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木材もくざい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
いぬい比重ひじゅうから転送てんそう
材木ざいもくてん店頭てんとうなら各種かくしゅ木材もくざい

木材もくざい(もくざい)とは、様々さまざま材料ざいりょう原料げんりょうとしてもちいるために伐採ばっさいされた樹木じゅもく[1]みき部分ぶぶん呼称こしょう

その用途ようとは、切削せっさくなど物理ぶつりてき加工かこう木工もっこう)された木製品もくせいひんかぎらず、かみ原料げんりょう木材もくざいパルプ)また、薪炭しんたんざい(しんたんざい。たきぎ木炭もくたん)にまらない化学かがく反応はんのうともなガスえきエネルギー利用りよう[2]化学かがく工業こうぎょう原料げんりょう使用しよう飼料しりょうなどもある[3]樹皮じゅひいだだけの木材もくざい丸太まるた(まるた)とばれる。材木ざいもく(ざいもく)も同義どうぎ[1]だが、これは建材けんざい道具どうぐるい材料ざいりょうなどに限定げんていする場合ばあいもある[4]

日本にっぽんでもヨーロッパでも一般いっぱんてきには木材もくざいめい樹木じゅもくめい同一どういつであるが、木材もくざい業界ぎょうかい木工もっこう関係かんけいしゃ工芸こうげいなどのあいだでは、生産せいさん樹齢じゅれい生育せいいく環境かんきょう製材せいざい方法ほうほう、その処理しょりによって特定とくてい木材もくざい特定とくていもちいることがある(ブラウン・オークやボグ・オークなど)[5]

構造こうぞう特徴とくちょう

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構成こうせい

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年輪ねんりんが27ほんあるイチイみき断面だんめん外側そとがわいろうすい「あたりざい」、内側うちがわいろい「心材しんざい」、中心ちゅうしんほそい「ずい」が観察かんさつできる。

一般いっぱんてきに、木材もくざいとはやま伐採ばっさいした使つかいやすくあるおおきさにしたものである。木材もくざいとして使つかわれる部分ぶぶんである木部きべは「ざい」(ざい)とばれている。樹木じゅもくは、成長せいちょうてん由来ゆらいとする中心ちゅうしんにあるごくほそやわらかい「ずい」(ずい)または「しん」(じゅしん)、主要しゅよう部分ぶぶんめる「ざい」、外皮がいひたる樹皮じゅひの3つの部分ぶぶんかれる。代謝たいしゃかえ細胞さいぼう分裂ぶんれつによって成長せいちょうするが、みきえだ先端せんたん成長せいちょうてん)をのぞく「ざい」の部分ぶぶんでは樹皮じゅひのすぐたる部分ぶぶん厳密げんみつには隣接りんせつするすうそう維管たば形成けいせいそうばれる)だけにかぎられ、しかもみきがわになる細胞さいぼう分裂ぶんれつ機能きのううしない、すう週間しゅうかんはら形質けいしつくして細胞さいぼうかべだけとなる。これがかさなっての「ざい」となる。樹皮じゅひにはでの光合成こうごうせいつくられた炭水化物たんすいかぶつ全体ぜんたいおくる「」(しぶ)がある[6]

さらに「ざい」は内側うちがわの「心材しんざい」(しんざい)と外側そとがわの「あたりざい」(へんざい)にけられる[6]心材しんざいは「赤身あかみ」(あかみ)、あたりざいは「白太しらた」(しらた)ともばれているが、これは一般いっぱん中心ちゅうしんあかっぽく、そとしろっぽいいろをしているからである[7]。ただし、エゾマツトドマツまたはベイツガなど種類しゅるいによっては中心ちゅうしんそといろちがいがられず、心材しんざいあたりざい区別くべつがほとんど出来できないものもある[6]

あたりざいにはからげた水分すいぶん樹木じゅもく全体ぜんたいおくかり道管どうかん針葉樹しんようじゅ)または道管どうかん広葉樹こうようじゅ)、またでんぷんなど同化どうか物質ぶっしつ貯蔵ちょぞう分配ぶんぱいするためにげん形質けいしつ保持ほじしたやわら細胞さいぼうがあり、生命せいめい活動かつどうになう。道管どうかんかり道管どうかんはその形成けいせい段階だんかい非常ひじょう細長ほそながく、かつあつかべになったもので、それらはほとんどがみきたて方向ほうこう平衡へいこうしてならんでいる。また内部ないぶ空洞くうどうすることによってつくられるため、木材もくざいは、強度きょうど決定けっていづける繊維せんいたて方向ほうこうつよならび、軽量けいりょうながら適度てきど強度きょうど断熱だんねつせいち、方向ほうこうによるあやかたせいしめ材料ざいりょうとなる[8][9]

木材もくざい主成分しゅせいぶん糖類とうるいであるセルロース分子ぶんしつくミクロフィブリル[6](やく50%)やヘミセルロース(含キシラングルコマンナンやく20%)、リグニン広葉樹こうようじゅやく20%、針葉樹しんようじゅやく30%)を主成分しゅせいぶんとし[10]ふく成分せいぶんとしてテルペンタンニンリグナンひとしふく[11]細胞さいぼう組織そしきからなり、複雑ふくざつ緻密ちみつかつ強靭きょうじん構造こうぞうしている[12]骨格こっかくとなるちょうくさりじょうのセルロースは木材もくざいつよさやしなやかさをもたらし、網目あみめじょうのリグニンは細胞さいぼう接着せっちゃくさせながらかたつよあたえる。分岐ぶんきじょうのヘミセルロースはセルロースとリグニンをむすびつける機能きのうっている[13]。これらは自然しぜんかいでは化学かがく分解ぶんかいむずかしい成分せいぶんとしてられるが、実際じっさいには菌類きんるいシロアリなど一部いちぶ動物どうぶつがこれを強力きょうりょく攻撃こうげきする。とくあたりざいみずとおみちとなるために含水りつ心材しんざいくらべてたかく、また栄養素えいようそふくむことからくさやすく害虫がいちゅうにもよわ[6]。これらの成分せいぶん可燃かねんせいであり、火事かじもとであり木材もくざいにとってもっとも危険きけんなものである。

このやわら細胞さいぼう分裂ぶんれつからすうねん - すうじゅうねんつと周囲しゅうい細胞さいぼう心材しんざいさせ、みずからもはら形質けいしつうしなって膨張ぼうちょうし、チロース[14]となって樹脂じゅしどう道管どうかん充填じゅうてんする。こうして形成けいせいされた心材しんざい構造こうぞうささえ、フェノールるいなどの抽出ちゅうしゅつ成分せいぶんふくんで腐食ふしょく害虫がいちゅう侵入しんにゅう阻止そしする役目やくめつ。また、セルロースは伐採ばっさい200-300ねんという期間きかん結晶けっしょうすすみ、木材もくざい強度きょうどたかめる効果こうかがある[15]

個性こせい

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生物せいぶつであり、しゅだけでなく育成いくせい環境かんきょう伐採ばっさいぶし、また一本いっぽんなかでも部位ぶいによって性格せいかくことなり、それにおうじてあつかいを都度つどえる必要ひつようがある。

しゅ分類ぶんるいでは、おおきく針葉樹しんようじゅ広葉樹こうようじゅけられる。おも寒冷かんれいから温帯おんたいにかけて生育せいいくする針葉樹しんようじゅ一般いっぱん直線ちょくせんてきみきちいさめな樹幹じゅかんち、気候きこう影響えいきょうから明瞭めいりょう年輪ねんりん形成けいせいする[16]。ただし世界中せかいじゅう分布ぶんぷする広葉樹こうようじゅのうち熱帯ねったい生育せいいくするものには年輪ねんりんつくられないものもある[16]構成こうせいにもがあり、チロースとなるやわら細胞さいぼう比率ひりつ針葉樹しんようじゅやく5%にまるのにたい広葉樹こうようじゅは10 - 30%とおお[6]

