果実かじつ

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果実かじつ(かじつ、えい: fruit)とは、しべ子房しぼうおよびそれに付随ふずいする構造こうぞう成熟せいじゅくしたものであり、内部ないぶには種子しゅしふくまれる。果実かじつ基本きほんてき内部ないぶ種子しゅし保護ほごし、またしばしば効率こうりつてき種子しゅし散布さんぷのための構造こうぞう機構きこうをもつ。果実かじつにおいて、子房しぼうかべ由来ゆらいする部分ぶぶん果皮かひとよばれる。成熟せいじゅくした状態じょうたい果皮かひえきしつ肉質にくしつなものはえきはて1a)、果皮かひ乾燥かんそうしているものはいぬいはてとよばれ、またいぬいはてのうち成熟せいじゅくしてもきれひらけしないものは閉果1b, c)、成熟せいじゅくするときれひらけするものはきれひらきはて1d)とよばれる。果実かじつはふつう1つのはな1個いっこしべに由来ゆらいし、このような果実かじつたんはてとよばれる。一方いっぽうキイチゴのように1つのはな複数ふくすうしべに由来ゆらいするものは集合しゅうごうはてパイナップルのように複数ふくすうはな由来ゆらいするものはふくあいはてはなはてとよばれる。また、はなたくしべなどがついているくき部分ぶぶん)やはななど子房しぼう以外いがい由来ゆらいする構造こうぞうおおくをめている果実かじつは、にせはてとよばれる。

1a. ガマズミでは、果実かじつえきはて)がとりべられることで種子しゅし散布さんぷされる。
1b. タンポポ果実かじつやせはて)は綿毛わたげかんむり)をつけており、かぜ散布さんぷされる。
1c. コムギ果実かじつ穎果)では果皮かひ種皮しゅひ合着あいぎしている。
1d. バイモぞく果実かじつ蒴果)はきれひらけして種子しゅし放出ほうしゅつする。

人間にんげんはさまざまな果実かじつ食用しょくようとしており、そのなかあまみがあるものは果物くだもの(くだもの)、野菜やさいとされるものは果菜かさい(かさい)とよばれる。また、とく果物くだもののことを果実かじつとよんでいることもある。果実かじつは、一般いっぱんとして(み)ともよばれるが、このかたり大型おおがた種子しゅし意味いみすることもある(トチの"じつ"、イチョウの"じつ"など)[1][2][3]

構造こうぞう[編集へんしゅう]

被子植物ひししょくぶつでは、種子しゅしとなる構造こうぞうである胚珠はいしゅしべなかつつまれている[4]しべにおいて、胚珠はいしゅふくまれる部分ぶぶんは、子房しぼう(ovary)とよばれる[4]下図したず2a)。花粉かふんしべの柱頭ちゅうとう付着ふちゃく受粉じゅふん)すると、そこから花粉かふんかんばし、子房しぼうちゅう胚珠はいしゅたっする。胚珠はいしゅなかにはめすせい配偶はいぐうたいであるはい嚢(はいのう)が形成けいせいされ、そのなかたまご細胞さいぼうがつくられる[4]たまご細胞さいぼう花粉かふんかんつうじておくまれたせい細胞さいぼう合体がったい受精じゅせい)し、受精卵じゅせいらん次世代じせだいであるはいとなり、これをふく胚珠はいしゅ種子しゅしとなる。また胚珠はいしゅ種子しゅし)をふくしべの子房しぼう成熟せいじゅくし、果実かじつとなる[4][5]下図したず2e)。果実かじつ発達はったつするきっかけは胚珠はいしゅ受精じゅせいすることによる植物しょくぶつホルモン変化へんかであり、受精じゅせいできなかったしべはふつうれてしまう[6][7]。しかし受精じゅせいすることなしに果実かじつ発達はったつすることがあり、たんため結果けっかたんため結実けつじつ)とよばれる(れい: バナナパイナップルイチジクブドウなどの園芸えんげい品種ひんしゅ[8]

2a. しべしき: st = 柱頭ちゅうとう、s = はなばしら、o = 子房しぼう
2b. 果実かじつ核果かっか)のしき: 1 = うち果皮かひしている)、2 = 種子しゅし、3 = ちゅう果皮かひ肉質にくしつ)、4 = そと果皮かひ
2c. セイヨウハシバミ(ヘーゼルナッツ; カバノキ)の果実かじつけんはて)をったもの: 果皮かひかたしており、内部ないぶ1個いっこ種子しゅしふくむ。
2d. Hornungia petraeaアブラナ)のきれひらけした果実かじつすみはて): 果皮かひうす乾燥かんそうしている。
2e. トマトのはなから果実かじつへの発達はったつ

果実かじつおおきさはきわめて多様たようである。栽培さいばいされるセイヨウカボチャなかにはきわめておおきな果実かじつをつくるものがあり、最大さいだいでは直径ちょっけい3.56メートル (m)、さいおもでは1,226キログラム (kg) のものがられている[9]一方いっぽう最小さいしょう果実かじつミジンコウキクサぞくのものであり、直径ちょっけい0.3ミリメートル (mm)、おもさ70マイクログラム (µg) しかない[10]1個いっこ果実かじつふくまれる種子しゅしかずもさまざまであり、1個いっこ種子しゅしふくむものから、100まん以上いじょう微小びしょう種子しゅしふくむものまである[11]

果実かじつにおいて、しべ子房しぼうかべ成熟せいじゅくした部分ぶぶんは、果皮かひ(かひ; pericarp, fruit coat)とよばれる[12][13][14][15][16]果皮かひ基本きほんてきに3そうからなり、そと果皮かひ(exocarp)、ちゅう果皮かひ(mesocarp)、うち果皮かひ(endocarp)とよばれるが、これらの分化ぶんか不明瞭ふめいりょうなこともある[12][14][15][16]うえ2b–d)。また果皮かひ肉質にくしつである場合ばあいは、果肉かにく(sarcocarp)ともよばれる[12]子房しぼう下位かいはながくへん花弁はなびらしべ基部きぶよりもした子房しぼう位置いちしているはな)では、子房しぼうはなたく下記かき参照さんしょう)につつまれている。そのため、このようなはなから形成けいせいされた果実かじつにおいては、果皮かひ外側そとがわはなたく由来ゆらいする部分ぶぶん存在そんざいし、にせ果皮かひとよばれることもあるが、その区分くぶんはふつう不明瞭ふめいりょうであり、とく区別くべつせず果皮かひとよばれることがおお[12][15]イネ果実かじつ穎果)では、果皮かひ種皮しゅひ合着あいぎしている[12][14]果皮かひ種子しゅしつつんでいるが、ヤブランぞくジャノヒゲぞくキジカクシ)などでは果皮かひがすぐに脱落だつらくし、種子しゅし裸出らしゅつした状態じょうたい成長せいちょうする[17]

