李り開ひらく芳かおる

李り 開ひらく芳かおる（り かいほう、Li Kaifang、1826年ねん? - 1855年ねん6月11日にち）は、太平たいへい天国てんごくの指導しどう者しゃの一人ひとり。チワン族ぞく出身しゅっしん。請王に封ふうぜられた。

広西ひろせ省しょう鬱うつ林はやし州しゅう出身しゅっしん。1851年ねん、金田かねだ蜂起ほうき後ご、林はやし鳳おおとり祥さちとともに先鋒せんぽう大将たいしょうを務つとめ、長ちょう沙すな・岳たけ州しゅう・漢かん陽ひ・武たけ昌あきらの攻おさむ城しろ戦せんに参加さんかし、地ち官かん正せい丞相じょうしょうに任命にんめいされた。南京なんきん攻略こうりゃく時じも先鋒せんぽうを務つとめた。

1853年ねん5月、太平たいへい天国てんごくが北きた伐きを開始かいしすると、大将たいしょうに任命にんめいされた。1854年ねん、北きた伐き軍ぐんは糧食りょうしょくが尽つき連れん鎮に退却たいきゃくしたが、林はやし鳳おおとり祥さちは援軍えんぐんが山東さんとう省しょうに来くるとの報ほうを聞きき、李り開ひらく芳よしの部隊ぶたいを派遣はけんして援軍えんぐんを迎むかえ入いれさせようとした。しかし李り開ひらく芳よしと援軍えんぐんが合流ごうりゅうする前まえに援軍えんぐんは壊滅かいめつし、李り開ひらく芳かおるは高こう唐とう州しゅうに立たてこもった。連れん鎮陥落後らくご、清きよしの将軍しょうぐんセンゲリンチン（僧そう格かく林りん沁）は高こう唐とう州しゅうを包囲ほういした。李り開ひらく芳かおるは包囲ほういを突破とっぱして馮官屯たむろに至いたったが、そこもまた包囲ほういされてしまい、清しん軍ぐんは運河うんがの水みずを用もちいて水攻みずぜめを行おこなった。李り開ひらく芳かおるは降伏ごうぶくすると見みせかけて包囲ほういを突破とっぱしようとしたが、センゲリンチンに見破みやぶられて失敗しっぱいに終おわった。李り開ひらく芳かおるは生いけ捕どられ、北京ぺきんで凌しのげ遲おそ處しょ死しという残忍ざんにんな方法ほうほうで処刑しょけいされた。