田中たなか慎まき弥わたる

田中たなか 慎まき弥わたる （たなか しんや）
誕生たんじょう	(1972-11-29) 1972年ねん11月29日にち（51歳さい） 山口やまぐち県けん下関しものせき市し
職業しょくぎょう	小説しょうせつ家か
言語げんご	日本語にほんご
国籍こくせき	日本にっぽん
最終さいしゅう学歴がくれき	山口やまぐち県立けんりつ下関しものせき中央ちゅうおう工業こうぎょう高等こうとう学校がっこう
活動かつどう期間きかん	2005年ねん -
ジャンル	小説しょうせつ
代表だいひょう作さく	「蛹さなぎ」（2007年ねん） 「共きょう喰くい」（2011年ねん） 『ひよこ太陽たいよう』（2019年ねん）
主おもな受賞じゅしょう歴れき	新潮しんちょう新人しんじん賞しょう（2005年ねん） 川端かわばた康成やすなり文学ぶんがく賞しょう（2008年ねん） 三島みしま由紀夫ゆきお賞しょう（2008年ねん） 芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ賞しょう（2012年ねん） 泉いずみ鏡花きょうか文学ぶんがく賞しょう（2019年ねん）
デビュー作さく	「冷つめたい水みずの羊ひつじ」（2005年ねん）
影響えいきょうを受うけたもの 川端かわばた康成やすなり 谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろう 三島みしま由紀夫ゆきお ガブリエル・ガルシア＝マルケス 源氏物語げんじものがたり
ウィキポータル 文学ぶんがく

田中たなか 慎まき弥わたる（たなか しんや、1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）11月29日にち - ）は、日本にっぽんの小説しょうせつ家か。2005年ねん（平成へいせい17年ねん）に『冷つめたい水みずの羊ひつじ』で第だい37回かい新潮しんちょう新人しんじん賞しょうを受賞じゅしょう後ご、いくつかの文学ぶんがく賞しょう受賞じゅしょうを経へて、2012年ねん（平成へいせい24年ねん）に『共きょう喰くい』で第だい146回かい（平成へいせい23年ねん/2011年ねん下半期しもはんき）芥川賞あくたがわしょうを受賞じゅしょうした。

来歴らいれき

生おい立たち

山口やまぐち県けん下関しものせき市し出身しゅっしん。4歳さいの頃ころに父ちちを亡なくし、母親ははおやと二に人にん暮くらしで育そだつ。中学生ちゅうがくせい頃ころから、父ちちの遺のこした蔵書ぞうしょに親したしみ、司馬しば遼りょう太郎たろうや松本まつもと清張せいちょうの作品さくひんを愛読あいどくする。また、母ははに買かってもらった文学ぶんがく全集ぜんしゅうも好このんで読よみ、特とくに川端かわばた康成やすなり、谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろう、三島みしま由紀夫ゆきおの作品さくひんを愛読あいどくした。その後ご、山口やまぐち県立けんりつ下関しものせき中央ちゅうおう工業こうぎょう高等こうとう学校がっこうに進学しんがくした。高等こうとう学校がっこうを卒業そつぎょう後ご、大学だいがくを受験じゅけんするも不ふ合格ごうかくとなる。それ以来いらい、アルバイトも含ふくめ一切いっさいの職業しょくぎょうを経験けいけんせずに過すごした。有あり余あまる時間じかんの中なかで本ほんを読よんで過すごし、特とくに『源氏物語げんじものがたり』は原文げんぶんを2回かい、現代げんだい語ご訳やくを3回かいの計けい5回かいにわたって通読つうどくした。

作家さっかとして

20歳さいの頃ころより小説しょうせつを書かき始はじめ、執筆しっぴつに10年ねんをかけた『冷つめたい水みずの羊ひつじ』で2005年ねん（平成へいせい17年ねん）、第だい37回かい新潮しんちょう新人しんじん賞しょうを受賞じゅしょうし、デビューを果はたした(応募おうぼ時じのペンネームは田中たなか厚あつし）。2007年ねん（平成へいせい19年ねん）、『図書としょ準備じゅんび室しつ』で第だい136回かい芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ賞しょう候補こうほとなった。2008年ねん（平成へいせい20年ねん）にも『切きれた鎖くさり』で第だい138回かい芥川賞あくたがわしょう候補こうほとなった。