はなにおいて、はなへんしべ、しべなどのはな要素ようそがついているくき先端せんたん部分ぶぶんは、はなたく(かたく)とよばれる[18]。また複数ふくすうはながついているくき先端せんたんひろがった部分ぶぶんは、はなゆか(かしょう)とよばれる[18]。ただしはなたくはなゆか区別くべつせず、ともはなゆかとよんでいることもおお[19][20]はなたくはなゆかは、果実かじつになった状態じょうたいでははてたくはてゆかとよばれることがある[21][22]リンゴイチゴでははなたく由来ゆらいする部分ぶぶんが(下図したず3a)、イチジクでははなゆか由来ゆらいする部分ぶぶんが(下図したず3b)、果実かじつだい部分ぶぶんめている。このようにはなたくはなゆか、さらにはななど子房しぼう以外いがい要素ようそだい部分ぶぶんめる果実かじつは、にせはてともよばれる[6][12][23][24]

3a. ヘビイチゴバラ)のイチゴじょうはて: 球形きゅうけい肥大ひだいしたはなたくはてたく)の表面ひょうめん多数たすうやせはて赤色あかいろ)がついている。
3b. イチジククワ)のイチジクじょうはて: 多数たすうはな由来ゆらいする多数たすうやせはてがついたつぼじょうはなゆかはてゆか)が肉質にくしつしている。
3c. ナズナアブラナ)のはてじょ: 個々ここ果実かじつすみはて)ははてがらをもち、多数たすう果実かじつ共通きょうつうはて梗についている。
3d. ブドウブドウ)のはてじょ: 個々ここ果実かじつえきはて)ははてがらをもち、多数たすう果実かじつ共通きょうつうはて梗についている。

くきについている果実かじつはてがら(pedicel)、複数ふくすう果実かじつがついている共通きょうつうはて(peduncle)とよばれる[12]うえ3c, d)。はてがらはて梗は、ふつうはなはながら花梗かこう由来ゆらいするが、はなしべの基部きぶ伸長しんちょうしてになるものでは[25][26]はてがらはながら一致いっちしない。

はなのついたくき全体ぜんたいまたはくきたいするはなのつきかたは、花序かじょ(inflorescence)とよばれる[27]はな果実かじつになった状態じょうたいでは、はてじょ(infructescence)ともよばれる[27]

果実かじつ分類ぶんるい[編集へんしゅう]

果実かじつは、果皮かひ状態じょうたいしんがわしべ構成こうせいするてき要素ようそ)のかずなどにもとづいてさまざまなかた類別るいべつされる[12][28][13][23][29][30]じゅくした状態じょうたい果皮かひ乾燥かんそうしているものはいぬいはて(かんか; dry fruit)とよばれる。いぬいはては、果皮かひきれひらけするきれひらきはてきれひらけしない閉果きれひらきはて[30])にけられる。一方いっぽう果皮かひやわらかく水分すいぶんふくむものをえきはて(えきか; 多肉たにくはて、sap fruit)とよばれる[ちゅう 1]。また1個いっこはな1個いっこしべに由来ゆらいする果実かじつたんはてとよばれ、1個いっこはな複数ふくすうしべに由来ゆらいする果実かじつがまとまった構造こうぞう集合しゅうごうはてとよばれる。たんはて集合しゅうごうはてはいずれも1個いっこはな由来ゆらいするためたんはなはてとよばれ、一方いっぽう複数ふくすうはなしべに由来ゆらいするまとまった構造こうぞうふくあいはてはなはて)とよばれる。果実かじつのうち、しべの子房しぼう由来ゆらいする部分ぶぶんだい部分ぶぶんめるものははて子房しぼう以外いがい要素ようそだい部分ぶぶんめる果実かじつにせはてともよばれる。

きれひらきはて[編集へんしゅう]

いぬいはてのうち、成熟せいじゅくするときれひらけして種子しゅし露出ろしゅつするものはきれひらきはて(れっかいか; dehiscent fruit)とよばれる[12][28][13][23][29][30]きれひらけする場所ばしょはふつうまっており、しんがわりょうえんせっするせんうちぬいせんはらぬいせん、inner suture, ventral suture)やしんがわ中軸ちゅうじくにあたるせんそとぬいせんぬいせん、outer suture, dorsal suture)、こころかわどうしがせっするせんなどであることがおお[12]きれひらきはて場合ばあい果実かじつから種子しゅし散布さんぷされる単位たんいとなる。

ふくろはて(たいか; 蓇葖、follicle)[12][28][13][23][29][5][31][32]
1しんがわからなり、ふつううちぬいせんまたはそとぬいせんきれひらけする(下図したず4a)。シキミぞくマツブサ)やモクレンぞくモクレン)、 トリカブトぞくオダマキぞくキンポウゲ)、ベンケイソウカツラシモツケぞくバラ)、ゴンズイミツバウツギ)、ガガイモキョウチクトウ)などにられる[12][17]
まめはて(とうか; さいかちはて、legume)[12][28][13][23][29][5][33][34]
1しんがわからなり、基本きほんてきうちぬいせんそとぬいせん両方りょうほうけて2へんかれる(下図したず4b)。まめはてにおける果皮かひは、さいかち(さや)ともよばれる。1せんのみできれひらけするなど厳密げんみつにはまめはて定義ていぎてはまらないものもあるが、マメおおくでられる果実かじつまめはてとよばれる。構造こうぞうてきまめはて同一どういつであるが、きれひらけせずに種子しゅし1個いっこふく単位たんい分断ぶんだんする果実かじつは、ふしはて分節ぶんせつはてふしさいかちはて、loment)とよばれる[12][28][13][35]下図したず4c)。
4a. カツラカツラ)のきれひらけしたふくろはて
4b. キマメマメ)のきれひらけしたまめはて種子しゅし
4c. クサネム(マメ)のふしはて
4d. ムクゲアオイ)のきれひらけした蒴果
蒴果(さくはて、capsule)[12][28][13][23][29][5][36][37]
複数ふくすうしんがわからなり、複数ふくすう種子しゅしふくきれひらきはてうえ4d)。ドクダミドクダミ)、カンアオイウマノスズクサ)、ヤマユリユリ)、エビネラン)、カキツバタアヤメ)、スズメノヤリイグサ)、ツユクサツユクサ)、スミレスミレ)、アカメガシワトウダイグサ)、カタバミカタバミ)、マツヨイグサアカバナ)、フヨウアオイ)、ハコベナデシコ)、ノリウツギアジサイ)、ヤブツバキツバキ)、アセビツツジ)、フデリンドウリンドウ)、オオイヌノフグリオオバコ)、アサガオヒルガオ)、ハコネウツギスイカズラ)などにられる[17]きれひらくさましきもとづいていくつかに類別るいべつされ、とくよこきれひらけして上部じょうぶぶたのようにとれるものはぶたはて(がいか; pyxidium, pyxis, circumscissile capsule; 下図したず5a)、先端せんたん側壁そくへきあなひらくものはあなひらき蒴果(poricidal capsule, porose capsule; 下図したず5b)とよばれる[12][36][13]
すみはて (かくか)[12][28][13][5][38]
2しんかわせいあいだ隔膜かくまく隔壁かくへき、replum)があり、これをのこしてたてに2へんきれひらけする。蒴果の1がたであるが、アブラナ特徴とくちょうであり、とくかくはてとよばれる。かくはてのうちながさがはばの2–3ばい以上いじょうのものはちょうかくはて(silique, siliqua)とよばれ、アブラナオランダガラシタネツケバナなどにられる(下図したず5c)。一方いっぽうながさがはばの2–3ばい以下いか扁平へんぺいなものはたんかくはて(silicle, silicule)とよばれ、ナズナグンバイナズナなどにられる(下図したず5d)。ダイコン果実かじつかくはておな構造こうぞうだがきれひらけせず、1種子しゅしふく部分ぶぶんごとに分節ぶんせつするのでふしちょうはて (biloment) ともよばれる[13][39][40]下図したず5e)。

