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マザーズ

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Mothersから転送てんそう
東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょ

東証とうしょうマザーズ市場いちば(とうしょうマザーズしじょう、えい: Mothers、「Market of the high-growth and emerging stocks」に由来ゆらいする名称めいしょう)は、東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょ開設かいせつしていた新興しんこう企業きぎょうけの株式かぶしき市場いちばである。2022ねん2がつ2にち現在げんざいにおいて、424しゃ上場じょうじょうしていた[1]2022ねん4がつ4にち廃止はいしされ[2]JASDAQグロース市場いちば統合とうごうして1しゃ例外れいがい[注釈ちゅうしゃく 1]のぞいて東証とうしょうグロース市場いちばがれる[3]

概要がいよう

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大阪おおさか証券しょうけん取引とりひきしょげん大阪おおさか取引とりひきしょ)の当時とうじナスダック・ジャパン(ヘラクレス市場いちばげんジャスダック統合とうごう)に対抗たいこうするかたちで、1999ねん11月開設かいせつされた。同年どうねん12月22にちインターネット総合そうごう研究所けんきゅうじょ (IRI) とリキッドオーディオ・ジャパン(げんニューディール)が上場じょうじょうだい1ごう企業きぎょうとなった[注釈ちゅうしゃく 2]。なお、2013ねん7がつ16にち大阪おおさか証券しょうけん取引とりひきしょとの現物げんぶつ市場いちば取引とりひき統合とうごうともない、大証だいしょうがこれまで運営うんえいしていたジャスダック東証とうしょう管理かんり運営うんえいすることになったため、東証とうしょうは2つの新興しんこう企業きぎょう市場いちば運営うんえいするかたちとなった。

上場じょうじょう上場じょうじょう廃止はいしかんする規定きてい

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上場じょうじょう基準きじゅんが、東証とうしょう一部いちぶ東証とうしょうJASDAQより大幅おおはばゆるいため、起業きぎょうしてあいだもない企業きぎょう新規しんき上場じょうじょうしていた。

上場じょうじょう審査しんさ基準きじゅんは、株主かぶぬしすう流通りゅうつう株式かぶしき事業じぎょう継続けいぞく年数ねんすう虚偽きょぎ記載きさいまた適正てきせい意見いけんなど、上場じょうじょう会社かいしゃ監査かんさ事務所じむしょによる監査かんさ株式かぶしき事務じむ代行だいこう機関きかん設置せっち株券かぶけん種類しゅるい指定してい振替ふりかえ機関きかんにおける取扱とりあつかいのすべての要件ようけんがそろえば新規しんき上場じょうじょう可能かのうとなる。東証とうしょう一部いちぶ東証とうしょう・JASDAQとはことなり、債務さいむ超過ちょうか企業きぎょう上場じょうじょう可能かのうである[5]

他方たほうで、マザーズ上場じょうじょう企業きぎょうには一部いちぶ上場じょうじょう企業きぎょうよりもさらにたか経営けいえい透明とうめいせい情報じょうほう公開こうかい要求ようきゅうされつづける。マザーズ上場じょうじょう企業きぎょうは、一部いちぶもとめられる法定ほうてい開示かいじやタイムリーディスクロージャーくわえ、だいいちだいさん四半期しはんき業績ぎょうせき開示かいじ投資とうしかんする会社かいしゃ説明せつめいかいとし2かい以上いじょう開催かいさいすることが義務ぎむづけられている。

2020ねん11月1にち以降いこうにマザーズへ新規しんき上場じょうじょう申請しんせいおこなった企業きぎょうは、上場じょうじょうに1事業じぎょう年度ねんどに1かい以上いじょう事業じぎょう計画けいかくおよ成長せいちょう可能かのうせいかんする事項じこう」の開示かいじ義務付ぎむづけられるほか流通りゅうつう株式かぶしき時価じか総額そうがく5おくえん未満みまんまた流通りゅうつう株式かぶしき比率ひりつ25%未満みまんとなった場合ばあいは、その早期そうき改善かいぜんけた取組とりくみおよびその進捗しんちょくじょうきょう開示かいじもとめられる[6]