成長せいちょうぶしによって変化へんかする。はるから初秋しょしゅうにかけて細胞さいぼう分裂ぶんれつこしてみきふとくするが、この期間きかん前半ぜんはん後半こうはんでは細胞さいぼう形状けいじょうおおきさ、しゅによっては細胞さいぼう種類しゅるいわる。前期ぜんき形成けいせいされる部分ぶぶんを「はやざい」または「はるざい」(ぞく夏目なつめ[ちゅう 1]。とび、針葉樹しんようじゅ場合ばあい細胞さいぼうかべうす細胞さいぼう直径ちょっけいおおきくなり、ざいいろうすくなる。後期こうき形成けいせい箇所かしょは「ばんざい」または「あきざい」(ぞくふゆ)とい、特徴とくちょうぎゃくになる[17]広葉樹こうようじゅでは、ケヤキやミズナラなどでははやざい部分ぶぶんおおきい道管どうかん形成けいせいされるために区別くべつがつくが、ホウノキカツラなどではぶしによる道管どうかんができないためにこのはやざい/ばんざいしょうじない[6]

木材もくざいの「ふし」(ふし)。写真しゃしんざい木目もくめつながっていない「ぶし」にたる。

ぶしでは、なつあめせい温帯おんたい気候きこうぞくする日本にっぽんにおいては新陳代謝しんちんたいしゃ低下ていかするあきからふゆにかけての時期じき伐採ばっさい最適さいてきとされており、とく広葉樹こうようじゅのブナなどはこの時期じき伐採ばっさいしたものはぐされや害虫がいちゅうつよ木材もくざいになる。しかしたとえばみが丸太まるた使つか木材もくざいでは樹皮じゅひざい剥離はくりしやすいみき形成けいせいはる伐採ばっさいてきすなど、目的もくてきによって最適さいてき時期じきわる[18]

樹木じゅもく縦割たてわりにしたさいえだがあった部分ぶぶんには「ふし」(ふし)がのこる。これには、ざい木目もくめからだんきれつながっている「生節なまぶし」(いきぶし)と、れたえだみき成長せいちょうともなってつつまれた「ぶし」(しにぶし)がある。なお、えだちたりはらう(枝打えだう作業さぎょうによってふしざいとくに「枝下しだれざい」とばれ価値かちたかい。ただしふし存在そんざい強度きょうど不足ふそくまねくことはなく、ぎゃく美的びてき評価ひょうか要素ようそとして格付かくづけされる場合ばあいがある[6]

乾燥かんそう

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目的もくてき

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木材もくざいは、伐採ばっさい直後ちょくごのものを使つかうには数々かずかず問題もんだいがある。木材もくざいふく水分すいぶんりょうのめやすとなる含水りつ(細胞さいぼうかべおもさにたいするみずおもさの比率ひりつ)は、以下いかしきもとめられる[19]

(%)

ただし、

  • は、含水りつ
  • は、含水りつ測定そくていする木材もくざい質量しつりょう
  • は、ぜんいぬい状態じょうたい木材もくざい質量しつりょう

伐採ばっさい乾燥かんそう工程こうていていない木材もくざいは「なまざい」とばれ、その含水りつしゅにもよるが、40 - 300%以上いじょうこうきにわたる。針葉樹しんようじゅあたりざいになるとどの品種ひんしゅでも軒並のきなみ100%をえ、広葉樹こうようじゅでも70%前後ぜんごとなる[2- 1]十分じゅうぶん乾燥かんそうされていない木材もくざいおもく、くさりやすく、収縮しゅうしゅく変形へんけい強度きょうど乾燥かんそうざいおとる。

生木なまき乾燥かんそうさせていくと含水りつ30%前後ぜんご繊維せんい飽和ほうわてん)で収縮しゅうしゅくはじまり、変形へんけいとなってあらわれる[20]。しかもそれは、表面ひょうめん先行せんこうして乾燥かんそうするため、内部ないぶとのゆがみがしょう表面ひょうめんれがしょうじる。その内部ないぶ乾燥かんそうすすむと今度こんどぎゃくきのちから内部ないぶくわわり、内部ないぶれをこす原因げんいんとなる[20]。そのにも、均一きんいつ乾燥かんそうはそりや変色へんしょくなどをこす[20]

木材もくざい一定いってい温度おんど湿度しつど調節ちょうせつされた環境かんきょう放置ほうちすると、ある含水りつたっした時点じてん木材もくざい吸湿きゅうしつ湿しめおなじスピードになり、かけ上木じょうぼくざいが吸放湿しめおこなわなくなる。こうなると木材もくざい収縮しゅうしゅく変形へんけいおさまる。この平衡へいこうたっする含水りつ温度おんど湿度しつどによって一意いちいさだまり、平衡へいこう含水りつ[19]。この状態じょうたいにある木材もくざいは「いぬいざい」とばれる[19]日本にっぽん場合ばあい外気がいき平衡へいこう含水りつぶし地域ちいきによってことなるが、おおむね12 - 16%程度ていど[ちゅう 2]であり、建築けんちく用材ようざいであれば20%まで乾燥かんそうしてからもちいるのがよいとされている。また、空調くうちょう設備せつびととのった屋内おくないでの使用しよう基本きほんとなる家具かぐ用材ようざいなどでは7%、ビル内装ないそうで8%、フローリングで9%、集成しゅうせいざいのラミナで10%程度ていどの含水りつまで乾燥かんそうしたざいもちいられる[20]。これは、木材もくざい一定いってい以下いかの含水りつになったのち湿気しっけいにくくなるという性質せいしつ利用りようするためである。なお、木材もくざい表面ひょうめんだけが乾燥かんそうして内部ないぶの含水りつたかいと出荷しゅっか製品せいひんくるいがしょうじるので、乾燥かんそう工程こうてい終了しゅうりょうには十分じゅうぶん養生ようじょう期間きかんもうけて、木材もくざいないの含水りつをできるだけ均一きんいつにすることがのぞましい。

方法ほうほう

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木材もくざい乾燥かんそう方法ほうほうにはおおきくけて「天然てんねん乾燥かんそう」と「人工じんこう乾燥かんそう」の2とおりの乾燥かんそう方法ほうほうがある。天然てんねん乾燥かんそう直接ちょくせつ降雨こううたらないよう簡単かんたん屋根やねもうけた風通かぜとおしの場所ばしょに桟みして自然しぜんちから太陽光たいようあきらふうあめ)のみで乾燥かんそうおこなわれる。自然しぜんエネルギーだけをもちいるてん有利ゆうりだが、環境かんきょう制御せいぎょしないために含水りつ15%程度ていどまで乾燥かんそうさせようとすると非常ひじょうなが期間きかんがかかり、経済けいざいてき効率こうりつわる[20]

人工じんこう乾燥かんそうは、乾燥かんそうしつない木材もくざいいて各種かくしゅ条件じょうけんをコントロールしながらおこなう。その方法ほうほうは、蒸気じょうき熱源ねつげん熱風ねっぷうおく蒸気じょうきしき内部ないぶ送風そうふうがた(IFがた乾燥かんそうしつ主流しゅりゅうであり、そのに50℃以下いかじょ湿しめする「じょ湿しめ乾燥かんそう」、100℃以上いじょう熱風ねっぷうもちいる「高温こうおん乾燥かんそう」、減圧げんあつでは平衡へいこう含水りつがることを利用りようし50~70トル減圧げんあつがま使つかう「減圧げんあつ乾燥かんそう」、高周波こうしゅうは発生はっせいする電極でんきょく木材もくざいはさんでおこなう「高周波こうしゅうは乾燥かんそう」、有機ゆうき溶剤ようざいなどを加熱かねつした薬剤やくざい接触せっしょくさせる「薬品やくひん乾燥かんそう」がある[20]人工じんこう乾燥かんそう短期間たんきかんおこなえることや均一きんいつ木材もくざい仕上しあがるてんがメリットにげられ、デメリットとしては乾燥かんそうさい二酸化炭素にさんかたんそ放出ほうしゅつやエネルギー消費しょうひともなてんがある。このほかにも、パラフィンえきしょう乾燥かんそうとお赤外線せきがいせん乾燥かんそう加圧かあつしたでの乾燥かんそうマイクロ乾燥かんそうなども検討けんとう開発かいはつされている[21]