閉果[編集へんしゅう]

いぬいはてのうち、成熟せいじゅくしてもきれひらけしないものは閉果(へいか; きれひらきはて、indehiscent fruit)とよばれる[12][28][13][23][29][30]。閉果の場合ばあい種子しゅしふく果実かじつ散布さんぷ単位たんいとなる。

やせはて(そうか; achene, akene)[12][28][13][23][29][5][41]
1種子しゅしみつつつんでいるが、果皮かひ種皮しゅひ合着あいぎしていない果実かじつであり、果実かじつ種子しゅしのようにえる(下図したず6a)。狭義きょうぎには1しんがわのものにかぎるが、ふつう複数ふくすうしんがわ由来ゆらいするものもふくまれる。センニンソウキンポウゲ)やヤブマオイラクサ)、シモツケソウバラ)、ケヤキニレ)、カナムグラアサ)、スイバタデ)などにられる[17]。またキクオミナエシスイカズラ)などにられる、下位かい子房しぼう子房しぼうはなたくつつまれている)に由来ゆらいするやせはては、下位かいやせはて(かいそうか; きくはて、cypsela)とよばれることもある[12][41][13][23][29]下図したず6b)。
穎果(えいか; こくはて、caryopsis[ちゅう 2][12][28][13][23][29][5][43][44]
やせはての1がたともされるが、果皮かひ種皮しゅひ癒合ゆごうしている(下図したず6c)。ふつう特殊とくしゅしたであるうち穎やまもる穎につつまれている。イネられる。
胞果(ほうか; utricle)[12]
複数ふくすうしんがわからなり、1種子しゅしをゆるくつついぬいはて下図したず6d)。イノコズチアカザホウレンソウヒユ)にられる。ケイトウぞく(ヒユ)の胞果はよこきれしてきれひらけするため、よこきれ胞果(pyxidium, circumciscissile utricle)とよばれる。
けんはて(けんか; nut, glans)[12][28][13][5][45][46]
複数ふくすうしんがわからなり、1種子しゅしふくいぬいはてであり、果皮かひしてかたい(下図したず7a)。ブナイヌシデカバノキ)、シナノキアオイ)などにられる。ブナでは1からすうけんはて基部きぶまたは全体ぜんたいそうつと由来ゆらいするから(かくと)でつつまれており、とくからはてともよばれる。タデなどにられる小型こがたのものはしょうけんはて(しょうけんか; nutlet, nucula, nucule, nuculanium)ともよばれるが、やせはてとの区別くべつ不明瞭ふめいりょうでこれにふくめることもおおい。
つばさはて(よくか; 翅果、samara, key, key fruit)[12][28][13][29][5][47]
果皮かひ一部いちぶはな成長せいちょうしてつばさになるいぬいはて下図したず7b)。ユリノキモクレン)、フサザクラフサザクラ)、ハルニレニレ)、シラカンバカバノキ)、トネリコモクセイ)などにられる。

分離ぶんりはて[編集へんしゅう]

複数ふくすうしんがわからなり、こころかわごとに分離ぶんりして複数ふくすう単位たんい分離ぶんりする果実かじつ分離ぶんりはて(ぶんりか; schizocarp)とよばれる[12][28][13][29][5][48]分離ぶんりする単位たんいぶんはて(ぶんか; mericarp, coccus[ちゅう 3])とよばれる。いぬいはてであり、ぶんはてきれひらけしないもの(うえ7c)ときれひらけするもの(うえ7d)があるが、前者ぜんしゃのみを分離ぶんりはてとすることもある。ぶんはてきれひらけするものはフウロソウコクサギサンショウミカン)に、ぶんはてきれひらけしないものはハマビシニガキゼニアオイアオイ)、ヤエムグラぞくアカネ)、ムラサキシソセリなどにられる。またセリなどの果実かじつは2つのぶんはてがぶらがったかたちになり、とくそうかかはて(そうけんか)(cremocarp)ともよばれる[12]

えきはて[編集へんしゅう]

果皮かひやわらかく肉質にくしつしるしつである果実かじつは、えきはて[ちゅう 1]多肉たにくはて、sap fruit)とよばれる[12][13][23][29][30][5][51]基本きほんてききれひらけしないが、アケビ(アケビ)のようにきれひらけするれいもある[29]