2008年ねん（平成へいせい20年ねん）、『蛹さなぎ』により第だい34回かい川端かわばた康成やすなり文学ぶんがく賞しょうを、当時とうじとしては史上しじょう最年少さいねんしょうで受賞じゅしょうし、同年どうねんに同どう作品さくひんを収録しゅうろくした作品さくひん集しゅう『切きれた鎖くさり』で第だい21回かい三島みしま由紀夫ゆきお賞しょうを受賞じゅしょうした。2009年ねん（平成へいせい21年ねん）『神様かみさまのいない日本にっぽんシリーズ』で第だい140回かい芥川賞あくたがわしょう候補こうほに、同年どうねん『犬いぬと鴉からす』で第だい31回かい野間のま文芸ぶんげい新人しんじん賞しょう候補こうほに、2010年ねん『実験じっけん』で第だい32回かい野間のま文芸ぶんげい新人しんじん賞しょう候補こうほに、2011年ねん（平成へいせい23年ねん）『第だい三さん紀き層そうの魚さかな』で第だい144回かい芥川賞あくたがわしょう候補こうほになった。2012年ねん（平成へいせい24年ねん）、『共きょう喰くい』で第だい146回かい（平成へいせい23年ねん/2011年ねん下半期しもはんき）芥川賞あくたがわしょうを受賞じゅしょうした。2019年ねん（令れい和わ元年がんねん）、『ひよこ太陽たいよう』で第だい47回かい泉いずみ鏡花きょうか文学ぶんがく賞しょう受賞じゅしょう。

人物じんぶつ

川端かわばた康成やすなり、谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろう、三島みしま由紀夫ゆきおの作品さくひんを高たかく評価ひょうかしている。この3名めいの作品さくひんを初はじめて読よんだ際さいの衝撃しょうげきについて、田中たなかは「開眼かいがんさせられました」 と表現ひょうげんしている。現在げんざいでも、田中たなかは自分じぶんにとっての「特別とくべつな存在そんざい」 として、川端かわばた、谷崎たにざき、三島みしまの3名めいの名なを挙あげている。

自身じしんの作風さくふうについては、2012年ねんの阿川あがわ佐和子さわことの対談たいだん において、「テーマがあり、それに小説しょうせつがぶら下さがっているのではなく、ただ小説しょうせつがそこにある」「自分じぶんで一いち行ぎょう一いち行ぎょう生うみ出だすのではなく、どこかに次つぎの一いち行ぎょうがあるはずだから探さがそう、という心境しんきょう（で書かいている）」と語かたっている。

パソコンや携帯けいたい電話でんわを持もたず（プリペイド式しき携帯けいたい電話でんわを持もたされたことがあったが「自分じぶんには合あわない」とのこと）、執筆しっぴつの際さいには無地むじの紙かみに2Bの鉛筆えんぴつで何なん度ども推敲すいこうしながら書かくという「昭和しょうわの文豪ぶんごう」的てきスタイルで執筆しっぴつを行おこなっている。

発言はつげん

2007年ねん（平成へいせい19年ねん）に初はじめて芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ賞しょう候補こうほとなり、その後ごも複ふく数すう回かいにわたって候補こうほとなったが受賞じゅしょうにいたらず、2012年ねん（平成へいせい24年ねん）に受賞じゅしょうした。

受賞じゅしょう会見かいけん時じの言動げんどう（特とくに発言はつげん内容ないよう）については賛否さんぴ両論りょうろんある。受賞じゅしょう時じの記者きしゃ会見かいけんでは、何なん度どもアカデミー賞しょうにノミネートされながらなかなか受賞じゅしょうできなかったシャーリー・マクレーンになぞらえて「シャーリー・マクレーンが『私わたしがもらって当然とうぜんだと思おもう』と言いったそうですが、だいたいそんな感かんじ」と心境しんきょうを語かたった。また、賞しょうをもらったことについて「断ことわったりして気きの弱よわい委員いいんの方ほうが倒たおれたりしたら、都政とせいが混乱こんらんするので。都知事とちじ閣下かっかと東京とうきょう都民とみん各位かくいのために、もらっといてやる」などと選考せんこう委員いいんの一人ひとりであった石原いしはら慎太郎しんたろうを挑発ちょうはつするような発言はつげんを行おこない、さらに「とっとと終おわりましょう」と記者きしゃ会見かいけんを早はやく終おわらせようと促うながした。こうした田中たなかの様子ようすはマスコミの注目ちゅうもくを集あつめ、朝日新聞あさひしんぶんは「不機嫌ふきげんな様子ようすで何なん度ども首くびをひねりながら、冗談じょうだんとも本気ほんきともつかない『田中たなか節たかし』を展開てんかい」と評ひょうし、毎日新聞まいにちしんぶんは「緊張きんちょうのあまりか、椅子いすに身みを沈しずめ、不機嫌ふきげんそうな様子ようす」と伝つたえた。

