C418

C418
2011年ねん
基本きほん情報じょうほう
出生しゅっしょう名めい	Daniel Rosenfeld（ダニエル・ローゼンフェルド）
生誕せいたん	(1989-05-09) 1989年ねん5月9日にち（35歳さい）  東ひがしドイツ カール＝マルクス＝シュタット
ジャンル	環境かんきょう音楽おんがく ミニマル・ハウス 電子でんし音楽おんがく
職業しょくぎょう	ミュージシャン（インディーズ）、作曲さっきょく家か、サウンドエンジニア
担当たんとう楽器がっき	DAW シンセサイザー キーボード ピアノ
活動かつどう期間きかん	2006年ねん –
レーベル	ゴーストリー・インターナショナル
共同きょうどう作業さぎょう者しゃ	Big Giant Circles ダニー・バラナウスキー Smn ローラ・シギハラ Baiyon Deadmau5 ユキオ・カーリオ
公式こうしきサイト	c418.org

C418（シー・フォー・エイティーン）は、ドイツ出身しゅっしんのミュージシャン、プロデューサー、サウンドエンジニア。本名ほんみょうダニエル・ローゼンフェルド（Daniel Rosenfeld、1989年ねん5月9日にち - ）。ゲーム『Minecraft』の作曲さっきょく家か、サウンドデザイナーとして知しられる。

その他た、Netflixのドラマ『ストレンジャー・シングス 未知みちの世界せかい』の特番とくばん『Beyond Stranger Things』のテーマ曲きょく作曲さっきょくとプロデュース、ブラウザゲーム『クッキークリッカー』Steam版はんへの楽曲がっきょく提供ていきょう、アメリカのバンド「Anamanaguchi」のツアーへのDJとしての参加さんかといった活動かつどうも行おこなっている。

経歴けいれき

1989年ねん、東ひがしドイツでドイツ系けいでソ連それん生うまれの金かね細工ざいく職人しょくにんの父ちちとドイツ人じんの母ははとの間あいだに生うまれる。2000年代ねんだい初頭しょとう、当時とうじの初歩しょほ的てきな作曲さっきょくツールであったSchism Tracker（Impulse Trackerの無料むりょう版ばん）の初期しょきバージョンやAbleton Liveで曲きょく作づくりを学まなぶ。 兄あにがC818という名なで活動かつどうしており、そこからC418という名なを選えらんだが、本人ほんにんはこの名なは「本当ほんとうに暗号あんごうみたいだけど実際じっさいには特とくに何なにも意味いみはない」と語かたっている。

2002–2009: 活動かつどう初期しょき

兄あにに音楽おんがくプロダクションを紹介しょうかいされたダニエルは、同どう世代せだいのゲーム作曲さっきょく家かダニー・バラナウスキーの提案ていあんもあって音楽おんがくのダウンロード販売はんばいプラットフォームBandcampで楽曲がっきょくのリリースをはじめた。

2007年ねんに「Blödsinn am Mittwoch (英語えいご: "Silliness on Wednesday"」というブログを開設かいせつし、新曲しんきょくを毎週まいしゅう水曜日すいようびにブログに上あげた。同おなじころゲーム開発かいはつとゲーム音楽おんがくにも興味きょうみをもち始はじめ、インディーゲーム開発かいはつフォーラムTIGSourceに参加さんかし、数々かずかずの小規模しょうきぼゲームやゲーム開発かいはつ者しゃらと関かかわるようになった（このときインディーゲーム『Zombie Dog in Crazyland』と『Mubbly Tower』の非公式ひこうしきサウンドトラックを自身じしんのサイトと旧きゅうブログに上あげている）。その後ごアルバムの制作せいさくをはじめ、趣味しゅみの一環いっかんとしてブログとBandcampでアルバムをリリースした。

最初さいしょにリリースした作品さくひんは2007年ねんのEP盤ばん『bps』で、直後ちょくごの2008年ねんに自分じぶんへのチャレンジとして、可能かのうな限かぎり短期間たんきかんで、遊あそび半分はんぶんで質しつよりも量りょうを重視じゅうしして制作せいさくしたアルバム『The Whatever Directors Cut』をブログとBandcampでリリースしたが、本人ほんにんがあまり好すきではないアルバムだったため2013年ねんに削除さくじょされた。

同おなじく2008年ねんに過去かこブログに投稿とうこうした楽曲がっきょくのリミックスを含ふくむ25分ぶんのメドレー『Mixes』とEP『sine』、組くみ立たて工場こうじょうで働はたらいているときの気持きもちを表現ひょうげんした2作さく目めのスタジオアルバム『Zweitonegoismus』をリリースした。ローゼンフェルドはリリース前まえにこのアルバムを職場しょくばの同僚どうりょうに聴きかせたところ「お前まえ、なんでこんな工場こうじょうで働はたらいてるんだ？」と言いわれたという。

