藤原ふじわら遵子

藤原ふじわら 遵子
第だい64代だい天皇てんのう后きさき
皇后こうごう	天元てんげん5年ねん3月11日にち（982年ねん4月がつ7日にち） （中宮ちゅうぐう） 正せい暦こよみ元年がんねん10月5日にち（990年ねん10月26日にち） （皇后こうごう宮みや）
皇太后こうたいごう	長保ながほ2年ねん2月がつ25日にち（1000年ねん4月がつ2日にち）
太皇太后たいこうたいこう	長和ながわ元年がんねん2月がつ14日にち（1012年ねん3月9日にち）
誕生たんじょう	天徳てんとく元年がんねん（957年ねん）
崩御ほうぎょ	寛仁かんじん元年がんねん6月1日にち（1017年ねん6月27日にち）
陵りょう所しょ	宇治うじ陵りょう（宇治うじ市し木幡きばた）
諱いみな	遵子
別称べっしょう	四条宮しじょうのみや
氏族しぞく	藤原ふじわら氏し（北きた家か・小野おの宮みや流りゅう）
父親ちちおや	藤原ふじわら頼よりゆき忠ただし
母親ははおや	厳いむ子女しじょ王おう（代だい明あかり親王しんのう女おんな）
配偶はいぐう者しゃ	円融天皇えんゆうてんのう
入内じゅだい	貞元さだもと3年ねん4月がつ10日とおか（978年ねん5月19日にち）
女御にょうご宣下せんげ	貞元さだもと3年ねん5月22日にち（978年ねん6月30日にち）
立后りっこう前ぜん位階いかい	従したがえ四よん位い上うえ

藤原ふじわら 遵子（ふじわら の じゅんし（のぶこ）、天徳てんとく元年がんねん（957年ねん） - 寛仁かんじん元年がんねん6月1日にち（1017年ねん6月27日にち））は、平安へいあん時代じだい中期ちゅうき、関白かんぱく藤原ふじわら頼よりゆき忠ただしの次女じじょ。母ははは代だい明あかり親王しんのう（醍醐天皇だいごてんのう皇子おうじ）の娘むすめ厳げん子女しじょ王おう。円融天皇えんゆうてんのう中宮なかみや。別名べつめいは四条宮しじょうのみや。同母どうぼ弟妹ていまいに公おおやけ任にん、諟子（花山はなやま天皇てんのう女御にょうご）。

生涯しょうがい

貞元さだもと3年ねん（978年ねん）2歳さい年下とししたの円融天皇えんゆうてんのうに入内じゅだい、女御にょうご宣下せんげを受うける。天元てんげん5年ねん（982年ねん）中宮なかみやに冊立さくりつ。正せい暦こよみ元年がんねん（990年ねん）皇后こうごう宮みや。長ちょう徳いさお3年ねん（997年ねん）出家しゅっけ。長保ながほ2年ねん（1000年ねん）皇太后こうたいごう、長和ながわ元年がんねん（1012年ねん）太皇太后たいこうたいこう。寛仁かんじん元年がんねん（1017年ねん）、61歳さいで崩御ほうぎょ。

遵子が入内じゅだいした当時とうじ、後宮こうきゅうには既すでに中宮ちゅうぐう媓子がいた。しかし天元てんげん2年ねん（979年ねん）に媓子が没ぼっしたため、空あいた中宮ちゅうぐう位いを遵子ともう一人ひとりの女御にょうご詮かい子こが争あらそった結果けっか、第だい一いち皇子おうじの懐ふところ仁じん親王しんのうを産うんだ詮かい子こではなく関白かんぱく頼よりゆき忠ちゅうの娘むすめ遵子が中宮ちゅうぐうとなった。遵子立后りっこうの日ひ、弟おとうとの公おおやけ任にんは得意とくいになって詮かい子方こかたに「こちらの女御にょうご（詮かい子こ）はいつ立后りっこうなさるのかな」とい放いはなち、詮かい子ことその父ちち兼けん家かの恨うらみを買かったが、遵子はその後ごもついに皇子おうじを産うむことはなく、一条天皇いちじょうてんのうの即位そくいで詮かい子こが皇太后こうたいごうになった際さい、公おおやけ任にんは逆ぎゃくに詮かい子この女房にょうぼうから「姉あね君くんの素す腹はらの后きさきはどちらにおいでで？」と皮肉ひにくられたという。

円融天皇えんゆうてんのうの譲位じょうい後ごは里さと邸ていの四条しじょう第だいで暮くらしたことから四条宮しじょうのみやとも呼よばれ、仏道ぶつどうに専念せんねんしつつ公おおやけ任にんの娘むすめを養女ようじょにして余生よせいを送おくった。

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