上場じょうじょう基準きじゅん以下いかとおりであった。

2020ねん10がつ31にち申請しんせいぶんまで[7]
審査しんさ基準きじゅん マザーズ
株主かぶぬしかず
上場じょうじょう見込みこみ)
200にん以上いじょう
上場じょうじょうまでに500単位たんい以上いじょう公募こうぼおこなうこと)
流通りゅうつう株式かぶしきすう
上場じょうじょう見込みこみ)
2,000単位たんい以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしき時価じか総額そうがく
上場じょうじょう見込みこみ)
5おくえん以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしき比率ひりつ
上場じょうじょう見込みこみ)
上場じょうじょう株券かぶけんとうの25%以上いじょう
時価じか総額そうがく
上場じょうじょう見込みこみ)
10おくえん以上いじょう
事業じぎょう継続けいぞく年数ねんすう 新規しんき上場じょうじょう申請しんせいから起算きさんして、
1ねんまえ以前いぜんから取締役とりしまりやくかい設置せっちして
継続けいぞくてき事業じぎょう活動かつどうをしていること
2020ねん11月1にち申請しんせいぶん以降いこう[8]
審査しんさ基準きじゅん マザーズ 参考さんこう
グロース
株主かぶぬしかず
上場じょうじょう見込みこみ)
150にん以上いじょう
上場じょうじょうまでに500単位たんい以上いじょう公募こうぼおこなうこと)
150にん以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしきすう
上場じょうじょう見込みこみ)
1,000単位たんい以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしき時価じか総額そうがく
上場じょうじょう見込みこみ)
5おくえん以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしき比率ひりつ
上場じょうじょう見込みこみ)
上場じょうじょう株券かぶけんとうの25%以上いじょう 25%以上いじょう
事業じぎょう継続けいぞく年数ねんすう 新規しんき上場じょうじょう申請しんせいから起算きさんして、
1ねんまえ以前いぜんから取締役とりしまりやくかい設置せっちして
継続けいぞくてき事業じぎょう活動かつどうをしていること
1かねん以前いぜんから取締役とりしまりやくかい設置せっちして、
継続けいぞくてき事業じぎょう活動かつどうをしていること
登録とうろく上場じょうじょう会社かいしゃとう監査かんさじん
による監査かんさ
新規しんき上場じょうじょう申請しんせいのための有価ゆうか証券しょうけん報告ほうこくしょ
記載きさいおよ添付てんぷされる財務諸表ざいむしょひょうとうについて、
上場じょうじょう会社かいしゃ監査かんさ事務所じむしょ監査かんさとうけていること
新規しんき上場じょうじょう申請しんせいのための有価ゆうか証券しょうけん報告ほうこくしょ
記載きさいおよ添付てんぷされる財務諸表ざいむしょひょうとうについて、
登録とうろく上場じょうじょう会社かいしゃとう監査かんさじん
日本公認会計士協会にほんこうにんかいけいしきょうかい品質ひんしつ管理かんりレビューをけたものかぎる)
監査かんさとうけていること


マザーズにおける上場じょうじょう廃止はいし基準きじゅんは、株主かぶぬしすう流通りゅうつう株式かぶしきすう流通りゅうつう株式かぶしき時価じか総額そうがく流通りゅうつう株式かぶしき比率ひりつ時価じか総額そうがく株価かぶか(2009ねん11月9にち以降いこう上場じょうじょうした企業きぎょうのみ)、2連続れんぞく債務さいむ超過ちょうか売上うりあげだか売買ばいばいだか虚偽きょぎ記載きさいまた適正てきせい意見いけんとう特設とくせつ注意ちゅうい市場いちば銘柄めいがらひとし上場じょうじょう契約けいやく違反いはんとう、その破産はさんはん社会しゃかいてき勢力せいりょく関与かんよなど)等々とうとうかんする規定きてい違反いはんした場合ばあい[9]