実際じっさい乾燥かんそうは、種類しゅるい形状けいじょう寸法すんぽう、またはどの程度ていどまで損傷そんしょう許容きょようするかを勘案かんあんし、天然てんねん乾燥かんそうで30%程度ていどまで含水りつげたうえ人工じんこう乾燥かんそうわせおこな手法しゅほう一般いっぱんてきである。これはそれぞれのくに地域ちいき、およびメーカーげたノウハウもとづいている。楽器がっきなど特殊とくしゅ用途ようとではあえてすうねん以上いじょう天然てんねん乾燥かんそうおこない、長期間ちょうきかん平衡へいこう含水りつ状態じょうたい木材もくざいの吸排湿しめかえ手段しゅだんもちいる。これによってたか寸法すんぽう安定あんていせいたせ、かつ振動しんどう特性とくせい向上こうじょうさせるねらいがある[20]。また、製材せいざいくろすじとなるきりのアクをくため、雨水あまみずにさらしながら乾燥かんそうさせる「あめたし」という技法ぎほうもある[22]

製材せいざいひん木質もくしつ材料ざいりょう

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おおきな一本いっぽん原木げんぼくから角材かくざいいた直接ちょくせつ必要ひつよう寸法すんぽうしたものを、製材せいざい(より正確せいかくには製材せいざいひん)あるいは無垢むくざいび、ちいさな破片はへんうすいた(いずれも原木はらきそのものについては小径しょうけいとはかぎらない)をあつめ、接着せっちゃくざいりつけておおきな寸法すんぽう部材ぶざいとしたものを、用途ようとなどの状況じょうきょうによって木質もくしつ材料ざいりょう [23]木質もくしつ製品せいひん木質もくしつ建材けんざい木質もくしつ素材そざいなどとぶ。なお、後者こうしゃ生産せいさんにおいて接着せっちゃくざい必須ひっすではない。木材もくざいふくまれているリグニンは、高温こうおんにさらされると自己じこ溶着ようちゃくせいをもつので、高温こうおん処理しょりともなうプレス加工かこうにより、接着せっちゃくざいなしでも、ハードボードしょうされるやや密度みつどたか木質もくしつ材料ざいりょう(ファイバーボードの一種いっしゅ)をつくることが可能かのうであり、かつてはテレビなどの家電かでん製品せいひん多用たようされた。現在げんざいも、木造もくぞう建築けんちくぶつたいりょくかべなどに使つかわれている。 なお、その言葉ことばこう印象いんしょうから、製材せいざいひんについては、商業しょうぎょうてきにはしばしば無垢むくざいという言葉ことばばれるが、原木げんぼくから所定しょていのサイズのざいすという製材せいざい作業さぎょうているものは製材せいざいひんぶのがただしい。JASにおいても「製材せいざい日本にっぽん農林のうりん規格きかく[24]だいいちじょうで、言葉ことば定義ていぎとして「原木げんぼくとう切削せっさく加工かこうして寸法すんぽう調整ちょうせいした一般いっぱんざい(中略ちゅうりゃく)を製材せいざい総称そうしょうする」としるしている。 木質もくしつ材料ざいりょうについては、おもな種類しゅるいとして、集成しゅうせいざいLVLたんいた積層せきそうざい)、合板ごうはんパーティクルボード (PB)、ファイバーボードOSBなどがある。

製材せいざいおよび製材せいざいひん

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やまからした原木げんぼく丸太まるたのまま利用りようすることすくない。通常つうじょうかわがし角材かくざい板材いたざい製材せいざい作業さぎょうおこなう。製材せいざいひんは、木材もくざい製品せいひんなかもっと一般いっぱんてきであり、たん木材もくざいといえは製材せいざい加工かこうされた製品せいひんすことがほとんどである(もちろん、製材せいざいまえ丸太まるた木材もくざいであるが、基本きほんてきには素材そざいであり、商品しょうひん価格かかく品質ひんしつのばらつきが製材せいざいひんとはおおきくことなるので、丸太まるたあるいは原木げんぼくなどとんで区別くべつする)。 製材せいざい道具どうぐとして、古代こだい石器せっきてつ利用りようはじまってからは鉄製てつせいおのくさび使つかわれ、木材もくざいつ、繊維せんい方向ほうこうわりきれしやすいという性質せいしつ利用りようした寸法すんぽう加工かこうがなされた。いでのこ発明はつめいされ、木挽こび(こびき)職人しょくにんばれる技能ぎのうしゃ個々ここ原木げんぼく性質せいしつ見極みきわめながら製材せいざいをしていた。おな原木げんぼく製材せいざいしても職人しょくにんうでひとつで材木ざいもく品質ひんしつ歩留ぶどまりなどがおおきく左右さゆうされたので、木挽こび職人しょくにん高度こうど技術ぎじゅつ必要ひつようとされる仕事しごとであった。1950年代ねんだいからは電動でんどう工具こうぐなどをもちいた機械きかいてき大量たいりょう生産せいさん方式ほうしき導入どうにゅうされ、職人しょくにんによる高度こうど製材せいざい技術ぎじゅつ期待きたいできなくなったが、製材せいざい機械きかい改良かいりょうにより高度こうど製材せいざい加工かこうがなされる[25]

いた

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柾目まさめ板目いため。Aが柾目まさめ、Bが板目いためとなる。
カエデもく

原木げんぼくからいた場合ばあい年輪ねんりんたいしてどのような角度かくどすかによって、いた表面ひょうめん木目もくめことなってくる。また、しの角度かくど木目もくめのみならず、いた強度きょうどなどにも影響えいきょうあたえる。

柾目まさめ(まさめ)
正目しょうめ」とも表記ひょうきされる。
年輪ねんりんるように年輪ねんりんたい直角ちょっかくちか角度かくどしたいた表面ひょうめんあらわれる木目もくめ柾目まさめぶ。ふゆ夏目なつめ交互こうごにほぼ平行へいこうあらわれ、きれいにそろったしま模様もようとなる[26]収縮しゅうしゅく変形へんけいすくないが、水分すいぶん透過とうかさせやすい。柾目まさめいた原木げんぼくから20 - 30%程度ていどしかとれず歩留ぶどまりがわるいので高価こうかである。なお例外れいがいてきにカシざいだけは慣習かんしゅうとして柾目まさめざい板目いため板目いためざい柾目まさめぎゃくによぶ。特有とくゆう放射状ほうしゃじょう組織そしき(いわゆるかし)を年輪ねんりん見立みたてるため[27]
板目いため(いため)
年輪ねんりん沿うように接線せっせん方向ほうこうしたいた表面ひょうめんあらわれる木目もくめ板目いためぶ。木目もくめ柾目まさめのようにととのったしま模様もようとはならず、不規則ふきそく曲線きょくせん模様もようとなる。板目いためいたには裏表うらおもてがあり、しのさいそとがわめんしていたほう表面ひょうめん(木表きおもて)、中心ちゅうしんがわめんしていたほう裏面りめん(木裏きうら)となる[28]木材もくざい切断せつだんめん意味いみの「木口きぐち」の年輪ねんりん模様もようるとカタカナの「ハ」のじょうはしっているが、ハのせまほうひょうひろほううらとなる。板目いためいたでは水分すいぶんやすさの指標しひょうである吸水きゅうすいりつ表側おもてがわ裏側うらがわことなり、なが年月としつきるとかなら収縮しゅうしゅく変形へんけいやす性質せいしつがあり、木材もくざいにはりがしょうじる。年輪ねんりんまったふゆいたあつ方向ほうこう複数ふくすうかさなっているためみず透過とうかさせづらい性質せいしつつ。この性質せいしつ利用りようして液体えきたい貯蔵ちょぞうするたるなどにはかなら板目いためいた利用りようされる。
もく(もく)
原木げんぼくこぶ部分ぶぶんなど異常いじょう成長せいちょうしょうじた局部きょくぶてきなねじれや湾曲わんきょくこした箇所かしょしたときに、まれあらわれる柾目まさめとも板目いためともことなる複雑ふくざつ模様もよう木目もくめ希少きしょう価値かちがあり珍重ちんちょうされる。

木質もくしつ材料ざいりょうめんざい

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合板ごうはん

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合板ごうはん製造せいぞう方法ほうほう概念がいねん

木材もくざいうすくスライスしたたんいた繊維せんい方向ほうこうたがちがいに直交ちょっこうするようにふくすうまいかさね、接着せっちゃくざいわせいちまいいた加工かこうしたもの[29]ベニヤ板べにやいたともばれる。 おもに普及ふきゅうしているものはコアざいたいしてせい対照たいしょうになるよう繊維せんい方向ほうこうにストレートとクロスをわせたすうまいのベニアからる。