2009–2013: Minecraft、フリー作曲さっきょく家か

「:en:Minecraft – Volume Alpha」も参照さんしょう

2009年ねんはじめ、ローゼンフェルドはインターネットフォーラムTIGSource上じょうでゲーム『Minecraft』のクリエイターである"Notch"ことマルクス・ペルソンと知しり合あい、ペルソンが当時とうじ開発かいはつ中ちゅうであったゲーム『Minecraft』の効果こうか音おんとBGMを担当たんとうすることとなった。この頃ころまだjavaのサウンドエンジンは発展はってん途上とじょうで制約せいやくも多おおかったため、ローゼンフェルドは効果こうか音おんや楽曲がっきょくの作つくり方かたを工夫くふうしなければならなかった。

2010年ねん1月がつに4作さく目めのスタジオアルバムで友人ゆうじんSohnemannとのコラボ作品さくひんである『A Cobblers Tee Thug』をリリース。これは2人ふたりが新年しんねん休やすみを一緒いっしょに過すごした際さいに、面白おもしろ半分はんぶんでその数日すうじつ間あいだでフルレングスのLPを一緒いっしょに作つくろうと挑戦ちょうせんしてできたアルバムである。

アルバム『circle』の6曲きょく目め『depado』

2010年ねん3月がつにリリースしたアルバム『circle』は、もともと2008年ねんに制作せいさくされたもので、当時とうじ無名むめいのクリエイターがつくった同名どうめい・未み公開こうかいゲームのサウンドトラックとして制作せいさくしたものである。

2010年ねん8月がつに『Life Changing Moments Seem Minor in Pictures』をリリース。同どう作さくはローゼンフェルドがまだドイツに住すんでいたときに制作せいさくされたアルバムで、リリース時じローゼンフェルドのところに仕事しごとを辞やめた後のち軍隊ぐんたいで働はたらくようにとの要請ようせいがきていたため、その代かわりに別べつの仕事しごとをしていたときであった。 このアルバムに収録しゅうろくされているオリジナルサウンドトラック『Ezo』は、ローゼンフェルドがLudum Dare用ように作つくったゲームのサウンドトラックである。

2011年ねんにはBandcampでlittle things、I forgot something, didn't I. (a B-side to 72 Minutes of Fame)、Seven Years of Server Data.など様々さまざまなプロジェクトの楽曲がっきょくを無料むりょうで公開こうかいした。

このころまだMinecraftにはフリーランスのアーティストとして参加さんかし、Minecraftの制作せいさく会社かいしゃMojang Studiosのスタッフではなかったローゼンフェルドは、Minecraftの作曲さっきょくしたすべての楽曲がっきょくの著作ちょさく権けんを有ゆうしており、Minecraftのサウンドトラックから2枚まいのアルバムをリリースした。 1作さく目めの『Minecraft – Volume Alpha』は、2011年ねん3月がつ4日にちにローゼンフェルドのBandcampページでデジタルリリースされている。

この年とし2011年ねんの暮くれ、Minecraftは一般いっぱん向むけに正式せいしきリリースされるやいなや、あっという間まに世界中せかいじゅうで人気にんきゲームとなった。 このときまだ組立くみたて工場こうじょうの作業さぎょう員いんであったローゼンフェルドは、以降いこう音楽おんがく活動かつどうで生計せいけいを立たてられてるようになった。 この2011年ねんの出来事できごとにインスピレーションを得えて制作せいさくされたのがスタジオアルバム『72 Minutes of Fame』で、各かく曲きょくはローゼンフェルドの人生じんせいを変かえたその決定的けっていてき瞬間しゅんかんを中心ちゅうしんに展開てんかいされている。このアルバムはローゼンフェルドにとって初はじめてフィジカル（CD実物じつぶつが）リリースされたアルバムともなり、英えいガーディアン氏しはそのミニマルかつアンビエントな曲調きょくちょうをブライアン・イーノやエリック・サティになぞらえた。

およそ半年はんとし後ご、Minecraftの開発かいはつ現場げんばを取材しゅざいしたドキュメンタリー番組ばんぐみ『Minecraft: The Story of Mojang』の制作せいさくがはじまり、ローゼンフェルドは番組ばんぐみ用ようのサウンドトラック制作せいさくを依頼いらいされた。この楽曲がっきょくは2012年ねんのアルバム『One』に収録しゅうろくされている。

