飯高いいたか茂しげる

いいだか しげる 飯高いいたか 茂しげる
生誕せいたん	(1942-05-29) 1942年ねん5月29日にち（82歳さい） 日本にっぽん 千葉ちば県けん
研究けんきゅう分野ぶんや	代数だいすう幾何きか学がく
研究けんきゅう機関きかん	学習院大学がくしゅういんだいがく
出身しゅっしん校こう	東京大学とうきょうだいがく
主おもな指導しどう学生がくせい	神田かんだ愛花あいか
主おもな業績ぎょうせき	飯高いいたか次元じげん、小平こだいら次元じげん
影響えいきょうを 受うけた人物じんぶつ	小平こだいら邦彦くにひこ
主おもな受賞じゅしょう歴れき	日本にっぽん数すう学会がっかい弥永やなが賞しょう 日本学士院にほんがくしいん賞しょう
プロジェクト:人物じんぶつ伝でん

飯高いいたか 茂しげる（いいたか しげる、1942年ねん5月29日にち - ）は、日本にっぽんの数学すうがく者しゃ。理学りがく博士はかせ（東京大学とうきょうだいがく・1970年ねん）（学位がくい論文ろんぶん「代数だいすう多様たよう体たいの$D$次元じげんについて」）。学習院大学がくしゅういんだいがく名誉めいよ教授きょうじゅ。専せん門もんは代数だいすう幾何きか学がく。

人物じんぶつ

1942年ねん、千葉ちば県けん生うまれ。千葉ちば市立しりつ登戸のぶと小学校しょうがっこう、千葉ちば市立しりつ緑町みどりちょう中学校ちゅうがっこう、千葉ちば県立けんりつ千葉ちば第一高等学校だいちこうとうがっこうを経へて、1961年ねん東京大学とうきょうだいがく理科りか一類いちるい入学にゅうがく、1963年ねん東京大学とうきょうだいがく理学部りがくぶ数学すうがく科か進学しんがく、1965年ねん東京大学とうきょうだいがく理学部りがくぶ数すう学科がっか卒業そつぎょう。1965年ねん東京大学とうきょうだいがく大学院だいがくいん理学りがく系けい研究けんきゅう科か数学すうがく専攻せんこう修士しゅうし課程かてい入学にゅうがく、1967年ねん同どう修了しゅうりょう。

1967年ねん東京大学とうきょうだいがく理学部りがくぶ数学すうがく教室きょうしつ助手じょしゅ、専任せんにん講師こうし、助教授じょきょうじゅを経へる。1970年ねんに学位がくい論文ろんぶん「代数だいすう多様たよう体たいの$D$次元じげんについて」を東京大学とうきょうだいがくに提出ていしゅつし理学りがく博士はかせの学位がくいを取得しゅとく。1971年ねんから72年ねんまで米国べいこくプリンストン高等こうとう研究所けんきゅうじょ（I.A.S.）研究けんきゅう員いん。1985年ねんから学習院大学がくしゅういんだいがく理学部りがくぶ数すう学科がっか教授きょうじゅ。2013年ねん名誉めいよ教授きょうじゅ。

代数だいすう幾何きか学がくのリーダーとして世界せかい的てきに知しられるフィールズ賞しょう受賞じゅしょう者しゃ小平こだいら邦彦くにひこの正統せいとうな後継こうけい者しゃの一人ひとりであり、代数だいすう多様たよう体たいの研究けんきゅうで重要じゅうようとなる双そう有理ゆうり変換へんかんに着目ちゃくもくし、その性質せいしつを研究けんきゅうするために『小平こだいら次元じげん』の理論りろんを構築こうちくして、代数だいすう幾何きか学がく研究けんきゅうの一ひとつのパラダイムを提唱ていしょうし、研究けんきゅうを牽引けんいんしてきた。1970年ねん頃ごろ、飯高いいたか予想よそうと呼よばれる予想よそうを提起ていきした。現在げんざいも未解決みかいけつである。なお、飯高いいたか予想よそうの6次元じげん以下いかについては、2018年度ねんどフィールズ賞しょう受賞じゅしょう者しゃのコーチェル・ビルカー (Caucher Birkar) が証明しょうめいしている。

日本にっぽん数すう学会がっかい弥永やなが賞しょう、日本学士院にほんがくしいん賞しょうを受賞じゅしょう。日本にっぽん数すう学会がっかい理事りじ、理事りじ長ちょう（学会がっかい長ちょうに当あたる）、監査かんさ、日本にっぽん数学すうがく教育きょういく学会がっかい理事りじ、日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ（数理すうり科学かがく分科ぶんか会かい）連携れんけい会員かいいんなど多おおくの役職やくしょくを歴任れきにん。1983年ねんのICMに招待しょうたい講演こうえん者しゃとして招聘しょうへいされた。

計算けいさん機はたやプログラミングが得意とくいであり、プログラミング言語げんご「Prolog」に関かんする著書ちょしょもある。

Prologでは、整数せいすう、論理ろんり、数列すうれつ、集合しゅうごう、置換ちかん、循環じゅんかん小数しょうすう、群ぐん、位相いそうなど様々さまざまな数学すうがく的てき対象たいしょうを扱あつかうことができる。

著書ちょしょ

• 『いいたかないけど数学すうがく者しゃなのだ』日本にっぽん放送ほうそう出版しゅっぱん協会きょうかい、2006
• 『数学すうがくの研究けんきゅうをはじめよう (I)』現代げんだい数学すうがく社しゃ、2016
• 『数学すうがくの研究けんきゅうをはじめよう (II)』現代げんだい数学すうがく社しゃ、2016
• 『数学すうがくの研究けんきゅうをはじめよう (III)』現代げんだい数学すうがく社しゃ、2017
• 『数学すうがくの研究けんきゅうをはじめよう (III)』現代げんだい数学すうがく社しゃ、2017
• 『数学すうがくの研究けんきゅうをはじめよう (V)』現代げんだい数学すうがく社しゃ、2018
• 『数学すうがくの研究けんきゅうをはじめよう (VI)』現代げんだい数学すうがく社しゃ、2020
• 『数学すうがくの研究けんきゅうをはじめよう (VII)』現代げんだい数学すうがく社しゃ、2021

関連かんれん項目こうもく

• 飯高いいたか次元じげん - 飯高いいたか予想よそうについての記述きじゅつもあり
• 神田かんだ愛花あいか - 学習院大学がくしゅういんだいがく在学ざいがく時じ、飯高いいたか研究けんきゅう室しつ所属しょぞく
• 大輪たいりん教授きょうじゅ -「ウケる数学すうがく!」（メディアファクトリー ナレッジエンタ読本とくほん11、2008年ねん7月がつ）を共著きょうちょ
• 数学すうがく女子じょし - 作者さくしゃの安田やすだまさえと「数学すうがくセミナー」で対談たいだん

参考さんこう文献ぶんけん

• 藤野ふじの修おさむ「飯高いいたか予想よそうについて」2020,[1]
• Fujino, Osamu. Iitaka conjecture: An introduction. Springer Singapore, 2020.

外部がいぶリンク

• 公式こうしきページ(移転いてんしました(2018-04-09))