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消防しょうぼうてい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

消防しょうぼうてい(しょうぼうてい)とは、水上すいじょう沿岸えんがんにおいて発生はっせいした火災かさい消火しょうか災害さいがいへの対応たいおうおこな船舶せんぱくである。おも消防しょうぼう組織そしき沿岸えんがん警備けいびたい保有ほゆうしている。

専用せんよう設計せっけいされた消防しょうぼうていおおくは強力きょうりょくポンプそなえ、んだみずふねたか位置いちけられた放水ほうすいじゅうから放水ほうすいすることで火災かさい消火しょうかおこなうが、そのにも救助きゅうじょ専門せんもんてい指揮しき専門せんもんてい、これらの兼用けんようていがある。積載せきさいする化学かがく消火しょうかざい放水ほうすいぜることで石油せきゆ火災かさい対処たいしょするものもある[1]

消火しょうか演技えんぎちゅう東京とうきょう消防庁しょうぼうちょう消防しょうぼうてい『みやこどり』(4代目だいめ)。

運用うんよう

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消防しょうぼうていおも消防しょうぼう組織そしき沿岸えんがん警備けいびたい所属しょぞくし、24あいだ体制たいせい船舶せんぱく沿岸えんがんいきでの火災かさい水難すいなん救助きゅうじょなどに出動しゅつどうする。

日本にっぽん消防しょうぼうてい

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日本にっぽん消防しょうぼうてい地方自治体ちほうじちたい消防しょうぼう組織そしき所属しょぞくするものと海上保安庁かいじょうほあんちょう所属しょぞくするものがほとんどである。消防しょうぼう組織そしきぞくする消防しょうぼうていは、2022ねん4がつ1にち現在げんざいで49せき消防しょうぼう本部ほんぶ38せき消防しょうぼうだん11せき)、海上保安庁かいじょうほあんちょうぞくする消防しょうぼうていは16せきある[2][3]。ただし、海上保安庁かいじょうほあんちょう巡視じゅんしせんていは、警備けいび救難きゅうなん従事じゅうじするものでもポンプと放水ほうすいじゅうそなえたものがおおく、火災かさいさいには消防しょうぼうていとして活動かつどうできる。16せきというのは、とく消防しょうぼう機能きのう強化きょうかされた消防しょうぼう巡視じゅんしていおよ消防しょうぼうせんかずである。これらは、しゅとして船舶せんぱく交通こうつうりょうおお港湾こうわん海峡かいきょうちかく、あるいは沿岸えんがん石油せきゆコンビナートようする消防署しょうぼうしょしょ海上かいじょう保安ほあん配備はいびされている。また、海上かいじょう災害さいがい防止ぼうしセンター自衛じえい防災ぼうさい組織そしき消防しょうぼうてい保有ほゆうしている[4]

これらにくわえ、海上かいじょう自衛隊じえいたい支援しえんせん一部いちぶ民間みんかんではタグボート警戒けいかいせん業務ぎょうむおこな船舶せんぱくなかにも消防しょうぼう設備せつびち、火災かさいさい消防しょうぼうていとして活動かつどうできるものがある。

船舶せんぱく火災かさい通報つうほうは、火災かさい事故じこせん自身じしん周囲しゅういふねからの通報つうほう各種かくしゅ救難きゅうなん信号しんごうによって水上みずかみ消防署しょうぼうしょへもたらされ、消防しょうぼうてい出動しゅつどうする。日本にっぽん専用せんよう消防しょうぼうていはすべてが化学かがく消火しょうかざいぜて噴射ふんしゃする能力のうりょくそなえている。タンカー事故じこなどでは海上かいじょうへのあぶられを最小限さいしょうげんにするオイルフェンス展開てんかいすることおこなう[1]

構造こうぞう

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だい部分ぶぶん消防しょうぼうていは、港湾こうわんない河川かせん湖沼こしょうといった水域すいいき日本にっぽん区分くぶんでいう平水へいすい)を担当たんとう範囲はんいとしているため、大型おおがたのものはすくなく、全長ぜんちょうじゅうからすうじゅうmのものがおおい。ていたかさは活動かつどう区域くいきによってさまざまで、ひくはしした航行こうこうできるようにたかさをおさえたものもあれば、大型おおがたせん火災かさい対応たいおうできるようにたかそなえたものもある。機動きどうりょくたかめるため、サイドスラスターシュナイダープロペラ装備そうびするものもある。

装備そうび

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火災かさい消火しょうかのため放水ほうすいじゅう装備そうびしているものがほとんどで、放水ほうすいじゅうは、専用せんようあるいは航行こうこうよう兼用けんようのエンジンによって駆動くどうされるポンプから、消火しょうか用水ようすい供給きょうきゅうける。消火しょうか用水ようすい海水かいすいげてこれを利用りようするが、タンカー火災かさいなどの場合ばあい海水かいすい消火しょうかざい混合こんごうして使用しようする。このほかていにより、陸上りくじょう消防車しょうぼうしゃ消火しょうか用水ようすい供給きょうきゅうするための送水そうすいこう火炎かえんからていまも自衛じえい噴霧ふんむ装置そうち小型こがた救助きゅうじょてい装備そうびしている。

能力のうりょく

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専用せんよう消防しょうぼうていおおくが6500-10,000リットル/ぶん程度ていど放水ほうすい能力のうりょく放水ほうすいじゅうを4-6もんそなえ、おおきな放水ほうすいじゅうでは15,000リットル/ぶん能力のうりょくつものもある[1]

水上みずかみバイク

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消防しょうぼうてい補助ほじょとして小回こまわりの水上みずかみオートバイ使用しようする組織そしきもある。日本にっぽんでは東京とうきょう消防庁しょうぼうちょう水難すいなん救助きゅうじょたい市川いちかわ消防局しょうぼうきょく宮崎みやざき消防局しょうぼうきょくをはじめとした各地かくち消防しょうぼう本部ほんぶ配備はいびされている。事故じこにあった水上すいじょうバイクライダーやおぼれしゃ捜索そうさく救出きゅうしゅつしゅ任務にんむとなり、船舶せんぱく初期しょき消火しょうか担当たんとうする。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c 新星しんせい出版しゅっぱんしゃ編集へんしゅうへん 『ふねのしくみ』 新星しんせい出版しゅっぱんしゃ (2008ねんごろ出版しゅっぱん) ISBN 9784405106727
  2. ^ れい4年版ねんばん 消防しょうぼう白書はくしょ 資料しりょう”. 総務そうむしょう消防庁しょうぼうちょう. 2024ねん1がつ11にち閲覧えつらん
  3. ^ はまぐもがた巡視じゅんしてい4せきよどがた巡視じゅんしてい11せきひりゆう (2だい)1せき
  4. ^ 一般いっぱん財団ざいだん法人ほうじん 海上かいじょう災害さいがい防止ぼうしセンター”. mdpc.or.jp. 2024ねん1がつ10日とおか閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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