漿果しょうか(しょうか; berry, bacca[ちゅう 4][12][29][53]真正しんせいえきはて狭義きょうぎえきはて[28][5]
ちゅう果皮かひうち果皮かひ肉質にくしつになるえきはて下図したず8a)。1しんがわからなるものをたん漿果しょうか(simple berry)、複数ふくすうしんがわからなるものをふく漿果しょうか(compound berry)としてけることもある。マツブサマツブサ)、アボカドクスノキ)、ナンテンメギ)、ブドウブドウ)、イイギリヤナギ)、ヨウシュヤマゴボウヤマゴボウ)、キウイマタタビ)、ヒサカキツバキ)、クチナシアカネ)、トマトナス)、ヤツデウコギ)、スイカズラスイカズラ)などにられる。
ミカンじょうはて(柑果、hesperidium[ちゅう 5][12][28][5][55]
複数ふくすうしんがわからなるえきはてであり、あぶら細胞さいぼうふくそと果皮かひ(フラベド、flavedo)、海綿かいめんじょうなか果皮かひ(アルベド、albedo)、膜質まくしつうち果皮かひからなる(下図したず8b)。うち果皮かひ内側うちがわには果汁かじゅうんだをもつ。ミカンオレンジレモンライムグレープフルーツなどミカンミカンれんられる。漿果しょうかの1がたともされる。
ウリじょうはてふりじょうはてひさごはてひさごはて、pepo)[12][56]
3しんがわからなるえきはてであり、はなたくとうそと果皮かひ癒合ゆごうして硬化こうかし、ちゅう果皮かひうち果皮かひ肉質にくしつ海綿かいめんじょうになる(下図したず8c)。ウリられる。漿果しょうかの1がたともされる。
ナシじょうはて(リンゴじょうはてなしはてひとしはて、pome)[12][28][13][29][57][58][59]
複数ふくすうしんがわからなるえきはてであり、子房しぼうつつはなたく肉質にくしつになる(下図したず8d)。リンゴナシビワクサボケズミシャリンバイナナカマドなどバラナシれんられる。漿果しょうかの1がたともされる。
核果かっか(かくか; いしはて、drupe)[12][28][29][13][50][5][60][61]
ちゅう果皮かひ肉質にくしつだが、うち果皮かひ硬化こうかして種子しゅしつつんでいるえきはて下図したず8e)。種子しゅしつつんだうち果皮かひかく(stone, putamen)とよばれる。アオツヅラフジツヅラフジ)、ユズリハユズリハ)、サクランボウメモモバラ)、エノキアサ)、ヤマモモヤマモモ)、ムクロジムクロジ)、センダンセンダン)、マンゴーウルシ)、ハナミズキミズキ)、マンリョウサクラソウ)、アオキガリア)、コーヒーノキアカネ)、オリーブモクセイ)、ニワトコガマズミ)などにられる[17]

たんはて集合しゅうごうはて[編集へんしゅう]

1個いっこはなはふつう1個いっこしべ(子房しぼう)をもつが、これに由来ゆらいする独立どくりつした果実かじつたんはて(simple fruit)とよばれる[12][28][13]一方いっぽう1個いっこはな複数ふくすうしべ(子房しぼう)をもつことがあり(個々ここしべは1しんがわからなり、このような状態じょうたいはなれせいこころかわとよばれる)、これに由来ゆらいする複数ふくすう果実かじつがまとまった構造こうぞうとなる場合ばあい集合しゅうごうはて(aggregate fruit)とよばれる[12][28][13][5][62]。ただし、どの程度ていどまとまっていれば集合しゅうごうはてべるのか明確めいかく定義ていぎがあるわけではない[13][5]集合しゅうごうはてには、以下いかのようなものがある。

集合しゅうごうぶくろはて(follicetum, etaerio of follicles)[12][63][64]
1つのはな由来ゆらいする複数ふくすうふくろはて集合しゅうごうしたもの(下図したず9a)。モクレンぞくモクレン)やオダマキぞくキンポウゲ)、ユキヤナギシモツケバラ)、ヤマグルマぞくヤマグルマ)などにられる。
集合しゅうごうやせはて(achenetum, etaerio of achenes)[12][63][64]
1つのはな由来ゆらいする複数ふくすうやせはて集合しゅうごうしたもの(下図したず9b)。キンポウゲぞくキンポウゲ)やダイコンソウヤマブキキジムシロバラ)にられる。
バラじょうはて(cynarrhodium[ちゅう 7][12][63][64][65]
つぼじょうはなたく肥大ひだいし、そのなか複数ふくすうやせはてがある集合しゅうごうはて下図したず9c)。にせはてである。バラぞくバラ)にられる。
イチゴじょうはて(glandetum, etaerio)[12][28][13][28][13][63][64]
はなたく肥大ひだいしてえきしつになり、表面ひょうめん多数たすうやせはてがついた集合しゅうごうはて下図したず9d)。にせはてである。オランダイチゴぞくヘビイチゴバラ) にられる。
ハスじょうはて(nelumboid aggregate fruit)[12][13]
肥大ひだいして漏斗ろうとじょうになったはなたく多数たすうあながあり、そのあな1個いっこずつけんはてやせはてともされる)がまっている集合しゅうごうはて下図したず9e)。にせはてである。ハスぞくハス)にられる。
集合しゅうごう漿果しょうか(baccetum, etaerio of berries)[12][63][64]
1つのはな由来ゆらいする複数ふくすう漿果しょうかからなる集合しゅうごうはて下図したず9f)。マツブサぞくバンレイシぞくなどにられる。
集合しゅうごう核果かっか(drupetum, etaerio of drupelets)[12][13][28][63][64]
1つのはな由来ゆらいする複数ふくすう核果かっかしょう核果かっか drupelet)からなる集合しゅうごうはて下図したず9g)。キイチゴぞくバラ)などにられ、とくキイチゴじょうはてともよばれる。

たんはなはてふくあいはて[編集へんしゅう]

1個いっこはな1個いっこまたは複数ふくすうしべ(子房しぼう)に由来ゆらいする果実かじつは、たんはなはて(monothalamic fruit)とよばれる[12]一方いっぽう複数ふくすうはな由来ゆらいする果実かじつがまとまった構造こうぞうとなる場合ばあいふくあいはて(またははなはて、collective fruit, polyanthocarp)とよばれる[12][28][13][5][62]。ただし、どの程度ていどまとまっていればふくあいはてべるのか明確めいかく定義ていぎがあるわけではない[13][5]ふくあいはては、それを構成こうせいする果実かじつかたや、付随ふずいする構造こうぞうもとづいて以下いかのように類別るいべつされる。