だい面積めんせき板材いたざい製材せいざいひんとしてるためには巨木きょぼく必要ひつようとなるのにたいして、合板ごうはん製材せいざいひんくらべて安価あんかだい面積めんせきられるてん工場こうじょう加工かこうゆえに品質ひんしつ安定あんていしているてんから、様々さまざま用途ようと広範こうはん利用りようされている。

かつて合板ごうはんおおくは、ホルムアルデヒドけい接着せっちゃくざい使用しようされており、気化きかした成分せいぶん人体じんたい悪影響あくえいきょうあたえることがあった。そのため、1980-1990年代ねんだいごろよりシックハウス症候群しょうこうぐん原因げんいんとして問題もんだいされるようになってきた。また、湿気しっけよわいため、屋外おくがいみずまわりで使用しようするものには、たい水性すいせいたか接着せっちゃくざい使用しようするなどの工夫くふう必要ひつようとされる。

規格きかく
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日本にっぽん農林のうりん規格きかくJASによって、接着せっちゃく程度ていどとくるい、1るいるい)やいためん品質ひんしつ(1とう、2とう、A、B、C、D)といった等級とうきゅうがある。さらに、上記じょうきのホルムアルデヒド放散ほうさんりょうによっても区分くぶんがあり、F☆ - F☆☆☆☆という表記ひょうきがされている[30]。F☆☆☆☆以外いがいは、住宅じゅうたく使用しようするさい使用しようりょう制限せいげんされるため、ほとんどの製品せいひんがF☆☆☆☆に対応たいおうするようになった。樹木じゅもく種類しゅるいによる分類ぶんるいには以下いかのようなものがある[31]

ラワン合板ごうはん
ラワン(lauan) は東南とうなんアジアなどに分布ぶんぷするしゅたかさ40m、むねだか直径ちょっけいが2m程度ていど成長せいちょうする広葉樹こうようじゅ高木たかぎであるフタバガキ木材もくざい加工かこうしたものである。ラワン合板ごうはんはこの広葉樹こうようじゅざいわせた合板ごうはん表面ひょうめんがざらざらしており木目もくめはハッキリしないのが特徴とくちょうである。一般いっぱんベニヤ板べにやいたという場合ばあいはラワン合板ごうはんをさす。本来ほんらいのラワンざい乱伐らんばつによってかなりってしまったため、現在げんざい南洋なんようけい広葉樹こうようじゅざい使用しようする合板ごうはんをラワン合板ごうはんしょうしている。
シナ合板ごうはん
ラワン合板ごうはん表面ひょうめん部分ぶぶんにシナざいけたもの。シナざいそのものは柔軟じゅうなんすぎる。外観がいかんうつくしく、また平滑へいかつ仕上しあがりとなる[32]
針葉樹しんようじゅ合板ごうはん
おもまつるいからつくられる合板ごうはんで、ラワン合板ごうはんくらべるとふし年輪ねんりんがあり、部分ぶぶんによって含水りつことなるなども問題もんだいがあったが、生産せいさん技術ぎじゅつ接着せっちゃくざい改良かいりょうによって十分じゅうぶん使用しようえる性能せいのうった合板ごうはん開発かいはつされ、構造こうぞうようなどでひろもちいられている[33]
ランバーコアボード
ちいさなぼうざい複数ふくすうならべたものをしんざいとし、表面ひょうめんうすいたっていちまいいた加工かこうしたもの。木質もくしつボードというよりはむしろ表面ひょうめん化粧けしょうばんった集成しゅうせいざいちかいものであり、くぎ保持ほじりょくつよいという特長とくちょうつ。
OSB
Oriented Strand Board(配向はいこうせいストランドボード)のりゃくで、接着せっちゃくまえ木片もくへんきをそろえることで一定いってい方向ほうこうへの強度きょうどたかめたものである。北米ほくべいさん木造もくぞう住宅じゅうたく輸入ゆにゅうともなって日本にっぽんでも使つかわれるようになった。かつてはJASの規定きていがなかったため、構造こうぞうようもちいるには個別こべつ大臣だいじん認定にんてい取得しゅとく必要ひつようであったが、現在げんざい規格きかくされており、近年きんねんはホームセンターとうでも購入こうにゅうできるほど普及ふきゅうすすんでいる。日本にっぽんでは、合板ごうはん構造こうぞうようパネルとしてひろ使用しようされてきたが、ここすうねん価格かかく高騰こうとうがOSBへの転化てんか後押あとおしする結果けっかとなった。

木質もくしつボード

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木質もくしつボードとは、くだいた木材もくざい小片しょうへん繊維せんい結合けつごう材料ざいりょうかためたいたじょう製品せいひんである[34][35]以下いかげる種類しゅるいがある。パーティクルボード、MDFでは、エレメントのそのおおきさやかたちかくりつてきなものであり、製造せいぞう工程こうていにおいてぶんきゅう(ふるいけ)などによって品質ひんしつ管理かんりされる。

パーティクルボード
木材もくざい砕片さいへん接着せっちゃくざい加熱かねつ圧縮あっしゅく成形せいけいしたボード[36]断熱だんねつせい遮音しゃおんせいすぐれる、たい水性すいせいにはけるのでおも家具かぐ内装ないそう下地したじとして使用しようされる。学習がくしゅうつくえやホームセンターなどで販売はんばいされているカラー合板ごうはんしんざいとしておおもちいられている。国内こくないのメーカーでは建築けんちく廃材はいざいなどで材料ざいりょうを100%まかなうメーカーもある。表面ひょうめんはざらざらしているが、内側うちがわにはながひろめのエレメントを使つかって強度きょうど確保かくほし、一方いっぽう表層ひょうそうにはこまかいものを使つかってなめらかにするという製品せいひんもある。
ファイバーボード
木材もくざい繊維せんいあつめ、そのまま乾燥かんそうまたは加熱かねつ圧縮あっしゅく成形せいけいした木質もくしつボード。繊維せんいばんともばれる。比重ひじゅうによってハードボード (HB)、MDF(Medium Density Fiberboard、ちゅう密度みつど繊維せんいばん)、インシュレーションボード (IFB) の3しゅがある[37]用途ようとはパーティクルボードとほぼ同様どうようだが、表面ひょうめんがなめらかで化粧けしょうばんっても凹凸おうとつずきれいな仕上しあがりとなる。パーティクルボード以上いじょうたい水性すいせいく、MDF単体たんたいもちいられることはあまりい。とびら家具かぐのコアざいスピーカーギターアンプひとしエンクロージャーわったところではトラックのドアのしんざいにももちいられている。

木質もくしつ材料ざいりょうじくざい

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集成しゅうせいざい
集成しゅうせいざいたて方向ほうこう接合せつごうほうには、おおきくけてスカーフジョイント・フィンガージョイント・パットジョイントの3種類しゅるいがあり、接着せっちゃく強度きょうどたかさからフィンガージョイントによる接合せつごうおおい。構造こうぞうよう集成しゅうせいざい種類しゅるいとしては米松よねまつ(ダグラスファー)・欧州おうしゅう赤松あかまつ(レッドウッド)・SPF(スプルース・パイン(まつるい)・ファー(もみ))・べいヒバ・べいつがスギ・カラマツなどがある。
たんいた積層せきそうざい (LVL)
たんいた積層せきそうざい (LVL) は、合板ごうはんとよくているが、おもにはしらなど棒状ぼうじょうかたち使つかわれることを前提ぜんていとして、なが方向ほうこう強度きょうどたせることを優先ゆうせんしてつくられるものである。合板ごうはんとはことなり各層かくそう繊維せんいきを直交ちょっこうさせるのではなく原則げんそくとしておなきにそろえてつくられる。つよくてなが木質もくしつぼうつくることができるので、比較的ひかくてきおおきな建物たてもの木造もくぞうつくるときなどによく利用りようされる。
PSL(パラレルストランドランバー英語えいごばん(パララム))
OSBと同様どうよう手法しゅほうつくられるが、OSBよりもエレメントがながめであり、配向はいこう方向ほうこうについてはそうごとに直交ちょっこうさせるのではなく、じくざいとしての強度きょうどるため長手ながて方向ほうこう一方向いちほうこうそろえている。