2013–2016: Minecraft - Volume Beta、0x10^c

「:en:Minecraft - Volume Beta」も参照さんしょう

2013年ねん11月9日にち、ローゼンフェルドは2作さく目めのマインクラフト公式こうしきサウンドトラック『Minecraft - Volume Beta』をリリースした。アルバムにはリリース時じまだゲームで公開こうかいされていなかったネザーやジ・エンドの曲きょくなど多数たすうの新曲しんきょくが収録しゅうろくされていた。 このサウンドトラックは2020年ねんにゴーストリー・インターナショナルからフィジカルリリースされ、Minecraft - Volume Alphaのリプリント版ばんも同おなじくフィジカルリリースされた。 Volume BetaはCD2枚まい組ぐみで、レコードは黒くろと赤あかの炎ほのおの柄えで、限定げんてい版ばんレコードは半はん透明とうめいのマゼンタカラーのジャケットで、当初とうしょはヨーロッパ限定げんていであったが後のちに世界せかい各国かっこくで販売はんばいされた。

マインクラフトの成功せいこうのあと、ローゼンフェルドはペルソンの新作しんさくゲーム0x10^cでも共同きょうどう作業さぎょうを行おこなった。だがゲームは2013年ねん8月がつにペルソンが開発かいはつを無む期限きげん停止ていししたためリリースされることはなくなった。2014年ねんローゼンフェルドは0x10^cのために作曲さっきょくした楽曲がっきょくを含ふくむEPをリリースした。デジタル版ばんのみの販売はんばいであったが販促はんそくはほとんど行おこなわれず、ローゼンフェルドはTwitterで入手にゅうしゅ可能かのうとなった旨むねをツィートしたのみであった。

2015年ねんのアルバム『148』はリリックやエフェクトで隠かくされてはいるが『72 Minutes of Fame』と同様どうように個人こじん的てきな内容ないようが大半たいはんを占しめる内容ないようとなっている。

この年としの終おわりごろ、ゴーストリー・インターナショナルからMinecraft - Volume Alphaのフィジカル版ばんがリリースされた。　販売はんばいされたのは通常つうじょうのCD、アルバムのデジタルダウンロードコードがついたレコード、半はん透明とうめいの緑色みどりいろのジャケットの限定げんてい版ばんレコードである。

同年どうねんローゼンフェルドは「まだマインクラフトの仕事しごとをしてるんで、他ほかにもアルバムがでるかも」とマインクラフトの3作さく目めのサウンドトラックをリリースする可能かのう性せいをほのめかすツィートをしている。 2017年ねん、ローゼンフェルドは3作さく目めについて、将来しょうらい的てきなリリースはあるとしたもののアルバムは「完成かんせいには程遠ほどとおい」と述のべている。

2016–2021: 2 Years of Failure、Excursions

2016年ねんにリリースした『2 Years of Failure』は、頓挫とんざしたプロジェクト用ように書かかれた曲きょくや使用しようされずお蔵ぞう入いりとなってしまった楽曲がっきょくを集あつめたBandcamp限定げんていのコンピレーションアルバムである 。 このアルバムのうち数すう曲きょくはローゼンフェルド曰いわく「日本にっぽんのパズル交換こうかんゲーム」のようなお蔵ぞう入いりゲームのために作曲さっきょくしたものだという。また、このアルバムには「Crayon Physics」のオリジナル・サウンドトラックも収録しゅうろくされている。 また著名ちょめいな曲きょくとしては、2018年ねんに驚異きょうい的てきなヒットとなったドラマ『ストレンジャー・シングス 未知みちの世界せかい』テーマ曲きょくのC418リミックスも収録しゅうろくされており、ローゼンフェルドのSoundCloudページでは（SoundCloud Proのサブスクリプションが失効しっこうして削除さくじょされるまでは）最もっとも再生さいせい回数かいすうの多おおい曲きょくであった。 2017年ねんに『Dief』をリリース。このアルバムにはGame Developers Conference2017でテディ・ディーフ（Teddy Dief）が行おこなった講演こうえんのために作曲さっきょくし使用しようされた曲きょくが収録しゅうろくされている。2018年ねん、Minecraftのアクアティックアップデートで、ゲーム内ないにおいて水中すいちゅうで流ながれる新曲しんきょくが3曲きょく追加ついかされた。この"Dragon Fish"、 "Shuniji"、"Axolotl" の3曲きょくは、Spotifyで2018年ねんの8月がつ9日にち、11月10日にち、12月12日にちに順次じゅんじシングルリリースされた。すべての曲きょくが3枚まい目めのアルバムに収録しゅうろくされる予定よていではあるが、ローゼンフェルドはツィッターで3枚まい目めのアルバムのタイトルは過去かこ2作さくを踏襲とうしゅうした『"Minecraft: Volume Gamma"』にはなるかと尋たずねられ「Nope（いいえ）」とだけ答こたえている。