マザーズ上場じょうじょう企業きぎょう(マザーズから東証とうしょう一部いちぶへの指定していえをおこなった企業きぎょうふくむ)における特設とくせつ注意ちゅうい市場いちば銘柄めいがら指定していされた企業きぎょうは、JASDAQ上場じょうじょう企業きぎょういで2番目ばんめおおい。ほとんどの企業きぎょう内部ないぶ管理かんり体制たいせいなどが改善かいぜんされたとして特設とくせつ注意ちゅうい市場いちば銘柄めいがら指定してい解除かいじょされているが、京王けいおうズホールディングスフード・プラネット(マザーズから東証とうしょう指定していえ)の2しゃ内部ないぶ管理かんり体制たいせい確認かくにんしょ審査しんさ結果けっかにより上場じょうじょう廃止はいしとなっており(京王けいおうズホールディングスは有価ゆうか証券しょうけん上場じょうじょう規程きてい改正かいせいまえ上場じょうじょう廃止はいし基準きじゅんにより2015ねんに、フード・プラネットは有価ゆうか証券しょうけん上場じょうじょう規程きてい改正かいせいの2017ねん上場じょうじょう廃止はいし)、フード・プラネットは上場じょうじょう廃止はいしの9にち破産はさん手続てつづき開始かいし決定けっていけている。

市場いちば変更へんこう選択せんたくかんする規定きてい

[編集へんしゅう]

マザーズから東証とうしょう一部いちぶへの市場いちば変更へんこう基準きじゅんは、株主かぶぬしすう流通りゅうつう株式かぶしき時価じか総額そうがく時価じか総額そうがく事業じぎょう継続けいぞく年数ねんすう利益りえきがくまた売上うりあげだか連結れんけつ純資産じゅんしさんがくが50おくえん以上いじょう単体たんたいにおいて債務さいむ超過ちょうかになっていないこと)、虚偽きょぎ記載きさいまた適正てきせい意見いけんとう株式かぶしき事務じむ代行だいこう機関きかん設置せっち単元たんげん株式かぶしきすう株式かぶしき譲渡じょうと制限せいげん株券かぶけん種類しゅるい指定してい振替ふりかえ機関きかんにおける取扱とりあつかい、合併がっぺいとう実施じっし見込みこみなどの要件ようけんそろえば東証とうしょう一部いちぶへの市場いちば変更へんこう可能かのうとなっていた。マザーズから東証とうしょうへの市場いちば変更へんこう基準きじゅんは、株主かぶぬしすう流通りゅうつう株式かぶしき時価じか総額そうがく事業じぎょう継続けいぞく年数ねんすう利益りえきがくまた売上うりあげだか連結れんけつ純資産じゅんしさんがくせい虚偽きょぎ記載きさいまた適正てきせい意見いけんとう株式かぶしき事務じむ代行だいこう機関きかん設置せっち単元たんげん株式かぶしきすう株式かぶしき譲渡じょうと制限せいげん株券かぶけん種類しゅるい指定してい振替ふりかえ機関きかんにおける取扱とりあつかい、合併がっぺいなどの実施じっし見込みことう要件ようけんそろえば東証とうしょうへの市場いちば変更へんこう可能かのうとなっていた。また、2020ねん11月1にちにJASDAQと市場いちば変更へんこう基準きじゅん共通きょうつうされた[10]

