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iRobot

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
曖昧さ回避 この項目こうもくでは、ロボット開発かいはつ企業きぎょうについて説明せつめいしています。類似るいじの題名だいめいのSF作品さくひんについては「I, Robot」をご覧らんください。
iRobot Corporation
iRobot本社ほんしゃ
種類しゅるい 株式会社かぶしきがいしゃ
市場いちば情報じょうほう NASDAQ: IRBT
本社ほんしゃ所在地しょざいち マサチューセッツ州しゅうベッドフォード
設立せつりつ 1990年ねん
業種ぎょうしゅ ロボット
事業じぎょう内容ないよう 家庭かてい用ようロボット
売上うりあげ高だか 12億おく1400万まんUSドル（2019年ねん）
従業じゅうぎょう員数いんずう 920名めい（2017年ねん）[1]
関係かんけいする人物じんぶつ ロドニー・ブルックス
外部がいぶリンク www.irobot.com ウィキデータを編集
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iRobot Corporation（アイロボット・コーポレーション）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくマサチューセッツ州しゅうベッドフォードに本社ほんしゃを置おく家庭かてい用よう清掃せいそうロボットの設計せっけい・開発かいはつを行おこなう企業きぎょう。

概要がいよう

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自律じりつ型がた家庭かてい用よう掃除そうじロボット「ルンバ」や全ぜん自動じどうモップかけ機き「ブラーバ」や全ぜん自動じどうフローリング洗浄せんじょう掃除そうじ機き「スクーバ」で知しられている世界せかい的てきな企業きぎょう。

米国べいこくマサチューセッツ州しゅうベッドフォード（Bedford）に本社ほんしゃがある。

ここ数すう年ねんのデータを見みると、収益しゅうえきは右肩みぎかた上あがりに伸のびており、2021年ねんの世界せかい収益しゅうえきは約やく7億おく5400万まん米あめりかドルである。収益しゅうえきの地域ちいき別べつの内訳うちわけを見みると、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくが7億おく5400万まん米あめりかドル、EMEAが4億おく7000万まん米あめりかドル、日本にっぽんが2億おく2200万まん米あめりかドル、その他たの地域ちいきが1億おく1700万まん米あめりかドルとなっている[2]。

2022年ねん8月がつに、ネット通販つうはん大手おおてでAmazon Echoなどの家庭かてい用よう製品せいひんやサービスも提供ていきょうしているAmazonがiRobotを買収ばいしゅうすると発表はっぴょうした[3]。しかし、連邦れんぽう取引とりひき委員いいん会かい（FTC）や欧州おうしゅう連合れんごう（EU）の規制きせい当局とうきょくによる審査しんさが難航なんこうしたことを受うけて、Amazonは2024年ねん1月がつ29日にちにiRobotの買収ばいしゅうを断念だんねんすることを発表はっぴょうした[4][5]。

歴史れきし

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マサチュまさちゅーセッツ工科大学せっつこうかだいがくのMIT人工じんこう知能ちのう研究所けんきゅうじょで働はたらいていた、ロドニー・ブルックス、コリン・アングル（現げんCEO）、ヘレン・グレイナー（現げんUAV開発かいはつ企業きぎょうCyPhy Works社しゃCEO）の3人にんが設立せつりつした会社かいしゃである。

iRobotは1990年ねんに設立せつりつされ、2000年ねんに Delawareと合併がっぺいした。設立せつりつから2003年ねんまで常つねに赤字あかじであった[1]。2005年ねん11月9日にちに株式かぶしき公開こうかいし、500万まん株かぶを24ドル/株かぶで売うって1億おく2000万まんドルを得えた[6]。

最初さいしょは主おもに、アメリカ軍ぐん、SWATで爆発ばくはつ物ぶつ処理しょりや偵察ていさつに使用しようされている、軍事ぐんじ用ようロボットのパックボット(PackBot)などを開発かいはつしていた。 商用しょうようおよび家庭かてい用ようの 遠隔えんかく操作そうさロボット もいくつか開発かいはつしたものの、こちらは全まったく売うれなかった。