その後ご、文藝春秋ぶんげいしゅんじゅうからのインタビューに対たいして、田中たなかは「ふだん考かんがえていることを言いっただけなのですが、予想よそう以上いじょうに騒さわがれてしまって。正直しょうじき戸惑とまどいました」 と述懐じゅっかいしたうえで「関係かんけいないことで騒さわがれてしまって、（同時どうじに芥川賞あくたがわしょう・直木賞なおきしょうを受賞じゅしょうし、同おなじ席せきで記者きしゃ会見かいけんを開ひらいた）円城えんじょう塔とうさんと葉室はむろ麟さんには申もうし訳わけないと思おもっています。他たの人ひとに対たいしてはさして申もうし訳わけないと思おもいませんが」 と述のべている。

これについて、コラムニストの小田嶋おだじま隆たかしは田中たなかの発言はつげんについて、石原いしはらが知事ちじ定例ていれい会見かいけんで発はっした「苦労くろうして（芥川賞あくたがわしょう候補こうほ作さくを）読よんでますけど、バカみたいな作品さくひんばっかりだよ」との発言はつげんが根底こんていにあるのではないかと推察すいさつしている。その一方いっぽうで田中たなかは、「石原いしはらさんが事前じぜんに候補こうほ作さくについて言いっていたことは知しらなかった」 としており、石原いしはらの選評せんぴょうに影響えいきょうを受うけたわけではなく、あくまで日常にちじょう的てきに考かんがえていたことを発言はつげんしただけだとしている。なお、石原いしはらは芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ賞しょうの選評せんぴょうにおいて、田中たなかの作品さくひんをお化ばけ屋敷やしきに喩たとえて「次つぎから次つぎ安手やすででえげつない出だし物ものが続つづく作品さくひん」 と評ひょうしている。しかし、それと同時どうじに石原いしはらは、他たの候補こうほ作さくと比較ひかくして「読よみ物ものとしては一番いちばん読よみやすかった」 とも述のべており、「田中たなか氏しの資質ししつは長編ちょうへんにまとめた方ほうが重おもみがますと思おもわれる」と指摘してきしている。

また、芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ賞しょうの受賞じゅしょうに際さいして、田中たなかが発表はっぴょうしたコメントは「全ぜん選考せんこう委員いいんに心しんから感謝かんしゃします、本当ほんとうに。」 との一文いちぶんで締しめ括くくられている。

受賞じゅしょう歴れき

• 2005年ねん（平成へいせい17年ねん） - 第だい37回かい新潮しんちょう新人しんじん賞しょう（「冷つめたい水みずの羊ひつじ」）
• 2008年ねん（平成へいせい20年ねん） - 第だい34回かい川端かわばた康成やすなり文学ぶんがく賞しょう（「蛹さなぎ」）
• 2008年ねん（平成へいせい20年ねん） - 第だい21回かい三島みしま由紀夫ゆきお賞しょう（『切きれた鎖くさり』）
• 2012年ねん（平成へいせい24年ねん） - 第だい146回かい芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけ賞しょう（「共きょう喰くい」）
• 2019年ねん（令れい和わ元年がんねん） - 第だい47回かい泉いずみ鏡花きょうか文学ぶんがく賞しょう（『ひよこ太陽たいよう』）