マザーズから東証とうしょう一部いちぶへの市場いちば変更へんこう基準きじゅん以下いかとおりであった。

2020ねん10がつ31にち申請しんせいぶんまで[11]
審査しんさ基準きじゅん A基準きじゅん
ただしA基準きじゅん
すべてに適合てきごうすること)
B基準きじゅん
ただしB基準きじゅん
すべてに適合てきごうすること)
株主かぶぬしかず
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
2,200にん以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしきすう
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
20,000単位たんい以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしき時価じか総額そうがく
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
20おくえん以上いじょう 10おくえん以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしき比率ひりつ
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
35%以上いじょう
時価じか総額そうがく
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
40おくえん以上いじょう 250おくえん以上いじょう
利益りえきがくまた売上うりあげだか
利益りえきがくについては、
連結れんけつ経常けいじょう利益りえき金額きんがく少数しょうすう株主かぶぬし損益そんえき加減かげん
以下いかのいずれかに適合てきごうすること
*最近さいきん2年間ねんかん利益りえきがく総額そうがくが5おくえん以上いじょう
*時価じか総額そうがくが500おくえん以上いじょう
(最近さいきん1年間ねんかんにおける売上うりあげだか
100おくえん未満みまんである場合ばあいのぞく)
純資産じゅんしさんがく
上場じょうじょう見込みこみ)
連結れんけつ純資産じゅんしさんがくが10おくえん以上いじょう
(かつ、単体たんたい純資産じゅんしさんがくまけでないこと)
事業じぎょう継続けいぞく年数ねんすう 市場いちば変更へんこう申請しんせい直前ちょくぜん事業じぎょう年度ねんど末日まつじつから起算きさんして、
3かねん以前いぜんから取締役とりしまりやくかい設置せっちして、
継続けいぞくてき事業じぎょう活動かつどうをしていること
虚偽きょぎ記載きさいまた適正てきせい意見いけんとう *最近さいきん5年間ねんかん有価ゆうか証券しょうけん報告ほうこくしょとうに「虚偽きょぎ記載きさい」なし
*最近さいきん5年間ねんかん限定げんてい適正てきせい」または
除外じょがい事項じこうした限定げんていづけ適正てきせい
*つぎの(a)および(b)に該当がいとうするものでないこと
**(a)最近さいきん1年間ねんかん内部ないぶ統制とうせい報告ほうこくしょに「評価ひょうか結果けっか表明ひょうめいできない」むね記載きさい
**(b)最近さいきん1年間ねんかん内部ないぶ統制とうせい監査かんさ報告ほうこくしょに「意見いけん表明ひょうめいをしない」むね記載きさい
*最近さいきん2年間ねんかん有価ゆうか証券しょうけん報告ほうこくしょとうに「虚偽きょぎ記載きさい」なし
*最近さいきん2年間ねんかん最近さいきん1年間ねんかんのぞく)の
財務諸表ざいむしょひょうとう監査かんさ意見いけん
限定げんてい適正てきせいまたは「除外じょがい事項じこうした限定げんていづけ適正てきせい
*最近さいきん1年間ねんかん財務諸表ざいむしょひょうとう監査かんさ意見いけん原則げんそくとして「限定げんてい適正てきせい
*つぎの(a)および(b)に該当がいとうするものでないこと
**(a)最近さいきん1年間ねんかん内部ないぶ統制とうせい報告ほうこくしょに「評価ひょうか結果けっか表明ひょうめいできない」むね記載きさい
**(b)最近さいきん1年間ねんかん内部ないぶ統制とうせい監査かんさ報告ほうこくしょに「意見いけん表明ひょうめいをしない」むね記載きさい
2020ねん11月1にち申請しんせいぶん以降いこう[12]
審査しんさ基準きじゅん マザーズ・JASDAQから
東証とうしょう一部いちぶへの
市場いちば変更へんこう基準きじゅん
参考さんこう
東証とうしょうプライムへの
新規しんき上場じょうじょう基準きじゅん
株主かぶぬしかず
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
800にん以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしきすう
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
20,000単位たんい以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしき時価じか総額そうがく
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
100おくえん以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしき比率ひりつ
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
35%以上いじょう
時価じか総額そうがく
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
250おくえん以上いじょう
利益りえきがくまた売上うりあげだか
利益りえきがくについては、
連結れんけつ経常けいじょう利益りえき金額きんがく少数しょうすう株主かぶぬし損益そんえき加減かげん
以下いかのいずれかに適合てきごうすること
*最近さいきん2年間ねんかん利益りえきがく総額そうがくが25おくえん以上いじょう
*最近さいきん1年間ねんかんにおける売上うりあげだかが100おくえん以上いじょうである場合ばあい
かつ時価じか総額そうがくが1,000おくえん以上いじょう
以下いかのいずれかに適合てきごうすること
*最近さいきん2年間ねんかん利益りえきがく総額そうがくが25おくえん以上いじょう
*最近さいきん1年間ねんかんにおける売上うりあげだかが100おくえん以上いじょうである場合ばあい
かつ時価じか総額そうがくが1,000おくえん以上いじょうとなる
見込みこみのあること
純資産じゅんしさんがく
上場じょうじょう見込みこみ)
連結れんけつ純資産じゅんしさんがくが50おくえん以上いじょう
(かつ、単体たんたい純資産じゅんしさんがくまけでないこと)
事業じぎょう継続けいぞく年数ねんすう 3かねん以前いぜんから取締役とりしまりやくかい設置せっちして、
継続けいぞくてき事業じぎょう活動かつどうをしていること

