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2003ねん日本にっぽんグランプリ (4りん)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本の旗 2003ねん日本にっぽんグランプリ
レース詳細しょうさい
2003ねんF1世界せかい選手権せんしゅけんぜん16せんだい16せん
日程にってい 2003ねんシーズン
決勝けっしょう開催かいさい 10月12にち
正式せいしき名称めいしょう XXIX Fuji Television Japanese Grand Prix
開催かいさい 鈴鹿すずかサーキット
三重みえけん鈴鹿すずか
コース Permanent racing facility
コースちょう 5.807
レース距離きょり 307.771
決勝けっしょう天候てんこう くもり(ドライ)
ポールポジション
ドライバー フェラーリ
タイム 1:33.237
ファステストラップ
ドライバー ドイツの旗 ラルフ・シューマッハ ウィリアムズ-BMW
タイム 1:33.408
決勝けっしょう順位じゅんい
優勝ゆうしょう フェラーリ
2
  • フィンランドの旗 キミ・ライコネン
マクラーレン-メルセデス
3 マクラーレン-メルセデス

2003ねん日本にっぽんグランプリXXIX Fuji Television Japanese Grand Prix)は、2003ねんF1世界せかい選手権せんしゅけんだい16せんとして、2003ねん平成へいせい15ねん10月12にち鈴鹿すずかサーキット開催かいさいされた。

概要がいよう

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2003ねんシーズン最終さいしゅうせんむかえ、日本にっぽんGPは2000ねん以来いらいとなるチャンピオン決定けっていせんとなった。

ドライバーズ部門ぶもんまえせんアメリカGP終了しゅうりょう時点じてん2人ふたり候補こうほしぼられた。ミハエル・シューマッハフェラーリ)がランキング2キミ・ライコネンマクラーレン)にたいして9ポイントけており、シューマッハは今回こんかい1ポイントでも獲得かくとくすればタイトル決定けっていという絶対ぜったいてき有利ゆうり状況じょうきょうにある。ライコネンは優勝ゆうしょうしたうえで、シューマッハが得点とくてんわることを期待きたいしなければならない。

コンストラクターズ部門ぶもんはフェラーリをウィリアムズが3ポイントっている。ウィリアムズのドライバーは個人こじんタイトルあらそいから脱落だつらくしたものの、チームのタイトル奪取だっしゅにむけてモチベーションをたかめていた。

また、コンストラクターズ5けて、ザウバー(19ポイント)、B・A・R(18ポイント)、ジャガー(18ポイント)、トヨタ(16ポイント)のあらそいが注目ちゅうもくされた。

レースまえ

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ジャック・ヴィルヌーヴはこのレースを最後さいごにBARから離脱りだつすることがまっていた。BARのらいシーズンのドライバーとしてバトンが残留ざんりゅう、そのチームメイトには佐藤さとう発表はっぴょうされたからである。ところが日本にっぽんGP直前ちょくぜん、ヴィルヌーヴが急遽きゅうきょ出走しゅっそうりやめることとなり、かわりにこのレースから佐藤さとう琢磨たくま参加さんかすることが発表はっぴょうされた。

ジョーダンは金曜きんようテストのドライバーに日本人にっぽんじん本山もとやまあきら起用きようする。ミナルディはこのレースでもジャンマリア・ブルーニ金曜きんようテストに起用きようした。

ミナルディは金曜日きんようびに、チームにたいしてスポンサーりょう未払みはらいをつづける企業きぎょうロゴのうえに「Not paid」とかれたあかいロゴを掲載けいさいした。土曜日どようび以降いこうはこのロゴは削除さくじょされている。

予選よせん

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金曜きんよう予選よせん1かいではヤルノ・トゥルーリルノー)がコースレコードを更新こうしんしてトップタイムを記録きろくした。トゥルーリはここ4せんで3かいのQ1最速さいそくからはつポールポジションをねらう。以下いかラルフ・シューマッハ(ウィリアムズ)、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)、デビッド・クルサード(マクラーレン)、キミ・ライコネン(マクラーレン)までがトップ5。

