秋永あきなが月つき三さん

秋永あきなが 月つき三さん
生誕せいたん	1893年ねん12月21日にち 大日本帝国だいにっぽんていこく 大分おおいた県けん
死没しぼつ	(1949-04-23) 1949年ねん4月がつ23日にち（55歳さい没ぼつ） 日本にっぽん
所属しょぞく組織そしき	大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐん
最終さいしゅう階級かいきゅう	陸軍りくぐん中将ちゅうじょう

秋永あきなが 月つき三さん（あきなが つきぞう、1893年ねん（明治めいじ26年ねん）12月21日にち - 1949年ねん（昭和しょうわ24年ねん）4月がつ23日にち）は、日本にっぽんの陸軍りくぐん軍人ぐんじん。内閣ないかく綜合そうごう計画けいかく局きょく長官ちょうかん。最終さいしゅう階級かいきゅうは陸軍りくぐん中将ちゅうじょう。

経歴けいれき

大分おおいた県けんで、村長そんちょう・秋永あきなが澄きよし蔵ぞうの三男さんなんとして生うまれる。中津なかつ中学校ちゅうがっこう（現げん大分おおいた県立けんりつ中津なかつ南みなみ高等こうとう学校がっこう）を経へて、1915年ねん（大正たいしょう4年ねん）5月がつ、陸軍りくぐん士官しかん学校がっこう（27期き）を卒業そつぎょうし、同年どうねん12月がつ、砲兵ほうへい少尉しょういに任官にんかんし野砲やほう兵へい第だい23連隊れんたい付づけとなる。1918年ねん（大正たいしょう7年ねん）11月、陸軍りくぐん砲ほう工こう学校がっこう高等こうとう科かを卒業そつぎょう。1924年ねん（大正たいしょう13年ねん）11月、陸軍りくぐん大だい学校がっこう（36期き）を卒業そつぎょうし、同年どうねん12月がつ、野砲やほう兵へい第だい23連隊れんたい中隊ちゅうたい長ちょうに就任しゅうにん。野戦やせん重砲じゅうほう兵へい第だい3連隊れんたい中隊ちゅうたい長ちょう、陸軍りくぐん省しょう整備せいび局きょく付づけ勤務きんむ、整備せいび局きょく課員かいんを経へて、1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）4月がつから1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）3月がつまで陸軍りくぐん派遣はけん学生がくせいとして東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく経済学部けいざいがくぶで聴講ちょうこうした。

その後ご、整備せいび局きょく課員かいん、軍務ぐんむ局きょく課員かいん、関東軍かんとうぐん参謀さんぼうを務つとめ、1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん）8月がつ、砲兵ほうへい中佐ちゅうさに昇進しょうしん。野戦やせん重砲じゅうほう兵へい第だい6連隊れんたい付づけ、留守るす第だい6師団しだん参謀さんぼうを経へて、1937年ねん（昭和しょうわ12年ねん）9月がつ、福岡ふくおか県けん久留米くるめ市しの第だい18師団しだん参謀さんぼうとなる。同年どうねん12月がつ、兵科へいかを航空こうくう兵へいに転うたて科かし航空こうくう兵へい中佐ちゅうさとなる。1938年ねん（昭和しょうわ13年ねん）3月がつ、航空こうくう兵へい大佐たいさに進すすんだ。

1938年ねん5月がつ、商工しょうこう省しょう臨時りんじ物資ぶっし調整ちょうせい局きょく計画けいかく課長かちょう、1939年ねん（昭和しょうわ13年ねん）8月がつ1日にちに企画きかく院いん調査官ちょうさかんに就任しゅうにんした。任期にんき中ちゅうの1941年ねん（昭和しょうわ16年ねん）3月がつ1日にちに陸軍りくぐん少将しょうしょうへ昇進しょうしんし、同年どうねん4月がつ7日にちに企画きかく院いん第だい1部長ぶちょうに就任しゅうにんした。1943年ねん（昭和しょうわ18年ねん）5月がつから9月がつまで、第だい17軍ぐん参謀さんぼう長ちょうを務つとめブーゲンビル島とうの守備しゅびを担当たんとう。西部せいぶ軍ぐん司令しれい部ぶ付づけに発令はつれいされ、同年どうねん10月がつに帰国きこくして入院にゅういんした。1944年ねん（昭和しょうわ19年ねん）3月がつに陸軍りくぐん航空こうくう本部ほんぶ付づけとなり、同年どうねん10月がつ26日にちに陸軍りくぐん中将ちゅうじょうへ昇進しょうしんした。その後ご、軍需ぐんじゅ官かん・中国ちゅうごく軍需ぐんじゅ監理かんり部長ぶちょうを務つとめた。戦争せんそう末期まっき、日本にっぽんの真しんの国力こくりょくを知しりたいという鈴木すずき貫太郎かんたろう首相しゅしょうからの意向いこうを受うけた内閣ないかく書記官しょきかん長ちょうの迫水さこみず久常ひさつね（企画きかく院いん時代じだいの部下ぶか）が、その責任せきにん者しゃとして秋永あきながを上申じょうしんし、1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）4月がつ内閣ないかく綜合そうごう計画けいかく局きょく長官ちょうかんに就任しゅうにんした。秋永あきながは鈴木すずきの指示しじに従したがって綜合そうごう計画けいかく局きょくで調査ちょうさをおこない、その結果けっかはまとめられて1945年ねん6月がつの最高さいこう戦争せんそう指導しどう会議かいぎに『国力こくりょくの現状げんじょう』として提出ていしゅつされた。同年どうねん7月がつ、陸軍りくぐん兵器へいき行政ぎょうせい本部ほんぶ付づけとなり、同年どうねん12月がつ、予備よび役やくに編入へんにゅうされた。

1947年ねん（昭和しょうわ22年ねん）11月28日にち、公職こうしょく追放ついほう仮かり指定していを受うけた。その後ご、三光さんこう物産ぶっさん社長しゃちょうを務つとめた。

参考さんこう文献ぶんけん

• 秦はた郁いく彦編へん『日本にっぽん陸海りくかい軍ぐん総合そうごう事典じてん』第だい2版はん、東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱん会かい、2005年ねん。
• 福川ふくかわ秀樹ひでき『日本にっぽん陸軍りくぐん将官しょうかん辞典じてん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、2001年ねん。
• 外山とやま操みさお編へん『陸海りくかい軍ぐん将官しょうかん人事じんじ総覧そうらん 陸軍りくぐん篇へん』芙蓉ふよう書房しょぼう出版しゅっぱん、1981年ねん。
• Tomohide Ito: Militarismus des Zivilen in Japan 1937–1940: Diskurse und ihre Auswirkungen auf politische Entscheidungsprozesse, (Reihe zur Geschichte Asiens; Bd. 19), München: Iudicium Verlag 2019（特とくにS. 200-205で秋永あきながの思想しそうを分析ぶんせき）

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