マザーズから東証とうしょうへの市場いちば変更へんこう基準きじゅん以下いかとおりであった。

2020ねん10がつ31にち申請しんせいぶんまで[11]
審査しんさ基準きじゅん 市場いちば変更へんこう基準きじゅん
株主かぶぬしかず
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
800にん以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしきすう
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
4,000単位たんい以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしき時価じか総額そうがく
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
10おくえん以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしき比率ひりつ
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
30%以上いじょう
時価じか総額そうがく
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
20おくえん以上いじょう
利益りえきがくまた売上うりあげだか
利益りえきがくについては、
連結れんけつ経常けいじょう利益りえき金額きんがく少数しょうすう株主かぶぬし損益そんえき加減かげん
以下いかのいずれかに適合てきごうすること
*最近さいきん2年間ねんかん利益りえきがく総額そうがくが5おくえん以上いじょう
*時価じか総額そうがくが500おくえん以上いじょう
(最近さいきん1年間ねんかんにおける売上うりあげだか
100おくえん未満みまんである場合ばあいのぞく)
純資産じゅんしさんがく
上場じょうじょう見込みこみ)
連結れんけつ純資産じゅんしさんがくが10おくえん以上いじょう
(かつ、単体たんたい純資産じゅんしさんがくまけでないこと)
事業じぎょう継続けいぞく年数ねんすう 市場いちば変更へんこう申請しんせい直前ちょくぜん事業じぎょう年度ねんど末日まつじつから起算きさんして、
3かねん以前いぜんから取締役とりしまりやくかい設置せっちして、
継続けいぞくてき事業じぎょう活動かつどうをしていること
虚偽きょぎ記載きさいまた適正てきせい意見いけんとう *最近さいきん2年間ねんかん有価ゆうか証券しょうけん報告ほうこくしょとうに「虚偽きょぎ記載きさい」なし
*最近さいきん2年間ねんかん最近さいきん1年間ねんかんのぞく)の
財務諸表ざいむしょひょうとう監査かんさ意見いけん
限定げんてい適正てきせいまたは「除外じょがい事項じこうした限定げんていづけ適正てきせい
*最近さいきん1年間ねんかん財務諸表ざいむしょひょうとう監査かんさ意見いけん原則げんそくとして「限定げんてい適正てきせい
*つぎの(a)および(b)に該当がいとうするものでないこと
**(a)最近さいきん1年間ねんかん内部ないぶ統制とうせい報告ほうこくしょに「評価ひょうか結果けっか表明ひょうめいできない」むね記載きさい
**(b)最近さいきん1年間ねんかん内部ないぶ統制とうせい監査かんさ報告ほうこくしょに「意見いけん表明ひょうめいをしない」むね記載きさい
2020ねん11月1にち申請しんせいぶん以降いこう[12]
審査しんさ基準きじゅん マザーズ・JASDAQから
東証とうしょうへの
市場いちば変更へんこう基準きじゅん
参考さんこう
東証とうしょうスタンダードへの
新規しんき上場じょうじょう基準きじゅん
株主かぶぬしかず
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
400にん以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしきすう
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
2,000単位たんい以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしき時価じか総額そうがく
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
10おくえん以上いじょう
流通りゅうつう株式かぶしき比率ひりつ
市場いちば変更へんこう見込みこみ)
25%以上いじょう
利益りえきがくまた売上うりあげだか
利益りえきがくについては、
連結れんけつ経常けいじょう利益りえき金額きんがく少数しょうすう株主かぶぬし損益そんえき加減かげん
最近さいきん1年間ねんかん利益りえきがく総額そうがくが1おくえん以上いじょう
純資産じゅんしさんがく
上場じょうじょう見込みこみ)
連結れんけつ純資産じゅんしさんがくただし
事業じぎょう継続けいぞく年数ねんすう 3かねん以前いぜんから取締役とりしまりやくかい設置せっちして、
継続けいぞくてき事業じぎょう活動かつどうをしていること