作品さくひん一覧いちらん

小説しょうせつ

• 『図書としょ準備じゅんび室しつ』（2007年ねん 新潮社しんちょうしゃ / 2012年ねん 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
  • 図書としょ準備じゅんび室しつ（『新潮しんちょう』2006年ねん7月がつ号ごう）
  • 冷つめたい水みずの羊ひつじ（『新潮しんちょう』2005年ねん11月がつ号ごう）
• 『切きれた鎖くさり』（2008年ねん 新潮社しんちょうしゃ / 2010年ねん 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
  • 不意ふいの償つぐない（『新潮しんちょう』2007年ねん4月がつ号ごう）
  • 蛹さなぎ（『新潮しんちょう』2007年ねん8月がつ号ごう）
  • 切きれた鎖くさり（『新潮しんちょう』2007年ねん12月がつ号ごう）
• 『神様かみさまのいない日本にっぽんシリーズ』（2008年ねん 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう / 2012年ねん 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ）
  • 神様かみさまのいない日本にっぽんシリーズ（『文學ぶんがく界かい』2008年ねん10月がつ号ごう）
• 『犬いぬと鴉からす』（2009年ねん / 講談社こうだんしゃ 2012年ねん 講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ）
  • 犬いぬと鴉からす（『群像ぐんぞう』2009年ねん7月がつ号ごう）
  • 血脈けちみゃく（『群像ぐんぞう』2006年ねん5月がつ号ごう）
  • 聖書せいしょの煙草たばこ（『群像ぐんぞう』2008年ねん2月がつ号ごう）
• 『実験じっけん』（2010年ねん 新潮社しんちょうしゃ / 2013年ねん 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
  • 実験じっけん（『新潮しんちょう』2009年ねん12月がつ号ごう）
  • 汽笛きてき(『國文學こくぶんがく』2009年ねん6月がつ号ごう臨時りんじ増刊ぞうかん）
  • 週末しゅうまつの葬儀そうぎ（『新潮しんちょう』2009年ねん4月がつ号ごう）
• 『共きょう喰くい』（2012年ねん 集英社しゅうえいしゃ / 2013年ねん 集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ ）
  • 共きょう喰くい（『すばる』2011年ねん10月がつ号ごう）
  • 第だい三さん紀き層そうの魚さかな(『すばる』2010年ねん12月がつ号ごう）
• 『田中たなか慎まき弥わたるの掌てのひら劇場げきじょう』（2012年ねん 毎日新聞まいにちしんぶん出版しゅっぱん / 2015年ねん 集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ）
  • 掌編しょうへん37篇へん収録しゅうろく（『毎日新聞まいにちしんぶん西部せいぶ本社ほんしゃ版ばん』2008年ねん10月がつ4日にち - 2012年ねん1月がつ23日にち）
  • 水音みずおと（文庫ぶんこ版ばんのみ収録しゅうろく 『すばる』2014年ねん1月がつ号ごう）
• 『夜よる蜘蛛くも』（2012年ねん 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう / 2015年ねん 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ）
  • 夜よる蜘蛛くも（『文學ぶんがく界かい』2012年ねん6月がつ号ごう）
• 『燃もえる家いえ』（2013年ねん 講談社こうだんしゃ）
  • 燃もえる家いえ（『群像ぐんぞう』2010年ねん11月がつ号ごう - 2013年ねん6月がつ号ごう）
• 『宰相さいしょうＡ』（2015年ねん 新潮社しんちょうしゃ / 2017年ねん 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
  • 宰相さいしょうＡ（『新潮しんちょう』2014年ねん10月がつ号ごう）
• 『炎ほのおと苗木なえぎ 田中たなか慎まき弥わたるの掌てのひら劇場げきじょう』（2016年ねん 毎日新聞まいにちしんぶん出版しゅっぱん）
  • 掌編しょうへん44篇へん収録しゅうろく（『毎日新聞まいにちしんぶん西部せいぶ本社ほんしゃ版ばん』2012年ねん2月がつ20日はつか - 2015年ねん9月がつ13日にち）
• 『美うつくしい国くにへの旅たび』（2017年ねん 集英社しゅうえいしゃ ）
  • 司令しれい官かんの最期さいご（『すばる』2016年ねん7月がつ号ごう）から改題かいだい
• 『ひよこ太陽たいよう』（2019年ねん 新潮社しんちょうしゃ）
  • 雨あめ（『新潮しんちょう』2018年ねん1月がつ号ごう）
  • 気絶きぜつと記憶きおく（『新潮しんちょう』2018年ねん3月がつ号ごう）
  • 日曜日にちようび（『新潮しんちょう』2018年ねん5月がつ号ごう）
  • 風船ふうせん（『新潮しんちょう』2018年ねん7月がつ号ごう）
  • ひよこ太陽たいよう（『新潮しんちょう』2018年ねん9月がつ号ごう）
  • 革命かくめいの夢ゆめ（『新潮しんちょう』2018年ねん11月がつ号ごう）
  • 丸まるの内うち北口きたぐち改札かいさつ（『新潮しんちょう』2019年ねん1月がつ号ごう）
• 『地ちに這はうものの記録きろく』（2020年ねん 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう）
  • 地ちに這はうものの記録きろく（『文學ぶんがく界かい』2017年ねん11月がつ号ごう - 2019年ねん8月がつ号ごう）
• 『完全かんぜん犯罪はんざいの恋こい』（2020年ねん 講談社こうだんしゃ）
  • 完全かんぜん犯罪はんざいの恋こい（『群像ぐんぞう』2020年ねん4月がつ号ごう）
• 『流ながれる島しまと海うみの怪物かいぶつ』（2023年ねん 集英社しゅうえいしゃ）
  • 流ながれる島しまと海うみの怪物かいぶつ（『すばる』2021年ねん5月がつ号ごう - 2023年ねん1月がつ号ごう）