物性ぶっせい

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含水りつ

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前述ぜんじゅつの含水りつは、木材もくざい加工かこう保存ほぞんするじょうさい重要じゅうよう項目こうもくとなる。JISさだめられた木材もくざい測定そくていほうでは木材もくざいぜっいぬい状態じょうたいぜんいぬいざい)にして水分すいぶんりょう計測けいそくするよう規定きていされており、もっと正確せいかく測定そくていできる。しかし、より簡易かんい方法ほうほうもある。繊維せんい飽和ほうわてん以下いかであれば電気でんきなが抵抗ていこう計測けいそくして推計すいけい電気でんき抵抗ていこうほう)できるが、温度おんど木材もくざいちゅうイオンあたえる影響えいきょうのぞ必要ひつようがある。誘電ゆうでんりつ誘電ゆうでんそんりつからみちびく(電気でんき容量ようりょうほうさいには、木材もくざい比重ひじゅう補正ほせいしなければならない。このほかにも、Xせんガンマ線がんません照射しょうしゃし、みずによって吸収きゅうしゅうされた放射線ほうしゃせんりょうから計測けいそくする(吸収きゅうしゅう係数けいすうほう)がある。また、平衡へいこう含水りつヒステリシスしめすため、湿しめ吸湿きゅうしつのいずれ方向ほうこうから計測けいそくする状態じょうたいになったのかも勘案かんあんしなければならない[19]

繊維せんい飽和ほうわてんは、木材もくざいちゅう自由じゆうすいくなり結合けつごうすいのみがのこっている状態じょうたいす。これは、伐採ばっさいした生木なまきをゆっくり自然しぜん乾燥かんそうさせる方法ほうほうか、もしくは乾燥かんそうさせた木材もくざい湿度しつど100%の環境かんきょう吸湿きゅうしつさせて含水りつ一定いっていとなった状態じょうたいを、容積ようせき膨張ぼうちょうたて圧縮あっしゅくつよさのグラフかたむきが変化へんかした(がった)部分ぶぶんから[19]

密度みつど

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金属きんぞくガラス合成ごうせい樹脂じゅしなどの密度みつど[ちゅう 3]温度おんど一定いっていならばおのおのの固定こていり、木材もくざい細胞さいぼうかべだけを計測けいそくした密度みつどは「じつ密度みつど」とばれ、これは樹木じゅもく種類しゅるいなどにかかわらずやく1.5というとなる。しかし実際じっさい木材もくざい密度みつどには水分すいぶん影響えいきょうおよぼすため、含水りつ状態じょうたいごと密度みつど定義ていぎされる。質量しつりょう体積たいせきでそれぞれ: いぬい (air-dry)、: なまざい (green)、ぜんいぬい (over-dry) をあらわすと、

  • いぬい密度みつど:
  • なまざい密度みつど:
  • ぜんいぬい密度みつど:

となり、容積ようせき密度みつどは、

  • (g/cm3)

さらに含水りつ (%) 状態じょうたい木材もくざい密度みつどは、

となる[19]

樹木じゅもく種類しゅるいによって密度みつどことなり、もっとかるバルサいぬい密度みつど0.17g/cm3おもリグナムバイタは1.23g/cm3程度ていどとなりすいしずむ。おなでも部位ぶいによってことなり、針葉樹しんようじゅでははやざいばんざいでは1.5 - 3ばいがある。広葉樹こうようじゅのうちたまきあなざいたるケヤキミズナラなどは、年輪ねんりんはばひろ部分ぶぶんぜんいぬい密度みつどおもくなる[19]

収縮しゅうしゅく・膨潤

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木材もくざいは含水りつおうじてび(膨潤)ちぢみ(収縮しゅうしゅく)する。JISの規定きていではいちへん3cm、あつさ5mmの試験しけんへんもちいてなまざい-いぬいなまざい-ぜんいぬい収縮しゅうしゅく度合どあいを測定そくていし、それぞれを「いぬい収縮しゅうしゅくりつ」「ぜん収縮しゅうしゅくりつ」と定義ていぎしている。また、含水りつ15%基準きじゅんに1%の変化へんかこる収縮しゅうしゅくを「平均へいきん収縮しゅうしゅくりつ」という。この収縮しゅうしゅくりつは、円形えんけい年輪ねんりんたいして接線せっせん方向ほうこう半径はんけい方向ほうこう、そしてみき沿繊維せんい方向ほうこうでそれぞれことなり、繊維せんい方向ほうこう収縮しゅうしゅく比較的ひかくてきちいさいのたいし、半径はんけい方向ほうこうは10ばい以上いじょう接線せっせん方向ほうこうはさらに1.6-2.0ばい数値すうちしめす。また密度みつどおおきければ収縮しゅうしゅくりつおおきくなる[19]

木材もくざい収縮しゅうしゅく繊維せんい飽和ほうわてん以下いかになり結合けつごうすい排除はいじょはじまってからこるが、含水りつがはるかにたか状態じょうたいでも乾燥かんそうたいして収縮しゅうしゅくはじまることがある。「異常いじょう収縮しゅうしゅく」とばれるこの現象げんしょうは、自由じゆうすい遊離ゆうりするさい細胞さいぼう構造こうぞうこわすことで発生はっせいし、表面ひょうめん陥没かんぼつ(「み」という)をこす[19]

このような収縮しゅうしゅく木材もくざいなか一様いちようにはこらない。これは、含水りつ変化へんかによる収縮しゅうしゅくとはことなる生長せいちょう応力おうりょくふし存在そんざい旋回せんかい(らせん: 繊維せんい左右さゆうにずれてはいぎょうしている状態じょうたい)・交錯こうさく繊維せんい交互こうごにずれて配列はいれつしている状態じょうたい)などがくわわるためであり、り・はばりやがり、ねじれなど複雑ふくざつ変形へんけい現象げんしょうとなってあらわれる[19]

ねつてき性質せいしつ

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木材もくざいねつ伝導でんどうりつはほぼ0.08-0.15kcal/m・h・℃の範囲はんいにあり、コンクリートの1/10きょう合成ごうせい樹脂じゅしよりも若干じゃっかんたか程度ていど数値すうちである[2- 2]木材もくざい実態じったい細胞さいぼうかべ+みず+空気くうきであり、これら構成こうせい要素ようそ比率ひりつすなわち密度みつどや含水りつ影響えいきょうされる。密度みつどちいさい(空気くうきおおい)とねつ伝導でんどうりつひくくなり、含水りつが1%えるにつれねつ伝導でんどうりつやく1.3%える[19]

比熱ひねつ木材もくざい種類しゅるいかかわらず、含水りつ影響えいきょうける。比熱ひねつは、

ただし、

  • は、温度おんど
  • は、含水りつ

あらわされる。いぬい状態じょうたい木材もくざい比熱ひねつは20℃で0.38kcal/kg・°Cとなり、これは常温じょうおんのガラスやコンクリートよりもおおきい。しかし物体ぶったいあたたまりやすさは比熱ひねつ質量しつりょうけた熱容量ねつようりょうまるため、密度みつどちいさい木材もくざい熱容量ねつようりょうちいさくなる[19]

ねつ膨張ぼうちょうりつ木材もくざい方向ほうこうによってことなり、年輪ねんりん接線せっせん方向ほうこうおおきく、半径はんけい方向ほうこう若干じゃっかんちいさくなり、繊維せんい方向ほうこう接線せっせん方向ほうこうの1/10程度ていどになる[2- 3]。しかし、木材もくざいちゅう比較的ひかくてき数値すうちおおきいダグラスファーせん膨張ぼうちょう係数けいすう接線せっせん方向ほうこうでも、マイナス50℃-プラス50℃の温度おんどはばでさえ0.43%にぎず、さらに通常つうじょうこのような温度おんど変化へんかがあれば含水りつがり木材もくざい収縮しゅうしゅくするために膨張ぼうちょう相殺そうさいされる。すなわち、木材もくざいねつ膨張ぼうちょう実用じつようじょう無視むししてかまわない[19]

温度おんど環境かんきょう特性とくせいでは、木材もくざい低温ていおんになればつよさをす。一方いっぽう高熱こうねつがわでも100℃程度ていどまででは目立めだった変化へんかこさない。しかしさらに高温こうおんいきでは分解ぶんかいはじまり、200℃前後ぜんこうからガスをはっしながら分解ぶんかい加速かそくする。引火いんかてんは240 - 270℃付近ふきんにあり、燃焼ねんしょうはじまる。ただし木材もくざい一度いちど燃焼ねんしょうしても、表面ひょうめん炭化たんかしてねつ伝道でんどうりつ低下ていか燃焼ねんしょう速度そくどちるため、断面だんめんおおきい木材もくざいでは内部ないぶのこ傾向けいこう[19]