2020ねん2がつ7にち実施じっしされた有価ゆうか証券しょうけん上場じょうじょう規程きてい改正かいせいで、同日どうじつ以降いこうにマザーズから東証とうしょう一部いちぶ市場いちば変更へんこう実施じっしし、かつ申請しんせい書類しょるい重大じゅうだい虚偽きょぎ記載きさい記載きさいおこなった上場じょうじょう企業きぎょうは、特設とくせつ注意ちゅうい市場いちば銘柄めいがら指定していされた場合ばあいならびに改善かいぜん報告ほうこくしょ提出ていしゅつ施行しこう規則きそくさだめる場合ばあいのぞく)をもとめられた場合ばあいは、特設とくせつ注意ちゅうい市場いちば銘柄めいがら指定していならびに改善かいぜん報告ほうこくしょ提出ていしゅつもとめられた時点じてん同時どうじに、指定していえ・市場いちば変更へんこうとう特例とくれいにより、再度さいどマザーズへの市場いちば変更へんこうもしくは市場いちばへの市場いちば変更へんこうがそれぞれおこなわれる[13]ハイアス・アンド・カンパニーEduLabの2しゃは、指定していえ・市場いちば変更へんこうとう特例とくれいにより東証とうしょう一部いちぶからマザーズへ再度さいど市場いちば変更へんこうされている[14][15]

2014ねん3がつ東証とうしょう一部いちぶへのステップアップを視野しやれた成長せいちょう企業きぎょうけの市場いちばという位置付いちづけをさらに明確めいかくするため、上場じょうじょう10ねん経過けいかした場合ばあい上場じょうじょう廃止はいし基準きじゅん見直みなおしと市場いちば変更へんこううなが市場いちば選択せんたく制度せいどあらたに導入どうにゅうし、適用てきよう開始かいしした。具体ぐたいてきには市場いちばおな上場じょうじょう廃止はいし基準きじゅん適用てきようされるとともに(2009ねん11月9にち以降いこうにマザーズへ上場じょうじょうした企業きぎょう株価かぶかによる上場じょうじょう廃止はいし基準きじゅん適用てきよう)、市場いちばへの変更へんこうかマザーズ市場いちばへの上場じょうじょう継続けいぞくかを選択せんたくする必要ひつようがある。東証とうしょう上場じょうじょう選択せんたくした場合ばあいは、上場じょうじょう10ねん経過けいかした以降いこうはじめて到来とうらいする事業じぎょう年度末ねんどまつぞくするつき翌月よくげつから起算きさんして5かげつつきはじめ(市場いちば選択せんたく期間きかん開始かいしぞくするつき翌月よくげつはつ)に東証とうしょう市場いちば変更へんこうとなる。マザーズ市場いちばへの上場じょうじょう継続けいぞく選択せんたくした場合ばあい、5ねん再度さいど市場いちばへの変更へんこうかマザーズ市場いちばへの上場じょうじょう継続けいぞくかを選択せんたくする必要ひつようがある。時価じか総額そうがく40おくえん未満みまん上場じょうじょう企業きぎょうがマザーズ市場いちばへの上場じょうじょう継続けいぞく選択せんたくした場合ばあいは、市場いちば選択せんたく申請しんせいしょ上場じょうじょう企業きぎょう作成さくせいした「たか成長せいちょう可能かのうせいかんする説明せつめい書面しょめん」、上場じょうじょう企業きぎょう以外いがいものであって、企業きぎょう価値かちまた株価かぶか評価ひょうかかか専門せんもんてき知識ちしきおよ経験けいけんゆうするものが作成さくせいした「たか成長せいちょう可能かのうせいかか確認かくにんしょ」の添付てんぷ義務付ぎむづけられる[16]

選択せんたく期間きかん以下いかとおりである。

  • 2004ねん3がつまでにマザーズへ上場じょうじょうした上場じょうじょう企業きぎょう
    2014ねん3がつ以降いこうはじめて到来とうらいする事業じぎょう年度ねんどまつから起算きさんして3かげつ経過けいかした翌日よくじつの10営業えいぎょうあいだ最初さいしょ市場いちば選択せんたくおこない、マザーズに継続けいぞく上場じょうじょうすることを選択せんたくした場合ばあいは5ねん再度さいど市場いちばへの変更へんこうかマザーズ市場いちばへの上場じょうじょう継続けいぞくかを選択せんたく
  • 2004ねん4がつ以降いこうにマザーズへ上場じょうじょうした上場じょうじょう企業きぎょう
    上場じょうじょう10ねん経過けいかしたぞくする事業じぎょう年度ねんどまつから起算きさんして3かげつ経過けいかした翌日よくじつの10営業えいぎょうあいだ最初さいしょ市場いちば選択せんたくおこない、マザーズに継続けいぞく上場じょうじょうすることを選択せんたくした場合ばあいは5ねん再度さいど市場いちばへの変更へんこうかマザーズ市場いちばへの上場じょうじょう継続けいぞくかを選択せんたく