エッセイ

• 『これからもそうだ』（2012年ねん 西日本新聞社にしにっぽんしんぶんしゃ）
• 『孤独こどく論ろん 逃にげよ、生いきよ』（2017年ねん 徳間書店とくましょてん）
• 『孤独こどくのレッスン』（2023年ねん 集英社しゅうえいしゃインターナショナル）

アンソロジー

小説しょうせつ

• 『文学ぶんがく2008』（2008年ねん 講談社こうだんしゃ）日本にっぽん文藝ぶんげい家か協会きょうかいによるアンソロジー
  • 「蛹さなぎ」（『新潮しんちょう』2007年ねん8月がつ号ごう）
• 『コレクション戦争せんそう×文学ぶんがく 5 イマジネーションの戦争せんそう』（2011年ねん 集英社しゅうえいしゃ / 【再編さいへん文庫ぶんこ化か】『セレクション戦争せんそうと文学ぶんがく 6 イマジネーションの戦争せんそう』2019年ねん 集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ）
  • 「犬いぬと鴉からす」（『群像ぐんぞう』2009年ねん7月がつ号ごう）
• 『現代げんだい小説しょうせつクロニクル 2005–2009』（2015年ねん 講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ）
  • 「蛹さなぎ」（『新潮しんちょう』2007年ねん8月がつ号ごう）
• 『文学ぶんがく2022』（2023年ねん 講談社こうだんしゃ）
  • 「時計とけいと船ふね」（『新潮しんちょう』2021年ねん9月がつ号ごう）

エッセイ

• 『ベスト・エッセイ2015』（2015年ねん 光村みつむら図書としょ出版しゅっぱん）
  • 「美うつくしい銀座ぎんざの私わたし」 - 『銀座ぎんざ百ひゃく点てん』2014年ねん6月がつ号ごう
• 『おしゃべりな銀座ぎんざ』（2017年ねん 扶桑社ふそうしゃ / 2024年ねん 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ）
  • 「美うつくしい銀座ぎんざの私わたし」 - 『銀座ぎんざ百ひゃく点てん』2014年ねん6月がつ号ごう
• 『ベスト・エッセイ2018』（2018年ねん 光村みつむら図書としょ出版しゅっぱん）
  • 「パンツのゴム」（『青春せいしゅんと読書どくしょ』2017年ねん1月がつ号ごう）
• 『ベスト・エッセイ2023』（2023年ねん 光村みつむら図書としょ出版しゅっぱん）
  • 「生いき残のこった者ものとして」（『すばる』2022年ねん6月がつ号ごう）

未み収録しゅうろく作品さくひん

• 死体したい（『新潮しんちょう』2016年ねん1月がつ号ごう）
• 手紙てがみ（『文學ぶんがく界かい』2021年ねん2月がつ号ごう）
• 死神しにがみ（『小説しょうせつトリッパー』2022年ねん春季しゅんき号ごう - 2024年ねん夏季かき号ごう）
• 海風かいふう（野村のむら佐紀子さきこの写真しゃしん集しゅう『海うみ19672022下関しものせき東京とうきょう』）