機械きかいてき強度きょうど

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木材もくざいあやかたせいたかく、繊維せんい並行へいこうたて)か直角ちょっかくよこ)かによって機械きかいてき強度きょうどおおきくわる。たて方向ほうこう引張ひっぱつよさは、日本にっぽん国内こくない針葉樹しんようじゅで800 - 1400kgf/cm2広葉樹こうようじゅで600 - 2000 kgf/cm2、すべての木材もくざいではつよいものでは3000 kgf/cm2というものもある。これを、つよさを密度みつどった「強度きょうど」であらわすと、針葉樹しんようじゅ1700 - 2800kgf/cm2広葉樹こうようじゅ1600 - 2600kgf/cm2となり、てつの400 - 1300 kgf/cm2上回うわまわ性質せいしつしめす。これがよこ方向ほうこうになると1/20から1/30と極端きょくたんわるくなる。そのため、製材せいざい木材もくざいちょうじく繊維せんいじく平行へいこうになっていない(「目切めぎれ」という)と、このずれ部分ぶぶん沿った破断はだん、いわゆるせんだん破壊はかいきる[19]

たて方向ほうこう圧縮あっしゅくたいするつよさは、日本にっぽん国内こくない針葉樹しんようじゅで300 - 400kgf/cm2広葉樹こうようじゅで200 - 650 kgf/cm2と、引張ひっぱつよさの1/3程度ていどになる。このように「引張ひっぱつよさ>圧縮あっしゅくつよさ」という特性とくせい木材もくざい特徴とくちょうのひとつで、コンクリートの「圧縮あっしゅくつよさ>引張ひっぱつよさ」の特性とくせいぎゃくになっている。木材もくざい圧縮あっしゅくされると、中空なかぞら構造こうぞう繊維せんいがつぶれ、局部きょくぶてきがりが発生はっせいする。この「こごめ」とばれる破壊はかい圧縮あっしゅくつよさのすうぶんの1で発生はっせいし、こごめせんという連続れんぞくてき破壊はかい起点きてんとなる。よこ圧縮あっしゅくつよさはたての1/10 - 1/30ほどであり、これも細胞さいぼう破壊はかいからはじまる[19]

床板とこいたりょうのように繊維せんいうえから木材もくざいげようとする荷重におもたいするつよさ(つよさ)は、へこ木材もくざい上部じょうぶたて圧縮あっしゅくりょく下部かぶたて引張ひっぱちからがかかる図式ずしきかんがえる。中心ちゅうしんには圧縮あっしゅくひずみも引張ひっぱひずみもかからない中立ちゅうりつてき箇所かしょがあるが、きょくげがつよくなるとこの中立ちゅうりつした引張ひっぱひずみがわ)に移動いどうし、最終さいしゅうてき木材もくざいえんまで引張ひっぱつよさをえる荷重かじゅうがかかると破断はだんする。しかも荷重かじゅうささえる有効ゆうこう断面だんめん実質じっしつてきせまいため、つよさの引張ひっぱつよさよりもよわくなる[19]

あたりざい白太しらた心材しんざい赤身あかみというように、おおくの木材もくざい中心ちゅうしん外周がいしゅうあわいろをしている。しかしこれも品種ひんしゅによってがあり、おな針葉樹しんようじゅあたりざい比較ひかくしても漆喰しっくいのようなしろモミやトドマツなどもあれば、ヒノキはやや黄身きみがかっている。心材しんざいいろはより豊富ほうふで、べにイチイ)、黄色おうしょく(カヤ)、桃色ももいろ(スギ)、くろネズコ)、茶色ちゃいろカラマツ)などがある。これらの着色ちゃくしょくあたりざい心材しんざいするさいやわら細胞さいぼう生成せいせいしていた化学かがく物質ぶっしつによってもたらされる。広葉樹こうようじゅざいいろはさらに多彩たさいで、おもなものでも水色みずいろホウノキなど)、桃色ももいろモミジなど)、あかサクラクスなど)、黄色おうしょくウルシキハダなど)、むらさきクワカツラ)、灰色はいいろカキノキなど)、くろコクタンなど)がある[19]

劣化れっか

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微生物びせいぶつ作用さよう

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木材もくざい菌類きんるいによる腐敗ふはい劣化れっかし、なま分解ぶんかいすること特徴とくちょうとしている。これは、すうひゃく種類しゅるいはあるという木材もくざい腐朽ふきゅうきん木材もくざい主成分しゅせいぶん栄養素えいようそとして繁殖はんしょくするためにこされる。きん種類しゅるい活躍かつやくできる環境かんきょう条件じょうけん、および樹木じゅもく種類しゅるいによって腐朽ふきゅうこりかた様々さまざまである。ただし、木材もくざい腐朽ふきゅうきんはその生命せいめい活動かつどう自由じゆうすいもちいるため、繊維せんい飽和ほうわてん以下いかの含水りつにある木材もくざいでは生育せいいくできない。一方いっぽうこう気性きしょうきんであるために、過剰かじょう水分すいぶんがある環境かんきょうでも繁殖はんしょくしない[39]

木材もくざい作用さようする菌類きんるいには、より水分すいぶんおお環境かんきょう影響えいきょうおよぼす軟腐朽ふきゅうきんがあり、これらはたとえばボート木部きべ表面ひょうめん分解ぶんかいしてやわらかくするが、こう気性きしょうきんでもあるためざい内部ないぶまで侵食しんしょくしない。繁殖はんしょく影響えいきょう機械きかいてき強度きょうど低下ていかさせないながら表面ひょうめん汚染おせんするものもあり、マツるいあたりざい青色あおいろにするあおへんきんやブルーステインなどを代表だいひょうにさまざまな変色へんしょくこすきんられている[39]

対応たいおうには薬剤やくざいもちいられ、たいきんようにはどう亜鉛あえんフッ素ふっそフェノール化合かごうぶつふくむものが使つかわれる。ほかにも石油せきゆ乾留かんりゅう精製せいせいぶんタールるい枕木まくらぎによくもちいられるクレオソートなどがある[39]

また国立こくりつ研究けんきゅう開発かいはつ法人ほうじん森林しんりん研究けんきゅう整備せいび機構きこう森林しんりん総合そうごう研究所けんきゅうじょは、木材もくざいを250°C程度ていど加熱かねつはん炭化たんか処理しょりすることで腐朽ふきゅうしにくくする技術ぎじゅつ開発かいはつした。野外やがい木質もくしつ舗装ほそうなどへの利用りよう見込みこまれ、宮城みやぎけん岩沼いわぬま遊歩道ゆうほどう実地じっち試験しけんおこなっている[40]

食害しょくがい

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菌類きんるい生育せいいく環境かんきょうがある程度ていどかぎられるのにたいし、木材もくざい食害しょくがいする昆虫こんちゅうなど生物せいぶつ様々さまざま環境かんきょうでそれぞれことなる種類しゅるい存在そんざいするため、総合そうごうてき予防よぼうむずかしくなる。含水りつが50%をえる伐採ばっさい直後ちょくご木材もくざいにはキクイムシナガキクイムシ昆虫こんちゅうあなけてもぐみ、けられたたまごからかえった幼虫ようちゅうざい食害しょくがいする。カミキリムシゾウムシなども丸太まるたざいにとりつくが、これらの幼虫ようちゅう樹皮じゅひ直下ちょっか生育せいいく環境かんきょうとするため、比較的ひかくてきざいへの影響えいきょうすくない[39]

やや湿しめった木材もくざいにとりつく昆虫こんちゅう代表だいひょうシロアリがある。気温きおん6°C以上いじょう活動かつどうはじめ、やく28℃程度ていど活発かっぱつになるシロアリは50まん以上いじょうコロニー形成けいせいしてつくり、家屋かおく土台どだいなど湿度しつどがある木材もくざいいあらす。イエシロアリ土壌どじょうなかから乾燥かんそうした木材もくざいまでトンネル(ありどう)をつなげ、みずはこんで湿しめらせたうえ食害しょくがいすることもある。これらをふせ薬剤やくざいにはヒ素ひそ化合かごうぶつるい使つかわれる[39]