しん市場いちば区分くぶんへの移行いこう

[編集へんしゅう]

東証とうしょうは2020ねん2がつ21にちと2020ねん7がつ29にちに、2022ねん4がつ4にち施行しこう予定よていであるしん市場いちば区分くぶん概要がいよう発表はっぴょう[17][6]しん市場いちば(プライム・スタンダード・グロース)への移行いこうかんしては、市場いちば選択せんたく制度せいど導入どうにゅうし、2021ねん9がつ1にちから12月30にちまでを選択せんたく期間きかんとした。選択せんたく期間きかん選択せんたく申請しんせいおこなわれなかった場合ばあいは、JASDAQグロース上場じょうじょう企業きぎょう同様どうようにグロース市場いちば選択せんたくしたものとしてあつか[18]東証とうしょうマザーズとJASDAQグロース合計ごうけい460しゃうち459しゃ東証とうしょうグロースに移行いこうし、1しゃ株式会社かぶしきがいしゃインタースペース)が東証とうしょうスタンダードを選択せんたくした[3]指定していえ・市場いちば変更へんこうとう特例とくれい適用てきようによりマザーズへ再度さいど市場いちば変更へんこうされたEduLabは、当初とうしょ東証とうしょうスタンダードを選択せんたくしていたが、マザーズへ再度さいど市場いちば変更へんこうされたことともな東証とうしょうグロースへの選択せんたく申請しんせい再度さいどおこなった[19]

東証とうしょうマザーズおよびJASDAQグロース上場じょうじょう企業きぎょうにおける市場いちば選択せんたく以下いかとおりである。

現在げんざい上場じょうじょう市場いちば区分くぶん プライムを選択せんたく スタンダードを選択せんたく グロースを選択せんたく
東証とうしょうマザーズ
JASDAQグロース
新規しんき上場じょうじょう同様どうよう審査しんさ手続てつづき
1しゃ選択せんたく
市場いちば選択せんたくかか手続てつづき
459しゃ選択せんたく

沿革えんかく

[編集へんしゅう]
  • 1999ねん11月 - 東証とうしょうマザーズ市場いちば開設かいせつ
  • 2000ねん11月 - 外国がいこく会社かいしゃ上場じょうじょう制度せいど新設しんせつ
  • 2003ねん9月16にち - 東証とうしょうマザーズ指数しすう算出さんしゅつ開始かいし
  • 2011ねん3月 - 東証とうしょうマザーズ上場じょうじょう10ねん経過けいか適応てきおう基準きじゅん制定せいてい
  • 2016ねん7がつ19にち - 東証とうしょうマザーズ指数しすう先物さきもの上場じょうじょう
  • 2022ねん4がつ4にち - 東証とうしょうマザーズ市場いちば廃止はいし[2]東証とうしょうマザーズ指数しすう過去かこ東証とうしょうマザーズ市場いちば上場じょうじょうしていた銘柄めいがら新規しんき東証とうしょうグロース市場いちば上場じょうじょうする銘柄めいがら対象たいしょうとして継続けいぞくする[20]。ただし、東証とうしょうマザーズ指数しすうとはべつ東証とうしょうグロース市場いちば指数しすう作成さくせいする[21]
  • 2023ねん4がつ3にち - 東証とうしょうマザーズCore指数しすう廃止はいし[21]
  • 2023ねん11月4にち - 東証とうしょうマザーズ指数しすうとしての運用うんよう終了しゅうりょう終値おわりね663.86。6にちより「東証とうしょうグロース市場いちば250指数しすう」に名称めいしょう変更へんこう

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ インタースペース東証とうしょうスタンダード市場いちば選択せんたく
  2. ^ IRIは2007ねんに、ニューディールは2009ねん上場じょうじょう廃止はいしされている[4]