土曜どよう予選よせん2かいくもぞらから霧雨きりさめうコンディションではじまった。各車かくしゃスリックタイヤでタイムを記録きろくしていったが、セッションかえごろより小雨こさめがコースをらしはじめ、出走しゅっそうじゅんおそもの(Q1上位じょういぜい)ほど影響えいきょうこうむることになった。ラスト3番目ばんめのミハエルは14番手ばんてのタイムにまり、ラルフとトゥルーリにいたってはアタックラップを中止ちゅうししてピットにもどらざるをえず、まさかのさい後尾こうびグリッドにしずんだ。今季こんきより導入どうにゅうされた予選よせんワンアタック方式ほうしきこわさがかびがるかたちとなった。

ポールポジションは14番手ばんてアタックのルーベンス・バリチェロ獲得かくとくし、2には13番手ばんてアタックのファン・パブロ・モントーヤ(ウィリアムズ)がつけた。地元じもとトヨタ出走しゅっそうじゅんめぐまれたこともあり、F1参戦さんせん2ねんはじめてセカンドローに2だいならべた。

予選よせん結果けっか

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順位じゅんい No ドライバー チーム Q2タイム Q1順位じゅんい Q1タイム
1 2 ブラジルの旗 ルーベンス・バリチェロ フェラーリ 1'31.713 - 7 1'30.758
2 3 コロンビアの旗 ファン・パブロ・モントーヤ ウィリアムズBMW 1'32.412 +0.699 8 1'31.201
3 21 ブラジルの旗 クリスチアーノ・ダ・マッタ トヨタ 1'32.419 +0.706 14 1'32.256
4 20 フランスの旗 オリビエ・パニス トヨタ 1'32.862 +1.149 13 1'31.908
5 8 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ ルノー 1'33.044 +1.331 6 1'30.624
6 14 オーストラリアの旗 マーク・ウェバー ジャガーフォード 1'33.106 +1.393 9 1'31.305
7 5 イギリスの旗 デビッド・クルサード マクラーレンメルセデス 1'33.137 +1.424 4 1'30.482
8 6 フィンランドの旗 キミ・ライコネン マクラーレンメルセデス 1'33.272 +1.559 5 1'30.558
9 17 イギリスの旗 ジェンソン・バトン BARホンダ 1'33.474 +1.761 16 1'32.374
10 15 イギリスの旗 ジャスティン・ウィルソン ジャガーコスワース 1'33.558 +1.845 15 1'32.291
11 9 ドイツの旗 ニック・ハイドフェルド ザウバーペトロナス 1'33.632 +1.919 10 1'31.783
12 10 ドイツの旗 ハインツ=ハラルド・フレンツェン ザウバーペトロナス 1'33.896 +2.183 12 1'31.892
13 16 日本の旗 佐藤さとう琢磨たくま BARホンダ 1'33.924 +2.211 11 1'31.832
14 1 ドイツの旗 ミハエル・シューマッハ フェラーリ 1'34.302 +2.589 3 1'30.464
15 12 アイルランドの旗 ラルフ・ファーマン ジョーダンフォード 1'34.771 +3.058 17 1'33.057
16 11 イタリアの旗 ジャンカルロ・フィジケラ ジョーダンフォード 1'34.912 +3.199 18 1'33.313
17 19 オランダの旗 ヨス・フェルスタッペン ミナルディコスワース 1'34.975 +3.262 19 1'34.836
20 18 デンマークの旗 ニコラス・キエーサ ミナルディコスワース 1'37.226 +5.513 20 1'36.181
21 4 ドイツの旗 ラルフ・シューマッハ ウィリアムズBMW No Time 2 1'30.343
22 7 イタリアの旗 ヤルノ・トゥルーリ ルノー No Time 1 1'30.281
ソース[1]

決勝けっしょう

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展開てんかい

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決勝けっしょうスタート気温きおんは21路面ろめん温度おんどは23くもぞらおおわれ、路面ろめん完全かんぜんかわいていないが、各車かくしゃスリックタイヤを装着そうちゃくした。ミナルディのフェルスタッペンはピットスタートを選択せんたくした。

