POV-Ray

POV-Ray
開発元かいはつもと	The POV-Team
最新さいしん版ばん	3.7.0.3 / 2017年ねん6月がつ12日にち
最新さいしん評価ひょうか版ばん	3.8.0-x.10064738+av694 / 2019年ねん2月がつ19日にち
リポジトリ	github.com/POV-Ray/povray;
プラットフォーム	クロスプラットフォーム
種別しゅべつ	レイトレーシングソフトウェア
ライセンス	AGPLv3
公式こうしきサイト	povray.org
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POV-Ray（ポヴレイ、Persistence of Vision Raytracer）は、多おおくのコンピュータプラットフォームで利用りようできるレイトレーシングソフトウェア。

プログラムのソースコードが一般いっぱんに公開こうかいされているオープンソースの3Dレンダリングエンジン（レンダラー）の一ひとつで、独自どくじのC言語げんご風ふうの構造こうぞう化かドキュメントによりデータを入力にゅうりょくし、マクロ関数かんすうによる半はん自動じどう配置はいちができるので、シミュレータとしての利用りようも可能かのうである。また、数学すうがく的てきモデリングに強つよい。

拡張かくちょう版ばんを自由じゆうに作成さくせい、配布はいふできるという性格せいかくから、学術がくじゅつ的てきな新しん技法ぎほうの試験しけん実装じっそうにもよく用もちいられる。公式こうしき版ばん（2013年ねん11月がつ現在げんざい3.7.0）の他ほかに、v3.5に対応たいおうする複数ふくすうの独自どくじ拡張かくちょう版ばんが公開こうかいされている^[1]。v3.7からはライセンスがAGPLv3に変更へんこうされた。

歴史れきし

1980年代ねんだい、David Kirk Buckは自身じしんのAmigaにUnixのレイトレーシングソフトのソースコードをダウンロードし、しばらく検証けんしょうした上うえで、独自どくじのレイトレーシングソフトを作つくることを決意けついした。名前なまえは彼かれ自身じしんのイニシャルを取とってDKBTraceと名なづけ、需要じゅようを見込みこんで掲示板けいじばんに投稿とうこうした。 1987年ねんにAaron A. CollinsがDKBTraceをダウンロードし、x86用ようの開発かいはつを開始かいし。David Buck本人ほんにんと協力きょうりょくして他たの機能きのうの追加ついかも行おこなった。ソフトウェアが次第しだいに評価ひょうかを得えて需要じゅようと期待きたいが増ふえる中なか、彼かれらだけでは開発かいはつが存続そんぞくできなくなったため、1991年ねん7月がつにプログラマを集あつめてチームが結成けっせいされた。同時どうじにDavidはソフトウェアに自身じしんのイニシャルを含ふくめるのは適切てきせつでないと感かんじ、名前なまえを変更へんこうすることにした。「STAR」(Software Taskforce on Animation and Rendering)という候補こうほもあったが、結局けっきょく「Persistence of Vision Raytracer」(省略形しょうりゃくけい：POV-Ray)に決定けっていした^[2]。

派生はせいレンダラー

MegaPOV: POV-Ray 3.6系けいの非公式ひこうしき拡張かくちょうであり、多おおくのパッチは既すでにPOV-Ray 3.7に取とり込こまれている^[3]^[4]。
UberPOV: POV-Ray 3.7系けいの非公式ひこうしき拡張かくちょうであり、MegaPOVの後継こうけい^[3]^[5]。

POV-Ray用ようモデラー

Blender - オープンソースの統合とうごう3DCGソフトウェア。POV-Ray用ようアドオンが同どう梱こりされており、それを有効ゆうこうにすることでPOV-Rayに対応たいおうする。POVコードの直接ちょくせつ編集へんしゅうにも対応たいおうしている。Blender 2.79でPOVコードのシンタックスハイライトにも対応たいおうした。

