出典 しゅってん : フリー百科 ひゃっか 事典 じてん 『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナウエル・ウアピ湖 こ 。アルゼンチンにある氷河 ひょうが 湖 みずうみ 。
ロシアにあるバイカル湖 こ 。面積 めんせき は31,722 km2 で世界 せかい 7位 い (それでも日本 にっぽん 最大 さいだい の湖 みずうみ の琵琶湖 びわこ の約 やく 46倍 ばい )。深 ふか さは1,637mで世界 せかい 1位 い 。
サイマー湖 こ 、フィンランド で最大 さいだい の湖 みずうみ 、ヨーロッパ で4番目 ばんめ に大 おお きい湖 みずうみ
湖 みずうみ (みずうみ、こ、英語 えいご : lake )は、湖沼 こしょう のうち比較的 ひかくてき 大 おお きなもの。湖沼 こしょう 学 がく や陸 りく 水 すい 学 がく に基 もと づく分類 ぶんるい 、水質 すいしつ 、形成 けいせい 要因 よういん などについては湖沼 こしょう も参照 さんしょう のこと。
ロホヤ のヒイデンベシ湖 こ (英語 えいご 版 ばん )
中国 ちゅうごく において「湖 みずうみ 」とは陸地 りくち を広 ひろ く覆 おお う水域 すいいき を表 あらわ す言葉 ことば であり、特 とく に中国 ちゅうごく 最大 さいだい の湖 みずうみ であった洞 ほら 庭 にわ 湖 みずうみ のことを指 さ して用 もち いられることもある。例 たと えば洞 ほら 庭 にわ 湖 みずうみ の南北 なんぼく に位置 いち する地域 ちいき は湖南 こなん 省 しょう あるいは湖北 こほく 省 しょう と呼 よ ばれている。
日本 にっぽん の「みずうみ」は「水海 みずうみ 」の意味 いみ で、広 ひろ い水面 すいめん のことを古 ふる くは「み」や「うみ」といった[ 1] 。また、海水 かいすい の水域 すいいき を「潮 しお 海 うみ 」と呼 よ ぶのに対 たい し、淡水 たんすい の水域 すいいき は「淡海 たんかい 」(あわうみ、あうみ、おおみ)と呼 よ ばれており、もともとは琵琶湖 びわこ のことであった[ 1] 。滋賀 しが 県 けん の琵琶湖 びわこ は、日本 にっぽん 最大 さいだい の湖 みずうみ である。近江 おうみ 国 こく の国名 こくめい は淡海 たんかい (琵琶湖 びわこ )に「江 こう 」(大川 おおかわ の意味 いみ ) を当 あ てたものといわれ、一説 いっせつ には遠江 とおとうみ 国 こく の国名 こくめい は「とおつおおみ」のことで浜名湖 はまなこ (古代 こだい は淡水 たんすい 湖 こ )に由来 ゆらい するといわれている[ 1] 。
湖沼 こしょう 学 がく では植物 しょくぶつ が侵入 しんにゅう できないほど深 ふか い水底 みなそこ を持 も つかどうかで、深 ふか いものを湖 みずうみ と浅 あさ いものを沼 ぬま に分類 ぶんるい するが、この分類 ぶんるい は固有 こゆう の地名 ちめい には当 あ てはまらない[ 1] 。例 たと えば奥日光 おくにっこう の菅沼 すがぬま (最大 さいだい 水深 すいしん 92m)などは水深 すいしん の深 ふか い湖 みずうみ である[ 1] 。ただ、福島 ふくしま 県 けん の「沼沢沼 ぬまざわぬま 」が「沼沢湖 ぬまざわこ 」、静岡 しずおか 県 けん の「狸 たぬき 沼 ぬま 」が「田貫湖 たぬきこ 」となるなど改称 かいしょう する池沼 ちしょう が増 ふ えている[ 1] 。
また、「湖 みずうみ 」と「海 うみ 」の概念 がいねん の区分 くぶん も言葉 ことば の上 うえ で必 かなら ずしも明確 めいかく でない。ドイツ語 ご See には「湖 みずうみ 」「海 うみ 」の両方 りょうほう の意味 いみ があり、仏 ふつ mer・西 にし mar・伊 い mare・独 どく Meer は「海 うみ 」を意味 いみ するのに、同 どう 語源 ごげん の蘭 らん meer が「湖 みずうみ 」の意味 いみ でもある。カスピ海 かすぴかい ・アラル海 あらるかい のように、外海 そとめ と一切 いっさい のつながりを持 も たない湖 みずうみ に「海 うみ 」の呼称 こしょう が付 つ いている例 れい もある。
以下 いか を参照 さんしょう のこと。
大 おお きな湖 みずうみ はしばしば水運 すいうん のために利用 りよう される。特 とく に五大 ごだい 湖 みずうみ や太 たい 湖 こ は周辺 しゅうへん に運河 うんが を巡 めぐ らせ、地域 ちいき における重要 じゅうよう な輸送 ゆそう 拠点 きょてん となっている。ボーデン湖 こ はライン川 がわ 水運 すいうん の拠点 きょてん であり、チチカカ湖 こ はボリビア とペルー を結 むす ぶ重要 じゅうよう な交通 こうつう 路 ろ の一 ひと つとなっている。日本 にっぽん においても琵琶湖 びわこ は古代 こだい から江戸 えど 時代 じだい まで北陸 ほくりく 地方 ちほう と畿内 きない とを結 むす ぶ重要 じゅうよう な輸送 ゆそう 路 ろ として利用 りよう されていた。
伝説 でんせつ
湖 みずうみ に関 かん しては古来 こらい 様々 さまざま な伝説 でんせつ が語 かた り継 つ がれてきた。たとえば世界中 せかいじゅう の多 おお くの湖 みずうみ には怪物 かいぶつ や神聖 しんせい な生 い き物 もの が住 す むという伝説 でんせつ があり、離 はな れた場所 ばしょ にある湖 みずうみ が地下 ちか でつながっているという伝説 でんせつ も見 み られる。イシク・クル や猪苗代湖 いなわしろこ などには湖底 こてい に沈 しず められた街 まち や村 むら についての伝説 でんせつ が残 のこ されている。また、八郎潟 はちろうがた には名称 めいしょう の由来 ゆらい として、龍 りゅう の姿 すがた になった八郎 はちろう という男 おとこ の伝承 でんしょう がある[ 2] 。
比喩 ひゆ
美 うつく しい湖 みずうみ はしばしば宝石 ほうせき にたとえられる。例 たと えばロシア のバイカル湖 こ は「シベリアの青 あお い真珠 しんじゅ 」、トルコ のエーリディル湖 こ は「アナトリアの青 あお い宝石 ほうせき 」と呼 よ ばれる。
また、 飲用 いんよう 水 すい や工業 こうぎょう ・農業 のうぎょう 用水 ようすい などの貯水 ちょすい の機能 きのう を持 も つ場合 ばあい 、「水瓶 みずがめ 」と表現 ひょうげん されることがある[ 3] (例 れい :琵琶湖 びわこ は「近畿 きんき の水瓶 みずがめ 」と呼 よ ばれることがある[ 4] )。
「Category:湖 みずうみ を題材 だいざい とした作品 さくひん 」「Category:湖 みずうみ を題材 だいざい とした楽曲 がっきょく 」参照 さんしょう
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