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DES-X

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
一般いっぱん
設計せっけいしゃ ロナルド・リベスト
初版しょはん発行はっこう 1984ねん
派生はせいもと DES
暗号あんごう詳細しょうさい
かぎちょう 184ビット
ブロックちょう 64ビット
構造こうぞう Feistel構造こうぞう
ラウンドすう 16

DES-X (DESX) はDES (Data Encryption Standard) から派生はせいしたブロック暗号あんごう一種いっしゅで、key whiteningばれる技法ぎほう使つかってそうあた攻撃こうげきへのたいせい強化きょうかしている。

元々もともとのDESのアルゴリズム1976ねん策定さくていされたもので、かぎちょうが56ビットであり、かぎのとりうるは 256 ある。このため、たとえばアメリカ国家こっか安全あんぜん保障ほしょうきょく (NSA) などの政府せいふ機関きかんそうあた攻撃こうげき実行じっこうできるかもしれないという指摘してきがあった。DESのアルゴリズムを実質じっしつてきには変更へんこうせず、かぎちょうだけをおおきくしたのがDES-Xで、1984ねん5がつロナルド・リベスト提案ていあんした。

このアルゴリズムは、1980年代ねんだいまつ以降いこうRSAセキュリティのBSAFE暗号あんごうライブラリにふくまれている。

DES-Xは、追加ついかの64ビットのかぎ (K1) を平文へいぶんXOR適用てきようしてから、DESの暗号あんごうおこない、さらにべつの64ビットのかぎ (K2) を暗号あんごうぶんにXORで適用てきようする。

したがってかぎちょうは 56 + 2 × 64 = 184 ビットに強化きょうかされている。

しかし、実効じっこうかぎちょう(セキュリティ)は 56+64-1-lb(M) = 119 - lb(M) = ~119 ビットにしかならない。ここで M は、解読かいどくしようとするもの入手にゅうしゅできる平文へいぶん暗号あんごうぶんのペアのかずlb は2をそことする対数たいすうである(このため、実装じっそうによっては K1 と K から一方いっぽうこう関数かんすうで K2生成せいせいすることもある)。

DES-XはDESに比較ひかくして差分さぶん解読かいどくほう線形せんけい解読かいどくほうたいしてもつよくなっているが、その度合どあいはそうあた攻撃こうげき場合ばあいよりもちいさい。差分さぶん解読かいどくほう場合ばあい、261 選択せんたく平文へいぶん必要ひつようとすると見積みつもられている(DESの場合ばあいは 247)。線形せんけい解読かいどくほうでは 260既知きち平文へいぶん必要ひつようとする(DESの場合ばあいは 243)。なお、DESの場合ばあい(あるいはブロックちょうが64ビットのブロック暗号あんごう全般ぜんぱんでは)、264平文へいぶん選択せんたく既知きちかはわない)があれば、完全かんぜんやぶることができる。

関連かんれん項目こうもく

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参考さんこう文献ぶんけん

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外部がいぶリンク

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