第だい一いち世代せだいルンバ

2002年ねんに、家庭かてい用ようロボット掃除そうじ機きルンバを発売はつばいし、その販売はんばいが好調こうちょうとなり、当社とうしゃの主力しゅりょく事業じぎょうとなっていった。

2016年ねん2月がつ、かつては主力しゅりょく事業じぎょうのひとつであった軍事ぐんじ用ようロボット部門ぶもんをアーリントンキャピタルパートナーズに4500万まんドルで売却ばいきゃくすると発表はっぴょうした。それにより家庭かてい用ようロボットのほうに注力ちゅうりょくするということである[7]。

2022年ねん8月がつ5日にちにAmazonがiRobotを16億おく5000万まんドル（約やく2200億おく円えん）で買収ばいしゅうすることを発表はっぴょうした[8]。

家庭かてい用ようロボット

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ルンバ 700シリーズ（2014年ねん）
  • 2000年ねん、iRobot は My Real Baby で玩具おもちゃ市場いちばに参入さんにゅうした。この製品せいひんは、アニマトロニクスを利用りようしたリアルな表情ひょうじょうの人形にんぎょうである。同どう製品せいひんはハズブロと共同きょうどうで製品せいひん化かされたが、既すでに製造せいぞうされていない。
  • 2002年ねん、iRobot は掃除そうじロボットルンバをリリースした。ルンバの販売はんばいは好調こうちょうで当社とうしゃの主力しゅりょく製品せいひんとなった。[9] 2006年ねん3月がつ、iRobot はルンバを200万まん台だい販売はんばいしたことを発表はっぴょうした。
  • 2005年ねん5月がつ、iRobot はフローリング洗浄せんじょう掃除そうじ機きロボットスクーバをリリースした。ルンバとの違ちがいは、水みずを使つかってフローリングを洗浄せんじょうする点てんである。なお、完全かんぜんな製品せいひんが市場いちばに登場とうじょうしたのは2006年ねん前半ぜんはんのことである。
  • 2006年ねん、iRobot は作業場さぎょうば用ようロボット iRobot Dirt Dog をリリースした。このロボットは、作業場さぎょうばの床ゆかに落おちているナットやボルトといった小ちいさな物体ぶったいを集あつめるものである。
  • 2007年ねん、趣味しゅみのロボットとして iRobot Create がリリースされた。これはプログラム可能かのうなロボットで、センサーなどの機能きのうを追加ついかすることも可能かのう。

研究けんきゅう用ようロボットと軍事ぐんじ用ようロボット

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  • Genghis（1991年ねん） - ゲンギスは、iRobot の最初さいしょのロボット。研究けんきゅう用ように設計せっけいされた。現在げんざいは国立こくりつ航空こうくう宇宙うちゅう博物館はくぶつかんにある。
  • Ariel（1996年ねん） - 水陸すいりく両用りょうようで地雷じらいを除去じょきょするカニ型がたロボット。
  • Urbie（1997年ねん） - 都市とし環境かんきょうでのロボットの概念がいねん実証じっしょう用よう。戦車せんしゃを2台だい繋つなげたような形かたちで、階段かいだんを登のぼることができる。
  • PackBot Scout - 接近せっきんが困難こんなんな危険きけんな場所ばしょで、1人ひとりの兵へいで操作そうさ運用うんよう可能かのうな偵察ていさつ用ようロボット。静止せいし画がカメラを搭載とうさいしていて、撮影さつえいした画像がぞうを操縦そうじゅうシステムに送おくってくる。イラクとアフガニスタンで実際じっさいに運用うんようされた。この研究けんきゅうはDARPAの援助えんじょを受うけている。
  • PackBot Explorer - Scout の進化しんかしたもので、音声おんせいと動画どうがカメラを備そなえ、他ほかにもいくつかのセンサーを備そなえている。人質ひとじち救出きゅうしゅつの際さいの偵察ていさつや戦闘せんとうによるダメージを調しらべるのに使つかわれることを想定そうていしている。
  • Swarm - 群ぐん知能ちのう研究けんきゅうのために開発かいはつされた。このプロジェクトもDARPAの援助えんじょを受うけている。
  • Warrior - 2008年ねん完成かんせいを目指めざして現在げんざい開発かいはつ中ちゅう[10]。重量じゅうりょう 250 ポンドで凹凸おうとつの激はげしい地形ちけいを毎時まいじ12マイルの速度そくどで移動いどうでき、100ポンド以上いじょうの荷物にもつを搭載とうさい可能かのう。爆発ばくはつ物ぶつ処理しょり、戦場せんじょうでの死傷ししょう者しゃ搬送はんそう、消火しょうか活動かつどうなどへの応用おうようが考かんがえられる[11]。
  • RGator - Deere & Company との提携ていけいによる製品せいひん。小型こがた多た用途ようと車しゃにロボット機能きのうを搭載とうさいしたもの。自律じりつ的てきに設定せっていした地点ちてんまで（障害しょうがい物ぶつを回避かいひしつつ）移動いどうする機能きのうと遠隔えんかく操縦そうじゅうによる半はん自律じりつ動作どうさが可能かのう。