スタートではアロンソがトヨタぜいいて3浮上ふじょうした。ヘアピンがりでバリチェロがマシンをすべらせたすきき、モントーヤがスプーンへのみでトップをうばう。オープニングラップ終了しゅうりょう順位じゅんいはモントーヤ、バリチェロ、アロンソ、ダ・マッタ、クルサード、ライコネン。ミハエルは12、トゥルーリは13までポジションをげたが、ラルフはシケインでスピンして19まで後退こうたいした。

佐藤さとうはシケインでジャガーの2だいをパスして9浮上ふじょうした。6しゅう、シケインでミハエルが佐藤さとうのインをいたが、接触せっしょくしてフロントウィングが脱落だつらく緊急きんきゅうピットインにより最下位さいかい転落てんらくした。

先頭せんとうのモントーヤはバリチェロ以下いかをハイペースではなしていくが、9しゅう油圧ゆあつ制御せいぎょけいのトラブルによりリタイアした。おなじころフレンツェンも接触せっしょく影響えいきょうからかエンジンがこわれてリタイヤ。結果けっかてきにこれが最後さいごのF1グランプリとなってしまった。

バリチェロがろうせずトップにち、アロンソが僅差きんさ展開てんかいとなるが、17しゅう、アロンソがエンジンからしろけむりげてリタイアした。アロンソは2ピットイン作戦さくせんねらっており、戦略せんりゃくでバリチェロを逆転ぎゃくてんできたはずとくやしがった。バリチェロはクルサードに15びょう以上いじょうけて独走どくそう状態じょうたいとなる。優勝ゆうしょう至上しじょう命令めいれいとされるライコネンはペースががらず、単独たんどくで3走行そうこう。しかし、バリチェロになんらかのトラブルが発生はっせいすれば、マクラーレンのチームオーダーによりライコネンが先頭せんとう可能かのうせいもあった。

ミハエルはさい後尾こうびからポイント獲得かくとく圏内けんないまでポジションを回復かいふくしたが、後方こうほうからおとうとラルフのアタックをけた。41しゅう、シケインでミハエルが7のダ・マッタに仕掛しかけたが、をなくしてきゅうブレーキ。これにラルフが追突ついとつしてスピンした。ミハエルはダメージをけずにんだが、ラルフは本日ほんじつ3かいのシケインでのアクシデントにより後退こうたいし、ウィリアムズのコンストラクターズ獲得かくとく絶望ぜつぼうてきになった。

バリチェロはあぶなげなく53しゅう走破そうはし、今季こんき2しょう達成たっせい。フェラーリのコンストラクターズ5連覇れんぱ貴重きちょう貢献こうけんたした。マクラーレンぜいはピットインにより順位じゅんいわり、2ライコネン、3クルサードとなった。B・A・Rは2ストップ作戦さくせん成功せいこうさせ、バトンが4佐藤さとうが6にダブル入賞にゅうしょう目標もくひょうのコンストラクターズ5実現じつげんし、ピットは歓喜かんきつつまれた。ぎゃくに、トヨタは3ピット作戦さくせん裏目うらめて、ダ・マッタ7、パニス10わった。最下位さいかいスタートのトゥルーリは5まで挽回ばんかいした。

ミハエルは8でフィニッシュし、必要ひつような1ポイントを獲得かくとくしてドライバーズチャンピオン4連覇れんぱ達成たっせいした。通算つうさん6かいとなり、1957ねんファン・マヌエル・ファンジオ樹立じゅりつした5かいを46ねんぶりにえた。

