操作そうさ感覚かんかくれたりしてはじめておとるものであり、それをべつ楽器がっきえることはそのあたたまっていない楽器がっきや、どんなにすぐれた奏者そうしゃでも楽器がっき交替こうたいによる一瞬いっしゅん不慣ふなれや違和感いわかん意味いみする。これらをらすためにも、えには相応そうおうのタイミングが要求ようきゅうとされることに作曲さっきょく留意りゅういしておく必要ひつようがある。

オーケストラの管楽器かんがっきにおけるえのれい
専門せんもんとする楽器がっき 楽器がっき
フルート ピッコロアルトフルート
オーボエ コーラングレバリトンオーボエ
クラリネット(B♭、A) しょうクラリネットバスクラリネットバセットホルンサクソフォーン
ファゴット コントラファゴット
ホルン ワグナーチューバ
トランペット(B♭、C) ピッコロトランペットコルネットポストホルンフリューゲルホルン
トロンボーン アルトトロンボーンバストロンボーンバストランペットユーフォニアム
チューバ チンバッソ