ふくろはてがたはなはて(folliconum, multiple fruit of follicles)[12][63][64]
個々ここはなふくろはてになり、それが多数たすうあつまっているもの(下図したず10a)。バンクシアヤマモガシ)などにられる。
蒴果がたはなはて(capsiconum, multiple fruit of capsules)[12][63][64]
個々ここはな蒴果になり、それが多数たすうあつまっているもの(下図したず10b)。ドクダミドクダミ)、フウぞくフウ)、ヤナギタニワタリノキ属きぞくアカネ)などにられる。
やせはてがたはなはて(achenosum, multiple fruit of achenes)[12][63][64]
個々ここはなやせはてになり、それが多数たすうあつまっているもの(下図したず10c)。スズカケノキぞくスズカケノキ)やナベナぞくスイカズラ)などにられる。
クワじょうはてくわはて[12][28]
個々ここはなやせはてになり、肥厚ひこう多肉たにくしたはなつつまれ、それが多数たすうあつまっているもの(下図したず10d)。クワぞくクワ)にられる。
イチジクじょうはてかげはなはて、syconium)[12][28][66]
つぼじょう肉質にくしつはてじょなか多数たすうやせはてがあるもの(下図したず10e)。イチジクぞく (クワ) にられる。
ストロビルむぐらはて、strobile)[12]
はてじく花序かじょじく)に多数たすうつとはてつと)がつき、それぞれのわきやせはてまたはしょうけんはてがついたもの(下図したず10f)。カバノキぞくハンノキぞくカバノキ)、カラハナソウカナムグラぞくアサ)などにられる。strobile という用語ようごは、裸子植物らししょくぶつだまはてるい針葉樹しんようじゅ)のたまはて(まつぼっくり)にたいしてももちいられる用語ようごであるが、裸子植物らししょくぶつしべ(子房しぼう)をもたないため、このたまはて果実かじつではない。
漿果しょうかがたはなはて(multiple fruit of berries)[12]
個々ここはな漿果しょうかちゅう果皮かひうち果皮かひえきしつになる果実かじつ)になり、それが多数たすうあつまっているもの。サトイモサルトリイバラなどにられる。漿果しょうかがたはなはてくわえてクワじょうはて核果かっかがたはなはてなどえきしつになるふくあいはてはなはて)は sorosus (sorosis, coenocarpium) ともよばれ、果皮かひのみではなくはなたくつとえきしつになるパイナップルパイナップル)のふくあいはて下図したず10g)もふくまれる[63][64]
核果かっかがたはなはて(multiple fruit of drupelets)[12]
個々ここはな核果かっかちゅう果皮かひえきしつうち果皮かひ硬化こうかしている果実かじつ)になり、それが多数たすうあつまっているもの(下図したず10h)。ヤマボウシ(ミズキ)、ヤエヤマアオキアカネ)などにられる。

はてにせはて[編集へんしゅう]

11. 典型てんけいてきにせはて:(ひだりから)セイヨウナシイチジクイチゴ

基本きほんてきに、果実かじつしべ子房しぼう種子しゅしになる構造こうぞうである胚珠はいしゅふく部分ぶぶん)が発達はったつして形成けいせいされた構造こうぞうであり、これがだい部分ぶぶんめる果実かじつはて(true fruit)とよばれる[12][13][5][67]一方いっぽうで、はなたくはななど子房しぼう以外いがい由来ゆらいする構造こうぞうおおくをめている果実かじつは、にせはてかりはてふくはて、accessory fruit, anthocarp, false fruit)とよばれる[12][13][5][24][68]11)。ほとんどの果実かじつ子房しぼう以外いがい構造こうぞうふくむが、その程度ていどはさまざまであり、子房しぼう以外いがい構造こうぞうをどの程度ていどふくむものをにせはてとするかは明瞭めいりょう基準きじゅんがあるわけではない。「にせはて」には「ニセモノの果実かじつ」という語感ごかんがあるが、にせはてしん果実かじつ部分ぶぶん子房しぼう由来ゆらいする部分ぶぶん)をふくんでおり、果実かじついちがたとしてあつかわれる[12][29]

上記じょうきナシじょうはてバラじょうはてイチゴじょうはてハスじょうはてイチジクじょうはてでは、それぞれのはながついたはなたく多数たすうはながついたはなゆかはなたくはなゆかはながついたくき先端せんたん)が発達はったつして果実かじつだい部分ぶぶんめており、典型てんけいてきにせはてである[12]。またクワじょうはてではふくあいはて構成こうせいする個々ここはて部分ぶぶんえきしつしたはなつつまれたにせはてであるが[12]ほかにもイシミカワタデ)やシラタマノキ属きぞくツツジ)などに同様どうようれいられる[69][70]下図したず12a)。グミぞくグミ)やオシロイバナオシロイバナ)の果実かじつがくとう基部きぶはて部分ぶぶんつつんでにせはてとなっている[70][71][72][45]下図したず12b, c)。オナモミぞくキク)では複数ふくすう雌花めばな由来ゆらいする複数ふくすうやせはてが、とげだらけのそうつとつつまれたにせはて形成けいせいする[73]下図したず12d)。

12a. イシミカワタデ)の果実かじつは、肉質にくしつしたはなつつまれたにせはてになる。
12b. ナツグミグミ)の果実かじつ肉質にくしつしたがくとう基部きぶつつまれたにせはてになる。
12c. オシロイバナオシロイバナ)の果実かじつ硬化こうかしたがくとう基部きぶつつまれたにせはてになる。
12d. オオオナモミキク)は、2果実かじつやせはて)がそうつとつつまれたにせはてになる。

裸子植物らししょくぶつの"果実かじつ"[編集へんしゅう]

生物せいぶつがくてきに、果実かじつしべ子房しぼう発達はったつしたものであり、そのためしべをもつ植物しょくぶつぐんである被子植物ひししょくぶつ特有とくゆう器官きかんである。裸子植物らししょくぶつ胚珠はいしゅ種子しゅし)をつつしべをもたないため、裸子植物らししょくぶつ果実かじつをもたない。しかし、裸子植物らししょくぶつでも種子しゅしかこんだ器官きかん発達はったつして果実かじつさま構造こうぞう形成けいせいすることがおおく、このような構造こうぞうが"果実かじつ"とよばれることがある[12]

裸子植物らししょくぶつたまはてるい針葉樹しんようじゅ)は、基本きほんてきに、こうじくがわ胚珠はいしゅをつけた鱗片りんぺんじく多数たすうあつまってたまはて(まつかさ、cone, strobile)を形成けいせいする[12][74]たまはて鱗片りんぺんはふつうしており、乾湿かんしつ運動うんどうによって開閉かいへいして種子しゅし放出ほうしゅつする[75]下図したず13a)。ビャクシンぞくヒノキ)のたまはてでは鱗片りんぺん肉質にくしつになり、きれひらけしないえき果状はたしじょうたまはて形成けいせいする(下図したず13b)。このようなたまはては、漿質だまはて(しょうしつきゅうか; 肉質にくしつだまはて、freshy cone, galbulus)とよばれる[12][74]マキでは、鱗片りんぺん肉質にくしつして套皮(とうひ、epimatium[ちゅう 8])とよばれる構造こうぞうとなり、1個いっこ種子しゅしつつんでいる[12][76]下図したず13c)。さらにイヌマキなどでは、種子しゅしのついたえだ("はなたく"、しゅたく)が肉質にくしつになる[77][76]。またグネツムぞくマオウぞくでは、胚珠はいしゅつつつと肉質にくしつしてえき果状はたしじょうになる[12]下図したず13d)。