乾燥かんそうした木材もくざいにつくむしにはヒラタキクイムシチビタケナガシンクイムシなどおおくの種類しゅるいがいる。ぎゃく海水かいすいちゅう木材もくざいべる生物せいぶつには、二枚貝にまいがいフナクイムシ甲殻こうかくるいキクイムシなどがられている。これらは塩分えんぶん濃度のうどが1%以下いかになると死滅しめつするため、海岸かいがん貯木じょうでは淡水たんすいれて希釈きしゃくしたり、河口かこう遡上そじょうした部分ぶぶんみなともうける[41]などの対応たいおうおこなっていた[39]

変色へんしょく

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ふうのハルカ連続れんぞくテレビ小説しょうせつ)のスタジオで使つかわれる木材もくざいのエイジング効果こうか説明せつめいパネル(2005ねん11がつ NHK大阪おおさか施設しせつ見学けんがくかいうつす)

微生物びせいぶつ作用さよう以外いがいにも、木材もくざい変色へんしょくさせる要因よういんおおい。ただしそれはアンティーク調しらべ効果こうかをもたらす場合ばあいもあり、かならずしも一律いちりつふせがなければならないものではない。この変色へんしょくは、木材もくざいちゅうふくまれるフェノールせい物質ぶっしつ作用さようしてこる。ひかりによる変色へんしょくは、フェノールるい有色ゆうしょく物質ぶっしつ変化へんかするためにこるため、紫外線しがいせん吸収きゅうしゅう塗料とりょう塗布とふすることでふせげる[39]

金属きんぞくとの接触せっしょくでは、てつどうによってフェノールるい黒色こくしょく変化へんかすることでこる。この対策たいさくは、シュウさんなど強酸きょうさん塗布とふ水洗すいせんする、予防よぼう木材もくざい表面ひょうめん弱酸じゃくさんせいにする無機物むきぶつる、またはカラーネイルなどをもちいて金属きんぞく木材もくざい接触せっしょくしないようにするなどがある[39]

このほかにも、コンクリートのアルカリ一部いちぶさんふく接着せっちゃくざい、また酸化さんか酵素こうそもフェノールるいとの反応はんのうこして変色へんしょく原因げんいんとなる[39]

用途ようと

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木材もくざいはその入手にゅうしゅ容易たやすさから、旧石器時代きゅうせっきじだいから住居じゅうきょ道具どうぐ材料ざいりょうおよび燃料ねんりょうとして利用りようされてきた。また、製紙せいし原料げんりょうとしてもふるくからもちいられている。文明ぶんめい滅亡めつぼうには、これら木材もくざい資源しげん枯渇こかつ一因いちいんとなったものもある[42]

燃料ねんりょう
たきぎとしての木材もくざい利用りよう
人類じんるいふるくから木材もくざいたきぎ木炭もくたんなどとしたエネルギー資源しげんとして利用りようし、50まんねんまえ北京ぺきん原人げんじん居住きょじゅうあとからもずみつかっている[43]青銅せいどうなど金属きんぞく精錬せいれん暖房だんぼう調理ちょうりでもひろもちいられた木材もくざいは、しかし12世紀せいきごろのヨーロッパではじまった人口じんこう増加ぞうかささえるには不足ふそく石炭せきたんへ、そして近世きんせい以後いごさらに石油せきゆへの転換てんかん本格ほんかくした[44]戦時せんじちゅうのモノ不足ふそくには木炭もくたんバスなど移動いどうようエネルギーにももちいられたが、いし資源しげん電力でんりょくなどへの転換てんかんまず、木材もくざい燃料ねんりょう需要じゅよう減少げんしょう一途いっと辿たどっている[43]近年きんねん地球ちきゅう環境かんきょう問題もんだい観点かんてんから木材もくざいのエネルギー利用りようさい評価ひょうかされている[2]木材もくざい加工かこうしたさいけずりカスなどをかためて、木質もくしつペレットのような燃料ねんりょうにすることもある。ガスない分子ぶんし分解ぶんかいし、水素すいそガス、一酸化いっさんか炭素たんそガス、メタンガス炭化たんか水素すいそ[3]液化えきか酸素さんそ状態じょうたいねつ分解ぶんかいほどこし、1トンの木材もくざいから5500キロカロリー相当そうとうあぶらられる[3]
家屋かおく家具かぐ
木材もくざい性質せいしつである吸湿きゅうしつせい、吸音せい断熱だんねつせい加工かこう容易たやすさから使つかわれる。メソポタミアエジプトなど木材もくざい資源しげんすくないところでは日干ひぼ煉瓦れんが石材せきざい建築けんちくぶつ主流しゅりゅうだったが、家具かぐ用途ようとでは木材もくざい使つかわれた[45]日本にっぽんでもきりざいがよく箪笥たんすなどにもちいられた。これもやはりきりえにくく、吸湿きゅうしつせいすぐれているという性質せいしつっているからである[46]きり箪笥だんす外側そとがわのみけ、ちゅうがわ無事ぶじだったれいすらある[46][47]
店舗てんぽ住宅じゅうたく内部ないぶ見渡みわたしたときに、木材もくざいやそれに類似るいじした部分ぶぶん全体ぜんたいめる割合わりあいりつぶ。建築けんちく飲食いんしょくなどの業界ぎょうかいでは「りつが4わりえると、ひとやすらぎやきをかんじる」という経験けいけんそくがある[48]。これを意識いしきして、天井てんじょうはしらかべゆかとびら家具かぐひとし木材もくざいあるいは木目もくめ調ちょうをあしらったほか内装ないそうざい壁紙かべがみ使つかうこともおおい。
道具どうぐ
手触てざわり、肌触はだざわりがよく、あたたかみがあるてんから、独楽こまこけしなどの玩具おもちゃでは幼児ようじけのものにおおい。日常にちじょう道具どうぐではきねうすくわその種々しゅじゅ道具どうぐ使つかわれ、日本にっぽんではかたかしこのんで使つかわれた。そのほかにブラシふでペンなどのじくひとしがある。
楽器がっき
ヴァイオリンへの木材もくざい使用しよう
木目もくめ方向ほうこうにおいて木材もくざいヤングりつたか内部ないぶ摩擦まさつひくく、おとはやがりと安定あんていした振動しんどうることができる[49]。また木材もくざいは、適度てきど粘性ねんせいっており、かつ表面ひょうめん反発はんぱつ係数けいすう金属きんぞくよりもひくいため、瞬間しゅんかんてき外力がいりょくによるおよ継続けいぞくてき外力がいりょくによる励振れいしんのいずれによって振動しんどうさせた場合ばあいにも、発生はっせいしたおとはいわゆる金属きんぞくおんとはことなる高周波こうしゅうは成分せいぶんすくない“やわらかな”おとになる。くわえて木材もくざい力学りきがくてきあやかたせいゆうする。また、しゅ生育せいいく環境かんきょうとうにより力学りきがくてき特性とくせいにばらつきがある。そのため、同一どういつ形状けいじょうであっても、木取きどり(いたり)の仕方しかたざい選定せんていによって固有こゆう振動しんどうすうおよおと減衰げんすいりつ様々さまざまえることができ、多様たよう音色ねいろ楽器がっきつくることができる。このように材料ざいりょうるいないこれらの特徴とくちょうつため、現在げんざいひろ楽器がっき用材ようざいとして利用りようされている。
彫刻ちょうこく木版もくはん素材そざい
彫刻ちょうこくでは木彫きぼりやチェーンソーアートをほどこ素材そざいなど。木版もくはんでは浮世絵うきよえ版画はんが版木はんぎ文書ぶんしょ印刷いんさつ使つかわれてきた活字かつじ印鑑いんかんなどもつくられている。
宗教しゅうきょうにおける儀式ぎしき道具どうぐ
神道しんとう神棚かみだな仏教ぶっきょう仏壇ぶつだん仏具ぶつぐなどに木材もくざいおおもちいられる。
表示ひょうじばんるい
みせなどにかかげる看板かんばん住居じゅうきょ入口いりくちける表札ひょうさつさきしめ道標どうひょうなどがある。
民衆みんしゅう閲覧えつらんきょうする高札こうさつ落書らくがきひとしふるくは板書ばんしょ掲示けいじされたものもあった。
船舶せんぱく
古代こだいエジプトピラミッドから木造もくぞうせん発見はっけんされるなど、船舶せんぱく材料ざいりょうとしての歴史れきしふるい。黒船くろふねてつかぶと木造もくぞうかんにちしん戦争せんそうでも木造もくぞうかんおおかった。この用途ようとでは、吸水きゅうすいして膨張ぼうちょうする性質せいしつみずれをふせ木材もくざい特性とくせい重視じゅうしされ、チーク使つかわれた。マストキール長大ちょうだいであるため、良材りょうざいえら必要ひつようがある。
小型こがたのものとして、ヨットボートカヌーひとしもある。
航空機こうくうき
デ・ハビランド モスキート試作しさく
木製もくせい高性能こうせいのう軍用ぐんようとしてはだい世界せかい大戦たいせん活躍かつやくしたデハビランド・モスキート有名ゆうめいである。また、現在げんざいでも世界せかい最大さいだい飛行ひこうていとしてられるスプルース・グースしゅ構造こうぞう木材もくざい使用しようされている[52]軍用ぐんよう以外いがいにもグライダーにも木材もくざい使用しようされており、木製もくせいモノコック構造こうぞうのKa6シリーズが有名ゆうめいである。鋼管こうかん羽布はぶりの機体きたいでも主翼しゅよく構造こうぞう木材もくざいである。最近さいきんではFRPモノコック機体きたい主流しゅりゅうになったが、機体きたい主翼しゅよくけた木材もくざい使用しようされている。
はし
かわいけみずうみにかける橋梁きょうりょうとして、丸木橋まるきばしのようなみじかいものから、乗船じょうせんきょうする桟橋さんばし部材ぶざいわせてつくられる長大ちょうだいはしまで様々さまざまである。今日きょうでは鉄道てつどう自動車じどうしゃ移動いどう頻繁ひんぱんになったことで鉄筋てっきんコンクリートのはし鉄橋てっきょうってわられたこともあり、木造もくぞうはし公園こうえん山道さんどう観光かんこうなどでかける程度ていどである。
飼料しりょう
うしひつじなどの家畜かちくは、木材もくざいふくまれるリグニンを消化しょうかする酵素こうそたない。そこでチップじょう木材もくざい高温こうおん水蒸気すいじょうきし、リグニンを放出ほうしゅつさせることで繊維せんいうながし、飼料しりょうとして利用りようできるように加工かこうする研究けんきゅうすすんでいる[3]
染料せんりょう
木材もくざい色素しきそ抽出ちゅうしゅつして染料せんりょうとしてもちいることはむかしからおこなわれている。あか系統けいとうスオウブラジルウッドなど、黄色おうしょくジオウハリグワなど、くろようログウッドなどがられる[19]
かみ化学かがく工業こうぎょう
かみ原料げんりょうとしての木材もくざい利用りようは、1719ねんフランスルネ・レオミュールスズメバチづくりからヒントをて、木材もくざい原料げんりょうとする製紙せいし概念がいねん発案はつあんしたことにはじまる。1844ねんドイツで砕木開発かいはつされ、木材もくざいからパルプ製造せいぞうされる技術ぎじゅつひろがった[53]木材もくざい工業こうぎょう利用りようは、セルロースを中心ちゅうしん木材もくざい化学かがく分野ぶんやにてすすめられている。
武器ぶき
武器ぶきとして弓矢ゆみややり棍棒こんぼうなど。1960年代ねんだいから1970年代ねんだいさかんになった学生がくせい運動うんどうでは角材かくざい武器ぶきとして、または周囲しゅうい威圧いあつするための道具どうぐとして使用しようされた[54]