開発かいはつ停止ていし中ちゅう

Moray - 古ふるくから存在そんざいするPOV-Ray用ようモデラー。2007年ねん、POV-Rayの開発元かいはつもとが買収ばいしゅうした^[6]。開発かいはつ停止ていし中ちゅう。
KPovModeler - KDEベースのPOV-Ray用ようモデラー。オープンソース。開発かいはつ停止ていし中ちゅう。
Bishop3D - Windows専用せんようのPOV-Ray用ようモデラー。アニメーションにも対応たいおう。シーン記述きじゅつ言語げんごのインポートも可能かのう。オープンソース化かされた。parametricサーフィス及およびisosurface未み対応たいおう^[7]。
Structure Synth - 独自どくじのルール記述きじゅつによって3D生成せいせいを行おこなうソフトウェア。POV-Ray形式けいしきでのエクスポートが可能かのう。

機能きのう

POV-Rayの機能きのうは開発かいはつ当初とうしょから充実じゅうじつしていたが、近年きんねんのバージョンでは以下いかの機能きのうを搭載とうさいしている。

マクロとループを搭載とうさいしたチューリング完全かんぜんのSDL (scene description language)^[8]
背景はいけい、テクスチャ、オブジェクトのライブラリ
多おおくの幾何きかプリミティブとConstructive Solid Geometryのサポート
多種たしゅの光源こうげん
霧きりなどの大気たいきエフェクトや媒体ばいたい（煙けむり、雲くも）
フォトンマッピングによる反射はんしゃやコースティクス（集あつまり光こう模様もよう）
バンプマッピングによるしわ、いぼ、波なみなどの模様もよう
ラジオシティ
TGA、PNG、JPEGなどのテクスチャや出力しゅつりょく画像がぞうのフォーマットサポート（JPEGは入力にゅうりょくのみ）
豊富ほうふなドキュメント

POV-Rayにはサードパーティーによるサポートが多おおいのが魅力みりょくである。多おおくのツール、テクスチャ、モデル、背景はいけい、チュートリアルがWeb上じょうから使用しよう可能かのうである。

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

出典しゅってん

^ 産業さんぎょう技術ぎじゅつ総合そうごう研究所けんきゅうじょ (2002年ねん9月がつ20日はつか). “密度みつどファイルおよび日本語にほんごテキスト拡張かくちょう版ばんパッチ”. 2009年ねん12月18日にち閲覧えつらん。
^ David Buck (2002年ねん8月がつ). “POV-Ray: Documentation: 1.1.5 The Early History of POV-Ray” (英語えいご). 2009年ねん12月18日にち閲覧えつらん。
^ ^a ^b MegaPOV Website MegaPOV Team
^ MegaPOV Website - download MegaPOV Team
^ UberPOV for Mac MegaPOV Team
^ Persistence of Vision Raytracer acquires the Moray modeller Persistence of Vision Raytracer Pty. 2007年ねん2月がつ1日にち
^ Bishop3D POV-Ray SDL Importer Bishop3D
^ Paul Bourke (2003年ねん7月がつ). “Supershape in 3D” (英語えいご). 2009年ねん12月18日にち閲覧えつらん。

外部がいぶリンク

公式こうしきウェブサイト（英語えいご）

この項目こうもくは、ソフトウェアに関連かんれんした書かきかけの項目こうもくです。この項目こうもくを加筆かひつ・訂正ていせいなどしてくださる協力きょうりょく者しゃを求もとめています（PJ:コンピュータ/P:コンピュータ）。

[1] 産業さんぎょう技術ぎじゅつ総合そうごう研究所けんきゅうじょ (2002年ねん9月がつ20日はつか). “密度みつどファイルおよび日本語にほんごテキスト拡張かくちょう版ばんパッチ”. 2009年ねん12月18日にち閲覧えつらん。

[2] David Buck (2002年ねん8月がつ). “POV-Ray: Documentation: 1.1.5 The Early History of POV-Ray” (英語えいご). 2009年ねん12月18日にち閲覧えつらん。

[megapov-3] MegaPOV Website MegaPOV Team

[4] MegaPOV Website - download MegaPOV Team

[5] UberPOV for Mac MegaPOV Team

[6] Persistence of Vision Raytracer acquires the Moray modeller Persistence of Vision Raytracer Pty. 2007年ねん2月がつ1日にち

[7] Bishop3D POV-Ray SDL Importer Bishop3D

[8] Paul Bourke (2003年ねん7月がつ). “Supershape in 3D” (英語えいご). 2009年ねん12月18日にち閲覧えつらん。

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