13b. セイヨウネズヒノキ)の漿質だまはて
13c. イヌマキマキ)の套皮でつつまれた種子しゅしあか発達はったつしたたねたく
13d. Ephedra distachyaマオウ)のつとつつまれた種子しゅし
13e. イチイイチイ)のかり種皮しゅひはて
13f. イチョウイチョウ)の種子しゅしはて

イチイぞくカヤぞくイチイ)では、胚珠はいしゅ基部きぶ構造こうぞう発達はったつしてかり種皮しゅひとなり、種子しゅし基部きぶまたは全体ぜんたいおおうようになる[12][78]うえ13e)。このような構造こうぞうかり種皮しゅひはて(arillocarpium[ちゅう 9])ともよばれる[12]

ソテツイチョウでは、種皮しゅひが3そう分化ぶんかし、外層がいそう肉質にくしつする(うえ13f)。この種子しゅしえきはてているため、"じつ"とよばれることもあるが、実際じっさいには種子しゅしである。このような種子しゅし種子しゅしはて(seminicarpium[ちゅう 10])ともよばれる[12]。またイヌガヤイチイ)でも、種皮しゅひ外層がいそう肉質にくしつになる[78]

種子しゅし散布さんぷとのかかわり[編集へんしゅう]

通常つうじょううごけない種子しゅし植物しょくぶつにとって、おや植物しょくぶつからはなれて分布ぶんぷ拡大かくだいできる時期じきは、種子しゅし段階だんかいである[79]種子しゅし散布さんぷされること(種子しゅし散布さんぷ)は、はだか植物しょくぶつえてくることや、植生しょくせい次第しだい遷移せんいしていくことで認識にんしきできる。被子植物ひししょくぶつでは種子しゅし果実かじつつつまれた状態じょうたい形成けいせいされるが、きれひらきはてでは果実かじつから放出ほうしゅつされた種子しゅしが、閉果では種子しゅしふく果実かじつが、それぞれ散布さんぷ単位たんいとなる。果実かじつは、効率こうりつてき種子しゅし散布さんぷのための構造こうぞう機能きのうをもつことがある。

ふう散布さんぷ[編集へんしゅう]

ふうによって果実かじつ種子しゅし散布さんぷされる様式ようしきは、ふう散布さんぷとよばれる[39][80][81][82]ふう散布さんぷされる果実かじつは、つばさをもつれい綿毛わたげをもつれいがある。カエデムクロジ)やアキニレニレ)、シラカンバカバノキ)など果皮かひ翼状よくじょうになったれいつばさはてとよばれる; 下図したず14a)や、スイバタデ)やツクバネウツギスイカズラ)のように果実かじつ付随ふずいするはな翼状よくじょうになっているれいシナノキアオイ)やツクバネビャクダン)のようにつと翼状よくじょうになっているれい下図したず14b)がある[39][79][81][82]。また果実かじつ綿毛わたげをもつれいられ、タンポポなどキクおおくではがく由来ゆらいするかんむりが(下図したず14c)、クレマチスキンポウゲ)でははなばしらえたが、ススキイネ)では花序かじょ基部きぶえたが(下図したず14d)発達はったつしている[39][81][82]きれひらきはてにおいて種子しゅし散布さんぷされる場合ばあいでも、果実かじつ開口かいこうちいさく上部じょうぶにあるなど、つよふう振動しんどうによってのみ種子しゅし散布さんぷされるようになっているものがある(風靡ふうび散布さんぷ[79][39]下図したず14e)。

14b. フユボダイジュアオイ)の果実かじつつと
14c. かんむりをつけたタンポポキク)の果実かじつやせはて
14d. をつけたススキイネ)の果実かじつ穎果
14e. ナガミヒナゲシケシ)の果実かじつ強風きょうふうれて種子しゅしらされる。

みず散布さんぷ[編集へんしゅう]

水辺みずべ生育せいいくする植物しょくぶつなかには、みずによって果実かじつ種子しゅし散布さんぷされるものがある(みず散布さんぷ[79][83][84]コナギミズアオイ)やハスハス)、クサネムマメ)、タカサブロウキク)などの果実かじつ比重ひじゅうかるく、みずいて散布さんぷされる[79][83][84]下図したず15a)。ジュズダマイネ)やオナモミキク)では、果実かじつつつつと特殊とくしゅして浮遊ふゆうするようになっている[79][83][84]うえ12d, 下図したず15b)。またオモダカオモダカ)の果実かじつにはつばさがあり、水中すいちゅうながされる[83]下図したず15c)。ココヤシヤシ)やハマゴウシソ)の果実かじつ核果かっかであり、硬化こうかしたうち果皮かひ種子しゅしつつまれていることから、海水かいすいえて海面かいめんいて散布さんぷされる(海流かいりゅう散布さんぷ[79][83][85][86]下図したず15d)。ネコノメソウユキノシタ)やフデリンドウリンドウ)の果実かじつは、上向うわむきにきれひらけ雨粒あまつぶけて種子しゅし散布さんぷされる(雨滴うてき散布さんぷ[39][83][84]下図したず15e)。

15a. ハスハス)のハスじょうはておよびそのなかけんはてやせはて)はみずく。
15b. ジュズダマイネ)の穎果硬化こうかしたつとつつまれ、みずく。
15c. サジオモダカオモダカ)のやせじつ扁平へんぺいみずながされる。
15d. ココヤシヤシ)の核果かっか海流かいりゅう散布さんぷされる。
15e. フデリンドウリンドウ)の蒴果上向うわむきにきれひらけして雨粒あまつぶける。

付着ふちゃく散布さんぷ[編集へんしゅう]