ウッドショック

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2020ねん5がつから、新型しんがたコロナウイルス感染かんせん拡大かくだい影響えいきょうけたアメリカでの新築しんちく戸建こだて住宅じゅうたく増加ぞうかたいして、製材せいざいしょ休業きゅうぎょう米国べいこく西海岸にしかいがんなどでのだい規模きぼやま火事かじなどの要因よういんかさなり、建築けんちくよう木材もくざい供給きょうきゅうかなくなったことで発生はっせいした。これが世界中せかいじゅう波及はきゅうし、材木ざいもく先物さきもの相場そうば投機とうきてき思惑おもわくから材木ざいもく価格かかく最大さいだいで4ばい高騰こうとうしたが、2022ねんまつには終息しゅうそく[55][56][57]。ウッドショックにじょうじ、出荷しゅっか体制たいせい強化きょうかした兵庫ひょうごけんきたはりま森林しんりん組合くみあいではやまからした木材もくざい滞留たいりゅうする事態じたいおちいるなどした[58]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 慣習かんしゅうてきには夏目なつめというかたのほうが一般いっぱんてき。なおはる秋目あきめなどとはわない。
  2. ^ 岡野おかの p.14では11-17%
  3. ^ 文献ぶんけん木材もくざいのおはなし』では比重ひじゅうしるされている。筆者ひっしゃ岡部おかべは、木材もくざい体積たいせきしめ単位たんい立米りゅうべい立方りっぽうメートル)、いしたま(ぎょく)、BM(ボードメジャー)、cf(立方りっぽうフィート)などまちまちであるため、あえて比重ひじゅう表示ひょうじ単位たんい (kg/m3) を併記へいきして本書ほんしょ執筆しっぴつした。しかし1994ねんの「JIS Z2101 木材もくざい試験しけんほう[38]改訂かいていにて、表示ひょうじがすべて「比重ひじゅう」から「密度みつど」にあらためられたことをに、同書どうしょにて「読者どくしゃ諸氏しょしには“比重ひじゅう”を“密度みつど” (g/cm3) にえていただきたい」(p.170) と注釈ちゅうしゃくくわえている。ほんこう表記ひょうきもそれにならう。

出典しゅってん

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  3. ^ a b c d 岡野おかの p.147-169 6.エピローグ-その将来しょうらい展望てんぼうする-
  4. ^ 「【材木ざいもく】」『広辞苑こうじえん』(だいはんだいいちさつ岩波書店いわなみしょてん、1999ねん、1044ぺーじ。4-00-080113-9。 
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  50. ^ ファゴットのできるまで YAMAHA楽器がっき解体かいたい全書ぜんしょ 2011ねん10がつ7にち閲覧えつらん
  51. ^ フルートのできるまで YAMAHA楽器がっき解体かいたい全書ぜんしょ 2011ねん10がつ7にち閲覧えつらん
  52. ^ 米国べいこくオレゴンしゅう教育きょういく旅行りょこうガイド p-9 2011ねん10がつ27にち閲覧えつらん
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  54. ^ 満員まんいんホームでデモ にん群衆ぐんしゅうまれる『朝日新聞あさひしんぶん』1969ねん昭和しょうわ44ねん)11月17にち朝刊ちょうかん 12はん 15めん
  55. ^ ウッドショックおさまらず…「住宅じゅうたく高騰こうとう×工期こうきおくれ」のWパンチは“これから”が本番ほんばんかもしれない 鷲尾わしお こういち”. 講談社こうだんしゃ現代げんだいメディア (2021ねん11月2にち). 2023ねん4がつ24にち閲覧えつらん
  56. ^ ウッドショックおさまらず…「住宅じゅうたく高騰こうとう×工期こうきおくれ」のWパンチは“これから”が本番ほんばんかもしれない” (2021ねん11月2にち). 2021ねん11月29にち閲覧えつらん
  57. ^ 材木ざいもく先物さきもの 取引とりひき”. investing.com. 2023ねん4がつ24にち閲覧えつらん
  58. ^ 「ウッドショック」から一転いってん価格かかく急落きゅうらく 40ねんぶりの好機こうき体制たいせい強化きょうか在庫ざいこが…苦悩くのうするきたはりま森林しんりん組合くみあい”. 神戸こうべ新聞しんぶんNEXT (2022ねん11月26にち). 2023ねん4がつ24にち閲覧えつらん

脚注きゃくちゅう2

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ほん脚注きゃくちゅうは、出典しゅってん書籍しょせきない提示ていじされている「出典しゅってん」をしめしています。

  1. ^ 矢沢やざわ亀吉かめきち1950、蕪木かぶらき輔1956/岡野おかの p.15
  2. ^ 理科りか年表ねんぴょうなど/岡野おかの p.38
  3. ^ F.Kollmann, 1951 /岡野おかの p.41

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 岡野おかのけん木材もくざいのおはなし』(だいいちはんだいななさつ日本にっぽん規格きかく協会きょうかい、1997ねんはつすり1988ねん)。ISBN 4-542-90107-6 

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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