決勝けっしょう結果けっか

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順位じゅんい No ドライバー チーム 周回しゅうかい タイム グリッド ポイント
1 2 ブラジルの旗 ルーベンス・バリチェロ フェラーリ 53 1:25:11.743 1 10
2 6 フィンランドの旗 キミ・ライコネン マクラーレン-メルセデス 53 +11.085 8 8
3 5 イギリスの旗 デビッド・クルサード マクラーレン-メルセデス 53 +11.614 7 6
4 17 イギリスの旗 ジェンソン・バトン B・A・R-ホンダ 53 +33.106 9 5
5 7 イタリアの旗 ヤルノ・トゥルーリ ルノー 53 +34.269 20 4
6 16 日本の旗 佐藤さとう琢磨たくま B・A・R-ホンダ 53 +51.692 13 3
7 21 ブラジルの旗 クリスチアーノ・ダ・マッタ トヨタ 53 +56.794 3 2
8 1 ドイツの旗 ミハエル・シューマッハ フェラーリ 53 +59.487 14 1
9 9 ドイツの旗 ニック・ハイドフェルド ザウバー-ペトロナス 53 +1:00.159 11  
10 20 フランスの旗 オリビエ・パニス トヨタ 53 +1:01.844 4  
11 14 オーストラリアの旗 マーク・ウェバー ジャガー-コスワース 53 +1:11.005 6  
12 4 ドイツの旗 ラルフ・シューマッハ ウィリアムズ-BMW 52 +1 Lap 19  
13 15 イギリスの旗 ジャスティン・ウィルソン ジャガー-コスワース 52 +1 Lap 10  
14 12 アイルランドの旗 ラルフ・ファーマン ジョーダン-フォード 51 +2 Laps 15  
15 19 オランダの旗 ヨス・フェルスタッペン ミナルディ-コスワース 51 +2 Laps 17  
16 18 デンマークの旗 ニコラス・キエーサ ミナルディ-コスワース 50 +3 Laps 18  
リタイア 11 イタリアの旗 ジャンカルロ・フィジケラ ジョーダン-フォード 33 燃料ねんりょう 16  
リタイア 8 スペインの旗 フェルナンド・アロンソ ルノー 17 エンジン 5  
リタイア 10 ドイツの旗 ハインツ=ハラルド・フレンツェン ザウバー-ペトロナス 9 エンジン 12  
リタイア 3 コロンビアの旗 ファン・パブロ・モントーヤ ウィリアムズ-BMW 9 油圧ゆあつ 2  
ソース[2]
  • ファステストラップ:ラルフ・シューマッハ(ウィリアムズ・BMW) 1'33.408 (LAP 43)[3]
  • ラップリーダー:ファン・パブロ・モントーヤ (LAP 1-8) - ルーベンス・バリチェロ (LAP 9-12) - キミ・ライコネン (LAP 13) - ジェンソン・バトン (LAP 14-16) - ルーベンス・バリチェロ (LAP 17-40) - デビッド・クルサード (LAP 41) - ルーベンス・バリチェロ (LAP 42-53)

ちゅう

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だい16せん終了しゅうりょう時点じてんでのランキング

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  • 太字ふとじはワールドチャンピオン
  • ちゅう:ドライバー、コンストラクターどもにトップ5のみ表示ひょうじ

出典しゅってん

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  1. ^ 『F1速報そくほう Round16 日本にっぽんGPごうニュにゅズ出版ずしゅっぱん、2003ねん、68ぺーじ
  2. ^ 2003 Japanese Grand Prix - Formula1.com(決勝けっしょう公式こうしきリザルト)
  3. ^ 琢磨たくま6緊急きんきゅう参戦さんせんかした2ねん連続れんぞく入賞にゅうしょう - nikkansports.com(2003ねん10がつ13にちづけ本紙ほんし記事きじ
まえせん
2003ねんアメリカグランプリ
FIA F1世界せかい選手権せんしゅけん
2003ねんシーズン
前回ぜんかい開催かいさい
2002ねん日本にっぽんグランプリ
日本の旗 日本にっぽんグランプリ 次回じかい開催かいさい
2004ねん日本にっぽんグランプリ

座標ざひょう: 北緯ほくい3450ふん35びょう 東経とうけい13632ふん26びょう / 北緯ほくい34.84306 東経とうけい136.54056 / 34.84306; 136.54056