大型おおがた動物どうぶつ付着ふちゃくし、種子しゅし散布さんぷされる様式ようしき付着ふちゃく散布さんぷ動物どうぶつ付着ふちゃく散布さんぷ)とよばれる[79][80][87][88][89]。かぎじょう突起とっきなどによって動物どうぶつ付着ふちゃくするものとして、果皮かひにかぎをもつヌスビトハギマメ)、ミズタマソウアカバナ; 下図したず16a)、ヤエムグラアカネ)、ヤブジラミセリ; 下図したず16b)、はなばしら由来ゆらいのかぎをもつミズヒキタデ)やダイコンソウバラ; 9b)、がく由来ゆらいのかぎをもつハエドクソウハエドクソウ)やセンダングサキク; 下図したず16c)、つと由来ゆらいするかぎをもつイノコヅチ果実かじつつつそうつと多数たすうのとげをもつオナモミ(キク; うえ12d)などがある[79][87][88][89]。また粘液ねんえきによって動物どうぶつ付着ふちゃくするものとして、果実かじつ表面ひょうめんから粘液ねんえき分泌ぶんぴつするノブキ(キク; うえ16d)、かんむりから粘液ねんえき分泌ぶんぴつするヌマダイコン(キク)、そうつとから粘液ねんえき分泌ぶんぴつするメナモミ(キク)、すすきから粘液ねんえき分泌ぶんぴつするチヂミザサイネ; 下図したず16e)などがある[87][88][89]とく付着ふちゃくのための構造こうぞうをもたない果実かじつでも、小型こがたのものはどろなどによって動物どうぶつ付着ふちゃくし、散布さんぷされることがあるとかんがえられている[79][88][89]

16a. ミズタマソウぞくアカバナ)の果実かじつにはかぎ密生みっせいしてる。
16b. ヤブジラミセリ)の分離ぶんりはてそうかかはて)にはかぎが密生みっせいしてる。
16c. ふくについたタウコギキク)の果実かじつ
16d. ノブキ(キク)の果実かじつやせはて)は粘液ねんえき分泌ぶんぴつする。
16e. チヂミザサぞくイネ)の果実かじつ頴果

しょく散布さんぷ[編集へんしゅう]

哺乳類ほにゅうるい鳥類ちょうるいべられ、排出はいしゅつされることで種子しゅし散布さんぷされる様式ようしきは、しょく散布さんぷ動物どうぶつしょく散布さんぷしゅうしょく散布さんぷくそ散布さんぷ)とよばれる[79][80][70][90][91][92]下図したず17a)。このような果実かじつは、動物どうぶつにとって魅力みりょくあるしょく適度てきどおおきさをもち、また内部ないぶ種子しゅし消化しょうかされないようにあつ種皮しゅひをもっていたり、硬化こうかしたうち果皮かひつつまれていたり(核果かっか)、ねばしつ物質ぶっしつをまとっていたりする[79][70]おおきな種子しゅし少数しょうすうふくむものから、ちいさな種子しゅし多数たすうふくむものまである[79][70]しょくしち果実かじつおおきさ、いろにおい、果実かじつのつくたかさや落下らっかしやすさなどに多様たようせいがあり、それぞれ捕食ほしょくしゃである動物どうぶつわせている[79][70]とく鳥類ちょうるいしょくされるものと哺乳類ほにゅうるいしょくされるものではいろ鳥類ちょうるいよう果実かじつにはあかくろのものがおおい)やにおい(哺乳類ほにゅうるいよう果実かじつつよにおいをもつものがおおい)などにちがいがあるが、鳥類ちょうるい哺乳類ほにゅうるい双方そうほう対応たいおうしているものもある[79][70][90][93]しょく散布さんぷされる果実かじつ内部ないぶ種子しゅし発芽はつが抑制よくせいする物質ぶっしつふくんでいることがあり、この場合ばあい動物どうぶつべられて排出はいしゅつされることではじめて種子しゅし発芽はつができるようになる[30][80][70]未熟みじゅく果実かじつは、いろわっていないことや有毒ゆうどく不味ふみ成分せいぶんふくむことでべられないようにしている[79][70]。ただししょくをほとんどもたない果実かじつ種子しゅし目立めだいろをしており、十分じゅうぶんしょくをもつ果実かじつ擬態ぎたい果実かじつ擬態ぎたい)しているとかんがえられているれいもある[79][70]。またしょく散布さんぷされる果実かじつは、一斉いっせい成熟せいじゅくするタイプと、長期ちょうきわたって少数しょうすうずつ成熟せいじゅくするタイプがあることがられている[79]。さらにとしごとによって果実かじつ生産せいさんりょうおおきく変動へんどうすることもられており、食害しょくがい昆虫こんちゅう増加ぞうかおさえるためであるとかんがえられている[70]果皮かひ肉質にくしつであるえきはては、しょく散布さんぷされる[70][90][91]クワクワ)やグミグミ)、シラタマノキツツジ)では、子房しぼうではなく果実かじつつつはな肉質にくしつしょくになる[70][90][91]うえ12a, b, 下図したず17b)。イチゴ(バラ)では隆起りゅうきしたはなたくが、バラ(バラ)ではつぼじょうになったはなたくが、ケンポナシクロウメモドキ; 下図したず17c)でははながついたえだが、イチジク(クワ)では多数たすうはながついたつぼじょうはなゆかがそれぞれしょくになる[70][90][91]ほかにも、果実かじつではなく種子しゅし付属ふぞくぶつ種皮しゅひかり種皮しゅひなど)がしょくとなっているれいもある[70]。またイネカヤツリグサヒユタデシロツメクサなどとくしょく散布さんぷのための構造こうぞうをもたない小型こがた果実かじつが、ウシシカカモるいなどの草食そうしょく動物どうぶつくきべるさい一緒いっしょまれ、消化しょうかされずに排出はいしゅつされることがあり、このような散布さんぷ重要じゅうようであることが示唆しさされている[79][70]

17a. ヒメレンジャクべられるセイヨウカンボクガマズミ)の果実かじつ核果かっか
17b. ドクウツギぞくドクウツギ)の果実かじつでははなしょくになる。
17c. ケンポナシクロウメモドキ)では果実かじつがついたえだふくらんでしょくになる。
17e. エライオソームをつけたカナムグラアサ)の果実かじつやせはて

貯食散布さんぷ[編集へんしゅう]

クリコナラブナ)、ハシバミカバノキ)、オニグルミクルミ)、エゴノキエゴノキ)などの果実かじつは、果皮かひかたしており、内部ないぶおおきな種子しゅしふく[94][95]リスネズミシジュウカラカケスなどの動物どうぶつはこのような果実かじつ収集しゅうしゅう輸送ゆそう貯蔵ちょぞうし、内部ないぶ種子しゅし食用しょくようとするが、貯蔵ちょぞうされながらのこされた果実かじつはそこで発芽はつがすることができる(貯食散布さんぷのこ散布さんぷ[79][91][94][95]うえ17d)。

アリ散布さんぷ[編集へんしゅう]

一部いちぶ植物しょくぶつでは種子しゅし果実かじつエライオソームとよばれるアリこの物質ぶっしつかたまりがついており、アリによって収穫しゅうかくまではこばれることで種子しゅし散布さんぷされる[96][97][98][99]。このような種子しゅし散布さんぷ様式ようしきはアリ散布さんぷとよばれ、おおくは種子しゅしにエライオソームをつけているが、ホトケノザシソ)やカナムグラアサ)、アオスゲカヤツリグサ)のように果実かじつにエライオソームをつけているれいもある[91][96][97][98][99]うえ17e)。