テレビ番組ばんぐみ

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書籍しょせき

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関連かんれん書籍しょせき

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  • 『「共きょう創そう力りょく」 ルンバを作つくった男おとこコリン・アングル』（著者ちょしゃ:大谷おおや和利かずとし）（2020年ねん10月がつ29日にち、小学館しょうがくかん）ISBN 9784093887908

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b http://www.canada.com/technology/news/story.html?id=ccbb6511-0e7f-4783-ae87-7a11fdfa8a14 [リンク切きれ]
  2. ^ Statista, Revenue of iRobot worldwide from 2018 to 2021, by region.
  3. ^ FTC reviewing Amazon’s $1.7 billion deal to buy iRobot
  4. ^ 朝田あさだ賢治けんじ (2024年ねん1月がつ29日にち). “Amazon、「ルンバ」のアイロボット買収ばいしゅうを撤回てっかい 欧州おうしゅう当局とうきょくの承認しょうにん難航なんこう”. 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん. 2024年ねん1月がつ30日にち閲覧えつらん。
  5. ^ David Shepardson (2024年ねん1月がつ30日にち). “アマゾン、アイロボット買収ばいしゅう中止ちゅうし ＥＵが反対はんたい 米まいも拒否きょひの意向いこう”. ロイタろいたー通信つうしん. https://jp.reuters.com/markets/bonds/X6E4J4C76VJQJASLTOBRWVBPOA-2024-01-29/ 2024年ねん1月がつ30日にち閲覧えつらん。 
  6. ^ Test for iRobot - The Boston Globe
  7. ^ 「ルンバ」のiRobotが軍事ぐんじ部門ぶもんを売却ばいきゃく、家庭かてい用ようロボットに注力ちゅうりょく 2016年ねん02月がつ05日にち『MONOist』
  8. ^ “アマゾン、16.5億おくドルでアイロボット買収ばいしゅうへ－ロボット掃除そうじ機きメーカー”. Bloomberg.com (2022年ねん8月がつ5日にち). 2022年ねん8月がつ6日にち閲覧えつらん。
  9. ^ 他社たしゃも類似るいじ製品せいひんを出だしてきた。例たとえば、Sharper Image の eVac、Metapo の Cleanmate などである。
  10. ^ http://www.fool.com/News/mft/2006/mft06102701.htm?source=eptyholnk303100&logvisit=y&npu=y [リンク切きれ]
  11. ^ iRobot Warrior: If Your House is Really, Really Dirty
  12. ^ 独占どくせん取材しゅざい！アイロボット 革命かくめい児じが見据みすえる未来みらい - テレビ東京てれびとうきょう 2023年ねん10月がつ26日にち

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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