3次元じげん映像えいぞう

3次元じげん映像えいぞう（さんじげんえいぞう、英えい: Stereoscopy）とは、観察かんさつ者しゃから立体りったい的てきに見みえる映像えいぞうのこと。3D映像えいぞう、立体りったい映像えいぞう、3D立体りったい視しとも呼よばれる。その映像えいぞうによる動画どうがのことを3次元じげん動画どうが、3D動画どうが、立体りったい動画どうがという。

あるオブジェクトを立体りったい的てきに、観察かんさつ者しゃと同おなじ空間くうかんに存在そんざいするかのように知覚ちかくさせるためには、観察かんさつ者しゃの左右さゆうの眼めに視差しさ (parallax) のある映像えいぞうを表示ひょうじする（両りょう眼め視差しさ binocular parallax と呼よばれる）と同時どうじに、観察かんさつ者しゃの頭部とうぶ運動うんどうに合あわせて映像えいぞうの見みえ方かたを変化へんかさせる（運動うんどう視差しさ motion parallax と呼よばれる）必要ひつようがある。後者こうしゃの要求ようきゅうは、被写体ひしゃたいがどの方向ほうこうからでも正ただしく見みえる映像えいぞうと言いうこともでき、映画えいが『スター・ウォーズ』に登場とうじょうする「レイア姫ひめの映像えいぞう」^[1]を例れいに挙あげて説明せつめいされることもある。

実装じっそう

立体りったい映画えいが

映画えいがとしての3次元じげん映像えいぞうについては「立体りったい映画えいが」を参照さんしょう

表示ひょうじ装置そうち

映画えいが館かんにおける立体りったい映画えいが上映じょうえい規格きかくについては「立体りったい映画えいが」を参照さんしょう

3次元じげん映像えいぞうの表示ひょうじには大おおきく分わけて2つのアプローチがある。

3次元じげんディスプレイ: 種々しゅじゅの方式ほうしきが提案ていあんされている。ディスプレイとしての大おおきさを有ゆうし、そこにディスプレイデバイスが存在そんざいしている必要ひつようがあるが、観察かんさつ者しゃの頭部とうぶ動うごきに応おうじた見みえ方かたの変化へんか（運動うんどう視差しさ）には、本質ほんしつ的てきに時間じかんの遅おくれが存在そんざいしない。
ヘッドマウントディスプレイ (HMD): 頭部とうぶに装着そうちゃくするディスプレイ装置そうち。頭部とうぶの動うごきと表示ひょうじの時間じかん差さや位置いち推定すいていのずれがほとんどないHMDシステムは、究極きゅうきょくの臨場りんじょう感かんを与あたえる^[2]。ディスプレイとしての大おおきさが必要ひつようなく、原理げんり的てきには視野しやを覆おおうような広角こうかくのものも製作せいさくできるが、観察かんさつ者しゃの頭部とうぶの動うごきに合あわせて両りょう眼めの映像えいぞうを生成せいせいして表示ひょうじするため、頭部とうぶの動うごきと表示ひょうじとの時間じかんの遅おくれが存在そんざいしうる。