出典しゅってん

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  1. ^ 上場じょうじょう会社かいしゃすう上場じょうじょう株式かぶしきすう | 日本にっぽん取引とりひきしょグループ
  2. ^ a b 市場いちば構造こうぞう見直みなおし | 日本にっぽん取引とりひきしょグループ
  3. ^ a b 上場じょうじょう会社かいしゃによるしん市場いちば区分くぶん選択せんたく結果けっか | 日本にっぽん取引とりひきしょグループ
  4. ^ きゅうリキッドオーディオ、上場じょうじょう廃止はいし マザーズ1ごう企業きぎょう、2しゃとも姿すがた
  5. ^ 上場じょうじょう審査しんさ基準きじゅん概要がいよう(マザーズ)日本にっぽん取引とりひきしょグループ (2020ねん11月4にち閲覧えつらん
  6. ^ a b 資本しほん市場いちばつうじた資金しきん供給きょうきゅう機能きのう向上こうじょうのための上場じょうじょう制度せいど見直みなおしについて(市場いちば区分くぶん再編さいへんかかだいいち制度せいど改正かいせい事項じこう東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょ 2020ねん7がつ29にち
  7. ^ 上場じょうじょう審査しんさ基準きじゅん(マザーズ)東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょ(ウェイバックマシン) - 2020ねん4がつ25にちのキャッシュ
  8. ^ 上場じょうじょう審査しんさ基準きじゅん(マザーズ)東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょ(ウェイバックマシン) - 2021ねん8がつ5にちのキャッシュ
  9. ^ 上場じょうじょう廃止はいし基準きじゅん(マザーズ)概要がいよう日本にっぽん取引とりひきしょグループ (2020ねん11月3にち閲覧えつらん
  10. ^ 市場いちば変更へんこう基準きじゅん(マザーズから一部いちぶ日本にっぽん取引とりひきしょグループ (2020ねん11月5にち閲覧えつらん
  11. ^ a b 一部いちぶ指定してい指定していえ・市場いちば変更へんこう基準きじゅん(マザーズから一部いちぶ東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょ(ウェイバックマシン) - 2018ねん9がつ19にちのキャッシュ
  12. ^ a b 一部いちぶ指定してい指定していえ・市場いちば変更へんこう基準きじゅん(マザーズから一部いちぶ東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょ(ウェイバックマシン) - 2021ねん3がつ2にちのキャッシュ
  13. ^ 上場じょうじょう子会社こがいしゃのガバナンスの向上こうじょうとうかんする上場じょうじょう制度せいど整備せいびかか有価ゆうか証券しょうけん上場じょうじょう規程きていとう一部いちぶ改正かいせいについて東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょ 2020ねん2がつ5にち
  14. ^ 監理かんり銘柄めいがら審査しんさちゅう)の指定してい解除かいじょ特設とくせつ注意ちゅうい市場いちば銘柄めいがら指定してい上場じょうじょう市場いちば変更へんこう市場いちばだい一部いちぶからマザーズへの変更へんこうおよ上場じょうじょう契約けいやく違約いやくきん徴求ちょうきゅうについて:ハイアス・アンド・カンパニー(株)かぶしきがいしゃ東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょ 2020ねん11月26にち
  15. ^ 改善かいぜん報告ほうこくしょ徴求ちょうきゅう上場じょうじょう市場いちば変更へんこう市場いちばだい一部いちぶからマザーズへの変更へんこうおよ上場じょうじょう契約けいやく違約いやくきん徴求ちょうきゅうについて:(株)かぶしきがいしゃEduLab東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょ 2022ねん1がつ11にち
  16. ^ 上場じょうじょう10ねん経過けいかしたマザーズ上場じょうじょう会社かいしゃによる上場じょうじょう市場いちば選択せんたく日本にっぽん取引とりひきしょグループ (2018ねん9がつ19にち閲覧えつらん
  17. ^ しん市場いちば区分くぶん概要がいようとうについて東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょ 2020ねん2がつ21にち
  18. ^ 市場いちば区分くぶん見直みなおしにけた上場じょうじょう制度せいど整備せいびともな有価ゆうか証券しょうけん上場じょうじょう規程きていとう一部いちぶ改正かいせいについて(だい制度せいど改正かいせい事項じこう東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょ 2021ねん4がつ30にち
  19. ^ しん市場いちば区分くぶん「グロース市場いちば選択せんたくかんするおらせEduLab 2022ねん2がつ10日とおか
  20. ^ 東証とうしょう指数しすう算出さんしゅつ要領ようりょう東証とうしょうマザーズ指数しすうへんJPX総研そうけん 2022ねん4がつ4にち
  21. ^ a b 株価かぶか指数しすう見直みなおし | 日本にっぽん取引とりひきしょグループ

外部がいぶリンク

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