18a. シキミマツブサ)の果実かじつ集合しゅうごうぶくろはて)は種子しゅしはじばす。
18b. キバナノコマノツメスミレ)の果実かじつ(蒴果)は種子しゅしはじばす。
18c. フジ(マメ)の果実かじつまめはて)は2へんれて種子しゅしをはじきばす。
18d. フウロソウぞくフウロソウ)の果実かじつがって種子しゅしばす。
18e. 種子しゅし自動じどう散布さんぷするオニツリフネソウツリフネソウ)の果実かじつ

自動じどう散布さんぷ[編集へんしゅう]

果実かじつなかには、自動的じどうてき種子しゅし射出しゃしゅつする機構きこうそなえているものがあり、このような種子しゅし散布さんぷ自動じどう散布さんぷ自力じりき散布さんぷ[100]自発じはつ分散ぶんさん[101]自力じりき射出しゃしゅつ散布さんぷ[39])とよばれる[39][102]シキミマツブサ)やスミレスミレ)、カラスノエンドウマメ)、ゲンノショウコフウロソウ)などでは、果実かじつ果皮かひ乾燥かんそう収縮しゅうしゅくすることで種子しゅしはじばす[102][103][39]うえ18a–d)。またホウセンカツリフネソウ)やムラサキケマンケシ)では果皮かひ細胞さいぼうの膨圧上昇じょうしょうによって果実かじつがはじけ、種子しゅしはじばす[102][103][39]うえ18e)。

人間にんげんとのかかわり[編集へんしゅう]

人間にんげんは、さまざまな果実かじつ食用しょくよう利用りようしている。穀物こくもつ[ちゅう 11]であるイネコムギトウモロコシイネ)、豆類まめるいであるダイズアズキインゲンマメマメ)などは、種子しゅしふくまれる胚乳はいにゅう子葉しようおも食用しょくようとされるが[104]種子しゅしともな果実かじつ状態じょうたい収穫しゅうかくされる。またこれら穀物こくもつ豆類まめるいは、人間にんげん食用しょくようだけではなく飼料しりょうとしても重要じゅうようである[105]おも果皮かひ食用しょくようとされる果実かじつのうち、ミカンリンゴブドウなど木本もくほんみの一般いっぱんてきあまいものは果物くだものキュウリエンドウトマトなど草本そうほんみの野菜やさいとして利用りようされるものは果菜かさいとよばれる[68][106][107][108][109][110][111]下図したず19a, b)。また、果物くだもののことをとくに「果実かじつ」とよんでいることもある[112][113][114]生産せいさん分野ぶんやでは木本もくほんみのるものを果物くだもの果実かじつ)としており、スイカイチゴなど草本そうほんみのるものは「果実かじつてき野菜やさい」とよばれることがあるが[115][107][106]消費しょうひ分野ぶんやではこのような果実かじつ果物くだものとしてあつかわれる[68]ブドウなどの果実かじつは、直接ちょくせつ食用しょくようとされるだけではなく、アルコール飲料いんりょう原料げんりょうとしても利用りようされる[116]下図したず19c)。

19a. さまざまな果物くだものブラジル
19b. さまざまな果菜かさい
19c. あかワインとしろワイン
19d. 収穫しゅうかくされたオリーブ(イタリア)

オリーブクスノキ)やアブラヤシヤシ)の果皮かひからられたあぶらは、食用しょくようせっけんなどに利用りようされる[117][118]うえ19d)。ハゼノキウルシ)の果実かじつ果皮かひからられた油脂ゆし木蝋もくろう、ハゼろう)は、かずろうそくなどにもちいられる[119]

クチナシアカネ; 下図したず20a)、ミカンミカン; 下図したず20b)、ナツメクロウメモドキ)などの果実かじつは、生薬きぐすりとされることがある[120]ケシケシ)の未熟みじゅく果実かじつからられた乳液にゅうえき乾燥かんそうさせた乳液にゅうえきはアヘン)にはモルヒネなどのアルカロイドふくまれ、薬用やくようとして利用りようされており、また麻薬まやくともされる[121]下図したず20c)。

20a. クチナシ(アカネ)の果実かじつ生薬きぐすり染料せんりょう利用りようされる。
20b. ひねがわミカン果皮かひ乾燥かんそうさせたもの)は生薬きぐすりとされる。
20c. ケシケシ)のわか果実かじつ乳液にゅうえき
20d. ヒョウタンウリ)の果実かじつ加工かこうしたもの
20e. ナンテンメギ)の果実かじつ

カボチャヒョウタンウリ)、ココヤシヤシ)などの果実かじつかざりや容器ようき加工かこうされ[122][123][124]うえ20d)、またヘチマ(ウリ)やココヤシの果実かじつからられる繊維せんいもさまざまに利用りようされる[125][124]クチナシなどの果実かじつは、染料せんりょうとして利用りようされることもある[126]園芸えんげいばなにおいて、果実かじつ鑑賞かんしょう対象たいしょうとすることがあり、このような植物しょくぶつ実物じつぶつ(みもの)ともよばれ、日本にっぽん利用りようされるれいとしてセンリョウセンリョウ)やナンテンメギ)、サンキライサルトリイバラ)などがある[127]うえ20e)。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ a b 広義こうぎえきはて果皮かひ肉質にくしつしるしつである果実かじつすべふく多肉たにくはて同義どうぎである(核果かっかなどをふくむ)が、狭義きょうぎえきはてちゅう果皮かひうち果皮かひえきしつ漿果しょうか同義どうぎである[28][50]
  2. ^ 複数ふくすうがたは caryopses または caryopsides[42]
  3. ^ 複数ふくすうがたは cocci[49]
  4. ^ 複数ふくすうがたは baccae[52]
  5. ^ 複数ふくすうがたは hesperidia[54]
  6. ^ 1 - はてがら、2 - 種子しゅし、3 - うち果皮かひ、4 - なかそと果皮かひ、5 - しべがくあと、6, 7 - はなたく発達はったつした部分ぶぶん
  7. ^ 複数ふくすうがたは cynarrhodia[12]
  8. ^ 複数ふくすうがたは epimatia[12]
  9. ^ 複数ふくすうがたは arillocarpia[12]
  10. ^ 複数ふくすうがたは seminicarpia[12]
  11. ^ 狭義きょうぎにはイネのもの(禾穀るい)にかぎるが、広義こうぎにはマメのもの(まめ穀類こくるい)やソバタデ)、キノアヒユ)をふく[104]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]