2018年ねん7月がつ20日はつか、ローゼンフェルドはスタジオアルバム『Excursions』とリードシングル『Beton』をリリース予定よていであるとアナウンスした。セカンドシングル『Thunderbird』は2018年ねん8月がつ20日はつかに、アルバムは2018年ねん9月がつ7日にちにリリースされた。『Excursions』に収録しゅうろくされた数すう曲きょくの曲名きょくめいは、2017年ねんの時点じてんでローゼンフェルドが暮くらしていたテキサス州しゅうオースティンにあるカフェの名前なまえから付つけられたものである。『Excursions』のフィジカルCDと限定げんてい版ばんレコードは2019年ねん1月がつにDriftless Recordingsからリリースされ、2021年ねんにCDとレコードが再販さいはんされた。

2020年ねん、ゲーム『大だい乱闘らんとうスマッシュブラザーズ SPECIAL』にMinecraftのキャラクターであるスティーブが参戦さんせんすることがアナウンスされたが、C418の曲きょくはBGMに採用さいようされずその理由りゆうも公開こうかいされなかった。これには楽曲がっきょくがバトル用ようとしては穏おだやかすぎるためではないかと指摘してきする声こえもある。なおスマブラではC418ではなく他ほかの作曲さっきょく家かが作曲さっきょくしたMinecraft DungeonsやMinecraft EarthのBGMが代かわりに使用しようされている。

2021年ねん、アンソニー・ファンタノによるインタビューで3作さく目めのサウンドトラックアルバムは制作せいさく中ちゅうかと尋たずねられた際さい、ローゼンフェルドは「一応いちおうあるし、自分じぶんとしては完成かんせいしてるつもりだけど、状況じょうきょうが複雑ふくざつになってきていて… 特とくにマインクラフトは今いまはもう大おおきな案件あんけんだから、どうなるか分わからない」と答こたえている。

2021年ねん5月がつにEP『Branching Out』をリリース。このEPにはDayton Millsのリモート会議かいぎソフト Branchのサウンドトラックが収録しゅうろくされている。

2021–: Life Changing Moments Seem Minor in Pictures remaster、 Ivy Road、Cookie Clicker

2021年ねん6月がつ16日にち、ローゼンフェルドはツィッターで11年ねん前まえに制作せいさくしたアルバム『Life Changing Moments Seem Minor in Pictures』をリマスターしメジャーな配信はいしんサービスでリリースするとアナウンスした。アルバムはそれまでBandcampでしか入手にゅうしゅできないものであった。

2021年ねん7月がつ、ローゼンフェルドはデイヴィー・レデン、Karla Zimonjaおよびアンナプルナ・インタラクティブ社しゃと共ともにゲームスタジオ Ivy Road を立たち上あげると発表はっぴょうした。レデンが創設そうせつ者しゃとなりZimonjaが共同きょうどう創設そうせつ者しゃとなる。同どうスタジオでローゼンフェルドは開発かいはつ予定よていのゲームの音楽おんがく作曲さっきょくを担当たんとうする。

Ivy Road設立せつりつ発表はっぴょう後ごの2021年ねん8月がつ、ローゼンフェルドは実じつはSteamでリリースされている2013年ねんのゲーム『クッキークリッカー』のサウンドトラックを制作せいさくしていたと明あかし、2021年ねん9月がつに同どうサウンドトラックの販売はんばいを開始かいしした。

2022年ねん3月がつ13日にち、ローゼンフェルドは米べいバンドAnamanaguchiのツアー「Scott Pilgrim vs. The World: The Game Soundtrack」でDJプレイを披露ひろうした。

2022年ねん8月がつ、カナダのインディゲーム会社かいしゃNorthway Gamesがゲーム『I Was a Teenage Exocolonist』をリリース。ローゼンフェルドは数すう名めいの仲間なかまのミュージシャンと共ともにゲームのコラボサントラを作成さくせいした。ローゼンフェルドの担当たんとう曲きょくは『Quiet』である。

ディスコグラフィ

詳細しょうさいは「:en:C418 discography」を参照さんしょう

• Life Changing Moments Seem Minor in Pictures (2010)
• Minecraft – Volume Alpha (2011)
• 72 Minutes of Fame (2011)
• One (2012)
• Minecraft – Volume Beta (2013)
• 148 (2015)
• Dief (2017)
• Excursions (2018)

フィルモグラフィ

年とし	タイトル	監督かんとく	種別しゅべつ
2012	Minecraft: The Story of Mojang	Paul Owens	ドキュメンタリー番組ばんぐみ
2017	Beyond Stranger Things	Michael Dempsey	特別とくべつ番組ばんぐみ

外部がいぶリンク

ウィキメディア・コモンズには、C418に関かんするカテゴリがあります。

• Daniel (@C418) - X（旧きゅうTwitter）
• 公式こうしきウェブサイト
• Daniel Rosenfeld - IMDb（英語えいご）